王家の紋章 Ψ別室―その8
- 1 名前:名無し草 :2005/03/26(土) 20:06:26
- ここは細川智栄子先生の少女漫画・「王家の紋章」が好きな、
中でもΨ(`▼´)Ψ系・なりきり・「伯爵令嬢」ネタ・なんでもOK
な人のための闇鍋スレッドです。
前スレはこちら:
王家の紋章 Ψ別室―その7
http://aa5.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1107014387/
- 2 名前:名無し草 :2005/03/26(土) 20:06:49
- <過去ログ>
O家別室ーキャロル2年後ー
http://that.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1016380697/
O家別室―王族乙女の社交場―Ψ(`▼´)Ψ
http://hobby6.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1071328594/
O家別室―王族乙女の社交場―その2
http://hobby6.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1085158737/
王家の紋章 Ψ別室―その3
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1090405965/
王家の紋章 Ψ別室―その4
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1094262081/
王家の紋章 Ψ別室―その5
http://aa5.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1095169098/
王家の紋章 Ψ別室―その6
http://aa5.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1097933240/
王家の紋章 Ψ別室―その7
http://aa5.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1107014387/
- 3 名前:名無し草 :2005/03/26(土) 20:07:31
- <ありがたいダイジェストサイト>
1ROM人様 ⇒ ●○● 王家の紋章スレ@2ch ダイジェスト ●○●
ttp://members.tripod.co.jp/ouke2ch/
396◆OUKEYXVT.2様 ⇒ ★★王家の紋章@2chダイジェスト暫定版(,,゚ー゚)っ且~★★
ttp://yellow.ribbon.to/~oukeyxvt/
暫定版に載っていない作品はこちら↓
嵐 ◆F/MOUSOU1Q様 ⇒ 王家の紋章 2chまとめサイト(仮)
ttp://houka5.com/yuukan/ouke/index.html
●○● 伯爵令嬢ダイジェスト ●○●
ttp://hakusyaku.easter.ne.jp/
- 4 名前:名無し草 :2005/03/26(土) 20:08:13
- <お約束>
・sage推奨でお願いします(メール欄に半角文字で「sage」を入れる)。
・ここは社交場ですので特に形式は決めません。質問・雑談・作品発表ご自由に。
・作品にはΨ(`▼´)Ψ系もアリアリなので、気にいらないならスルー、煽りや荒らし・AAは完全放置。
・自作自演はご自由に。 わかる人にはわかります。 自演だと決め付けるカキコはただのあらしなので無視。
・特定の作家・作品への荒らしに対する反論・擁護も不要。 反応したあなたも荒らしになる。
・擁護するより作品への感想をカキコしよう。
・批評とあらしは違う。 批評はあくまでも冷静に、言葉を選んで愛情を込めて。 スレも荒れないしそれが作家の望むこと。
あとは常識的マナーの範囲で。
<作品掲載について>
・非公式ファン交流広場なので、原作者及び出版元とは一切関係ありません。
・王家を愛する作家さんたちの創作も大歓迎です。
・作家さんは名前欄に作品のタイトルをお願いします。
連載の場合は巻頭に通しb書き、「>○○」という形で前作へのリンクを
またアップが終了したら文末に「続く」と記入してもらえると助かります。
・18禁作品にはタイトルにΨ(`▼´)Ψを記入して下さい。
_,,..i'"':,
|\`、: i'、
.\\`_',..-i
.\|_,..-┘
- 5 名前:名無し草 :2005/03/26(土) 20:08:36
- <創作読みの願い〜作家様へ>
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
,__ | 投稿中断の際は 一言下さい、お願いします。
/ ./\ \__________________
/ ./( ・ ).\ o〇 ヾ!;;;::iii|//"
/_____/ .(´ー`) ,\ ∧∧ |;;;;::iii|/゙
 ̄|| || || ||. |っ¢..|| ̄ (,, ) ナモナモ |;;;;::iii|
|| || || ||./,,, |ゝ iii~ ⊂ ヾwwwjjrjww!;;;;::iii|jwjjrjww〃
| ̄ ̄ ̄|~~凸( ̄)凸 ( ,,)〜 wjwjjrj从jwwjwjjrj从jr
- 6 名前:前スレ925 :2005/03/26(土) 20:35:49
- スレたて乙です!
お約束をちゃんとしてくれてありがとうございます。
このスレもマターリマターリいきましょー
- 7 名前:名無し草 :2005/03/26(土) 20:51:09
- >>1
乙、新スレありがとう!
- 8 名前:名無し草 :2005/03/26(土) 21:10:59
- 祝いじゃ。受け取れ。
.,v─ーv_ 〕 〕 .| .il゙ 《 ._ .,,l(ノ^ノ
,i(厂 _,,,从vy .,i「 .》;ト-v,|l′ _,ノ゙|.ミ,.゙'=,/┴y/
l ,zll^゙″ ゙ミ .ノ .il|′アll! .>‐〕 \ _><
《 il|′ フーv,_ .,i″ ||}ーvrリ、 ¨'‐.` {
\《 ヽ .゙li ._¨''ーv,,_ .》′ ゙゙ミ| ,r′ }
\ ,゙r_ lア' .゙⌒>-vzト .ミノ′ 〕
.゙'=ミ:┐ .「 ./ .^〃 :、_ リ .}
゙\ア' .-- ,,ノ| 、 ゙ミ} :ト
゙^ー、,,,¨ - ''¨.─ :!., リ ノ
〔^ー-v、,,,_,: i゙「 } .,l゙
l! .´゙フ'ーv .,y ] '゙ミ
| ,/゙ .ミ;.´.‐ .] ミ,
| ノ′ ヽ 〔 ミ
} } ′ } {
.| .ミ .< 〔 〕
.{ \,_ _》、 .{ .}
- 9 名前:名無し草 :2005/03/26(土) 22:12:11
- 新スレ乙 乙〜〜〜〜
- 10 名前:名無し草 :2005/03/27(日) 12:50:18
- おち おち おちんちん
そち そち そちんちんブラザーズ
- 11 名前:名無し草 :2005/03/27(日) 22:52:08
- 王家の紋章@2chダイジェスト暫定版いってきました。
改めて力作ぞろい、堪能させていただきました。
管理人さん乙です!
途中までしかない作品もいくつかあるんですけど
どなたかコピペとかして持ってないでしょうか〜
- 12 名前:名無し草 :2005/03/28(月) 00:58:00
- ↓これすごい。ダブル不倫ストーカー女が相手の写真公開(((((((;゚Д゚)))))))
拾い物ですが以下コピペ
既知外Wプリンが自爆中♪
不倫ブログや写真晒して訴えるとか書いてるんだけど、
どう考えても訴えられるのはこいつなのでプチ祭りです
相手の所属もばればれ〜
病院/医者板私をもてあそんだ医者!
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/hosp/1109921557/
ブログttp://blogs.yahoo.co.jp/rose0maria1105
- 13 名前:名無し草 :2005/03/28(月) 05:33:07
- >>11
>>2を見れ。暫定版さんにない作品は、まとめサイト(仮)さんにある。
過去ログも。ここでなければ、中断か未完ということ。
- 14 名前:名無し草 :2005/03/28(月) 12:05:01
- ダイジェストサイトの管理人さんがた
いつもお世話になってます!
「エジプトの王妃」って未完なのですか?
未完だとしたらかなり話も進んでいるのにもったいない・・・
- 15 名前:名無し草 :2005/03/28(月) 12:25:44
- >>14
名前出すと荒れる原因になるよ。
- 16 名前:名無し草 :2005/03/28(月) 14:52:36
- 王家の紋章 2chまとめサイト(仮)も充実〜♪
ありがとうございます。
- 17 名前:名無し草 :2005/03/28(月) 15:05:34
- 14です。
>>15 そうですね。すみませんでした。
マターリ作家さまを待ってマツ。
- 18 名前:名無し草 :2005/03/28(月) 19:12:55
- こっちはマターリしてるwww
- 19 名前:戯作 メンフィス4年後 :2005/03/28(月) 19:18:15
- >>前スレ700
48
「メンフィス…!メンフィスったら!」
二頭立ての馬車の激しい揺れに負けそうになりながらもキャロルは声を張り上げる。でも人々の歓呼と祝福の声に、キャロルの細い声はかき消されてしまう。
「メンフィス!さっきのあれは何?」
「婚儀だ!簡略になったのは仕方ない。私はもう待てぬゆえ!」
メンフィスは長身を折り曲げるようにしてキャロルの耳朶に答えた。
「もう喋るな!舌を噛むぞ!」
メンフィスは馬車を牽く馬達にさらに鞭をくれた。
「ファラオ、ナイルの王妃様!神殿での儀式も無事終わり、まことに重畳でございます。ファラオご夫妻が改めて結ばれました婚儀の絆の末永きことを我ら臣下一同、心よりお祈り申し上げます!」
大広間にイムホテップの声が響き渡る。
「ファラオご夫妻のお幸せの末永きことを!お二人の治世の幾久しいことを!」
臣下が唱和して、大広間は宴の場となった。
「そのように固い顔で居られては困るな」
メンフィスはキャロルに囁きかけた。混乱して泣き出しそうなキャロルにメンフィスは傲然と言い放った。
「そなたをどこにもやらぬと先から申し聞かせておろう。そなたをもう他所には行けぬ身にする。これは命令だ!そなたは私の妃なのだ、逆らうことは許さぬ!」
(メンフィスは本気だわ。私はメンフィスを…愛しても…愛してはいけないのに…!)
とうとう涙を零してしまったキャロルを、メンフィスは軽々と抱き上げた。
「王妃は疲れているようだ!今宵はもう下がらせてやろうと思う。
皆は私達の婚儀の祝宴を堪能して欲しい。我らの喜びを神々も嘉納せらるであろうゆえに!」
人々のいささか好色な祝福の声を後ろに聞きながら、メンフィスはキャロルを抱いたまま、松明に照らされた回廊を進んでいく…。
- 20 名前:戯作 メンフィス4年後 :2005/03/28(月) 19:19:14
- 49
月が明るくナイルに面した回廊を照らす。全ては銀色の光を纏い、この世ならぬ美しさを湛えている。
「メンフィス…!嫌っ、離して、降ろしてったら!こんなやり方、ひどい!」
キャロルは必死にもがくが、彼女を縛めるように抱くメンフィスの腕は無情なまでに頑健だった。
「お願い、家族のところに帰して!こんなの嫌…ぁ」
泣き出したキャロルを、メンフィスは哀しさと怒りの入り混じった瞳で見つめた。
「…静かにいたせ。これ以上、私を…苛立たせるな…。私を…愛しているのであろう?」
不意にメンフィスが足を止めた。キャロルを抱く大柄な体がみるみる緊張し、殺気を放つ。
「メ、メンフィス…?」
メンフィスの視線を辿ったキャロルは小さく息を呑んだ。
「カーフラ…王女…!」
銀色の光を浴びて、不吉な亡霊のようにカーフラ王女が立っていた。あれほどの美しさを誇った驕慢な王女の面影は、もはや無い。
傷を受けた右腕は、ひねこびた枯れ木のようにやせ衰え、妙な角度に曲がったまま肩からぶら下がっている。おそらくは動くこともないのであろう。
豊満であった体の線も無残に崩れ、蓬髪の下の窶れ果てた顔の中でぎらつく眼だけが悪鬼めいて目立った。
「キャロル…」
メンフィスはキャロルを降ろして背後に庇い、軽く押した。
「広間まで一気に走れ…!」
「メンフィス様…。何故にそのような小娘を大切になさいますの…?私はあなた様のために全てを失いましたのに…っ!」
左手に隠し持っていた刃が月光を受けて不吉に光る。王女は信じられない速さでメンフィスに襲いかかった。
「口惜しや、メンフィス様…っ!」
- 21 名前:名無し草 :2005/03/28(月) 19:19:43
- 引越しのはじまりですねw
- 22 名前:戯作 メンフィス4年後 :2005/03/28(月) 19:19:48
- 50
ここで少し時間は戻る。
キャロルとメンフィスがちょうど神殿に詣でていたその時。
ここリビア王親子の滞在する宮殿の一室では血腥い事件が起こっていた。
怒りのあまり、顔を赤黒く染め、肩で息をするリビア王の足元には血まみれの死体が、転がっている。
「お、王よ…。これは一体…?」
事切れているカーフラ王女の乳母を見て、震える声で尋ねるムビリ大臣に、リビア王は憮然とした声で答えた。
「この馬鹿が…カーフラめが一人で外に出る手引きをしよったのじゃ!」
「王女が…お一人で…? あ…もしや、王女が怪我をなされたあの夜でございますかっ!」
「知れたことよ!」
王は血と脂で汚れた剣を投げ捨てた。
「…こやつがあの夜、カーフラがナイルの王妃の寝所に行くことを許して、あまつさえ手引きまでしたのだ!ふん、黙っていればまだ良いものを、怖気づきおってわしに告白などしおって!
カーフラは刺客に襲われたのではない!自分で…怪我をしにいったのじゃ!この宮殿の警備の兵に咎はないわ。王女はナイルの王妃の寝所で斬られたのじゃよ!」
リビア王はムビリ大臣をぐいと引き寄せた。
「帰国の準備を!あの馬鹿の巻き添えで国を滅ぼすのは真っ平じゃ!」
「お、王女はどうなされます?」
「…どうなろうと知るか!どのみちあの深手じゃ!王妃の寝所に行ったカーフラを斬れる者は一人しかおらぬっ!わしらは泳がされておったのよ!」
カーフラ王女は扉の陰から全てを見てしまっていた…。
- 23 名前:戯作 メンフィス4年後 :2005/03/28(月) 19:20:22
- 51
(ばれていたのだわ、全て…!)
ぐらつく体を垂れ幕で支えて、カーフラ王女は荒い息を繰り返した。
自分をあれほど甘やかし、一緒になってエジプト王妃の地位を手に入れんとしてくれた父王は…今や自分の命と国を救うためにカーフラ王女を見捨てた。
(おお、乳母やが裏切るとは!お父様にばれるとは…!)
もう感覚のない傷ついた右腕が焼けるように熱くなった。
(私を斬ったのは…ナイルの姫の寝所に居ることのできる男…やはりメンフィス様…!もしやとは思ったけれど!おお、あの時、あの声!拷問まがいの手当てを受けた時も!
……メンフィス様は全てを知って、この私を…リビアの王女たる私を嬲って愚弄して…苦しめた!おお、あの憎いナイルの姫のために!)
「何故にナイルの姫ばかりが…ファラオのお心を占めるの!何故に私がこのような目に遭わねばならないの!こんな…こんな体になって!
おお、憎い!憎い、憎い、憎いっ!ナイルの姫も、ファラオも、お父様も!」
カーフラ王女の顔は憎しみと怒りで醜く歪んだ。変わり果てた体の中で憎しみの炎が一気に燃え上がり、魂を、理性を焼き尽くす。
「……無くなってしまえばいい、何もかも。ナイルの姫も、メンフィス様も、私も、何もかも!」
カーフラ王女の顔に初めて笑みが、凄絶な悪鬼の笑みが刻まれた。
そしてカーフラ王女は部屋を抜け出し、回廊で憎んでも憎み足らぬ二人にぶつかるようにして斬りかかった。
「死ぬがよいっ!」
王女の刃は、キャロルに気を取られ一瞬の隙を見せたメンフィスの左上腕を切り裂いた。
メンフィスは、はずみで思わず膝を付き、流れる血が重い音をたてて回廊に零れる。
- 24 名前:名無し草 :2005/03/28(月) 19:21:35
- 王家の紋章 Ψ別室―その8
ttp://aa5.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1111969312/
ひとつのスレに絞ったほうがいいと思うので
みなさん上記へドゾ。
- 25 名前:名無し草 :2005/03/28(月) 19:21:38
- キタタタタタタタタタ━(゚(゚ω(゚ω゚(☆ω☆)゚ω゚)ω゚)゚)タタタタタタタタタ━!!!!!
