「ウィンダスに行ったことがない」 ぽつりと漏らした。 それがきっかけで船に乗ってみようということになった。 他のメンバーも話に乗ってくれて、恐縮しながらセルビナの船乗り場へ。 リーダーはヒュームの男性で、明るく気さくな人で友達も多い。 親分肌で面倒見がよくパーティを組まないときでも『リーダー』と呼んでいる。 昔馴染みということもあってか、遠慮なくいろいろ教えてもらっている。 初めて船に乗ってマウラに向かう。 マウラから先は危ないのでリーダーの知人に案内(護衛)を頼むらしい。 この人はどこまで顔が広いんだろう… 船がマウラに到着して、出迎えてくれたのは小さな男の子…  いや、タルタルと呼ばれる種族の男性だった。 ヒュームやガルカが多いバストゥークではほとんど見かけられない。 実際目の当たりにするのは初めてだった。 銀色の髪を後ろで束ね、あどけない外見ながらもどこか凛々しい雰囲気。 「こう見えても俺より年上なんだぜー」 リーダーの失礼ともとれる紹介にも、ふふと笑って「よろしく」と一言。 見た目とは違って落ち着いていて大人びた物言いだった。 マウラからブブリム半島に出て、皆が揃ったのを確認した後 「離れないでついてきて」 と言う彼の言葉に従いつつ、淡々と話す人だなぁ などとぼんやり思っていると 「ボーっとしてると、またはぐれて置いてかれるぞ〜」 リーダーが私を見てからかうように言う。 その声に、肩越しに振り返った彼と目が合う。 ふっと笑われた気がしてうつむいてしまった。 『また』にかかっているのが私のことだと自分で言っているようなものだ。 顔が赤くなるのを感じた。 「大丈夫。置いていったりしないから」 淡々と、それでいて冷たいワケではない優しい声。 その後しばらく行動を共にし、サルタバルタを案内してもらった。 口数の多い方ではないが、その声を聞くほどに今までのほかの誰とも違う、 特別な感情がふつふつわいてくるのがわかった。 この声をもっと聞いていたいと思うようになっていた。 」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 あれからしばらく経ち、タロンギぐらいは一人で歩けるようになった。 その間にも、すれ違えば挨拶したり、戦利品をもらったり贈ったりする ぐらいの仲には進展していた。 …つまりはタダの友達なんだけど… しばらく会えない日々が続き、あの人がジュノにいるという噂を聞いた。 一目でいいから会いたい。少しでも近付きたい。 そんな思いが少女を冒険に駆り立てるのもアリよね。 なんて勝手なことを言いながらタロンギぶらぶら一人旅。 そしてメリファト。初めて足を踏み入れる土地。 道沿いに行けばそれほど危なくないと聞いていたとおり、 しばらく歩いていくと、アウトポストの屋根が見えてきた。 (もう少し、あそこで休もう)と、ふっと気を抜いたとき、背後でうなり声。 それと同時にナイフで切りつけられた激しい痛み。 『ゴブリン』だ。しかも強い… 回復魔法をかけるも、それを上回るダメージ。 ダメもとで救援を出しつつ、意を決して戦闘体制をとったその時、 ゴブリンの背後から一撃。目の前で崩れ落ちるゴブリン… 「無茶しちゃダメだよ。」 聞き覚えのある淡々とした、優しい声。 その一言の後、何も言わずに回復の呪文を詠唱しはじめる。 戦闘態勢で緊張していた全身の力が抜け、その場にへたり込んでしまった。 「ケ ア るぉわ!!」 安堵とともに恐怖がぶり返し、ただただ怖くて、何かにすがりつきたい衝動に駆られ 回復の呪文を唱える彼の首にすがり付き、詠唱を中断させてしまった。 体が震えて止まらない。 「…うん。 もう大丈夫だよー」 子供をあやすような声で言いながら、その小さな手で私を包み、背中をぽんぽんと叩く。 それがまた嬉しいやら悔しいやら恥ずかしいやら、なんだか複雑な感情が湧いてきて、 とうとう声を出して泣いてしまった。 メリファトOPで一休み。 どうしてこんなところに?  そう聞かれるのを期待していたのかもしれない。 でも彼はそんなことは聞かないで黙ってそばに居るだけだった。 (あなたに会いに来たの) 言いかけた言葉を飲み込んだ。きっと困らせてしまうから。 この人はだれにでも優しいくせに他人には深く干渉しない。 「マウラに行くため歩いてたら道に迷ってここまで来た。」 すぐにばれてしまうようなウソをついて誤魔化し、引きつった顔で笑ってみせる。 それでも彼はふふと笑って 「そっか。じゃぁ落ち着いたら、マウラまで送っていってあげるよ。」 