『 シャルの日常 』 朝−−−兄上の御機嫌伺いに赴くが、寵妃ジャマリがご寝所にまだ侍っているとのこと。 扉の前で一礼し、自分の部屋に戻る。 昼−−−朝の重臣会議ではちっとも発言できなかった。議題は対エジプト戦略ばかり。 兄上にはもっと国政に力を入れて欲しいのだが、私の口からは進言できない。 夜−−−今日も無事に終わった。まだ誰にも懐妊の兆しはなさそうだ。 ジャマリは内心エジプト王にぞっこんながらも、兄上のご寝所を独占しているし、この様子ならば、私の『皇太弟』の地位もしばらくは安泰。 深夜−−−明日の自分はどうなっているのか不安で目覚める。 だが、万が一兄上の身に何事か起きた場合は、私がアッシリアの王となる。 その暁には、エジプトの女神の娘を昼に夜に頭上に拝んで、いいえ!決して我が身の下に組み敷きたいなど・・・ 早朝−−−下帯を汚してしまった。 侍女に見つからないうちに、チグリス川で洗濯。 |