- 26 名前:戯作 メンフィス4年後 :2005/03/28(月) 19:21:48
- 1様、スレ立てありがとうございました。
さっそく書かせていただきました。
- 27 名前:名無し草 :2005/03/28(月) 19:22:24
- 待ってましたーーーっ!ヾ(≧∇≦)ノ
ゾクゾクする展開ですねーーーっ!
- 28 名前:名無し草 :2005/03/28(月) 19:23:09
- 素晴らしいです・・・。
カーフラ哀れ、少し同情してしまうほどかわいそうな境遇ですね。
憎みきれない悪役ってのもいいです。
もうすぐメン様とキャロルの初夜かと期待してましたが
もう少しおあずけになりそうですね。
- 29 名前:名無し草 :2005/03/28(月) 19:23:33
- メンフィス4年後作者さん
ますます目が放せませんネ!!
メンフィスがカーフラに傷つけられてしまうとは・・・
キャロルもそろそろ自分の気持ちを素直に受け止めて欲しいです。
- 30 名前:名無し草 :2005/03/28(月) 19:23:56
- カーフラ、怖すぎです。
読んでいて絵を思い描いたら、ぞぞ〜っとしました。
2人には心から結ばれて欲しいけど、そうなったら連載終わっちゃう?
うう〜ん、唯一のメン様ストーリーだから終わらないで欲しいです。
- 31 名前:名無し草 :2005/03/28(月) 19:25:34
- メンフィス4年後作家様ぁ!!
続きが楽しみで眠れなくなりそうです。
- 32 名前:名無し草 :2005/03/28(月) 19:25:58
- こちらのスレ立てが2日早かったので、こちらを正規のものとして
重複に上がったメンフィス4年後様の作品を移動させていただきました。
>19〜>30は、重複スレにUPされた4年後作家様の作品と、それに対するレスの一部です。
感想された方、これも貼ってほしいというものがあったらあとはご自分でお願いします☆
- 33 名前:名無し草 :2005/03/28(月) 19:28:49
- >32
乙でした!
わかりやすいようあげとく
- 34 名前:名無し草 :2005/03/28(月) 19:31:09
- アホが向こう上げたから、またあげとく
- 35 名前:名無し草 :2005/03/28(月) 19:31:43
- 乙です!!
ではこちらで作家様をお待ちしております。
- 36 名前:名無し草 :2005/03/28(月) 19:41:48
- とりあえず両スレともブクマしましたが
こちらを保守ということでいいですね。
>メンフィス4年後
早速新作ありがとうございます!
カーフラがこんな風に出てくるなんて思いもよりませんでした。
カーフラの描写、かなり怖いです。
原作ではコミカルなとこもあったけど凄絶ですねー。
続きも楽しみにしてます!
- 37 名前:名無し草 :2005/03/28(月) 19:51:40
- >>32さま
ありがとうございました〜感謝感謝!
作家様たちお待ちしておりまする!
- 38 名前:月影の詩 :2005/03/28(月) 20:32:09
- 今日は作品の書き込みではなく、顔を出してすみません。
この場を借りまして、お礼とお詫びをいたします。
>>32様
スレの御誘導ありがとうございました。何のお力にもなれずにすみませんでした。
以後、こちらにて書き込みさせていただきます。
>>「抜けない棘」様
もう一つのスレに勝手にお名前を出して「抜けない棘様も困っていらっしゃるご様子
なので…」と書き込みして、ご迷惑をおかけいたしました。お許し下さい。
「抜けない棘」様の怜悧なまでの王子が王子ファンとしての私は大好きです。
次のうpお待ちしております!
本来、作家としてあまり表に出ない方がいいと以前ご指摘がありましたので、
再び潜伏いたしますが、今日ばかりはお許し下さい。
皆様、ありがとうございました(感涙!)
- 39 名前:名無し草 :2005/03/28(月) 21:26:38
- 作家の皆様、いつもありがd。
どうかこれからも楽しませて下さいませ。
ところで「怜悧な王子」って言葉かなり好き。ニンマリしちゃう。
メン様ファンだと「雄々しいファラオ」って言葉あたりが萌えるのかな。
- 40 名前:名無し草 :2005/03/28(月) 21:31:53
- 王子は怜悧だとはとても思えないけどね
頭悪そう
- 41 名前:戯作 メンフィス4年後 :2005/03/28(月) 21:33:46
- スレッドの重複に気づかず、もうひとつのほうに書きこんでしまい、ご迷惑をおかけしました。
こちらのスレッドにコピペしてくださった方、誘導をしてくださった方、本当にありがとうございました。
以後、こちらのほうに書きこみをさせてください。
- 42 名前:名無し草 :2005/03/28(月) 21:39:54
- 「雄々しいファラオ」萌えますね〜。
不遜で偉そうで、高飛車なファラオ・・・かなり好きです。
・・・ちょっとジャイアンだな、とか思ったりもするけど、
「女と見まごう美貌」だから、許しちゃう。細かいことはキニシナイ!
- 43 名前:名無し草 :2005/03/28(月) 21:41:59
- >・・・ちょっとジャイアンだな
ワロタ
- 44 名前:名無し草 :2005/03/28(月) 21:47:05
- >>41
ほんとだよ、バカ
- 45 名前:名無し草 :2005/03/28(月) 21:54:28
- >>41
楽しみに待っています♪
- 46 名前:名無し草 :2005/03/28(月) 22:15:30
- マターリいこうや
- 47 名前:名無し草 :2005/03/28(月) 23:29:16
- 誘導age
- 48 名前:名無し草 :2005/03/28(月) 23:36:38
- >>47
乙〜
- 49 名前:名無し草 :2005/03/29(火) 01:19:17
- メンフィス4年後 作家様、待ってました〜
今回も面白かったです〜
キャロル覚醒問題もあるし、しばらく連載続きますよね?
楽しみにしてるんで続けてください〜
- 50 名前:名無し草 :2005/03/29(火) 01:25:53
- >>38
個人的には、
「作家としてあまり表に出ないほうがいい」
とは思ってないです。かえって親近感感じたり。
潜伏したほうが叩かれないかもしれないけど、
こんな意見もあるってことで。
- 51 名前:名無し草 :2005/03/29(火) 14:41:53
- 月影の詩さま、抜けない棘さま、いつもアリガトウです!!
私も個人的には50さんと同意見かな。
でも潜伏していた方が色々と無難でつね。
これからも期待してます!!(´∀`)
- 52 名前:抜けない棘 :2005/03/29(火) 18:38:06
- >>735
28
キャロルは部屋に閉じこもりがちになった。
イズミル王子はといえば、時間が許す限りはキャロルの傍にも居るが、
キャロルの目に触れない処で何らかの交渉をしているような気配をキャロルは感じてはいたが何も言わなかった。
部屋に閉じこもりながらメンフィスの最後を想った。
同じテーベの宮殿に居ながら、自分はもう自分の部屋はおろかメンフィスの部屋へも入れなくなってしまった。
せめてもう一度だけメンフィスの部屋に行きたい・・・。
あまりにも嘆き悲しむキャロルにルカも同情したのだろう、
こっそりとメンフィスの部屋へ導いてくれたのだ。
ナフテラが入れてくれた時にはまだ周りに側仕えの者もいて
部屋の主はいなくてもそこまで寂しい印象はなかったようにキャロルは思っていた。
なのに今こうしてルカと二人きり、メンフィスの閉ざされた部屋にいるとひしひしと孤独感が増していく。
使われない寝台、花の生けられない花器、
帳を下ろした薄暗く明るい日差しを遮った空間にはもう日常の息吹が感じられない。
以前この部屋へ入った時には今にもメンフィスが入ってきそうな雰囲気だったのに、
今はもう忘れ去られ人々の忘却の彼方へと流されていくよう。
こうしてメンフィスを忘れていくのか、キャロルはそう思うと悲しかった。
その時ルカがキャロルに静かにするように告げ、二人でキャロルの部屋に近い死角になる所へと隠れた。
ルカに尋ねようとしても、難しい表情をしてキャロルを我が身で隠すようにルカは身構えた。
- 53 名前:抜けない棘 :2005/03/29(火) 18:39:13
- 29
扉の開閉する音に続き、衣擦れと足音が静かな部屋に響く。
締め切った空気の中に濃厚で高貴な女性が身につける香りが漂ってキャロルの鼻を擽った。
「・・・ここならば今は誰も近づかぬ、そなたも姿を見られてはおるまいな、ズアト。」
耳に届いたのは妖艶に響くアイシスの声だった。
「勿論でございますとも、アイシス様。この俺が今テーベに帰ってきたばかりで、誰も気づいてはいません。」
下卑た男の媚びた声が重なっていく。男は興が乗ったように話し続ける。
「アイシス様のおかげで、すんなりと宮殿に入ることもできました、誰も俺のことは疑っちゃいません。」
「・・・して首尾は?」
「抜かりはありませんや、俺の可愛いやつらに仕損じることはないです、
この数日のうちに追ってお待ちかねの知らせが届きます。」
何の会話だろうか、アイシスの声はどんな男も逆らえないような玉を転がすかのような笑い声が零れた。
「よくぞ妾(わらわ)の頼みを叶えてくれた、ズアト。これが褒美じゃ。
メンフィスに使えた様にこの妾にも仕えておくれ、そなたの可愛い子等と共にのぅ・・・。」
「勿論ですとも、アイシス様!」
重たい何かが入ったものを渡す音と、しきりにアイシスに感謝の言葉を吐いて男の気配が消える。
アイシスも出て行くものかと胸をなでおろしたキャロルに思いもよらなかった言葉が突き刺さった。
「・・・気配を消していてもわかっておる、出てくるがよい・・・。」
その言葉にキャロルはルカにしがみ付いた。ルカもキャロルを抱く腕に力が入る。
「もうだめ・・!」とキャロルが思い目を瞑った時。
誰かがすっとアイシスの前に現した。
「・・・将軍ともあろう者が盗み聞きかえ?ミヌーエ」
キャロルは驚愕で目を見開いた。
- 54 名前:抜けない棘 :2005/03/29(火) 18:43:43
- >>月影の詩様
いつも楽しみに拝読させていただいています。
私のことにまで気遣いしてくださり、ありがとうございました。
読んで下った方、レス下さった方へ。
勝手にぅpさせていただいてるのに、
レスしてもらえることがとても励みになります。
本当にありがとうございます。
なんとか完結までは書くつもりです。
お目汚しだとは思いますが
もうしばらくスペースを拝借したいと思います。
- 55 名前:名無し草 :2005/03/29(火) 18:57:19
- 別に完結まで書かなくていいのに・・・・
やめれば?
- 56 名前:名無し草 :2005/03/29(火) 19:06:54
- 抜けない棘作家様〜うpして下さってありがとうございます。
なにやらあやしいアイシスの動き…続きがめちゃめちゃ気になります!
色々な作家様の作品の中で、こちらの王子を嫌がるキャロルは、原作に近いと
思っています。だって、キャロルは本当はメンフィスを心から愛して
いるんですものね、当然です、きっとメンが死んだら、こうなるだろーなあ
と思って読んでいます。
完結まで、楽しみにしています。
- 57 名前:名無し草 :2005/03/29(火) 19:07:56
- 抜けない棘作家様、お待ちしてました!
いいところで続くになってる〜〜!
それにしてもキャロル、切ないです。最後は幸せにしてあげて欲しい・・・。
- 58 名前:名無し草 :2005/03/29(火) 19:51:49 ID:
- >>55
だから、アンタはエロパロで新作発表しなって。
他の作家タンを妬むのはやめれ。
- 59 名前:名無し草 :2005/03/29(火) 19:54:44 ID:
- 抜けない棘作家様、新しい展開ですね。
今後に期待しております。
- 60 名前:名無し草 :2005/03/29(火) 20:02:00 ID:
- >>55>>58
スルーよろしこ
- 61 名前:名無し草 :2005/03/29(火) 20:51:43
- >>60
ラジャ!
- 62 名前:名無し草 :2005/03/29(火) 21:47:37
- >>60-61
それって・・・全然スルーできてないのでゎ?!
- 63 名前:名無し草 :2005/03/29(火) 21:51:44
- はっ!そうか、ごめん!!
- 64 名前:名無し草 :2005/03/29(火) 22:12:34
- ズアトなつかし〜
抜けない棘作家様、先の読めない展開にドキドキです。
続きを楽しみに待ってます。
- 65 名前:名無し草 :2005/03/29(火) 22:30:04
- エロパロって一体なんなの?なんでいちいちエロパロの話が出てくるんだろう
- 66 名前:名無し草 :2005/03/29(火) 22:32:16
- 抜けない棘さま、
うpありがとうございます〜
話が複雑に広がってどんどん引き込まれてまつ。
- 67 名前:名無し草 :2005/03/29(火) 22:38:44
- 抜けない棘作家、いい加減自演やりすぎ
ウザ
- 68 名前:名無し草 :2005/03/29(火) 23:23:12
- 指摘されてぴたりと止まったwww
- 69 名前:名無し草 :2005/03/29(火) 23:38:25
- 私もズアトがでてくるとは予想外だった。
アイシスの冷たい雰囲気が逆にいい感じ。
- 70 名前:名無し草 :2005/03/29(火) 23:39:25
- >>65
王家の紋章エロパロスレ(主に18歳未満禁止の王家のエロ中心のパロ小説中心スレ)
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1107013193/l50
あと、ここのレス読めば、作家さんたちへのレスが「自作自演」じゃないこと
がわかるw
「自作自演」を一人で唱えている厨>>67>>68の説が空しいことだとわかるw
- 71 名前:名無し草 :2005/03/29(火) 23:47:58
- これから、「自作自演」説を唱える厨が出たら、
「自作自演厨」と呼んであげて、無視しよ
厨=虫=無視に限る(禿藁
- 72 名前:名無し草 :2005/03/29(火) 23:52:52
- >>71
ごめん、立場的には藻前と同じポジションなんだが
あまりにもそのダジャレ寒すぎる・・・・・・
- 73 名前:名無し草 :2005/03/29(火) 23:54:03
- >>70
あのー、自演の確証がないのと同じく、自演でない確証もないのですが。
変に断言しないほうがいいと思われ。
2ちゃんなんだから、自演ありでも何でもいいと思うよ。
要は作品を書きたい&感想を聞きたいという書き手がいて、
それを読みたいという読み手がいる、ただそれだけだと思うの。
- 74 名前:71 :2005/03/29(火) 23:54:04
- >>72
すまぬ、許せ
- 75 名前:名無し草 :2005/03/29(火) 23:55:31
- >>73
意味わからない
- 76 名前:名無し草 :2005/03/29(火) 23:55:36
- 呼んであげること自体、構うことになるんじゃないか?
こいつ等はただ作家を追い出したくて、
荒らしたいんだろうから、
完璧無視のほうがいいんでないの?
でも確かにあまりにもうざすぎて、完璧に無視しきれないんだよなあ。
- 77 名前:名無し草 :2005/03/29(火) 23:55:36
- >70
>あと、ここのレス読めば、作家さんたちへのレスが「自作自演」じゃないことがわかるw
え、真面目に全然わからないけど。
ID出ないんだもん、自演なんてし放題でしょ、ここ。
作家が1つや2つ自演でレスつけてもそれはご愛嬌ってのが、ID出ない板のスタンスでは?
- 78 名前:70 :2005/03/29(火) 23:57:20
- 微妙に>73と書いてることがかぶった
つまりね、自演がある、絶対にないという話し合いになってしまうと、
自演が絶対ないと立証してみろーとかいっていくらでも相手に噛み付かせる隙を与えると思うんだよね
自演があったからって、喜ぶ人もいるんだからそれでいいだろっていう。
自演上等くらいのスタンスで流してやった方がいいかなと思うってこと
- 79 名前:名無し草 :2005/03/29(火) 23:57:51
- >>74
うむ、水に流そうぞ
- 80 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 00:01:36
- >>78
つまり、「自演?それがどうかしまして?」みたいに?
