『 小ネタ 』

「怖いか?姫よ。可哀想にこんなに震えて・・・。困ったな、そんなに怯えられては、どうしてよいか分からぬ・・・」
優しい口調とは裏腹にキャロルの紗を無遠慮に取り去っていく王子の手。
白い身体をすっかり露わにしてしまった王子は、キャロルにのしかかり囁いた。
「もう拒むことは許さぬぞ。そなたの全てが欲しくてこの身が燃えた日々の長さ・・・。そなたに教えよう、我が想いを!
さぁ・・・怖がることはない。恐れることはない。そなたはまだ子供ゆえ未知のことを厭うは当然かもしれぬ。
だが・・・私がしようとしていることは恐ろしいことではない。そなたに歓びを教えてやろう。そなたを女にできる日をどれほど待ったか・・・」

王子はキャロルの手首を寝台に押さえつけるようにして抗いを封じ、待ちわび、恋い焦がれた白い身体に口づけを贈った。
手慣れた王子の仕草は巧みに少女を女の入り口へと、歓びの高みへと導こうとする。
「怖い・・・怖いわ・・・」
キャロルは王子の性急さに驚いたのか、身体を押し流そうとする悦びの波に必死に抗うように囁いた。
王子は未熟な身体に新鮮な驚きを感じながらも、行為をやめようとはしなかった。
「大丈夫だ・・・。痛みも苦しみもないように・・・優しくしてやろうほどに」
王子はキャロルの器官にそっと自身を押し当てた。キャロルはびくっと身を震わせた。

「ふうっ・・・」
王子はキャロルの秘花の上に振り零された白い情熱の証を眺めて吐息をついた。花は真珠色の蜜の熱さに戦くように震えている。
「ごめんなさい・・・王子。私、私・・・」
キャロルは涙ぐんで王子に縋った。恐ろしさと緊張が先に立って彼女は王子を受け入れらなかったのだ。
「泣くな、姫。何を謝る?ふふっ、情けない顔をしてくれるな。性急にすぎた私がそなたに謝らねばならぬのに」
王子は不思議と残念さも白けた気分も感じない自分に密かに驚いていた。キャロルの身体の頑なさ、未熟さが、ひどく愛おしく思われて・・・。
「今宵は・・・ここまでに。ああ、そなたを愛している。・・・そなたを女にしてやれる日が楽しみだ・・・」

3日目の夜。
王子はキャロルを優しく慈しみ、口づけで覆った。
「だいぶ解れてきたかな・・・?」
王子はそっと秘密の泉に指を差し込みながら囁いた。羞じらい、でも高ぶって腰を捻るキャロルの動きを軽く制しながら王子は暖かく潤んだ狭い場所にしなやかな指を吸わせていった。
「王子・・・」
甘い吐息。王子の指を生き物のように蠢く襞が包み込み、締め付ける。
「苦しいか・・・?痛むか・・・?」
王子は泉の上で固く勃ちあがって息づく真珠を舌で味わいながら問うた。
舌の動きに合わせるように、指はゆっくりと抜き差しの動きを繰り返す。
「ああっ・・・!王子・・・もう・・・何だか・・・っ!」
抑えきれない切羽詰まったような声をあげ、キャロルは腰を揺らした。
王子は空いた手で乳嘴を弄り回した。全身を甘く苛まれ、キャロルは初めて悦びの痙攣を体験した。王子の指をきつく健気に締め付けるキャロル。
「もう・・・私も我慢できぬ」
王子は濡れた指先を舐め、その甘さに満足の笑みを浮かべると、初めて花開き今は弛緩しているキャロルの身体を貫いた。
「ああ・・・っ!」
キャロルの身体の窮屈さが王子をこの上なく喜ばせた。王子は激しく動き、今までの鬱屈を洗い流すように己の快楽に溺れていくのだった。
「・・・そなたを女にするのをどんなに待ったか・・・」

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