それから、最近覚えたと言う詩を歌ってくれた。 気持ちいい。この声で詩人はずるいと思いながら黙って耳を傾けた。 」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 いつの間にか眠っていたようで、辺りはすっかり暗くなってしまっている。 ふと、かけられた毛布と傍らのぬくもりに気付き、寝ぼけた頭が一気に覚める。 「あ、おはよぅ。といっても、もう夜だけどね」 夜も更けてきたのでここで一晩明かすことになった。 OPには一応宿泊用の毛布や最低限の食料はあるが、とりあえずある、 というような程度で、このメリファトでキャンプする人は少ない。 今夜は自分たち以外には誰も居ない。 最近あったこと、ここまでの道中で見たもの聞いたもの、 レベルの高い冒険者にはつまらないようなありふれたたわいのない話にも うんうんと相づちを打って応えてくれる。 あんまり聞き上手なので、ついつい愚痴をもらしたりもした。 困ったような笑顔で「そういうこともあるよね」と言ってくれるだけで安心した。 月も高くなり、話の途切れた丁度いいタイミングに 「そろそろ寝ようか」 と切り出されて頷く。ホントはもっと話してたいんだけど〜。 「離れて寝てるよ。これでも一応、オスだからさ。」 和ませようとしたのか、ぎこちない冗談を恥ずかしそうに言う。 この言葉に今まで抑えていたものがプツとはじけた気がした。 毛布を引きずって去ろうとした彼のローブの裾をぎゅっとつかむ。 つかんだものの、想いが口から出てこない。出せない。 「何?まだ怖い?」 心配そうに覗き込んでくる。大きな瞳に見つめられ 自分の鼓動が聞こえてしまうのではないかと思うほどに高鳴る。 顔がほてって隠しきれないほど、耳まで赤くなるのを感じた。 「大丈夫? 顔、赤いよ? 疲れたのかな。」 ほてった額にひやりとつめたい小さい手の感触。 肌に触れられ、想いが脳を通さず口からあふれて出てしまう。とまらない。 「…て…ほし…」 「……え?」 「…してほしい…の…」 沈黙。そして静寂を破る声。 「ええええ!! 女の子がなんてこと言うのさ!」 うわー。この人が狼狽するところなんて初めて見たなぁ そんなことを頭の隅で思っている変に冷静な自分もいる。 それと同時に、どんどん顔が赤くなっていくのが自分でもわかる。 「女の子にこんなこと言わせないでよ!」 あまりにも理不尽な反論。もう自分でも何がなにやら。 「…本気…なの?」 「…いや…?」 疑問を疑問で返す。かみ合ってるんだかなんだか分からない会話。 彼をじっと見つめる。目をそらせられない。 しばしの沈黙の後 「……わかったよ」 ため息混じりに一言。続けて 「知らないからな」 」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 背中を壁に預けた状態で座った私の頭より、普通に立った彼の頭が少し上ぐらい。 あまり見ないアングルでの彼の顔は、いつもより数段凛々しく見えた。 ほれた欲目だと笑わば笑え。 頬に触れる小さな手。 それを望んでいたはずなのに、一瞬びくんと身を強張らせてしまう。 額、まぶた、頬へと続く、唇の感触。 そして、唇に触れる唇。優しいキス。力が抜ける。 同時に私の胸に触れる手。硬くなった乳首は服の上からでも十分感じる。 「…んぅ…ふ…」 口が塞がれていて声にならない声。鼻にかかった甘く淫らな自分の声に驚く。 「嫌?」 胸を触っていた右手が動きを止め、左腕で私の頭を抱え込む。 耳元でささやかれ全身がぞくぞくと粟立ってしまった。首を軽く左右に振って 「ううん…平気。 直にさわって…?」 ブラを上にずらして露になった乳房を掌で覆う。 指先で乳首を挟みクリクリと弄られるごとに電気のような快感が全身を走り、思わず声が漏れる 「んぁ…はぁ…」 首筋に唇を這わせつつ彼が私の右太ももを跨ぐ形で膝立ちになり、 左手で腰を手前に引き寄せられ上半身が軽く上を向いたような格好。 同時に胸が前に突き出し、無防備な乳房に乳首に唇が触れる。 あまりにも優しい愛撫に意識が遠のきそうになる。 「ん…ふぁっ…」 びくん 今まで乳房を支えていた手が、いつの間にか下腹部のその奥の秘部に添えられ 下着の上から割れ目をなぞるように巧みに動く。 いつしか下着の中にに滑り込んだ指先が私の敏感ところを刺激してくる。 「あ… や…は…いやぁ…」 「ん…嫌なの?」 いつもの声。 でも普段の彼では考えられない悪戯っぽい言葉。だからこそ淫らで意地悪な問いにぞくぞくする。 