それも一理あるのかな。
でもさ〜、あのしつこい荒らしはうんざりなんだよね。
- 81 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 00:02:42
- >>73&>>78
だから、意味わからない、ここに書いている「メンフィス4年後」作家様や
「月影の詩」作家様や「蓮薔薇」作家様や「抜けない棘」作家様たちが
今までの経緯から考えて、みなさん、自作自演なさっているような感じは
私は一切受けない。
まあ、感じ方は人それぞれなんだろうけど・・・
「自演上等」ってどういう意味なんだろ・・・?ごめ、気を悪くしたらスルーして。
- 82 名前:70 :2005/03/30(水) 00:09:39
- >80
そういうこと。
自演があったからってどうだっていうの?っていう感じ
>81
あなたが一切そういう感じを受けないのはあなただけの私感でしょ。
自分も作家さんたちが自演なんかはしないと思うけど(しても虚しいだけだろうから)
でも、100%って言い切れるわけじゃないでしょ。みんな他人同士なんだから。
今みたく、自演自演と騒ぐヤツが現実に存在する限り、「作家様が自演はなさらない」と
庇ったところで全く意味をなさない。
むしろ81みたいな人が、「作家様は絶対自演なさってない」と反論することによって
荒しが喜んで、スレが汚れ続けるってこと。
○○作家の自演ってレスがあっても、そうだね。とか、だから?くらいで流せば
相手も張り合いをなくすんじゃないかなと思って。
一番いいのはスルー。でもスルーできない人が、自分を含めて多い気がするから。
- 83 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 00:12:44
- >>81
自演って言われてんのは、エロパロ板の作家さんでしょ。
何とぼけてんの。
- 84 名前:81 :2005/03/30(水) 00:13:11
- >>82
サンクス。なるほどね、そう考えると納得できる。
もう一度改めて、スレのお約束事読んで納得してみた・・・
「・自作自演はご自由に。 わかる人にはわかります。 自演だと決め付けるカキコはただのあらしなので無視。
・特定の作家・作品への荒らしに対する反論・擁護も不要。 反応したあなたも荒らしになる」
だね、うん、そう思うことにする、ありがと。
- 85 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 00:14:15
- とりあえず藻前らもちつこうや
荒しはスルーで。もうそれしかないんじゃない?
脳内で透明あぼーんする。これを徹底するしかないっしょ?
荒し的なレスに食いついた奴は、そいつも荒しとみなすということで。
- 86 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 00:16:28
- >82
禿げ同。
私は読み専だけども、作家が自分でレスするとは思えない。
それじゃせっかく書いて投下する意味無いでしょ。
でも荒らしは常に粘着している以上、そういう風に割り切って(?)
考えることが必要かもね。上手く言えないけど。
- 87 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 00:24:29
- 自作自演があってもなくても結局は本人にしかわからないこと。
それより皆様、いちいち反応せずに華麗にスルーをきめましょうよ。
- 88 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 00:27:42
- >>71
それ
おもしろくないよ
- 89 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 00:35:11
- ラジャ!>>87
- 90 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 00:41:16
- どもども
皆さん、おげんこ〜?
.,v─ーv_ 〕 〕 .| .il゙ 《 ._ .,,l(ノ^ノ
,i(厂 _,,,从vy .,i「 .》;ト-v,|l′ _,ノ゙|.ミ,.゙'=,/┴y/
l ,zll^゙″ ゙ミ .ノ .il|′アll! .>‐〕 \ _><
《 il|′ フーv,_ .,i″ ||}ーvrリ、 ¨'‐.` {
\《 ヽ .゙li ._¨''ーv,,_ .》′ ゙゙ミ| ,r′ }
\ ,゙r_ lア' .゙⌒>-vzト .ミノ′ 〕
.゙'=ミ:┐ .「 ./ .^〃 :、_ リ .}
゙\ア' .-- ,,ノ| 、 ゙ミ} :ト
゙^ー、,,,¨ - ''¨.─ :!., リ ノ
〔^ー-v、,,,_,: i゙「 } .,l゙
l! .´゙フ'ーv .,y ] '゙ミ
| ,/゙ .ミ;.´.‐ .] ミ,
| ノ′ ヽ 〔 ミ
} } ′ } {
.| .ミ .< 〔 〕
.{ \,_ _》、 .{ .}
- 91 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 00:47:32
- うほっ
- 92 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 00:53:33
- 同じチムポばっかりで飽きるな
他の探してこいよ
- 93 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 01:12:56
- 禿ワラw
- 94 名前:蓮と薔薇 :2005/03/30(水) 12:32:41
- >>前スレ864
80
「何もかもこんなにうまくいくとは思わなかったのう。
ナイルの姫、昼間の無礼は許せよ。あそこでモリオネーを叩きのめしておく必要があったのじゃ。
皆にそなたの懐妊の偽りの無いことを知らしめれば、そなたとそなたの和子の将来も安泰ゆえな」
その夜、ヒッタイト国王の私室。王は上機嫌でキャロルに詫びた。
「まこと父上のなさりようには驚かされます。我が妃の肌をあのような場所で露にされるとは」
イズミル王子は今も不機嫌だった。
「ほほ。王子、父上のなさりようは百万言を費やすよりもはるかに良い方法でした。姫や、国王様のこと、どうか許してくださいね。
居合わせた者は皆、エジプトの神の娘の肌を垣間見た罰が当たらぬかと懼れ、神殿で祈りを捧げておるそうな」
王妃の言葉にキャロルは控えめに頷く。
「さて、と。モリオネーはどうするか。自害をする気概もなさそうじゃが、生かしておいても厄介じゃ」
国王の言葉に、初めてキャロルが伏せていた目を上げた。
「国王様、どうかモリオネーをお許しください。王子、どうかあの人を助けてあげて!」
ヒッタイト国王は、呆れたように言った。
「何を申すか。あの女はヒッタイト、アテネの両国の民を愚弄したのだぞ。
あのような女は生かしておいては後々の禍となる。殺すのだ!」
- 95 名前:蓮と薔薇 :2005/03/30(水) 12:33:05
- 81
「いいえ、国王様!どうかモリオネーの命ばかりはお助けくださいませ!」
キャロルは言った。
彼女とてモリオネーが嫌いだった。憎しみをも感じていた。だが目の前でモリオネーが破滅していくのを見れば、今度はそんな感情を持っていた自分の罪深さが恐ろしくも思えた。
キャロルは知っていた。モリオネーもまた王子を深く愛して独占したかったのだと。そう、彼女と同じに。
「全く慈悲深い姫じゃの。モリオネーがそなたにしたことを忘れたか?そなた憎しと、どれだけ嬲ったか!」
「…忘れたわけではございません。でも…」
(私はモリオネーが本当は身篭ってなどいないことを誰よりも早く知って…そして破滅するときを固唾を飲んで待ち構えていたのです。彼女の破滅に快哉を叫んだ、もう一人の私がこの心の中に居るのです。
私はこんな自分の罪深さが恐ろしい。破滅したモリオネーの憎しみが、私自身の良心が私を激しく責めたてるのです…)
キャロルは王子を見た。自分の言うことなら何でも聞いてくれる男性を。
「王子、お願い。あの人は罪を犯しました。でも罰は充分に受けたわ」
だが、王子もまた度し難い妻の慈悲深さに片眉を上げただけで、黙殺を決め込むことを知らせたのである。
- 96 名前:蓮と薔薇 :2005/03/30(水) 12:33:34
- 82
それまで黙っていた王妃が口を開いた。
「国王様、王子。私からもモリオネーの助命をお願い致しまする。
かの者は罪人とは言え、侮りがたい力を持つアテネより来たる者。生かしておいてアテネに恩を売ってはいかがでしょう?モリオネーは未だ人質としての価値を失いきってはおりますまい」
賢い女性として名をはせる王妃の口から出た為政者としての言葉。その冷厳な美しい顔は気品に溢れている。
そして王妃は落ち着いた優しい視線をキャロルの腹部に向けた。
「…それに姫のお腹に居る和子のためにも血は流しとうありませぬ。姫は母となる身として血の穢れを恐れているのでありましょう…。
それに何といっても縁あって同じ男性を想いあった身…。様々に考えることもありましょう。私も覚えがありまする…」
やがて国王が沈黙を破った。
「王妃の申すことももっともじゃ!ナイルの姫の安産を願い、モリオネーは罪一等を減じる!あの女は殺さぬ!…自害は止めぬがの!」
後に…。
アテネのアンドロスは見事な冷静さで、罪を犯したモリオネーの扱いをヒッタイトに一任するという書簡を送ってよこした。それと黒海交易をめぐるいくつかの特権も譲ってきたのである。
アテネはスパルタとの緊張関係ゆえに、ヒッタイトと事を構える余力が無くなっていたのである。
- 97 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 12:33:52
- 叩けボ〜ンゴ〜〜響けサ〜ンバ〜〜
- 98 名前:蓮と薔薇 :2005/03/30(水) 12:34:15
- 83
表宮殿の執政の間で、王族と臣下百官、諸外国の大使らの前でモリオネーは罪に対する判決を受けた。
ヒッタイトをアテネの属国にせんと様々に企み、王位欲しさに偽りの懐妊でヒッタイトの国と民を欺いた罪により、地位は剥奪され、生涯幽閉の身に落とすと。
居合わせた人々はかつてアテネの薔薇よと歌われた美貌の罪人の受けた慈悲に驚いた。死罪で無いとは!
イズミル王子の声が響く。
「そなたの罪一等を減じ、死罪を許したるは我が妃の希望である」
─おお、ナイルの姫君が…。何とお優しい。
─あの方は頭の良い御方じゃ。ご自分の感情よりも国益を優先させられたのじゃろう。
「お待ちくださいませっ!私は罪など犯しておりませぬ!確かにお腹の和子は流れましたが…私の出産を心待ちにしていてくださった王子様を思うと、とても本当のことは申せず…浅はかな真似を!
お許しくださいませ、王子!私は誰かを謀るつもりなどなかったのでございます!私は確かに身篭っていたのです」
「黙れ、モリオネー!この期に及んで恥を晒すか。そなたの懐妊自体が最初から偽りであったことはすでに明らかぞ!」
王子が合図すると、獄吏がぼろ布のようになった人間を引き出してきた。
「!…そなたは…っ!」
産婆の変わり果てた姿に絶句したモリオネーに、獄吏の冷たい声が浴びせられた。
「乳母のほうは天晴れな忠義者にて最後は舌を噛み自害いたしました。こちらの産婆が先ほどようやく告白いたしました…」
- 99 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 13:13:33
- 蓮と薔薇作家様、うpありがとうございます。
いやぁホントに面白い!
登場人物でいちばん好きなのは、王妃さまですw
- 100 名前:抜けない棘 :2005/03/30(水) 14:08:55
- >>54
30
キャロルは息を殺してルカにぎゅっと身を寄せた。
先ほどのアイシスの言葉が耳に木霊しているような気さえする。
ミヌーエ将軍の低い声がキャロルの注意を引く。
「人払いしたファラオの部屋に何用かと足を向けただけに過ぎませぬ、
先ほどの男は、ファラオが内密にお目を掛けておられた蠍使いのズアトでありましょう?
何をズアトにお命じになったのです?」
ミヌーエ将軍の声にはありありとアイシスへの不信が感じられたが、アイシスはころころと笑って振り払う。
「メンフィスがキャロルと結婚するまで、妾はずっとメンフィスを見つめておったのじゃ、
メンフィスの事ならば知らぬことはないゆえのぅ、ほほほ。」
「・・・確かにあなた様はファラオの姉君で、王位継承権をお持ちだ、
だがこのエジプトはまだあなた様のものと決まったわけではありませぬ。
一体、何をお考えなのですか。」
ミヌーエ将軍の声の中に、キャロルは苦痛に耐えるかのような辛い響きがあるのを感じ取った。
そして自分もミヌーエ将軍と同じ疑問を抱いた。
「妾は常にこのエジプトのことを考えておる、そなたにはわかるまいが・・・。
のぅ、ミヌーエ、仮に妾に夫が居なければどうなったであろうな。
弟の名乗るネバメンとやらの、あの飢えた物欲しげな目つきを見たか?
カプター大神官の世辞を申す折のあの野心に満ちた目を知っておるかや?
今にも妾に噛みつかんばかり・・・。そなたには野心はないか?のぅ、ミヌーエ・・・。」
同じ女の身なのに、アイシスの声音は聞く者を逆らえなくする絶対的な魔力が備わっているように、
キャロルの耳にも響く。
- 101 名前:抜けない棘 :2005/03/30(水) 14:10:49
- 31
衣擦れの音と共にアイシスがミヌーエ将軍に近寄る気配がする。
「そなたのメンフィスへの忠誠、それを妾に寄越せ、ミヌーエ。
メンフィスは死んだ、そなたの気持ち一つで、そなたは妾を抱く権利も得ることができる。
野心はないのかえ?このエジプトを治めたいという野心は。
そなたの決意一つで妾の夫となることも可能じゃ、以前と気持ちが変わっておらぬのなら・・・。
どうじゃ、ミヌーエ・・。」
男の苦しげな息遣いがする、「ミヌーエ・・・。」と妖艶な声が幾度も囁く。
「・・・アイシス様っ!」
アイシスの笑い声と共に、衣が擦れ合う音や身じろぐ音がする。
「手を貸せ、ミヌーエ、褒美はまた後ほどじゃ、そなたの望みのものを与えようぞ。
さあ、早くこの場去ね、今はまだそなたと共におるのを人に見られるのは早過ぎるゆえ。
ミヌ・・・!」
アイシスの言葉が途中で塞がれ、男女の濃密な口付けの音が静かな部屋中に響いた。
「・・・褒美は成し終えた後、たっぷりとな、ミヌーエ・・・。」
切なげな息使いの中のアシスの言葉の後、男らしい足音と共に扉の開閉する音がした。
ミヌーエ将軍が出て行った後、アイシスは一頻りさも面白そうに笑うと、やがて彼女も姿を消した。
キャロルは先ほどの出来事が信じられないまま、ルカの腕の中で強張っていた。
一体何が起こるのだろうか?
メンフィスに忠誠を誓っていたミヌーエ将軍が、今はアイシスの共犯者になるのだと、
キャロルに判ったのはそれだけだった。
蠍使いのズアトなんて私は知らない、ただ、これから恐ろしいことが起こる予感がキャロルの脳裏に渦巻く。
- 102 名前:抜けない棘 :2005/03/30(水) 14:12:41
- 32
こっそりとメンフィスの部屋から抜け出したキャロルとルカは割り当てられた部屋へと戻る。
あまりにもキャロルの顔色が悪いのでルカが心配するのを遮るが、
キャロル自身自分でもショックがあったことは認めざるを得なかった。
「部屋までお抱きして参りましょう。」とルカが申し出てくれるのは有難いのだが、
人の目があるので目立つことは避けなければ、とキャロルは思い直した。
もうキャロルはエジプトの王妃ではないのだ、この宮殿の中にも自分を慕ってくれていたひともいるかもしれないが
今はそれ以上に敵もいるのだと改めて感じた。
「ありがとう、ルカ、手だけを貸してもらえるかしら?あまり目立つ真似はしたくないの。」
キャロルはルカに手を取られ付き添われながら部屋へと戻った。
寝台に伏したままキャロルは先ほどのことを思い返してみた。
キャロルはアイシスが鉄の意志を持っていることをよく知っていた。
何かが始まろうとしてる、それは自分にとってはあまり好ましいものではないだろう。
あんなにもメンフィスを熱愛していたアイシスですら「メンフィスは死んだ!」と言い放っていたではないか。
物事は動いているのだ、変わっていくのだ、と事実を突きつける。
そしてそれがメンフィスを更に恋しく思わせるのをキャロルは感じないわけにいかなかった。
- 103 名前:抜けない棘 :2005/03/30(水) 14:15:44
- 33
「珍しく部屋から出たと聞いたが、これはどうしたことだ?」
イズミル王子が戻ってくるなりキャロルの顔色を見て怪訝な顔をする。
キャロルはおとなしく寝台で休んでいた。
「・・・気分転換に少し表を歩いてみただけです、疲れたんですわ。」
キャロルも投げやりに応え、背中を王子に向ける。
王子は勘の鋭い人だ、気をつけなければ、とキャロルの心がざわめく。
「疲れた?珍しいこともあるものだ。どれ。」
王子の手がキャロルの額に触れるとキャロルの全身が強張って硬くなる。
王子の手が慰めるようにキャロルの肌を滑り、乱れた金の髪を撫で付けていくうちに
キャロルの体からは少しずつこわばりが解けていく。
王子がキャロルを抱こうとする時、キャロルは身構えてしまう、
それは小さな抵抗ではあるのだけれど、自分の心は王子を受け入れていないという証のために。
なのにいつの間にか自分の体は王子に添うように凭れ掛かり王子の温もりに慣らされてしまっている。
まだメンフィスが恋しいと感じるのに、この矛盾はどうだろう?
