3/争い

2day/October 21(Wed.)
シャーロック&ルイ合作


 秋葉は、雑用のため、私とユイ、志貴、アルクェイド、琥珀さんと翡翠さん、そして先輩が庭に出ることになった。
庭に出た私達は、近くの木の陰に座り、日光浴を始めた。
今日も風が心地よく、気分がさわやかになる…はずだった……。

「遠野君から離れてください!!」

「なによ〜、シエルには関係ないでしょ!?」

 と、また喧嘩が始まったのだ。
アルクェイドが、志貴にべったりとくっつき、それにシエル先輩が嫉妬したのだ。
にしても志貴もももてるね。
 しかし、ことはさらにエスカレートしてゆく。
アルクェイドのある言葉で、シエル先輩が……………。

「うるさいわね尻エルっ」

「ブチィ!!」

 とまた先輩は切れてしまったのだ。

「にゃははは〜、志貴〜」

「待ちなさいそこの化け猫、いいかげんにしないと黒鍵なげますよ」

 シエル先輩は、口元をにやりとさせる。
こ、こわい……。
本気でこの人を怒らせないほうがいい。
 しかし、アルクエィドは自身を持った顔をしていた。
さらに志貴にべったり引っ付く。

「志貴がかばってくれるも〜ん、でもそれだけじゃ勝てないんじゃないの?」

「フフフ・・・そうですね、どうせやるなら完全武装の方がいいですよね」

 にっこりと微笑みながら両手に黒鍵を持つシエル先輩。
やっぱり怖い・・・・・・。
 私の背筋に悪寒が走る。

「いいでしょう、覚悟しなさい!!このアーパー吸血鬼!!」

 黒鍵を投げるシエル先輩。
しかし…

「にゃ〜!ユイ!!たのむにゃ〜!」

「アルクェイドさん!?うわわ!!」

 なんとユイを盾にしてしまうアルクェイド。
何とか黒鍵の雨を避けるが、ユイの額には冷や汗がじっとりと滲み出ていた。

「先輩!落ち着いてください!!お願いします!!」

 ユイは必死に懇願する。
しかしユイの反射神経はここまで良かったけと思う。
 にしてもアルクェイドも薄情な奴、人を平気で盾にするなんて……。

「しょうがないですね〜、今日は彼に免じて引きましょう」

 ふぅ、落ち着いてくれた。
これで大丈夫だ……。

「にゃ、尻エル、志貴以外の人に言われてやめたにゃ〜」

「っ!!また…言いましたね……ふふ………」

 アルクェイドのバカ、完全にキレじゃない。

「ふははははははははははははは!!許しませんよ!!もう許しません!誰を呼ぼうと関係ありません!!ユイ君やエレイスさんや遠野君だろうと関係ありません!!……ふふふ、あの世に行く準備はできましたか?……ふふふ………」

 すごい希薄…、学校じゃ考えられないくらいすごく怒っている……。
人間、キレたら変わるもんね〜。

「にゃ〜志貴たすけるにゃ!!・・・志貴?」

 あれ、志貴たちがいない、あっ、逃げてる・・・・。
うわ、何時の間にか琥珀さんと翡翠さんもまで。

「さぁ〜残ったのはあなただけのようですね・・・よくも尻エル尻エルと言ってくれましたね!!今日こそその首貰います。覚悟は・・・聞くまでもありませんか」

 なに?あれ?
どこからあんなバズーカみたいなものを出したのぉ!?

「にゃ〜第七聖典をつかうか〜〜!!」

 ガチャコとスライドを引く音が聞こえる。
第七聖典の銃口をこっちへ向ける。
 やばい、すごくやばい……。

「逝きなさいこのアーパー吸血鬼!!」

 ズドンと激しい音と共にミサイル…違う……弾丸が発射される!!

「うわぁぁぁぁ!!」

「!!…………」

「にゃ!!またたのむにゃ!!」

 私たちを盾にするアルクェイド。

「アルクェイド!!ひぃぃぃぃぃぃ!!」

 私まで盾にするかこの化け猫は!
さすがにこれはまずい、非常にまずい。
そして弾丸は、ぎりぎり私達の真横を通り過ぎ、激しい爆音が鳴った。

「はぁ、はぁ…はっ!!卑怯な!人を盾にするとは!!」

 ユイは思わず気を失ってしまった。
さすがに私もびびった……。

「先輩、私たちまで聖典の餌食に・・・・どーするんですか?」

「む〜・・・・どうしましょう・・・」

「お〜い、大丈夫ユイ?」

 彼は目がさめると、しばらく声が出なかった。
ずっと第七聖典の弾丸が直撃した地面の見ていた。
しばらくし、私がユイの肩を叩くと、彼はやっと我に帰った。

「びびびびびったですよ!!」

「にゃはは、尻エルが外したにゃ」

 おい、まだ言うかこの化け猫は…。
あ〜また殺気が…

「…また欲しいようですねぇ、アルクェイド・ブリュンスタッド!!今度は外しませんよ!!」

「あの先輩、アルクェイド、この辺で・・・・・」

 私達も二人の不陰気には太刀打ちできず、黙ってしまった。
アルクェイドも私達のことに気づく。
 と突然、ユイを担ぎ、バッと跳躍した。

「あっ!!待ちなさい!!」

「うわぁぁぁ!!」

 あぁ〜ユイも災難だなぁ〜……。
今度はどこへ連れて行かれる?
 とユイの横を何かが掠めていった。
 シエル先輩が黒鍵を投げているではないか。
 私も呆然と空を見ているだけしかできない。
 そこに秋葉が来た。

「エレイスさん、大丈夫ですか?」

「あ……はい…」

「まったく、あの二人は……。エレイスさん、中に行きましょう。だいじょうぶですよユイさんなら」

「は…はいっ」

 あ〜、誰かあの二人をとめて。
大丈夫だよねユイ?








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