『 女の武器・Her CounterAttack要するに酒乱の底力・2 』

In Egypt
「よしよし、可愛いやつだ。今宵私の相手をせい。」
少年は無理やり飲まされた酒に咳き込んだ少女を抱き寄せ唇を奪った。半瞬後
ばぐぉ!
濁ったすさまじい音がして年若いエジプト王の頬は腫れ上がった。
「何をするの!私は奴隷じゃないわ!21世紀(?)の人間よ!
ジミーって恋人もいるのよ!」
「王を打つとは無礼な!」
平手打ちと共に王を痛罵した無礼な少女を兵士が捕らえようとした。だが
「いやぁ〜〜〜!!!助けて!ライアン兄さん!ジミー!」
錯乱の現れた悲鳴を上げながら少女は捕らえようとする腕をすり抜け相手の勢いを利用して投げ飛ばし、金の釧を利用して殴り倒してゆくではないか。
「ひょい、ひばらく待ってやる。だら王宮からにょがすな」
腫れ上がった頬をどうにか動かして王が声を上げたときには少女から半径3メートルは散乱した料理や酒、目を回した成人男性に占領されていた。
少女は泣きながらナフテラ女官長に付き添われて退出したのだが、次の一言で人型の嵐を見ていなかった王の乳母でもあった上司に翌日からのしごきを決定された。
「怖かった。どう育てたらあんな成り上がりのセクハラ俗物中年みたいな17歳が出来上がるの?」
少年の守り役でも会った将軍と少女の翌朝の会話は次のようなものであったという。
「キャロル昨夜の体術は何処で覚えたのだ?大の男を軽くいなすとは?お前はいったい何者だ?」
「酷いわ将軍!何のこと?私にそんなことできるわけ無いじゃない。大体無理にお酒の飲まされて気絶したのに!」

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