それがまたキャロルの表情を曇らせる。
「口には出さずともそなたの体は雄弁だ、何かあったのだろう?申してみよ。」
「いいえ、何もありません、ただ・・・変わっていってしまうって思ったら、少し・・・。」
何も言わないと閨で尋ねられて断りきれず話すのも嫌なので、言葉少なくキャロルは答えた。
ふと王子の顔を見上げると、怜悧な目元に何かしら優しげなものをキャロルは感じた。
王子は小さく微笑むと黙ってキャロルの方や背を撫でた。
思いがけずもその優しい手つきはキャロルの辛い気持ちをなだめてくれた。
「明日、アイシスから午餐の招待があった、今宵は早く休め。」
王子の声がキャロルの耳に子守唄のように届く。
この時ばかりは何も恐ろしいものはないとキャロルは思い、心地よい睡魔に誘われていった。
- 104 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 14:21:56
- 抜けない棘のキャロルは本当にキモいなあ
いかにも欲求不満のババアが書いてる臭がたまんないよ
>自分の体は王子に添うように凭れ掛かり王子の温もりに慣らされてしまっている。
>まだメンフィスが恋しいと感じるのに、この矛盾はどうだろう?
ただ淫乱なだけじゃん
キャロルを貶めるのもいい加減にしてくれる?
- 105 名前:抜けない棘 :2005/03/30(水) 14:27:16
- 抜けない棘の作家様、お待ちしておりました!
キャロルの心が痛々しくて、胸にじんときました。本当に繊細で素敵なキャロルだと思います。
荒しなど気になさらないで下さいね。
続きをお待ちしております…!
- 106 名前:105 :2005/03/30(水) 14:37:27
- すいません、ここに書き込むのが初めてなので、作家様の名前を間違えて
名前欄に入れてしまいました。
まぎらわしい真似をしてしまい、申し訳ありません。
抜けない棘の作家様には大変ご迷惑をおかけしました。ごめんなさい…!
- 107 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 14:38:02
- >>105みたいなつまらない事されますので
作家さんは鳥付きで投下されてはそうですか?
- 108 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 14:43:19
- 誤:投下されてはそうですか
正:投下されてはどうですか
- 109 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 14:54:06
- 自演お疲れ様www
- 110 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 14:54:37
- >107-108
随分慌ててますね、作家様
いまごろパニック中ですか?
- 111 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 15:06:56
- >>105-106禿笑だぜ
- 112 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 15:08:07
- あまりにも酷いやり方でスルーできないよ!
>>105
そこまでして人を陥れて何が楽しいんだ。
最低の人間のやることだ。
- 113 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 15:12:19
- >>105 = >>112
お疲れ様
- 114 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 15:16:38
- 抜けない棘作家様
物語は佳境に入ったのでしょうか?
なぜドキドキではなくイライラするのでしょう?
- 115 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 15:16:42
- >>107
賛成
- 116 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 15:17:24
- 王子・・・!!王子、や、やめて・・・・・。
イヤ-----------!!!メンフィス-----------------------------------------------
- 117 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 15:29:33
- 自演が入り乱れてワケワカラン
- 118 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 15:39:57
- >>112
本人ぽ
- 119 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 15:58:53
- >>114
しつこく絡む人がいるからだっしょ
- 120 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 16:08:12
- >>119
本人ぽ
- 121 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 16:14:46
- 蓮と薔薇さま、抜けない棘さま、
うpありがとう。
今回も面白いです。
連日いろんな作品が読めてシアワセ.∴・*.゚・。+・¨゚.・∴..*.☆+
- 122 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 16:40:39
- >蓮と薔薇
モリオ姐、もうひと暴れしそうですね。でも哀れな女だ・・・
私も王妃様は常にカッコよくて冷静で素敵だと思います。さすが王子の母君。
>抜けない棘
キャロルそんなに淫乱かしら? つーか淫乱上等(・∀・)!
アイシスに惑わされた?ミヌーエの動きが気になります。あとズアトも。
作家様方、続きを楽しみに待っておりますのでよろしくです。
- 123 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 16:42:29
- 淫乱っていうか、節操ナシというか、バカ丸出しって感じ<抜けない棘のキャロル
よくもこれだけ胸糞悪いキャラクターにできるものだと思う
ある意味才能だね
- 124 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 16:45:37
- >122-123
自分でネタ振り&反論
自演ご苦労様
- 125 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 17:11:11
- 蓮薔薇作家様、抜けない棘様、続けてのUPありがとうございます!
蓮薔薇様>う〜ん、モリオネーが哀れ。アテネでは求婚者はよりどりみどり
だったんだろうに、王子に惚れたばっかりに…。面白い展開に次回も期待
しておりまする!
抜けない棘様>アイシスの陰謀にミヌーエまでもが荷担?キャロルと王子の
行く末よりこっちが興味が出てきました。次回まで待ちきれぬ…うぬ…
- 126 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 17:12:20
- >>125
おいおい・・・・・
お願いだからそこまでわかりやすい自演はやめてくれorz
ちょっとは書き方を変えてくれ。頼むから。
それともわざとなのか?
- 127 名前:125 :2005/03/30(水) 17:14:17
- わざとだよ〜ん!自演上等!(自演じゃないけどね、漏れは)
仮に自演したってどーだっていうんだ?自演上等ではありませぬか?
- 128 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 17:16:09
- アホか
堂々と認めてどうする
- 129 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 17:16:56
- 自演天国♪
- 130 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 17:23:18
- 王子ファンなら、抜けない棘様のキャロルの気持ちは理解できるよ〜〜
敵国アマゾネスだって、「なんと美しい王子…」と呆然とした王子の美貌〜〜
端整な顔に宿る冷たさ、キャロルしか愛さない一途さ…
だから、王子が好きなのよ(はぁと
- 131 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 17:27:04
- 王子とキャロルの小説でメン様の扱いがあまり良くない作品は
荒らされてる気がする。
例えば、メンフィスがキャロル意外のどうでもいい脇役女とくっついていたり
何人も妻がいたりする設定の作品とか。
抜けない棘はメンフィス死んじゃってる設定だから許せないのかも。
- 132 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 17:27:29
- 王子ファンだからこそ理解できないよ〜〜〜
- 133 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 17:29:27
- メン様好きは正統派。でも、王子も魅力的!
メン様と王子とどっちか選べって言われてもね〜自分だったら迷うな。
ちなみに皆さん、「必ずどちらか一人を選びなさい」って言われたら、無条件で
どっち選びますか?
- 134 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 17:32:55
- 王子。
外見が好みだから♪
- 135 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 17:34:05
- 抜けない棘は最悪。
自分からすると、王子をバカにしてんのかって感じ。身体だけかよみたいな。
惹かれてるなら素直に認めてそれで終わりでいいだろうに、いつまでもグダグダグダグダ
心にはメンフィスが・・・・
でも身体は王子に・・・・みたいな。どんなカマトトwだ!?って感じでムカつく
王子は人間バイブかよ
- 136 名前:133 :2005/03/30(水) 17:34:27
- 自分としては…
メン様の場合>「メンフィス4年後」作家様の「大人になったメンフィス」ならば
絶対メン様を選ぶ、迷わない、たぶん。
王子の場合>現時点では、王子のほうに「大人」を感じるので王子を選ぶ。
だな、うん。
- 137 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 17:34:54
- 青い瞳だっけか?
あの時もかなり荒れたよね。
あれも王子Xキャロルで、
しかもメン様が裏切った設定だったからね。
そういうのが嫌いなの?嵐さんは。
- 138 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 17:39:16
- 荒れるのはつまらないからだろ
- 139 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 17:41:50
- >>135
人間バイブにワラタ
まあ、最初は身体だけでも徐々に心も惹かれていくのさ〜グダグダw
- 140 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 17:45:34
- そっか…嵐さんは「真剣王子ファン」だったのね
きっと原作で、王子がキャロル求めて怪我で苦しんでいるシーンなんて
切なくなるんだろうねぇ、私も王子ファンだから、「王子、かわいそ!」
と胸が痛くなってます
でも、それとここでの荒しはやっぱり別物だよ、うん
- 141 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 17:45:52
- メンフィス4年後はメンフィスがとっても素敵に書かれてるから
きっと荒らされないね。
- 142 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 17:47:35
- 4年後も充分荒らされてるんじゃない?
もう書くなとか言われてる気がするけど
- 143 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 17:48:53
- 誰にとっても満足できる作品なんてあるわけないんだし、作家様たちも
ここに集うファンもみんなわかっているよ、そんなこと
いいんだよ、いろんな意見があってさ、上等じゃんでいいじゃん
- 144 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 17:50:04
- 普通につまらないのに、いつまでも終わらせないから嫌われるんじゃない?<抜けない棘
- 145 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 17:53:37
- 嵐もつまらない作品もなんでも上等さっ
- 146 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 17:54:55
- なるほどねー
自分はメンスキーだから、抜けない棘みたいなのは自分のようなメンスキーが
面白くなくて暴れてるのかと思ってたよ。
生粋の王子スキーが腹立ててる場合もあるのか。
キャロルが王子を好きで堪らなくて……というシチュだったら、違ったのかね。
棘の作家さんさ、あんまり焦らさないで王子とキャロルをラブラブにしてみたら?w
- 147 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 17:58:08
- そういやメンの話はあまり荒らされない気がするね。
- 148 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 17:59:19
- 単に4年後作家が上手いからじゃないの
- 149 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 18:02:29
- つうか、微妙に蓮薔薇が気の毒だったりするよ・・・・w
投下直後に抜けない棘が投下したため、例の如く荒れて、蓮薔薇へはほとんどコメントなしw
抜けない棘は前も、嵐が騒いでる直下に投下して
お前が投下したらただでも荒れるのに・・・っていって叩かれたことがあるよね。
空気嫁よ、少しは。
自分が投下したら荒れるってことくらい、そろそろわかってるっしょ?
せめて他の作家の話が一段落してからにすればいいものを。
- 150 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 18:04:58
- 蓮薔薇、いいよー!
お昼の連ドラを見てるようなワクワク感があってさ。
王妃様もかっこいい。
キャロルが自分の心の中の醜さを自覚してるのもいい。
- 151 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 18:04:59
- 棘作家様、避難所へどうぞw
- 152 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 18:06:31
- ・自作自演はご自由に。 わかる人にはわかります。 自演だと決め付けるカキコはただのあらしなので無視。
・特定の作家・作品への荒らしに対する反論・擁護も不要。 反応したあなたも荒らしになる。
・擁護するより作品への感想をカキコしよう。
みんな、これをもう一度よく読んでから書き込みしよう!!
- 153 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 18:44:06
- プギャー
- 154 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 18:50:25
- 私は抜けない棘のキャロルはともかく王子はとてもイイと思います。
お話も面白いので、どんどん続けて欲しいです。
- 155 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 19:02:28
- >154
>キャロルはともかく…
キャロルは原作自体、好き・嫌いが分かれるからねぇ・・・
抜けない棘のキャロルは原作のキャロルっぽいと思
だって、王子が衣を裂いて「この傷を見よ」なんて半裸で迫られた
ときも、「ドキッ」とかって赤くなって反応していたじゃない
「嫌い嫌いも好きの内」で、原作のキャロルも王子は恐れつつも惹かれて
いるんだと思
- 156 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 19:02:35
-
.∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+
.∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+
(\(\_/) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
. 〜 (\ヽ( ゚Д゚)′< ハイ、すこし換気しましょうね〜
. ∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+ 〜 (\ (ナフテラ)つ .\__________
(____) .∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+
.∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+ ∪∪
.∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+
.∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+
- 157 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 19:12:32
- >>135
ワラタ
しかしまだスイッチ入ってないだろ?
- 158 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 19:18:18
- ものっすごい溜まってそうなバイブだよねww
- 159 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 19:25:40
- サッカーが始まりますよ
- 160 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 20:20:22
- 点が入りませんね・・・
- 161 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 20:32:52
- どうしてこう点が入らないんだろうな、いつも。
後半頑張れよ!
- 162 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 23:14:41
- やったね!これでW杯が少し近くなった♪
- 163 名前:名無し草 :2005/03/30(水) 23:40:26
- >>155
そうそう、キャロルってアルゴンとラガシュに対しては露骨に嫌がっているのに、
王子に対してはちょと違う。実は王子のことが好きかもね。
- 164 名前:月影の詩 :2005/03/30(水) 23:47:11
- 54.
(ああ、ダメ、こんなことばかり考えていちゃ…もう…!)
キャサリンは想いを振り払うように、目の前のフランス語に集中しようとした。
しかし、切ない想いを綴った詩人の言葉はもう頭の中には入り込んでは来なかった。
『ディア・キャス、元気か?』
アメリカの兄、ライアンからの手Eメールはいつもこの出だしで始まる。
キャサリンは、静かな夜の一時、カフェオレを飲みながら、パソコンの前でくつろいでい
た。
「元気よ、ライアン…なんとかね…」
―――――キャサリンと父・スペンサー伯爵を乗せた小型ジェット機がエーゲ海上で謎の
墜落事故を起こした。スペンサー伯爵は、すぐに遺体として発見されたが、キャサリンは
遺体はおろか何も発見されないまま半年が過ぎ、その間に伯爵の遺言書が開けられ、アメ
リカのライアン・リードの元に初めてキャサリンの存在の秘密が明かされたのだった。キ
ャロルの双子の姉、キャサリンまでもが行方不明と聞き、ライアンは手を尽くし捜索を試
みた、そして半年後のある日、エーゲ海の孤島でやっとキャサリンを見つけたのだった。
地元の漁師の家で意識不明のまま横たわっていたキャサリンを。不思議なことに、漁師が
差し出したキャサリンが発見時身に纏っていたという衣は、行方不明のキャロルと同じく
とても現代のものとは思えない衣だった。その不思議をライアンは誰にも言わず、そして、
キャサリンを黙ってアメリカへと連れ帰ったのである。
アメリカで初めて会う実の兄たちと実母ミセス・リードとの暮らしは、1年におよんだ。優
しいライアンの保護や母の気遣いは、キャサリンの心を少しづつ癒してはくれたが、しか
し一方で、あらゆるところにキャロルの影が付き纏い、キャサリンには耐えられないもの
だった。
- 165 名前:月影の詩 :2005/03/30(水) 23:47:33
- 55.
――――キャロル、まだ見ぬ双子の妹…そして私が愛した人が心より恋焦がれた女性…
その事実が、キャサリンを苦しめた。
そして、逃げるようにして来たのが、ここスイスだった。最初、ライアンは反対したもの
の、大学は英国の大学に行きたいから、1年くらい早くヨーロッパに帰っても結果は一緒と
キャサリンは、しぶるライアンを口説き落としたのである。
.
『母さんは、キャス、お前がいなくて寂しがっているよ。イースターの頃にはぜひ一度帰
っておいで。専用のジェット機に迎えに行かせるよ。何か不自由はないか?いつでも連絡
を待っているから…
P.S. あまり、あれこれと考えすぎないように。未来のことだけを考えるんだよ』
短い文面だが、いつもさり気ない優しさにあふれていた。妹思いの兄…ライアンは、キャ
ロルに寄せていた愛情を今はめいっぱいキャサリンに向けて、この金髪の妹に気遣いを見
せてくれる。
(クリスマスに帰ってから、まだ3ヶ月しか経ってないのに。ライアン兄さんてば…子ど
も扱いして、私はもう18歳なのよ、立派な大人なのに。兄さんの頭の中にあるのは、幼い
少女のままのキャロルなのね…仕方ないかしら?私とキャロルは違うんだけどな…兄さん
が語るキャロルはあまりに少女のままで幼いってこと、気付いていないのね)
キャサリンは画面を前に独り微笑んでみた。
- 166 名前:月影の詩 :2005/03/30(水) 23:49:45
- 56.
