竜崎が扉を開けた時、月は部屋の中央で両腕を後ろ手に拘束され
固く冷たいフローリングに俯せに押さえつけられていた。
馬乗りのような形で月の上に乗っている人物は
無駄な抵抗を続ける月を軽々と押さえ込みながら、
扉の前に立つ竜崎へ不敵な笑みを向けた。
「お待ちしてましたよ、竜崎」

月はその台詞だけでこの辱めがリュー崎の指示であることを理解したが
這いつくばっている月を見下ろすリュー崎に表情はなく、
一体、自分が何の為にこのような仕打ちを受けねばならないのか
そこからは窺い知れなかった。
「てこずっているようですね、愛バー」
月の衣服は既にほとんど取り去られていて、両手を縛られている為に
腕から抜けないシャツが手首のところで絡まっているだけだ。
「ハハ。頑固な子ですね…なかなか快楽に忠実になってくれない」
もうどれ位こうしているかも判らなくなるほど長いこと
自由を奪われたままの屈辱的な体勢で身体中を好きにまさぐられ、
既に下半身は熱を持って淫らに濡れて震えていた。
嫌悪と快楽が入り混じったもどかしい刺激に
何度も理性を掬い取られそうになりながら、
それでも僅かに残ったプライドが月の意識を現実に押しとどめ、
必死に身体を捻って愛馬の腕から逃れようともがくのだった。

「月君、私の仕事はリュー崎が来るまでに君をご主人様に忠実な犬に
仕立てることだったんですがね」
何度もイキそうになるのを押しとどめられ、結局一度も
イカせてもらっていない敏感になったそこを愛馬がギュっと掴む。
「んっ…!」
必死に声を押さえて耐える月の姿をリュー崎は目を細めて見ている。
「身体はこんなに喜んでいるのに、その強情なところは一体誰に似たんですか?」
「うる…さ、いっ…」
生理的な涙で霞む視界にぼんやりと映る猫背の立ち姿を見上げる。
「…どうしてこんな…あっ ん、」
愛馬が月を攻めていた指を2本から3本に増やし、月は言葉を全て紡げずに
唇を噛み締めて耐える。愛馬の下で悶える月を満足そうに眺めていたリュー崎は
つかつかと月に近寄ると、顔の近くにしゃがみ込んだ。
「そうですね、特に理由はありませんが…敢えて理由を述べるなら
それは私がそうしたかったからという他はなく…いやしかし
聡明な月君に対してこのような言い方は適切ではない…月君を
屈辱的に犯すという行為に性的欲求と興奮を感じたから…いやむしろ(ry




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