『 小ネタ・4 』 ― ナイルの姫 ― 正直、そう呼ばれる事に慣れてきた。 歴史を変えてしまう事の重大さに押し潰されそうな時もあるけれど、現代ではけして味わう事の出来ない状況を捨てられない自分もいる。 自分が現代へ帰れば・・そして二度と戻らなければ、これ以上の歴史の湾曲は起こらない。 けれど、書物でしか知らなかった勇猛な王や王子達が目の前に現れ、そして私に恋心を抱いてくれている。 歴史を学んで来た者にとって、これ程魅惑的な事ってある? 「キャロルー!」 あら、メンフィスが呼んでるわ。 もう、見当たらないとすぐ呼ぶんですもの。 「あ・こんな所にいらっしゃったのですか姫様っメンフィス様がお呼びですわ」 「そうね。行きましょ」 でも・・不自由ない古代だけれど、マックとコーラが時々無性に食べたくなるのよね。 あら・・思い出したら食べたくなってきちゃった。 ちょっと食べに帰っちゃおうかしら♪ |