『ミス・キャサリン・メアリー・スペンサー、9月には私の元にお出でになることをお待ち
しています。あなたが古代ヒッタイトの言語に堪能であるということは既にミスター・ラ
イアン・リードからお聞きしています。ぜひ、わが大学に通いながら、私の助手として研
究に参加してくれる日を待ち望んでおります。デビッド・ハワードより』
もう1本のメールは、今は亡き育ての父スペンサー伯の友人で英国考古学の権威でもある
オックスフォード大学のハワード教授からのものだった。教授は、今、古代ヒッタイトの
研究に勤しんでいた、そこでキャサリンが不思議にも古代ヒッタイト語に通じているとい
うことを知ったライアンの推挙もあり、キャサリンの願いが叶ったのだった。
.
―――古代ヒッタイト帝国…19世紀、初めてその存在が明らかになり、長いこと謎の国と
言われてきた。トルコの首都アンカラから車で約4時間、アナトリア台地にその首都ハッ
トゥシャの遺跡はある。1万枚にも及ぶ楔形文字で綴られた粘土板は、徐々に解読が進み、
3千年余の昔、この大地を支配していた民の謎が少しづつ明らかにされつつある。古代ヒッ
タイト語は、しばらくは解読されなかったが、20世紀初頭、初めて解読され、その言葉が
印欧語族系の民族のものであるということがわかった。早くから鉄の製法を知り、3人乗り
の戦車でアナトリア台地のみならずオリエントを駆け抜けた勇猛果敢な民族の国…
- 167 名前:月影の詩 :2005/03/30(水) 23:52:25
- 57.
キャサリンが何度も読み返したヒッタイト帝国に纏わる本にはそう記述があった。本をぱ
たんと閉じて、キャサリンは呟く。
「王子…教授の元でヒッタイトの研究をすれば、少しは気が紛れるかしら…?」
夜毎、キャサリンの想いは、遥か3000年の彼方へと飛ぶ。愛する人の生きた時代…遠きア
ナトリアの大地へと。
「あなたのことは、大切な思い出としてあきらめるつもりだった、王子…。どんなにあな
たが恋しくても、もう二度と会えないのだからそうするしかないの…。あれからもう2年
も経つし、私はこの21世紀で生きていかなくちゃいけない、勉強して、仕事をして、いつ
の日か再び恋をして、幸せな結婚をし暖かい家庭を築いていく…兄さんたちもお母様もそ
う望んでいる。帰って来ないキャロルのためにも、私がその分この時代で、私の時代で生
きていかなくちゃならない…。でも、でも、夜毎、夢の中にあなたは現れる…私にいつも
呼びかける、あなたのことが忘れられない…!あなたの琥珀色の瞳、薄茶色の長く豊かな
髪、私を抱き締める温かく逞しい躯、その胸の爽やかな香り…でも、でも、いくら恋焦が
れても、もう二度と会えないのよ、それなら、夢の中にも出てこないで!辛すぎるから…
王子!お願いよ…――――ああ、でも私は、あなたに会いたい…王子…抱き締めてほしい
…愛しているの…!」
3000年以上も昔に生きて死んでいったはずの人…その人に心奪われ生きていくことはでき
ない…もう二度と会えないのだから、ああ、でも…。
キャサリンは、瞳に涙を浮かべた。また、今夜も見るのであろうか、あの夢を。
月影を映し出す泉のほとりで佇む王子の姿を、そして王子はいつもキャサリンに問いかけ
る…
『キャサリン、何故にわが元へ戻らぬ?3000年の時になどキルケーの妖かしになど邪魔立
てなどさせぬ!おお、キャサリン、そなたはその身も心もこのイズミルのもの』
と。
(続く)
>>前スレ「王家の紋章 Ψ別室―その7」よりの続きです。
- 168 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 00:06:49
- >月影の詩作者様
うpありがとうございます。
まったく新しい展開でドキドキします。
ライアンにも存在が知らされて…、現代にいながら古代の記憶があって…。
それに原作を壊さずに並行する物語っていう感じがイイです。
これからも楽しみにしています。
- 169 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 08:57:49
-
。・゚・(ノД`)・゚・。 せつなすぎる。。
早く再会してほすぃ
- 170 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 09:49:15
- キャサリンがどうやって現代に帰ったのかが謎ですが、続きを楽しみに
しておりまする。
- 171 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 09:51:34
- すごくいい。これからキャサリンは現代で王子の生まれ変わりかなんかと出会って
幸せになるのかしら。でも、それだと古代に一人残された王子は超可哀想だし・・。
ところでキャサリンはどういう経緯で現代に戻ってきたんだっけ?なんか
読み飛ばしちゃったかんじだな。
- 172 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 09:53:54
- 誰も不幸にならなそうなところが良いですね。>月影の詩
つづきが楽しみです。
- 173 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 10:13:46
- >>171
私もオモタ<読み飛ばしたっけ?
もう少しそこの、帰る経緯や別れの決意をじっくり書いて欲しかったかも。
かといって今後別れの場面を書かれても、臨場感がなくてボケるだろうし
このままでいいのかな
- 174 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 10:31:33
- >>171、173
私も思った。あれ?いつの間に現代に?って。
確認しようにも前スレは過去ログだし、まとめサイトにもまだ出ていないし。
- 175 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 10:41:20
- >月影の詩
小説の技法としてうまいと思うよ。
いきなり夢から覚めたような場面を持ってくるのって。
会話も今は違和感ないし
ますます楽しみにしてます。
- 176 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 10:44:33
- >蓮と薔薇
やったぜモリオネー失脚!と
とりあえず祝杯。
しかし、モリオネーの陰謀を知ってたキャロル、
何もしなかったんだろうか。
あの状況で何もしなかったら
モリオネーの陰謀が成功する確率も高かったろうに。
身代わりの子なんて見つけるのもそう難しいとは思えないのだが。
- 177 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 10:51:16
- >抜けない棘
ズアトだ〜懐かしいよぅ。
アイシスと思いを遂げるのか、ミヌーエ。
彼はアイシスより実はしたたかかもと思い展開に目が離せないです〜
流されるしかない状況っていうのも
それなりの大人になればあるわけだけど
係累の何もないキャロルが古代で思うようにふるまえないのは
やはり王子に対して何らかの思いがあるからだと思う。
もっともキリスト教徒の彼女は自殺は論外だと思うよ。
エジプトの神様とか平気で信仰してるみたいだけど(笑)
- 178 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 10:54:46
- 自分も、月影にはあれ?あれ?って感じがしたよ。
作家は筋を考えてるから、本人の頭ではわかりやすいんだろうけど
読み手にいまいち伝わりにくかったかも。
技法としてはアリだけど、伝わりにくいってことはその技法の使い方に失敗してるということ。
最後に向けて、やや破綻気味なのが残念。
あまり力量のない人は突飛な真似をしようとせず、普通に時間を追って書いた方が
わかりやすいように思う。
…と書いたけど、結局書き手は素人なんだから、多少伝わりにくい部分があっても別にいいんだけどね。
しかし、もうすぐ月影は終わりそうな感じだねえ
ラストはハッピーエンドの予感。ハッピーエンドが好きなので期待。
- 179 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 11:01:46
- >>177
自殺しなくたって、ナイルにたっぷんと浸かれば実家へ帰れるし、エジプトが
ヒッタイトに奪われる危険も回避できるのでは?
・・・あんた、いつまで古代にいるつもり?って感じる。
- 180 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 11:05:56
- ちょっとずつアップするわけだから
読み手のほうが戸惑うのも無理はないかも。
まだ失敗とは決められないよ。
完結したものをまとめて読ませていただいたらまた違うんじゃないかな。
たぶん、これから別れのいきさつについて
触れられていくんじゃないかと思う。
ハッピーエンドの取り方も人それぞれだよね。
それぞれが自分の人生に納得していくんならそれもまたハッピーエンド。
古代に戻るも戻らぬも
ハッピーエンドもバッドエンドも
すべては作家さんの思いのままにドゾ。
覚悟してマツ。
- 181 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 11:06:05
- >>178
私もハッピーエンドが好き!
キャサリンが再び王子と巡り合ってハッピーエンドを期待してます…!!
- 182 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 11:06:51
- >180
随分必死に庇うね。月影本人?
- 183 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 11:08:28
- >>180
こりゃまた、釣りかと思うくらいに臭いレスだね・・・・
他のスレなら、本人必死杉と書きたいところだw
- 184 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 11:11:19
- >蓮と薔薇
いよいよキャロルは王子を独り占めできるのでしょうか。
―――蓮薔薇の文章が安定感がありますね。
続きを楽しみにしています。
**********************
本当は昨日のうp後に
ほぼリアルタイムで読めた感想を書きたかったんだけど
書き込む前にリロードしたら抜(ryが・・・
アンチではないけど、いくらなんでもアレはあんまりだと思ったよ。
- 185 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 11:12:15
- >>179
それって、ぴったり今のアイシスの気持ちだとオモw
メンフィス亡き後、アイシスとキャロルの関係ってどうなるんだろう。
奪い合う対象がなくなるわけだから・・・
- 186 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 11:13:36
- >>184
誰かも上の方に同じようなこと書いてる人がいたなー
蓮バラさんがちょっと気の毒だったよね。一時間後くらいに棘さんがUPして
大荒れで、まるでなかったことにw
棘さんはもれなく嵐を引き連れて参上されるから、誰かがUPしてたら
少し遠慮してもいいよね。せめて数時間置くとか。
- 187 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 11:24:59
- 私も「まだ一人しか感想を書いてないんだなー」と思ってるうちに
棘作家が投下してしまって正直びっくりした。
時間的には1時間以上は経ってるけど
流れ的にいったらもうちょっと蓮と薔薇の余韻(レス含む)を残してほしかった。
- 188 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 11:31:22
- いい作品ならいつアップしたって感想カキコする。
荒れてるレスを読み飛ばすのもそんな難しいこととは思えないし。
嵐がおさまるのを待ってからなんて
悠長なことを言ってられるほど暇じゃないしね。
- 189 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 11:32:39
- ってこんなことかいてる時点で結構暇じゃんと
自分でワラタ。
事故レススマソ。
- 190 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 11:35:45
- キャサリンの身体はヒッタイトにもあって、目覚めないだけで
現代と両方で生きてるんだと思って読んでた。
(パソコンで起動ソフトがアクティブ/非アクティブみたいに)
- 191 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 11:44:07
- >>190
それ面白い読み方だね。>アクティブ/非アクティブ
でも王子は3000年の時を隔てた泉のほとりで
>キャサリン、何故にわが元へ戻らぬ?
って言ってるらしいから体ごと現代へ戻ったんだとオモタ。
- 192 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 11:48:59
- >>190
なるほろ。
それって「○○○○二年後」と同じ感じだね。
喩えが面白かったw
キャロルとの邂逅はないのかなー
しかしスレたって一週間しないうちに200いくってスゴイ。
作家様方うpありがと!
- 193 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 11:54:48
- >>192
>キャロルとの邂逅はないのかなー
あったら面白そう。
- 194 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 11:57:27
- >>192
だってほとんど荒れてるだけだから。
- 195 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 11:57:51
- >>193
話が意味なく冗長になりそうだから、それはいらないなあ
- 196 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 12:26:25
- 本編がダラダラ続いてるから、パロくらいは華麗にピリオドを打たれるのを
待ち焦がれてしまうw
- 197 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 16:06:35
- 豚切りですまん。
作家さんの都合のいい時間にうPしていいんじゃないの?
どんどん縛りがキックなると、うPが減るような気がする・・・・。
- 198 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 16:13:04
- 縛りってほどじゃなくない?普通の常識的判断程度のこと
- 199 名前:月影の詩 :2005/03/31(木) 16:39:29
- >>167
58.
『―――――私はこの21世紀で生きていかなくちゃいけない、勉強して、仕事をして、い
つの日か再び恋をして、幸せな結婚をし暖かい家庭を築いていく…兄さんたちもお母様も
そう望んでいる――――夢の中にも出てこないで!辛すぎるから…王子!お願いよ…』
「キャサリン!」
名を呼んで起きてみれば、夜明けだった。東の空にイシュタルが輝く肌寒い早春の夜明け
…今や、王子にとって、この時は魔の刻となっていた。キャサリンが去ってからというも
の、時折に王子の夢の中にはキャサリンが現れては囁やき、王子はその名を呼び、空しく
目覚める。しかも夢の中のキャサリンの言葉は断片的にしか思い出せずにいた。
「―――――また夢か…キャサリン、なんと申した?…たしか、そなたの時代で生きて、
恋をして幸せな結婚をして…だと?許さぬ、かようなことは決して…!おお、なんという
こと、そなたが去って二年もの月日が経つ間に、そなたは私のことを忘れてしまったと申
すか?あれほどまでに私の腕の中で燃えたというに…!私は、周囲に迫られるも、正妃を
娶らずにいる…がもう待てぬ!すべてはそなたが戻ると思えばこそのこと。おお、イシュ
タルよ、我、如何にせん…?」
王子は、燃え立つような嫉妬に駆られた。震える両手を握り締め、瞼を閉じてたぎる想い
に耐えようとしていた。
「なぜ、何故にそなたは去らねばならなかった?そなたを放さぬと誓ったではないか?私
を置いていくなど…、しかも、他の男と恋に落ちて結ばれたいなどと血迷うたか?私をこ
のイズミルを裏切ると申すか?…キャサリン…私は、そなたを許さぬ…!愛しければ愛し
いほど増すこの憎々しさよ!」
独り寝の冷たき寝台で、王子は、その琥珀色の瞳を怒りと嫉妬に燃え立たせ、身を震わせ
ていた。
「あの朝、そなたは去った…おのれ…キルケーよ、まだその正体を現さぬか…」
そうあの朝…王子はその朝のことを思い起こした。
- 200 名前:月影の詩 :2005/03/31(木) 16:39:51
- 59.
(目覚めるがよいえ…愛らしきイリスの娘よ…美しき王子に愛されたか?ほ、ほ、ほ…羨
ましいこと…しかし、それも終わりぞえ…帰るがよい、そなたが元いた場所へと。そなた
はもうキルケーには必要ないぞえ…)
「う…うん、私を呼ぶのはだ…れ…?」
王子の腕に抱かれていたキャサリンは、妖しき呼び声に導かれるまま、フラフラと起き上
がった。その腕をほどき、起き上がったキャサリンに王子は気付かぬまま、やすらかな寝
息をたてている。
(そのまま、泉へと向かうのじゃ…イリスの娘よ…)
朦朧とした意識のままで、キャサリンは妖しき声に操られていた。朝まだき…部屋の外に
は誰もおらず、女官たちも眠りについていた。誰にも見られることなく、キャサリンは声
に導かれるまま、花咲き乱れる泉へとたどり着いた。
「よう来たぞえ、愛らしきイリスの娘よ。この泉にその身を投げよ…しからば、そなたは
元の場所へと戻れましょうぞえ…、そなたはこのキルケーにはもう必要ありませぬゆえな
あ…」
泉のほとりには、アイアイエ島の女王ペネロペーが立っていた。
「ペネロペー様…?いいえ、あなたは妖かしの魔女、キルケー…!」
泉に映し出される女王の姿は妖しき老婆だった。
「ほ、ほ、ほ、お気付きになられましたかえ…?わが姿を見破りしものをここに置く気は、
ありませぬゆえになあ…さあ、はよう帰るがよかろうぞえ…」
「い、嫌です、あなたの思い通りになど…きゃあぁぁぁ―――――!」
辺りにキャサリンの悲鳴が響いた――――しかし、その姿を呑み込んだ泉は何も無かった
かのごとく、静かな水面を朝の光に輝かせていたのだった…。
(さらばじゃ、イリスの娘よ。そなたはもう二度とこの場所には戻れませぬなあ…ほ、ほ、
ほ…)
水面に映った老婆は一人妖しく笑みをもらしていた。
- 201 名前:月影の詩 :2005/03/31(木) 16:42:30
- 60.
