「・・・でき、ない・・・」
「出来るよ、ライトなら・・・それに俺の言うこと聞くんだろう?」
右手に持った携帯を見せびらかすようにかざす山元に月は唇を噛んだ。
携帯の画面には、あられもない姿の月が写っている。
「山元・・・」
友だと思っていた男の豹変と自分の迂闊さに月は泣きたくなった。

事の起こりは月が誘われるままに山元と酒を飲んだことにあった。
初めて女を抱いて、それなりに高揚した気分のまま自身の許容量を越えた酒を進められるままに飲み
山元と関係を結んでしまったのだ。
次の日、裸のまま呆然としている月に山元は携帯を見せながら無慈悲に言ったのだ。
『これをばら撒かれたくなかったら俺の言う事を聞け』と。まるで陳腐なAVのような台詞に
月は従うしかなかった。
そして、その日から月は山元に求められるままに関係を続けていた。

関係を続けていたある日、山元は受験勉強の名目で月の部屋まで来た。
母親は勉強が進むわ、と快く迎え入れたが月の部屋で行われるのは勉強ではなかった。
部屋に入った山元に言われるままに、月は全裸になってベッドに大きく足を広げて座らされる。
羞恥と屈辱で肌を赤く染めている月を、椅子に腰かけた山元は舐めるように見ていた。

その視線に耐えられなくて顔を背けている月に山元は何かをベッドに投げ置いた。
「今日はそれ使おうぜ」
山元の言葉に、ベッドに置かれたそれをみて月は固まった。
赤黒くグロテスクに男性器を模したそれと、滑りをよくするために使うクリームのチューブ。
月がそれを目にするのは初めてではない。
山元は数日前にもバイブを使い、機械によって乱れる月の姿を楽しんでいたのだ。
戸惑うように山元を見遣る月に口元にいやらしい笑みを浮かべて言った。
「今日はそれ使って後ろだけでイってみろよ」
「な・・・」
無理だ、そう言おうとした月の視界に山元の携帯がちらつく。
―写真さえなければ。
その写真がある限り月は山元の言う事に逆らえない。
口惜しさを堪えながら、月の手は秘部へと延びていった。

恥かしさを堪えて、指で内部を慣らした月は意を決しグロテスクな玩具を手に取った。
「くっ・・・っ・・・うぁ・・・っ・・・」
慣らしたとはいえ、指とは大きさも質量も違うそれを内部はなかなか含む事ができない。
それでも何とかバイブを持った手に力を込め、押し入れる。
「あっ・・・は・・・っ・・・・」
亀頭部分を途中まで入れただけで月の唇からは息が上がる。
―無理だ、こんな事。
まだ先端部分を含ませただけとはいえその異物感と苦しさに泣きたくなった。
ぎっと軋んだ音がするのを聞いて月は顔を上げる。
そのまま手を止めた月に焦れたのか山元が立ち上がり傍まで来たのだ。
「ほら、こうやってやるんだよ」
山元はそう言うと、月の足の間に手を差し入れバイブを掴み、力を込め突き刺した。
「ひっ・・・やめっ・・・あぁっ・・・ぁ・・・」
反射的に閉じようとした足を掴み山元は更に挿入を深める。
亀頭部分からカリまでを一気に受け入れされ、身体を支えている腕ががくがくと震え崩れ落ちそうになった。
「うぅ・・・く・・・ぅ・・・は、ぁ・・・」
押し広げられたそこはじんじんと痛みを訴える。
ぐ、ぐっと内壁を掻き分けて侵入するそれを止めようと山元の腕を掴むが、力の入らない手では止めることは
叶わなかった。
「ぁっ・・・やぁっ・・あっ・・・あっ・・・」
突然、内部から走った衝撃に月は背を仰け反らせ、今度こそ崩れ落ちた。
山元が、バイブのスイッチを入れたのだ。
振動するそれに中を描き回され、月は山元に大きく足を広げたまま髪を乱し身悶える。
山元は振動するバイブを掴み内部のある一点を圧迫するように擦り上げた。
「いぁっ・・・あ、あ・・・―――っ」
前立腺をダイレクトに刺激するその動きに月はひっきりなしに嬌声が上がるのを止められない。
「やっぱすげぇな・・・ライト・・・」
山元はバイブを掴んでいる手とは別の手で、月自身のそれを擦る。
月のそれは一切の愛撫を受けていないのにも関わらず、勃ちあがり先端から透明な液を零れさせていた。
「後ろだけでこんなにするなんて、お前素質あるんじゃねぇ?」
「ふざけ・・・ぁっ・・・やめっ・・・」
ふざけるな、そう言おうとした瞬間、内部のバイブが突如として動きを変えた。
振動する動きが回転する動きへと変わる。
うねうねと掻きまわすように動くバイブから月は逃れようとするが、腰を掴まれ引き戻され更に挿入は深くなる。
「・・・やめっ・・・っ・・・ひぃっ・・・あっ・・・あぁっ!」
バイブを激しく抜き差しされ、先端をぐりっと親指で押された瞬間、月はびくびくと身体を痙攣させながら達した――。

身体を震わせている月から山元はゆっくりとバイブを引き抜く。
半ば意識を失っていた月は引き抜かれる感覚に息を漏らし、薄目を開けた。
「・・・・・・ん・・・ぁ」
「ライト・・・」
山元は月の足を抱え、覆い被さる。
山元の高ぶったそれが足の間から目に入り月は絶望的な気持ちになった。
男同士で続けられる異常な関係。それは月の精神を疲弊させた。
山元が憎い、そして快楽を感じる自分の身体が疎ましくてならなかった・・・。



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