ショーツを脱がされ、既に十分濡れているだろう秘部をさらに指でほぐすように愛撫される。 それはくちゅくちゅといやらしい音を立てて私の耳を刺激し意識をぼんやりとさせる。 「あっ…ぁやだぁ……やじゃなぃ…んっ…うぅん」 「どっちかわかんないよ。止めちゃうよ」 「ヤダやめないでぇ…」 ふふふと悪戯っぽく笑って乳首に軽くキス。急な刺激にびくんとなる。 舌を這わせながら彼の頭が下がっていき下腹部に到達し、ついにクリトリスを捕らえる。 「ひゃぁ…あぁっ」 思わず声が出て、腰を突き出す。背中が壁からずり落ち、仰向けの状態。 指が私の中を往復し、舌が敏感な部分を丁寧に優しく愛撫してくる。何も考えられなくなる。 「やだイク イッちゃうイッちゃういやぁ!」 身をよじって腰をくねらせ抵抗するも、呆気無く絶頂を迎えてしまった。 アソコが熱くなりヒクヒクと痙攣するのがわかる。 彼の胸に抱かれて余韻を味わっていると、胸の谷間からその下の辺りに異物感を感じた。 頭を動かして見てみると、それは彼のアレで、堅く上を向いている。 身体が小さいだけで、その男性自身はヒュームのそれとほとんど変わらない。 カタチも。大きさも。 じっとそれを見つめる私に恥ずかしくなったのか、 「いや、そりゃ、まぁ… オスだから…」 ごにょごにょと言葉を濁す。 なんだかいじらしくなって頭を移動させ、彼のモノを口に含んだ。 「うわ! そんなことしなくていいんだよ!」 違うの。したいからしてるの。 「ぐぅ…っ」 言葉ともうなり声ともつかない声を発し、私の肩を掴み強引に引き離した。 その勢いで私はころんと転がってしまった。 「あぁ!ごめ…」 彼が差し出した手を引っ張り、彼の頭を抱え込んで自分の胸に押し付け、言葉の続きを奪った。 頭を抱え込んだまま仰向けに寝転がり、彼が私の上に覆いかぶさる… というよりもおなかの上に乗っているような状態だけど。 腕からするりと頭を抜き、私の股の間に座り込むポジション。 「んぁはっ…」」 ふいに敏感なところを襲う刺激に声が出てしまう。 膣口から出る愛液をクリトリスになすりつけ、それを優しく愛撫する。 その潤いで滑らかに優しく動く彼の指に、思わず腰を浮かせて応えてしまう。 「いくよ」 彼自身の先を私の入り口にあてがい、ぐいと力を入れる。熱い。 「あぁっ!」 全身の神経がそこに集まっている感じ。さっきイったばかりなのに…頭の奥がじんじんする。 「痛い?」 ここに至ってまで人のコトばかりに気を遣う。 ううんと首を振り、大丈夫と応え、身をゆだねる。 「うん…力抜いて…」 私の足を広げさせ、突き上げるようにゆっくり奥まで入れようとする。 無理矢理押し広げられ膣口が擦られて裂けるような痛みが走る。 「んあぁ! いたぁい〜」 「…ごめ…でも止まらない…きもち…い」 押し広げられ奥まで入れられて一息。 それから彼が動き始めると体の奥からじわじわと快感が込み上げて来た。 激しく、優しく。深く、浅く。リズミカルにぶつかりあう肌と、こすれあう粘着質な音。 「んっ あっ はぁっ あぁ…なんか…いい…」 快感が意識を支配する。朦朧としかけた意識。 ふいに定期的だった運動が早くなる。それと同時に一気に快感が押し寄せる。 「あっ あっやだっ また イッちゃうっ やんっ あっ」 さらに早い運動。息が荒くなる。 「ぁああ!ぃやぁああ!!」 「イク…ッ」 低く唸るような彼の声。 刹那、おなかの奥に熱いものが流れて来て、痙攣するのを感じた。 2度目の絶頂に体はぐったりと何処にも力が入らなくなっていた。 」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 「ジュノに行くなんて無謀なこと言ってるなんて聞いたからさ。  パーティ途中でほっぽって飛んできたんだよ。」 とんでもないことをさらりと言う。 ていうか、バレてた。くそぅ〜恨むぞリーダ〜〜 ウソをついていた後ろめたさと恥ずかしさでうつむいてしまう。 「君が。」 うなだれた頭を優しくなでながら言葉を続ける。 「どこに行ってもどこで迷っても。守れるように強くなる。」 驚いて飛び起きた顔を笑顔で見つめ、額に軽くキスをした。 「大丈夫。置いて行ったりしないから。」 (´ω`;)ぉゎリ 」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」  …マンガで描こうとしたら、エロスキル&おにゃのこスキルが低くて逃げますた(・∀・)アヒャ   エロにいくまでが長すぎですかそうですね。精進しますです。