ダレスとアヌーンの愛の性生活

真・女神転生 II
作:

「早くダレス、帰ってこないかな。」
そうつぶやきながら、アヌーンは出来立ての薬を見つめていました。
その薬はマンドレイクの根の抽出液とアルラウネの実を原材料にした媚薬で、
アヌーンは数日前にダレスがお薬用の材料取りに出かけて留守の間に作り出したものでありました。
新宿ではアツアツの恋人として誰もが知っているダレスとアヌーンの間には本来媚薬は必要ありませんが、
しかしアヌーンはある小さな不満のためについ作ってしまいました。
(また薬で解決しようなんて、私って弱い妖精…。
でも、ダレスは正常位しかしてくれないのはちょっと……やっぱり別の体位でもしてほしい。
でも、後ろからしてって恥ずかしくていえない。
そうよ、ダレスが私を愛しているだけでも満足しなくちゃいけないよね。
でも、一度使って…)
いろいろな思いが湧いては消え、湧いては消え、次第に眠気が忍び寄り、そしてすやすやと眠りにつきました。

目が覚めたとき、地下世界ではかすかに入る陽光が南の天井から漏れていました。
「いけない。早く店を開けないと…」
慌てて仕事着に着替え、ドアを開けると待ち望んだ恋人が帰ってくるのが見えました。
「ダレス、お帰りなさい」
「俺が留守中、大丈夫だったか?」
「うん、大丈夫。外の様子はどうだったの?」
「特に変化は無いが、ただ気になる現象があった。ただの杞憂だったらいいが。
それより、みろよ! 今日の獲物はマンドレイク十本とイグドラシドだ」
「いつもありがとう、ダレス。あ、そうだ。新しいドリンク剤を作ったの。疲れた身体に効く薬だから、飲んでみて」
「アヌーン、いつもすまんな。ごきゅごきゅ」
(やった。これで今夜は一回だけで終わらないわ。早く夜にならないかな。…え!)
ご飯の準備をしていたアヌーンをダレスは急に後ろから抱きしめました。そして、胸を揉まれ、お腹を擦られました。
「ダレス、急にどうしたの。まだ、お昼よ」
「アヌーン、愛している。今すぐ愛したい」
「だめよ。お店だってまだ閉めていないのに」
そう口で言っても、アヌーンは自ら求めてダレスにキスしました。その甘美な触感に身体中電撃が走ったようでした。
アヌーンが脱力しテーブルに手をついたとき、ダレスはスカートをめくり太ももにキスをしました。
(こんなにダレスが大胆になるなんて思わなかった。もしかして調合方法間違えたかな)
パンティーを素早く脱がされ、下の唇に熱い接吻をされ、アヌーンは吐息を吐きました。
「はあ、やめて。客が入るよ」
「その割にはここは熱く硬くなっているぞ」
「いわないで、はぁはあ……」
「今ここで止めてもいいが…」
「意地悪なことを言わないで、ダレス…」
「どうして欲しい? アヌーン」
「……お願い後ろから思いっきり入れて」
「ああ、行くぞ」
いつ入れられるか分からないスリルにアヌーンは酔っていきました。
そして挿れられたそのとき、喜びで一杯になりました。
いつもと違う突き上がるような入れ方され、アヌーンは新たな快感に溺れていきました。
「ダレス、あはぁ、私のことを愛してくれる」
「愛している、おまえのことは一生離さない」
「うれしい、はぁはぁぁ! お願いこのまま一緒にイって」
「いくぞ………うっ!!」
「あ、お腹が熱いよ! ダレス、好き!愛している!!」

「ダレス、今日はどうしたの?」と意地悪く尋ねました。
「帰り道にパックに出会ったんだ。パックがおせっかいにもな、
『あんたの愛するアヌーンはあんたがいないとき、いつも憂い顔しているよ。
なんでろうね。そりゃいつも、センターの教科書通りのつまらないSEXじゃ、飽きちゃうよね。
時には強引に迫ってみなよ』といってきたんだ。
今まで救世主になるための教育や訓練はやってきたが、しかし人を愛することも愛し方は習わなかった。
なぜ救世主になりたいのか深くも考えずに、目的も無くただ戦っていた。
だけど、今は違う。おまえを愛して、すべて変わった。旧新宿を守るという戦う目的もできた」
「そして、愛し方も覚えた?」
「ああ」
そして、二人は愛情の口付けを交し合いました。

「そう言えば、パックから手紙を渡された」
「え、何だろう?」
開いてみると『ダレスの飲んだ薬は普通のマッスルドリンクだよ。この薬は別の人に使わせてもらうよ』
「なんて書いてあった?」
「何でも無い」くすくす笑いながら、アヌーンは仕事着を脱ぎ始めました。
「まだ、開店中だろ?」ダレスはいたずらぽく言いました。
「あれはうそよ。まだ開けていないもの」そう言いながら、ダレスのものを舐め始めました。
「おい、そんなところをなめたら汚いだろ」
「これも愛し方よ。愛する人が気持ちよくなれたら、私は何だってできる。気持ちいい?」
「ああ、気持ちいい。」
「だいぶ硬くなったね。次は私が上に乗るよ。」



さて、ダレスとアヌーンの話はここまでにいたしまして、パックが盗んだ媚薬はどうしたことでしょう。
この日から何日も経たずにオベロン様とティターニア様の周囲に騒がしいことがおきた話は別の機会にしましょう。

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あとがき

あるサイトに捧げたSSです。
ダレスの間抜けっぷりとアヌーンの実は腹黒なところが好きです。
ロビングッドフェローをもっとうまく使いたい。

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