1-3/紅葉

1day/October 20(Mon.)
シャーロック&ルイ合作



 あたりは真っ暗になり街灯がつき始めるころ、私たちの話はさらに盛り上がり、気づくともう8時なっていた。
さすがにこの時間は肌寒くなってくる。

「おそくなったね、そろそろ帰ろうかステアー?」

「そうだね、う〜さむっ」

 私たちは、ベンチから腰をあげる。
と隣のベンチに、白いセーターを着た美しい女性がいた。
 誰か待っているのだろうか?
しなやかな金髪、綺麗な顔立ち、女の私でも惚れてしまいそうな人だった。

「行くよステアー?」

「あっ、うん」

 そのとき、法衣を来た女性が白いセーターの女性に向かってきた。
 あれっ?
アレはシエル先輩?
 シエルという先輩は、私達が通っている高校の先輩で、何かとお世話になっている尊敬する先輩だ。
 おっとりしている性格だが、何事にも手際よくこなす先輩である。
裏の生徒会長と呼ばれるぐらい何事もテキパキとこなす人なのだ。
 しかし今回は今まで見たことがないほどすごい剣幕……

「ここで何をしているんですか?」

「なにシエル、志貴を待っているだけよ」

 間違いない、シエル先輩だ。
いったいどうしたんだろう。
 それに志貴ってあの遠野志貴のことかな?
 そう、私たちと同じクラスの同級生の事だ。

「いいかげんにしてください、遠野君をまた巻き込んで」

「うるさいわねぇ尻エル、私の勝手じゃないの」

「今なんか言いましたか・・・・アーパー吸血鬼」

 なんかすごいことになってきた。
ここは先輩に今挨拶しないほうがいいな。
 私はユイとそそくさと公園を去ろうとすると、いきなり私達の目の前に剣が降って来た。
 なぜ剣が・・・・。
思わず体中の鳥肌が立ってしまう。
 いきなり目の前に剣が降って来たら誰だって固まってしまう。

「ゆ、ユイ?」

「な、なにこれ?モノホン?」

 私達はバッと出入り口に向かって全速力で走り出した。
しかし、何故か出れなかった。
 出ようとすると、体中にビビビっと電気が走ったようにしびれるのだ。
 結界だ。
それもこれは外から人を寄せないようにしている。

「どうして出れないの!?」

「わからない、ともかく別のところへ行こう…」

 我ながらここまで落ち着けるとはすごい。
 私達は別の場所から出ようと走り出した。
たぶん無駄だろう、私の予測ではこのあたりいったいは結界が張られているはず。
 その時再び目の前に剣が降って来た。

「危ない!!」

 ユイははとっさに私をかばった。
いったいなによこれ……。
 私はあたりを見回す。
しかし、どこにも彼女達の姿はなかった。
 ただ、所々で、何かがぶつかる音しか聞えない。
 その時、私達の背中に何かが激しくぶつかった。

「ぐ…………」

「うぁ!」

 あまりの衝撃で、私達は吹っ飛ばされ、気を失ってしまった。

「いたたた…あら?」

 気を失った私達を見つけたのはあの白いセーターを着た女性だった。
そこに、シエル先輩がきた。

「ここに民間人がいたとは誤算でした、私としたことが……。あれっ、ユイ君とエレイスさんじゃないですか。二人とも気を失っているようですね、仕方ありません。手当てするために私のとこまで運びましょうか」

「でもあなた、もう一人いるのよ。運べるの?」

「…仕方ありません。ここは一持休戦にしましょう。あなたはユイ君をお願いします」

「仕方ないわね、よっと……」

 白いセーターを着た女性は、ユイを持ち上げると、空高く跳躍した。
 先輩は、私をを背負うと、同じようにどこかへと跳躍し、消えた。
 そして、傷口に包帯を巻き、先輩のベッドで私は寝た…………。



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