5/失神

4day/October 23(Thu.)
シャーロック&ルイ合作


 運ばれたユイは、すぐにベッドに寝かされた。
でもこの日はもう一回気絶した。
なぜかというと・・・・・・




 私はあれからずっとユイの側にいた。
皆が居ないところで、私はユイに「不死の躰」の力を注ぎ、躰を回復させた。
幸い、傷が軽傷だったのと、ユイの中にある「不死の躰」の力が即座に傷の回復を行ったのが良かった
 しばらくし、ユイの目が開き、私に精一杯の笑顔を見せる。

「大丈夫、ユイ?」

「ああ、大丈夫だよ……」

「なんだかあのときに戻ったみたいね」

「あの時?」

「ほら、貴方が熱を出して寝込んだとき」

「そうだね、確か一年前だったかな?インフルエンザが流行したときだったよね。あの時は僕もやられちゃったもんね」

 そう、ちょうど一年前、ユイはインフルエンザで風邪を引き、寝込んでしまったのだ。
 私はいつものように彼のアパートに行き、一緒に学校に行こうとしたが、ドアを開けると同時に熱でダウンしたユイが出てきたのだ。

「ど、どうしたの!?」

「ん〜、インフルエンザになっちゃった……今日学校休む…う〜……」

「ちょっ、しっかりユイ、早く中に入って」

 私はユイの肩を担ぐとそのまま ベッドへと移動した。
ユイをベッドに寝かせると、私はユイの携帯電話を借り、学校へと電話した。
 番号を押し、電話をかけると、担任の国籐先生が出た。
 私は親の計らいで、ユイに何かあれば学校を休むことが出来るようになっている。
今回で何度目か…、事情を説明すると国籐先生は了承し、電話を切った。
 その後、私はユイに付きっ切りで看護した……。



 あのときのことを思い出していると、誰かがドアをノックした。
 入ってきたのは琥珀さんだった。
っん?
何で血液が入ったパックを持っている?
それに…………点滴の針も………。

「琥珀、準備はできた?」

「はい、この針をプスッとやれば!」

 私ではなくユイにするのか……まって、確かユイは針がダメだったような………。
顔を見ると、笑顔は消え、青ざめていた。
いや、灰人になってる……。  すぐにわかった、ユイの考えていることが。
 嫌だ!嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!!!!!!!っと………。

「どうしたんです?だ〜いじょうぶですよ。すぐに済みますから」

「いや!勘弁してください〜!」

 ユイは叫ぶ。
 しかし琥珀さんは、どこから出したのか数本の注射器を出し、ユイを見ていた。
こわい………。

「うふふ〜、そんなわがまま言っちゃう人にはあ〜んな注射やこ〜んな注射とか打っちゃいますよ〜」

「あぁぁぁぁぁぁぁ……」

「じゃ、琥珀、あとはよろしく」

「それじゃお大事に」

 ユイにとっては最悪ね。
助けがなくなった。
こればかしは私もどうしようもない。

 琥珀さんがユイに迫る。
 こわい……。
顔が別人だ。
 そして………

「ぎゃあああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

 屋敷全体にユイの声が響いた。
ユイは完全に失神し、琥珀さんは治療の名目でいくつ物注射をした………。
生きているよねユイ?




 反応なしか…………。


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