「――――キャサリン!」
遠くから響く悲鳴に、王子は腕の中にいるはずのキャサリンがいないことに気付き、目を
覚ました。
「ムーラ、ムーラはおらぬか?」
「は、はい、王子、こちらにおりまする」
「ムーラ、今の悲鳴は?それにキャサリンの姿が見当たらぬ!そなた見かけてはおらぬ
か?」
「…いいえ、見かけてはおりませぬが…まさか?」
「わからぬ、が、早急に探し出すのだ」
「はい、かしこまりました!」
王子、ムーラ、ルカ、その他女官たちなどで手分けして宮中の全てを手を尽くして探した
が、キャサリンの姿はどこにも見当たらなかった。ただ、キャサリンが身に纏っていたと
思われる薄衣だけが泉のそばに落ちていただけだった。
「おお、キャサリンよ、よもや再び泉に足を捕られて落ちたと申すか…?」
王子は、泉のほとりで舞う花びらが水面に散っているのを呆然と眺めていた。
「……泉に足を捕られて……そなた、妖かしが解けて、時を超えて戻ったのか?…
よもや、すべてはキルケーの仕業?
おのれ、キルケーよ、見つけたらただではおかぬ!忌々しき魔女めが!」
王子の怒りの矛先は、すべて妖かしの魔女キルケーに向かっていた。
<続く>
「―――――キャサリン…私は何があろうとそなたを呼び戻す!イシュタルに誓って。あ
の忌々しき魔女を必ず捕らえてみせようほどに!この令名高きイズミルを弄ぼうなど、愚
かなこと、ただごとでは済まさぬ!覚えておくがよい、キルケーよ!」
- 202 名前:月影の詩 :2005/03/31(木) 16:43:28
- <続く>の位置を間違いました。すみません。
- 203 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 16:44:25
- 時間軸がどんどん移動して読みにくいなあ……
ていうか妙にとってつけた感が強いんだけど、ここで皆が「いつ去ったのかわかりにくい」と
書いたからエピソードを足したのかな
- 204 名前:月影の詩 :2005/03/31(木) 16:50:28
- >時間軸がどんどん移動して読みにくいなあ……
少しづつUPしているので、読みにくくてすみません。実は物語はほぼ完結
しております。まとめて読んでいただいても、読みにくいかもしれませんが(笑)
もう少しお付き合い下さい<m(__)m>
いつもご感想ありがとうございます。
- 205 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 16:52:19
- >204
いや、どうだろうね。まとめて読んだら違うと思うんだけどね……
こういう作りはネット連載にはあんまりむいてないかもしれんね。ケチばっかりでごめん
- 206 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 16:57:20
- 月影作家様、拝読しました!!
私はちゃんと理解できましたよ♪
もうほぼ完結してるのですか…そういわれると名残惜しいですね…!
気が早いかもしれませんし、どんな終わり方かはわかりませんが、終わったあとに
王子とキャサリンのラブラブ番外編なんかも読めたら嬉しいなあなんて思ったりして…!!
- 207 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 17:02:10
- 早く古代に戻って王子と幸せになってねキャサリン。
でも二人も失うリード家がちとかわいそうな気も・・・
あぁ、なんとかならないものかしら。
今後の展開が気になるぅ!!!!
- 208 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 17:02:34
- 月影作家様、
いつも素敵なお話ありがとうございます。
私はこの程度の時間軸なら
十分いいと思いますよ。
原作だって行ったり来たりしてるんだしね。
終わっちゃうのは寂しいですけど
最後まで読ませてもらいますね。
- 209 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 17:10:57
- 月影の詩作家様、
私は読み難さはかんじられませんでした。
むしろ今はどっちの時代なのかとワクワクしながら読んでます。
これからも期待しています!!
- 210 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 17:24:51
- >>208
この程度の時間軸という言葉の意味がわからない・・・・
- 211 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 17:27:54
- >>207=209
早速の自演お疲れ様
- 212 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 17:32:29
- 月影の王子は、偏執狂っぽいとこが本来の王子っぽくて良い
- 213 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 18:04:53
- ・自作自演はご自由に。 わかる人にはわかります。 自演だと決め付けるカキコはただのあらしなので無視。
- 214 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 18:06:41
- m9(^Д^)プギャー
- 215 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 18:09:34
- キャサリンが現代に帰った経緯は王子の回想として後に語られるのだろうと
予想していたし、時系列どおりに話が進まなくても違和感はないけどなー 私はね。
>>212
たしかにw >偏執狂
- 216 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 18:22:27
- 自分は違和感あったな。違和感っていうより、ゴチャゴチャしてんなーってかんじ。
モノローグが多くて、状況説明が少ないせいかもねえ
月影様のオ○ニーって感じw
お一人でイかれても困りますわよ!!アテクシ達もいっしょに気持ちよくして下さいまし!
ナーンテ
- 217 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 18:31:58
- ツマンネ
- 218 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 18:40:17
- >>217
ひどい!
ひどい!!
ひどぉおおおおおおおいい!!!
プンプン(・3・)
- 219 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 18:43:08
- ???
- 220 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 18:59:35
- まず‥
・批評とあらしは違う。 批評はあくまでも冷静に、言葉を選んで愛情を込めて。 スレも荒れないしそれが作家の望むこと。
>>215 禿同
加えて、
場面をどんどん切り替えるのだってストーリーテリングの一手法。
時系列じゃないとだめだったら、世に出てる小説でもドラマでも成り立たない。
作品を投下しやすい環境を求ム〜
- 221 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 19:26:10
- キャサリンが古代に戻ったら 王子とはラブラブになるんでしょうが、
メンフィスやキャロルの反応を早く読みたいですね。
- 222 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 19:41:08
- ヒッタイト王家ととエジプト王家は親戚ねw
- 223 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 19:41:34
- キャロルにふられてキャサリンにももう会えないじゃ、王子不幸すぎるもんね。
シアワセになってほすぃ。
- 224 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 19:47:05
- >>220
>作品を投下しやすい環境求ム〜
って書いてることは投下する作家サイドの人なんだろうけど、ちょっと自分らに甘すぎない?
ファンコールだけしる!
ちょっとでも批判が来たら、必死で「それはアリなの!! 作品を投下しにくくなるからヤメロ!」って
子供じゃないんだからさあ・・・・・
マンセー意見しか欲しくないなら、投下すんなよ
- 225 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 19:56:07
- >>222
ラムセス2世の元にヒッタイト王女が実際に嫁いでいるから、歴史上も
親戚です〜〜
- 226 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 19:56:53
- 随分必死に擁護してるし、月影本人なんでしょきっと。
斬新な手法!wと思って書いたのに不評で、悔しくてたまらないんじゃない?
- 227 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 20:01:28
- 自演作家ばっかりだね、ここ
- 228 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 20:01:29
- >>224
('д` ;)
これまた随分と極端で決め付け妄想気味な(ry
>>226
おまいは論外w
- 229 名前:220 :2005/03/31(木) 20:01:43
- ただのロムラーです。
書き方悪かったらしく、あらぬ疑いをかけた作家さん達にはごめんなさい。
作品読みたいから書いただけ。
言いたかったのは
・批評はあくまでも冷静に、言葉を選んで愛情を込めて。
あとは、批判の内容が真っ当じゃない気がしたから反論してみた。
感情的な意見を引き出して雰囲気をさらに悪化させたことに反省・・・orz
- 230 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 20:02:16
- >>229
言い訳にわざわざ来るところがまた・・・(ry
- 231 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 20:04:09
- つーか、>>220を読んでどうして>>224みたいに思うのかワカンネ
- 232 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 20:04:21
- いい加減、「自演」厨にはみんなうんざりだねw
もう、おかしくって笑ってしまうw
その必死さに 必死になって「自演自演」叫べば叫ぶほど、作家様たちは
「自演」なんかしなくなるって事実に気付かない君は哀れだよw
- 233 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 20:12:14
- >232
妙に必死だね……(プ
wの多用はバカに見えるから気をつけてね
- 234 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 20:14:16
- おまえに対するレスなんざ、バカに見えるw多用で十分!(プ
- 235 名前:220 :2005/03/31(木) 20:14:44
- >>232
むむむ、確かに。。座布団1枚とらせようぞ
- 236 名前:232 :2005/03/31(木) 20:16:34
- >>235
かたじけない、が、記念にもらっておこうぞ、すまぬ。
- 237 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 20:23:07
- ほんとにスルーできないバカばっかりだね
よくも毎日毎日飽きないよ
余程暇なババアばっかりなのか?
- 238 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 20:24:37
- >>237
「自演厨」開き直り。スルーよろしこ
ちなみに、おまいが一番の「ヒマ人ババア」(プ
- 239 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 21:28:46
- 時系列どおりに話が進まなくて読みづらい?
こんなことでクレームつけるって何?
要するに頭悪いだけのことじゃないの。
もしくは、読みながら大なり小なりの違和感あっても
受け入れる柔軟さや寛容さに欠けてるんだね。
- 240 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 21:56:40
- 怖いw
- 241 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 22:19:40
- 馬鹿ばっか
- 242 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 23:04:44
- >月影の詩
うpありがとうございます。
結ばれて一晩で消えてしまう恋人なんて
かわいそう過ぎる・・・
時間軸をずらす手法がわかりにくいと感じた方々は
もう一度、二度、わかるまで話を読み直すことをお勧めします。
一度読んだだけでわからないからといって作品の質を問うことは
どうかと思う。
わかりやすいものがいいものと限らないように
わかりにくいものを毛嫌いするのもいけないと思う。
わかりにくいならわかるまで読めばいいだけのこと。
作家さんの書き方が問題なのではなく
ひょっとしたら自分の読解力に問題があるのかもしれないでしょ?
わかりにくいとカキコした方々、荒らしでないのなら
よく考えてね。
エラソーでスマソ。
- 243 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 23:24:35
- >>242
お約束だけど、言わせてもらいたい。
作 家 で も な い の に、何故そこまでの長文でくどくどと庇う?
月影さんがそんなこと書くとは思えないから、余計なお節介なのかもしれないけどさ・・・・
また「作家必死」って言われない?
それともそういわれたくて釣りしてんの?
- 244 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 23:37:56
- >242
マジレスだから長くなってスマソ。
月影の話がわかりにくい、伝わりにくいと書いてたのは、ざっと見たところ
>171、>173、>174、>178、>180、>203、>216あたりだね。
それを総じて荒しとしてしまうのはどんなもんなの?変なのもあるけど、ほとんどがまともな感想じゃん。
多少の批評が出たら、即反論ってどうなの?
絶対に賞賛だけしか書いちゃいけないとこなのか?ここ。
大体さ、月影さん自体が>204で出てきて、読みにくいって書いた人と会話してるでしょ。
月影さんはその反応を荒しと感じたんじゃなく、一個の意見として受け止めたからこそ
ああやって返答したんじゃないの?
本人が一意見として受け入れてるのに、外野がギャーギャーいって却って話をデカくしてるじゃん。
むしろそっちに、猛反省しろと言いたくなるね。
- 245 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 23:45:56
- もう、おだまり!
- 246 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 23:51:13
- >>244
同意
まあ、反論してる振りして、わざと荒らしてるんだとは思うけどね
- 247 名前:名無し草 :2005/03/31(木) 23:58:28
- つーか、何で荒らすのか。
何か辛いことやいやなことがあったの?
- 248 名前:名無し草 :2005/04/01(金) 00:00:41
- 荒れすぎツマンネ
- 249 名前:名無し草 :2005/04/01(金) 00:05:37
- これくらいで荒れてると感じるとは、まだまだだね
- 250 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 00:15:22
- 荒れてるっていうか、「擁護派」の意見にまた反論がついて…その繰り返し
>>226あたりは、いつもの「自演」唱える人だけど
- 251 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 00:17:48
- あんまり続くと擁護も嵐に見えてくる
それより最近4年後さんが投下してくれないね。
さすがにこの荒れやすい状況じゃ、しばらく書くのもイヤって感じかな……
王子モノばっかりで、久しぶりにカコイイメン様が読みたいんだけどねえ
- 252 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 00:18:37
- ねえ、なんて年数のところが「皇紀」ってなっているの?
- 253 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 00:30:29
- バカ
- 254 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 00:33:32
- どこの掲示板でもみんな「皇紀2665」に突然なっている。
エイプリルフールだからか?
- 255 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 00:36:32
- 昔の訳分からん流れに比べると最近はだいぶ落ち着いてきたよね
ただどうしてもスルーを覚えられない人が多いのが王家関連スレの特徴なんだお
- 256 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 00:37:44
- >>254
そ。四月バカ
- 257 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 00:40:34
- あー、はいはい
しょうでしゅねえ
- 258 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 00:44:07
- いつだった過去のスレで話題になってた
刑部真芯の漫画読んでみたよ。
絵柄とかあんまり好みじゃなかったんだけど
(王家より斜線使いすぎだしw)
源氏物語をHなとこだけ取り出したかんじ?
大人な王子に育成されるキャロル、通じるもの無きにしも非ず・・・
- 259 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 00:47:20
- 今気づいたけど
>名無し草:皇紀2665/04/01(金)
この日付って・・・なに?
王家だけ?
- 260 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 00:47:46
- >>258
王子とキャロルじゃ、まず最初の段階でどことも通じなくないか?
- 261 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 00:48:16
- >259
お前は少し前の数レスも読めないの?
- 262 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 00:49:01
- ひょっとしてエイプリルフール?
いやん芸が細かいー!
- 263 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 00:50:59
- リロせずカキコしたよ・・・逝ってくる・・・
- 264 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 00:53:37
- ほんとに、どうしてこうも馬鹿と粘着ばかりが集まるざんしょ
- 265 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 00:55:31
- ある意味相性のいい組み合わせだよね<バカと粘着
荒れ続けることが可能です。
- 266 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 01:30:12
- みんながここまで思うツボで荒れてくれて煉獄作家は高笑いしてるよ
- 267 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 01:35:30
- 屑のことも忘れたらいけないんだお
- 268 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 01:42:13
- >266
ヘタクソ
- 269 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 01:53:45
- あー、はいはい
- 270 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 04:07:09
- ギャハハ
- 271 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 06:56:23
- また荒れてるのね。
- 272 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 08:14:19
- いつもです
- 273 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 09:10:26
- ふつーじゃん
- 274 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 10:12:19
- 作家様>>266
- 275 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 10:27:57
- あー、はいはい
- 276 名前:戯作 メンフィス4年後 :皇紀2665/04/01(金) 14:31:14
- >>23
52
自身も勢い余って少しよろめいたカーフラ王女は獣じみた素早さで立ち直ると、とどめを刺さんと刃を振り上げた。
「だめーっ!」
さらに一撃を加えんとするカーフラ王女とメンフィスの間に、キャロルは割り込み、その小さな身体でメンフィスに覆い被さるようにした。
「おのれ、死ねーっ!」
カーフラ王女の短剣がキャロルの肩に突き刺さり、肩甲骨にぶつかってか刃先の折れる鈍い音がした。
溢れ出る暖かい血潮の匂いが、月の照らす静謐な世界に広がる…。
「キャロルーっ!」
メンフィスは力が抜けて人形のようになったキャロルの身体を抱きかかえたまま、裂帛の気合と共に狂った王女の手から短剣を叩き落した。
「あ…ひぃ…っ」
腕を押さえてのた打ち回るカーフラ王女に、メンフィスはファラオの短剣で激しく斬りつけた。自分を庇うように丸くなった王女の背中から血が吹き出る。
「おのれ、貴様…っ!よくも、よくもキャロルを!」
「ファラオ!いかがなされました!…あっ!」
ミヌーエ将軍達がただならぬ気配に驚いて駆けつけなければ、メンフィスはカーフラ王女を叩き斬って殺してしまっていただろう。
「メンフィス様、落ち着かれませ!相手は一国の王女でございます!」
「黙れ、ミヌーエ!この女がキャロルを…!我らを襲ったのだ!」
左腕を血に染めて激昂するファラオ、背中から血を流して目を瞑ったままの王妃の姿に人々は驚愕する。
「とにかく犯人を殺しては後の裁きに差し障りまする。それよりも今はご自身と王妃様のお手当てを!
