『 王家@天河 』 1 夜明け前の薄い闇の中で。 王子は目覚め、確かめるように腕の中に抱きすくめた暖かく柔らかな存在をそっと抱きしめた。 昨夜、初めて抱いた愛しい娘。 (少し性急すぎたかな?) キャロルは豪華な装身具を外す間も与えられなかった。自身を没入させる柔らかな身体をろくに慈しんで解してやる間も惜しんで、王子は愛しい娘を女にした。 柔らかく頼りない身体のただ一点はこの上なく狭隘で頑なで、男を煽った。 (泣かせてしまった・・・) キャロルの頬には涙の跡が残り、シーツには血痕が鮮やかだった。 「姫・・・?」 我慢しきれず王子は接吻で新妻を起こした。目覚めたキャロルは王子を見て真っ赤になり、力強い腕の中から逃れようとした。 「や、やだっ!王子ったら。恥ずかしいから離してよ」 クスクス笑いながら、わざと怒ったような口調で王子は問うた。 「ならぬ。そなたは私の妻になったのではないか?昨夜のこと・・・よもや忘れたとは言わせぬぞ」 王子は軽々とキャロルを抱き上げた。 「ふふ。湯に入れてやろう。夫と入浴するののどこが恥ずかしい?」 王子は愛しい女を得た男の余裕と馴れ馴れしさで、キャロルに笑いかけた。 2 ぴちゃん・・・。 ひそやかな水音。 「いやだ、王子・・・。そんなところ見ないで。やめ・・・て」 水音にいつしか蜜のような粘りのある液体を舐め取り、弄ぶ音が混じりだした。 「ふふっ・・・。そなたの身体は嫌がってはいないようだ。昨夜、もっと丁寧に可愛がってやれればよかったのにな。そうすれば、あれほどそなたを痛がらせ泣かせることもなかった」 「ばかっ!やめて・・・もう・・・ああ・・・っ!」 びくびくと身体を震わせて達してしまった幼い身体を楽々と抱き上げると、王子はまた寝室に戻っていった。 王子は寝台に横たえたキャロルの身体を、気の利いた召使いが置いていったワインを飲みながら、愉しんだ。 未熟な身体、ろくに男を愉しませる術をしらない初な娘。 (私が教えてやろう・・・) 王子は脚を無遠慮に押し開くと、深く眠っている薔薇の花を舌で味わった。 薔薇がびくっと震え、僅かに綻ぶ。王子はさらに莢の中から珊瑚色の真珠を剥きだして舐めてみた。あっという間に勃ちあがったそこの固さが男を誘う。 「あ・・・?きゃっ、王子・・・。ああ・・・っ!」 もはやキャロルは抗えなかった。王子の巧みさの前に、心は激しく羞じらい抗いながらも、身体はあっさり陥落し、濡れそぼった。 「花のようだな、本当に・・・」 王子は言葉でさらにキャロルを煽ると、深々と自分の欲望を埋没させていった。 「まだ痛むか・・・?」 「う・・・ん。でも・・・大丈夫・・・」 また眠りに入りそうなキャロルの耳朶を噛みながら王子は囁いた。 「そのうちにもっとよくなる。そうなるまで私がちゃんと教えてやるから」 「お、王子?!待ってちょうだい。もう・・・」 「今まで散々、私を待たせた罰だ・・・」 王子はキャロルにのしかかっていった・・・。 オワリ |