月が外出から戻ってきた。
「ワタリとぱふぇ食べて来ちゃった〜」
呑気に言うと白月は椅子に腰かけた。
上着を脱いだ腕には特別に作らせた電子手錠が光っている。
「どこで…な…何ぱふぇですか」
竜崎は指をくわえ、じりじりと近寄っていく。竜崎の胸は自分で用意した電子手錠への憎しみで一杯だ。
「藤屋でぇ〜チョコレートぱふぇ〜ワタリはフルーツぱふぇ〜」
満面の笑みを湛えて月が答える。
藤屋の再開をニュースで知るしかない引き籠もり探偵の気持ちが月には分からない。
「どんな味でしたか?」
のしかかって月の顔を両手で挟む。月は身動きが取れなくなった。
「ちょこ味…」
思わぬ真剣さに月は真顔になる。
「他には?」
目を見開いたまま竜崎の顔が斜めに傾く。
「クリームとか…ちょっ…ん…っ」
深く、貪るように口づけする。
強引に差し込まれた舌に月の頬が紅潮していく。
唇から糸を引きながら放すと、顔の傾きを変える。
月は目を閉じ竜崎の首を抱えると、応えるように舌を絡めた。
執拗で長いキスの後、竜崎は唇を袖で拭うと、放心した月を見下ろしたまま言い放った。
「美味しいです…が…許せません…」
「え?」
月明かりに広く簡素な部屋が照らし出される。
ベッドの上のクッションに斜めに身を預けた竜崎と、その腰に跨る月。
背に回された手には皮手錠が嵌められている。
竜崎が軽く腰を揺らすたび、荒い息が苦しげな喘ぎに変わる。
それを竜崎はあいかわらずガン見し、月は半泣きである。
「もうやめっ……もっ……やだあ! 」
深々と挿さり、密着した腰を浮かせようとする。
「駄目です…あまり動かないでください…月くんが辛いだけですよ?」
逃げる月の腰を掴むと、下からゆっくりと突き上げる。
ずぶずぶと怒張が押し戻される。
「んっ…あっ…」
綺麗な喉を仰け反らせて喘ぐ。
責め苦に肌は汗ばみ、火照って桜色に染まっている。
「っ」
息を飲んだ竜崎の手が肩を掴み、爪が肌に食い込む。
天井のあらぬ所を見つめ潤んだ月の目尻から涙が伝い、甘い息を吐く唇の端からは涎が垂れていく。
「月くん、涎。出てます」
白い指で涎を掬うと、月の薄茶の乳輪に塗り付けた。
「っ……ぁ、や…」
「…さくらんぼ…入ってましたか?」
思い出したように低く囁き、固くなったのを確かめるようにコリコリと乳首を弄り回す。「…ん、は…入って…っ」
「やはり」
すっかり尖った乳首から指を放すと、頸を伸ばし月の胸に舌を這わせた。
背に片腕を回し、弄くるように薄い色の乳首を吸い、舌で転がす。
月は切なげに身悶えした。
わざと歯を乳首に押し当ててやると、
ビクリと躯を震わせ、月は茎から白い精を垂らした。
「…んっ…あ」
竜崎はクッションに背を戻すと、満足げに口角を上げた。
そのまま頽れそうになる月の腕を、強く掴んで支える。
「まだですよ」
ふらふらになりながら、月は体勢を立て直す。
竜崎は月の濡れた茎を強く握ると、ゆっくりと扱き始めた。
「ここには、まだ、していません…」と静かに呟く。
「あ…ぁ…っ」
びくびくと腰を震わせる。月は力尽きて横様に倒れ込んだ。
月の孔からずるりと竜崎の分身が抜ける。
「まだだって…言ってますよ?」
覆い被さり、既に力の入らない両足を割り開くと、竜崎は腰を埋め込んだ。
「…っあ…ん」
「ここは、まだでしたね」
月が切なげな啼き声を上げる。
「月くんはここ、好きですよね…」
「あ…違っ…っ」
言いながら月がを身を捩る。と、竜崎はふいに動きを止めた。
「違う…どうして欲しいんですか?」
「……言えっ…な…い」
混乱したように泣きじゃくる。
「じゃあこのままですよ…」
怒張で溶ろけた入口だけを軽く刺激してやると、すぐに悲鳴をあげる。
「ちゃんと言ってください…」
「ぁ…あっ…奥っ…に」
「奥に?」
焦らすように外を往復する。
「奥に…っ…」
涙に濡れた長い睫毛を閉じると、涙がまた伝い落ちた。
「まあ良いでしょう。月くんもそろそろ限界ですし…」
再び挿すと、月のある一点を抉るように腰を動かす。
「っ…あっ」
激しい律動を刻みながらも、竜崎のそれは月の快楽の一点を執拗に責め立てる。
荒く息を吐きながら、胸を仰け反らせ痙攣し、月は数度目の絶頂に達した。
竜崎は躯を孔から抜くと、既に何も出ない月の茎を長い舌で舐め回した。
舌の刺激に堪らず首を振り、
「やめ…きたない…」と必死に訴える。
「美味しいですよ?」自分の唇を舌で舐める。
月を俯せにさせると、後ろ手に縛っていた皮手錠を外してやる。
「赤くなってますね、すみません」
そっと手錠の痕を指先でなぞる。
月は俯せに横を向いて寝ている。全身が汗ばみ、髪は顔中にへばりついている。
竜崎は側に座ると、顔に張り付いた髪を、指で優しくかき上げてやる。
「…いいよ」
手枷を取り払われて安心した月は少し寛容になっていた。
「月くん。深呼吸、してください」
素直に息を吸って吐く。
が、次の瞬間月の腰を抱え上げると膝をつかせ、尻を突き出させた。
「後ろからはまだ…でしたね?」
容赦なく月の体を貫くと、最後へ向かってゆっくりと動き始める。
「も、やめっ……もっ……だめ 」
制止する月の限界を超えてなお腰を打ちつける。
月は半開きの赤い唇から、涎と言葉にならない喘ぎ声を吐きながら、手の平で白いシーツの皺をまさぐるように動かした。
「可愛いですよ…月くん…」
月の後ろから低く甘い囁きが頭に響く。
「あっ…も…だっ」
「月くん…月…、月…っ」
竜崎の呼ぶ声も掠れがちになり、体を引きつらせると月にの中に精を吐き出した。
しばらくそのまま息を整えて、そっと体を離す。
月はぐったりと倒れるように横たわった。
脚に情欲の徴の白い液が溢れる。
竜崎は自分と月の体を丁寧に拭いてやる。
「…酷いよ」
肌への柔らかい刺激に、半ばまどろみ、疲労から半ば失神しかけながらも竜崎を詰る。
「やめてって…言ったのに…なんだよ…バカ…バカ」
涙が止めどなく顔を伝う。
月を仰向けにし、首に腕をまわすと頬に口づけた。
だが行為を謝る気はさらさら無いようだ。これ以上問いつめる体力も無いが、
口を開けばきっと「自分を置いてぱふぇ〜を食べるのが悪い」とかいう手前勝手な理論を、さも正論のように蕩々と語ってみせるだろう。
腕枕にして回された手が月の顔を包む。
細長い指が所在なげに月の焦げ茶色の髪をもてあそぶ。
竜崎は酷い癖に優しい。
月はブツブツと文句を言っていたが、
すぐに二人とも泥のように深い眠りに落ちて行った。







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