医師を召し出せ!お手当ての用意を!下手人は厳重に捕らえ、余人に会わせることはならぬぞ!」
イムホテップがてきぱきと命令を出していく。カーフラ王女は兵卒に引き立てられていった…。
- 277 名前:戯作 メンフィス4年後 :皇紀2665/04/01(金) 14:31:44
- 53
「キャロル、キャロルっ!しっかりいたせ!目を開けよっ!」
白い包帯で体を包んだメンフィスが叫ぶ。
「血がまだ滲んで…止まらぬのか?医師、何をしているっ?何とかいたせ!」
「ファラオ、落ち着かれませ!ご自身も傷ついておられるのですぞ」
ミヌーエ将軍達が必死にメンフィスを押しとどめた。
「ええい、うるさいっ!よいか、キャロルに…王妃に、もしものことがあってみよ、そなたとて無事には済むまいぞっ!」
「は…。ファラオ。最善を尽くしておりまするが…」
いつまでもじわじわと溢れて止まらない血に、さすがの宮廷医師も困惑と狼狽の色を隠しきれない。
「分かっておるわ!だが…だが…何としても王妃を助けよ…」
メンフィスはキャロルの臥す寝台の脇にがくりと膝をついた。
「キャロル…!」
「メンフィス様…。どうか少しお休みくださいませ。ご自身も傷ついておいででございます。メンフィス様の御身に何かございましては姫君がお嘆きでございましょう…」
気遣わしげなナフテラに一瞥を呉れるとメンフィスは不安と焦燥にかすれた声で言った。
「よい…。私のことは構うな。私はキャロルについていてやりたいのだ」
蒼白な顔をして浅い弱い呼吸を繰り返すキャロルを見るメンフィスの目に光るものがあるのに気づいて、医師や侍女達は思わず顔を伏せた。
(私は…私はまた、そなたを…)
最悪の予感を振り払うようにメンフィスは冷たいキャロルの手を握り締めた。
「キャロル、目を開けよ!目を…。私だ、私だ。お願いだ…目を…。」
しかし蒼白な顔をしたキャロルは睫ひとつ揺らさず、死の翼の影に半ば覆われていた。
- 278 名前:戯作 メンフィス4年後 :皇紀2665/04/01(金) 14:32:58
- 54
「姫君のお身体がどんどん冷えていきまする、医師殿」
曙の光が室内を暖かく染めているというのに、キャロルの肌は蒼白で呼吸も浅くなるばかりだった。
「血が…多く失われました。血は熱と活力を司りますれば…。女官長殿、湯を満たした革袋を王妃様のお肌に触れるように。それに暖かい掛け布を!」
医師は薬湯を染み込ませた布で白いキャロルの唇を湿らせながら指示を出す。
「…暖めればよいのかっ?そうすればキャロルは…ここに、私の側に居られるのだなっ?」
昨夜遅く、カーフラ王女の幽閉と脱走したリビア王の追討を命じて以来、厳しい顔のまま口を開かなかったメンフィスが、医師の言葉に弾かれたように立ちあがった。
医師はキャロルをしっかりと包みこませた。
メンフィスはキャロルの寝台の脇に跪くと、掛布の中からそっと白い小さな手を引き出した。
その冷たさが、その頼りなく力の抜けた様子が、メンフィスの心を掻き毟る。
(お願いだ、お願いだ、キャロル!目覚めてくれ、私を見てくれ!
もう一度そなたを失うことなど耐えられぬ!一人にしないでくれ!
そなたの居ない虚ろさ…恐ろしいのだ、恐ろしくて耐えられぬのだ、そなたを失うことが!この私が…世に恐れるもの無きこの私が…そなたを失うことはできぬっ)
「神よ…」
メンフィスは唇を動かさぬまま、古くから伝わる祈りの言葉を繰り返す。
- 279 名前:戯作 メンフィス4年後 :皇紀2665/04/01(金) 14:33:50
- 55
事件を聞きつけたテーベの民は気遣わしげに王宮を見上げ、そこここで神への祈りを捧げた。
我らの護り神ナイルの王妃をその御許に呼び戻したもうな、ファラオの手許からその最愛の王妃を奪いたもうな、と。
─カーフラ王女がファラオと姫様を殺そうとしたんだと。恐ろしい女だよ。
─姫様はファラオを庇ってお怪我を…。折角の祝祭の夜に何て忌まわしい。
─リビア王は王女を捨てて逃げたんだって。見たろう?夜中に大勢の追討隊が駆けて行ったのをさぁ。
時だけがのろのろと過ぎていく。
メンフィスはキャロルにひたと寄り添い、抱きしめるその腕を決して緩めようとはしなかった。少しでも緩めれば、愛しい人の命と魂が天駆けて逝ってしまいそうで…。
暗い淵の中をキャロルは漂っていた。深みに吸いこまれていくような浮遊感。
─ここはどこ?
何か大切なことを忘れているような気がしたけれど、もう何もかもどうでも良いような気もした。自分の務めは終わったのだと一種醒めたような満足感が全身を支配する。
深いほうへ、薄暗いほうへとキャロルは流されていく。
─あら…誰か泣いている?
キャロルはゆっくりと頭を巡らせた。
─私を置いて逝かないでくれ。そなたが居なくなるのはもう嫌だ。独りになるのは恐ろしいのだ…。孤独には…耐えられぬ、もう。
怪訝そうに辺りを見まわすキャロルの心をかき乱す声。どうしてこんなに心に突き刺さるように響くのだろう?
気がつけば悲痛な慟哭にキャロルは母のように穏やかに応えていた。
─泣かないで。あなたに泣かれては私は辛い。大丈夫、あなたを独りにはしないわ。私が側に居るでしょう?
(続く)
- 280 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 14:44:52
- メンフィス4年後作家様、
うpありがとうございます〜
ずっと目の離せない展開が続いて面白いです。
はぁ 絵をつけて見てみたいもの‥(はあと
- 281 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 14:47:47
-
つД`)・゚・。・゚゚・*:.。 キャロル死なないで・・・
- 282 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 14:49:18
- 楽しませていただきました!
キャロル、助かったみたいでよかったですー
カーフラ王女はいっそ止めを刺されていたほうが幸せだったのかもしれないね。
彼女がこれからどうするのかもちょっと気になる。
- 283 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 14:49:51
- 助かってよかったぁ!!!
- 284 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 15:22:34
- >>280
私も同じ意見です。
絵を付けてみたら、ステキだと思います。
いつも続きが楽しみで、毎日除いています。
キャロルが助かって本当に良かったです。
- 285 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 15:49:58
- ババアのクソ絵なんかつけて欲しくないんですけど
- 286 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 15:58:34
- >>284
除いてるに禿ワロス
- 287 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 16:16:40
- ( ´艸`)ムププ
- 288 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 16:28:37
- 相変わらずのバカの巣窟
- 289 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 16:53:42
- メンフィス4年後様、お待ちしておりました!
死なないでよかった、本当に。メンフィスの涙が切ないです・・・
- 290 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 16:54:19
- メンフィス4年後作家様
ジ〜ンと来ました。
メンフイスの切ない思いが伝わり、読んでいて心がキューンと
しました。
続きが楽しみです。
- 291 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 17:44:37
- >>290
うはwwwwwww頭悪い感想wwwwwwwwwww
ジ〜ンにキューンだってwwwwwwww
- 292 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 17:58:04
- >>291
もういい加減に荒しやめなよ。あんた一人でこのスレ荒しているってことは
わかってる。一体このスレになんの恨みがあるの?
- 293 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 18:06:12
- >292
マジレスキタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!
- 294 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 18:08:00
- 凍る河の作家だよね、この嵐って
- 295 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 18:12:18
- 【皇紀ウイルスに注意!】
年月日の表記が「皇紀〜」になってる人は、皇紀ウイルスに感染しています。
・弊害
kouki.exeをメーラーに登録されているアドレス先に無差別に送信
HDD内の画像を無差別に2ch上にUP
・感染ルート
2ちゃんねる
・駆除方法
名前欄に「fusianasan」と半角で書いて「書き込む」
(ウイルスチェッカー有)
物凄い勢いで拡がっています。これを見た人は他のスレにも貼ってあげて下さい。
皇紀〜表示になってない人も、念のため同様のウイルスチェックをおすすめします
- 296 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 18:13:24
- もういい加減にしたらwww
- 297 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 18:13:44
- >>295
いまどきフシアナさんに引っ掛かるバカがいるかよwwwwwww
ほんとこのスレってバカwwwwwばっかりwwwwwwwwwwうえwwwwwwwwww
- 298 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 18:16:56
- このスレを次に新しくする時には、やはりID表示した方がいいかもね
エロパロ板みたいに・・・少しは連続嵐書き込みはなくなると思うね
- 299 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 18:18:02
- >>298
ID表示した方がって、難民じゃムリだけど?
- 300 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 18:19:06
- >292
スルーの出来ないバカ。
粘着を覚醒させるバカ。
さんざん言われてるけど、お前みたいなのが一番スレを荒らしてる。
- 301 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 18:23:02
- >>298
ワロタ
- 302 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 18:24:30
- 難民板に立てなきゃいいんじゃないの?>ID表示
- 303 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 18:25:44
- >>295-297
ハゲワロス
- 304 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 18:26:00
- >300
オマエモナー・・・
- 305 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 18:28:31
- ゆかいゆかい
- 306 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 18:31:24
- 作家さんたちが作品書き込む度に嵐・・・もういい加減いやになる・・・
- 307 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 18:33:19
- >>302
んじゃ、どこがいいのさ?
- 308 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 18:36:06
- >307
どうせ、ここの虹小説もみんなHOTなラブシーンを期待している、それなしには
虹は楽しめなくなっているから、「エロパロ&文章創作板」にもう一つ作れば
いいんでない?
- 309 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 18:39:37
- >>308
エロパロには既に1つあるよ?
- 310 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 18:40:46
- マジレスです。
私の所だけ「皇紀2665」ているのかな?
皆の所は?
- 311 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 18:42:26
- >>310
出てないけど……?
ウィルスじゃない?
- 312 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 18:43:07
- >>311禿ワラ
- 313 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 18:43:32
- >307
同人@2ch掲示板なんかどうだろ?IDきっちり出るよ
同人誌や作家の板だけど
- 314 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 18:45:12
- IDがどうでも嵐は来るって。
- 315 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 18:46:14
- >>310
エイプリルフールの2ch特別仕様だってば。気にしないでね。
- 316 名前:ドジン板常駐者 :皇紀2665/04/01(金) 18:46:28
- >>313
はあああ?同人板で創作パロやるの?
出て行けって一蹴されるよ。
- 317 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 18:48:35
- 前レスを読めw>>310
- 318 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 18:51:35
- バカが多いと嵐に言われても言い返せないこの住人の有様
- 319 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 18:53:09
- orz・・・
- 320 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 20:28:54
- 嵐はおさまったのかな?
いっそのこと、もうエロパロ板一本にして、「王家の紋章虹小説パロスレ」
は元通り一本化にしたら?今、あっちに掲載されている「凍る河」だって
エロ描写ないし…そもそも王家の虹小説パロスレが2つあること自体が
おかしいと思うが…
- 321 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 21:16:57
- 向こうにもスレあるのにあえてこっちでSS書き込んでる人達がいるから
一本化は当分無理なんだろうね。
その気があるなら書き手はみんなどっちかにまとまるはずだしね。
まあ好きなところで書いてもらえばいいんじゃないの?
読み手も専ブラでSS以外の発言消すなり、スレ追いかけるの止めて
ダイジェストサイト見るだけにするなり、不快なレス見るのを避ける方法は
いくらでもある、と。
- 322 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 22:50:17
- スルーできない(あえてしない?)住人がいるかぎりは
IDがでようがでまいが同じ事だと思うな。
多少の抑止力にはなるかもしれんが、
荒らす奴はどこまでも荒らしに来るよ、きっと。
ここの荒らし、恐ろしく執拗だしな。
- 323 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 23:01:12
- マジなお話、つまんないわ
- 324 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 23:04:07
- 最近の荒れかたは特にひどすぎると思う。
そのうち作家さんが誰もいなくなるんじゃないかと思った。
- 325 名前:名無し草 :皇紀2665/04/01(金) 23:15:45
- >>4を守れない人が多すぎる。ただそれだけ。
- 326 名前:名無し草 :2005/04/02(土) 09:34:49
- 嵐に負けた作家さん達は逃げ出してしまったけど
いま書いている作家さん達は良い意味で強い。がんがれー
- 327 名前:名無し草 :2005/04/02(土) 09:53:12
- >>321
そっか、作家さんは書く板を選べるんだったね。それなら納得。
どうしても荒されたくない作家さんは、あっちにお引越しするって
手もあったか…うんうん、それでもあえてこちらの板を選んでいるって
ことは、作家さんたちの意思なんだね。
作家さんたち、負けるな〜!ですね。
- 328 名前:名無し草 :2005/04/02(土) 13:17:22
- 実際の話,話とそれに対する感想だけでいいじゃん。
- 329 名前:名無し草 :2005/04/02(土) 14:38:03
- あたしゃ、感想もいらんわ
- 330 名前:名無し草 :2005/04/02(土) 15:26:12
- 月曜日までうpないかな?
- 331 名前:名無し草 :2005/04/02(土) 15:41:06
- いいか、みんな
(゚д゚ )
(| y |)
しつけという言葉をどんなに丁寧にしようとしても
お ( ゚д゚) しつけ
\/| y |\/
当人にすれば他人からおしつけられることにかわりはない
( ゚д゚) おしつけ
(\/\/
愛のあるしつけをしようね
( ゚д゚)
(| y |)
- 332 名前:名無し草 :2005/04/02(土) 16:14:12
- >>308
>どうせ、ここの虹小説もみんなHOTなラブシーンを期待している、それなしには
虹は楽しめなくなっている
そうでもないよー
たとえば「○い瞳」はエロなかったけど私は好きだ。
(作品の名指しはなるべく避けたいけど例を挙げたかっただけ)
ただエロパロ版でエロまったくなしってのはまずいよね。
だからこっちのスレも大事にしよ。
- 333 名前:名無し草 :2005/04/02(土) 16:23:14
- | \
|Д`) ダレモイナイ・・オドルナラ イマノウチ
|⊂
|
♪ Å
♪ / \ ランタ タン
ヽ(´Д`;)ノ ランタ タン
( へ) ランタ ランタ
く タン
♪ Å
♪ / \ ランタ ランタ
ヽ(;´Д`)ノ ランタ タン
(へ ) ランタ タンタ
> タン
- 334 名前:名無し草 :2005/04/02(土) 17:54:23
- うpがないと寂しいね…
- 335 名前:月影の詩 :2005/04/02(土) 18:53:44
- >>201
61.
ハットゥシャの早春はまだ寒い…
夜明け、一人で目覚める空しさはもういらぬ、王子はキャサリンが去った朝を思い出すことを、
そのようなもの想いを、振り払おうとした。
(ふ…、このような想いに浸るほど女々しくはないはず…、キャサリン、私はそなたを取り戻
す、そう、イシュタルに誓って!必ずや。そなたの口から他の男の名など決して呼ばせはせぬ!)
王子は、東の空に輝くイシュタルに再び誓うのだった。
(ほ、ほ、ほ…美しき王子、独り寝には飽きましたかえ?嫉妬に狂う心こそ、このキルケーが
好きな心でございますえ…さぁて、そろそろこのキルケーの出番にござりましょうか?)
