『 ライアン兄さん萌え〜 』
ライアン兄さんとキャロルは血がつながっていないという妄想で逝きます。



それは見果てぬ夢。遠い日の幸せな約束。

兄さん、兄さん。ライアン兄さん!大好きよ。だーい好き!
ずっとそばにいるの!約束よ!

幼いキャロルの声。幼い金髪の天使。冗談のように笑い飛ばしていたけれど、その言葉を忘れたことなどなかった。
少女はいつまでも幼いままではいられない。
日を追う毎に美しくたおやかに・・・。
匂やかな魅力、愛らしい笑み。
幼い肢体は伸びやかに成長し、無邪気な笑みは僕の心を絡め取る蜘蛛の糸。

ずっとずっと見守っていてやりたいと思っていた。
見守っているだけで幸せだと思っていたあの少年の日。
見守っていたいだけの少女は、いつ、ずっと側にいてほしい乙女になったのだろう?
薔薇色の唇は抗いがたい誘惑。薄紅色の指先は優しく愛を求める。
白いうなじは無意識の媚態を示し、甘い肌の香りは理性を奪う。

妹、妹、異母妹・・・!
僕はどうすればいいんだろう?僕の中の獣が夜毎に吼え、日毎に悶える。
愛しいお前、愛しいキャロル。
お前を奪ってしまいたい。お前を手折ってしまいたい。
お前を愛したい。妹としてではなく、恋人として。

お前が・・・欲しい・・・。

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