妖かしの魔女キルケーは、独り水鏡を覗いて王子の様子を眺めていた。
同じ部屋の寝台には、ヒッタイト王が高いびきで眠っている。
「寝ても目覚めても見苦しき殿御でございますなあ…、このキルケーにふさわしき殿御ではご
ざりませぬゆえ、あなたさまにはそろそろ消えて貰わねばいけませぬなあ…このヒッタイトも
美しき王子もこのキルケーの手中に納めますゆえに…!」
アイアイエ島のペネロペーはいまやすっかりヒッタイト王のお気に入りの愛妾となり、このヒ
ッタイトを手中に納めんとその機会を虎視眈々と狙っているのだった。
キルケーの操る妖かしの水鏡には、寝所で独りまどろむ王子の姿が映っていた。
「何度見ても美しき王子よ…そなたは我が者となるべき運命。お待ちなさるがよいえ…」
不気味な微笑がその顔に浮かんだ。
- 336 名前:月影の詩 :2005/04/02(土) 18:54:15
- 62.
―――――王子の寝室に、むせ返る様な花のような妖しき香りが満ち満ちた。
(う…この香りは…?)
朦朧とした意識で王子は半分目覚めていた。
「王子…王子…私はここよ…」
遠くで、聞き慣れた懐かしい声が聞こえる。
「その声は……?」
「―――――私よ、私…忘れたの?」
声とともに、ぼうっとした春霞のような中から、金色の髪が輝く。
「―――――キャサリン…?い…やそんなはずは…。では、そなたは姫…?ナイルの姫…?」
王子の半分眠りともつかぬ霞んだ視野の中に、その姿は現れた。
「私よ、あなたが求めているのは私でしょ?だからやって来たのよ、こうして…」
再び声はやさしく王子の耳元で囁いた。
「誰だ…?そなたは…?」
(体が動かぬ…!)
王子は、寝台に括り付けられたかのように、体の自由が利かなかった。
「王子…私よ…あなたが求めている女性…、さあ、私を抱いて…」
輝く金色の髪、青い瞳…その姿は、王子がその腕に今ひとたび腕に抱き締めたいと思っていた
少女の姿をしている。
「キャサリン…?姫…?そなたは…そなたは…何…者…?くっ…体が動かぬ…!」
王子の問いかけに、その人影は答えようとはせず、自らの衣をハラハラと王子の目前で落とし
ていく。やがて、一糸纏わぬ白く華奢な体を王子の側に横たえた。
「王子…あなたが求めているのは、この私のはず…さあ、その切なる想いを遂げて…、お願い、
王子…」
声の主は、甘く囁いた。
- 337 名前:月影の詩 :2005/04/02(土) 18:54:51
- 63.
「キャサリン?そなたは…キャサリン?いや…そんなはずはな…い。そなたは、3000年の時の
彼方にいるはず…では、姫…?……それも在り得ぬ。姫がメンフィス王の元を去り、この私の
元へ自ら赴くなど…、一体…」
動かぬ自分の躯にその声の主は甘く絡みついてきた。
「難しいことを考えないで…王子…私よ、私…会いたかったわ…お願い、抱いて…この私をあ
なたのものにして…」
「―――――キャサリンなのか…?」
王子は、募る想いを抑えることができず、瞬間自由になった両手をその華奢な白い体に廻した。
頭では、疑問が渦を巻いていた…しかし、体はそれ自体が意思を持っているかのようにその人
影を抱き締めた。
「そうよ、私…。王子…お願い…」
(そなたは、わが夢が作り出しし幻…?)
王子は、操られるかのようにその白い首筋に顔を埋めた。
―――――香り…この香りは…違う!キャサリンの香りではない…!
王子は、はたと顔を上げた。薄靄の中に金色の髪が輝く…そしてその顔は…キャサリンともナ
イルの姫とも見えたが、どこかが違う。
「そなたは…何者?」
「私は、あなたが望む者よ…」
「私が望む…?―――――私が望む女は、ここにはおらぬ!」
そう言うなり、王子はその白い首筋に深く歯形をつけた。王子の口の中に血の味が沁み込む。
「な、何を〜〜〜!」
幻は呻き声を上げながら、王子の躯から離れた。
「待て!忌まわしき幻…!」
- 338 名前:月影の詩 :2005/04/02(土) 18:55:58
- 64.
口の中の血の味に正気に戻った王子は、その幻の手首を鋭く?んだ。
「おのれ!」
瞬間、王子の周りに立ち込めていた薄霞ともつかぬ煙のような気配は無くなり、女が一人蹲っ
ていた。
「もはや、逃れられぬ、妖かしの女子よ!このイズミルを惑わさんなどとよくも謀ったな!そ
の正体を現すがよい!」
王子は後手に女の両手を押さえ込み、その上体に馬乗りになった形で妖しき女を押さえ込んで
いた。女の頭は亜麻色の髪で覆われていた。
「ふん、顔を見ずともそなたはペネロペー、わかっておる、が、しかしその姿が本当の姿では
あるまい?妖かしの魔女キルケーよ、元の姿に戻るがよい!」
「ほ、ほ、ほ…見破られましたかえ?賢き王子よ…、このキルケーの命運もこれまでと見受け
られまするなあ…」
ペネロペーは、いや、妖かしの魔女キルケーは王子に押さえ込まれたまま高笑いを上げた。
「さすがは、魔女!この期に及んで高笑いとは、余裕。しかし、このイズミルを舐めるでない、
笑っていられるのも今のうち…!」
王子は、その口元に冷たい微笑を浮かべた。
「ルカ、ルカはおらぬか?」
王子は、声高にルカを呼びつけた。
「は…王子…お呼びでございまするか?――――こ、これは!」
王子の寝所に駆けつけたルカは、ペネロペーを押さえ付けている王子の姿に目を見張った。
「ルカ、この者がこのヒッタイトを手中に納めんとした妖かしの魔女、キルケーだ。縄にて両
手両足を縛り、口と目に覆いをかけて鉄の錠前をかけた箱に閉じ込めよ!」
「はっ…!早速にご用意いたしまする!して、王子、口元から血が滲んでおりまするが、お怪
我のほどは?」
「この魔女めの血だ、口が穢れたな…、心配はいらぬ。では、ルカ、頼むぞ!」
「うぅぅ…イズミル王子よ…この代償高くつきましょうぞ…覚えておくがよいえ…!」
二人の屈強なるヒッタイト兵によって押さえ込まれたキルケーは、両手両足を縛られた上に目
隠しと猿轡をかまされて箱詰めにされた。
<続く>
- 339 名前:月影の詩<訂正> :2005/04/02(土) 19:01:18
- 64の一行目>
「口の中の血の味に正気に戻った王子は、その幻の手首を鋭く?んだ。」→間違い
「 口の中の血の味に正気に戻った王子は、その幻の手首を鋭くつかんだ。」に訂正です。
すみません。
- 340 名前:名無し草 :2005/04/02(土) 19:08:11
- リアルタイムで読めて幸せですた〜
- 341 名前:名無し草 :2005/04/02(土) 20:15:56
- うぉーーー緊迫!!!
- 342 名前:名無し草 :2005/04/02(土) 20:59:52
- (((;;;:: ;: ;; ;; ;:;::)) ::)
( ::: (;; ∧_,∧ );:;;;)) )::: :; :))
((:: :;; (´・ω・)っ旦;;;; ; :))
((;;; (っ ,r どどどどど・・・・・
i_ノ┘
((;;;;゜;;:::(;;: ∧__,∧ '';:;;;):;:::))゜)) ::)))
(((; ;;:: ;:::;;⊂(´・ω・`) ;:;;;,,))...)))))) ::::)
((;;;:;;;:,,,." ヽ旦⊂ ) ;:;;))):...,),)):;:::::))))
("((;:;;; (⌒) |どどどどど・・・・・
三 `J
.∧__,,∧ ;。・
⊂(´・ω・`)⊃旦
☆ ノ 丿 キキーッ このスレのために大急ぎでお茶....
ヽ .ノ (⌒) 彡
と_丿=.⌒
∧_∧
( ´・ω・)あっ 旦
ノ つつ
⊂、 ノ
((( し
ショボーン
(´ `ヽ、 ミ __ ガシャ
⊂,_と(´・ω・`)⊃ (__()、;.o:。 ごめんなさい...
- 343 名前:名無し草 :2005/04/02(土) 21:04:39
- 古代人は歯が命。
いざというときは武器になる!
箱詰め→海に流す→(記憶をなくしてる)王子に拾われる→原作へ
・・・んなわけないか(笑)
アップうれしいです!
さすがイズミル王子、炯眼ですね!
クライマックスが近くなってきたみたいで
緊張して待ってます。
- 344 名前:名無し草 :2005/04/03(日) 01:31:48
- 簡単に捕まっちゃったのねぇキルケー。
- 345 名前:名無し草 :2005/04/03(日) 08:42:52
- 油断してたんでしょう。
- 346 名前:名無し草 :2005/04/03(日) 09:57:16
- どーでもいいことなんですが、
>寝ても目覚めても見苦しき殿御でございますなあ…、
に禿ワロタ
- 347 名前:月影の詩 :2005/04/03(日) 18:29:32
- >>338
65.
「父上、皆の者、しかと見届けるがよい、この者がわがヒッタイトを手中に納めんとしたイオ
ニアの魔女キルケーぞ!」
最高神嵐の神テシュプの神殿の大広間で、イズミル王子は重厚な箱の蓋を開けさせた。
中からは、見るも哀れな老婆が出てきた。
「おお!さすがはイズミル王子。魔女を捕らえたか!それにしてもなんと哀れな老婆…!」
周囲は、魔女キルケーの姿に騒然となった。
「よくやった、イズミルよ!これでこのヒッタイトも安泰じゃな。しかし、この醜き老婆があ
の麗しき女王とはのう…女は恐ろしき魔物ぞ」
キルケーの妖かしが解けたヒッタイト王も、ここぞとばかりにイズミル王子を褒め称える。
「父上、今後は女子にはお気をつけあそばせまするよう…どうか母上を大事になさって下さり
ませ」
「う…うぬ…」
王子の皮肉めいた口調に、ヒッタイト王は返す言葉もなかった。
――――――ほ、ほ、ほ…さすがは怜悧なるヒッタイトのイズミル王子にござりまするなあ…
その時、妖しき声が神殿の大広間に響いた。
「な、何事?」
大広間にいた者は、恐怖に慄いた。
「イ、イズミル…、キルケーの姿が…ひえぇぇぇ―――――――っ!」
ヒッタイト王の絶叫が響いた。
「父上っ!」
王子が父王を庇おうと鉄剣を構える。――――――その時、箱に両手両足を縛られ、猿轡を咬
まされていたはずのキルケーの姿が、煙に包まれ上空へと浮かんだ。
やがて、魔女の姿は老婆ではなくなり、見るも恐ろしき怪物へと様変わりした。
- 348 名前:月影の詩 :2005/04/03(日) 18:30:45
- 66.
髪の1本1本はすべて蛇、顔は女の顔だがその目は赤く輝き、口は耳まで裂けていた――――
そして、胴からは下は蛇――――その姿の余りの恐ろしさに、見るものは全てその場に凍りつ
いた。
――――――わらわこそ太陽神ヘリオスの娘、イオニアに名高き魔女キルケーじゃ。わらわを
捕らえて箱詰めにせんなど甘いこと、ほ、ほ、ほ…。戯れは終わりじゃ、わらわはもうこのヒ
ッタイトには飽いたゆえ!愚かなりしヒッタイト王よ、わが身を抱いた殿御はすべからく生き
たまま豚になるのが掟じゃ、今すぐ、豚になるがよいぞ!
「うぉぉぉおおおお―――――――っ!」
断末魔の叫びに近い呻きと共に、ヒッタイト王は見苦しき豚と様変わりした。
――――――ほ、ほ、ほ、見苦しきヒッタイト王よ、お似合いの姿ぞえ!して、麗しき令名高
き王子イズミルよ、そなたはわが呪われし血の味を味おうておる…その命、まもなく果てよう
ぞ!今に、体の先から徐々に痺れが襲って参るえ…やがてその痺れは全身に廻り、その息の根
を止めましょうぞ!ほ、ほ、ほ、面白きこと……百年ぶりの戯れじゃ……さてと…そろそろこ
の地にもおさらばじゃ……次なる百年の眠りの後には、イオニアの海にて戯れましょうぞ……
大きなる戦が起こるやもしれませぬなあ……ほ、ほ、ほ……
キルケーはそう言い残すと、妖かしの煙の中へとその姿を隠した。
- 349 名前:月影の詩 :2005/04/03(日) 18:31:20
- <続く>
- 350 名前:名無し草 :2005/04/03(日) 19:32:21
-
(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
- 351 名前:名無し草 :2005/04/03(日) 23:41:29
- (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
キルケー怖いよぅ・・・
王子は死んじゃうの・・・?
どうなってしまうのか予想がつきません。
>月影作者さま
連日のうpありがとうございます。
- 352 名前:名無し草 :2005/04/03(日) 23:58:20
- 意外な展開で、少しびっくり。
で、なんか違うような気が・・・・、少しだけする。
- 353 名前:名無し草 :2005/04/04(月) 01:19:31
- エロパロの作家=抜けない棘?
同じようなヘタさ。
- 354 名前:名無し草 :2005/04/04(月) 07:46:54
- >>353
>>4
- 355 名前:名無し草 :2005/04/04(月) 09:30:22
- 王家スレってどこもすぐ荒れる。
こりゃやっぱり、細川さんの人徳のたまものだな。
類は友をy(ry
- 356 名前:蓮と薔薇 :2005/04/04(月) 09:34:26
- >>98
84
しんと冷え込む暗い一室でモリオネーは虚空を見据えていた。最前、獄吏に掴まれた腕がまだ痛んだ。
─そなたの罪一等を減じ、死罪を許したるは我が妃の希望である。
(あの女!ナイルの姫!何故?何故、あの女ばかりが華やかにもてはやされるの?あんな…あんな何も持たない貧相な乞食娘が!)
眉目秀麗、文武両道、地位身分も申し分無く、女であれば誰でも誇らしく思うであろう男性を夫とし、愛し愛され、栄華を極めるはずであったのに。
嫁いだ男は何事にも冷淡で淡白で、モリオネーがいくら愛しても求めても思い通りには出来なかった。いや、そもそも理解すら出来なかった。
それでもいいと思った。イズミル王子はモリオネーを大切に遇してくれてから。ヒッタイトの世継の、ただ一人の妃の身分は心地よかった。
それなのに。
キャロルが現れ、モリオネーの手の中から全てを奪ってしまった。モリオネーは愛する夫が自分以外の女を愛し、溺れていくのを見ているしかなかった。
そう。モリオネーはキャロルの出現とともに知ってしまったのだ。身も心も愛される、求められるとはどういうことかを。
(私は…愛されなかった。アテネの威勢を慮り、気遣われはしても…愛されることはなかったの!ああ、それに気づきもしなかったとは!)
その時、扉が開く音がした。松明の光が室内に射しこむ。そこに立っていたのはイズミル王子その人だった。
- 357 名前:蓮と薔薇 :2005/04/04(月) 09:35:01
- 85
「王子…様!」
モリオネーは勢い良く立ちあがり、腕を差し伸べた。
モリオネーは思っていた。
背の高い彼女の‘夫’は妻である彼女を抱き、全ては誤解と冤罪である、と言ってくれるだろうと。許しを請い、彼女だけを愛すると言ってくれるだろうと。
「ああ…お待ちしておりました。きっと迎えに来てくださると!私はあなたの妃なのですもの!」
だが。
王子はモリオネーに抱擁を返そうとはせず、黙って見下ろすだけだった。
「アテネのモリオネー。そなたに会うのもこれが最後であろう」
王子はモリオネーの目の前に冷たく光る短剣を差し出した。
「そなたに贈ってやれる最後の品だ。そなたは明日、罪を犯した宮女を篭める館に移される。閉ざされた部屋にもはやいかなる平安も安逸も訪れまい。
そなたが誇ってやまなかった祖国アテネも…そなたを見捨てた」
自害を促す残酷な贈り物を、モリオネーは叩き落した。屈辱と絶望に我が身が焼けるように思えた。
「だっ、誰がその手に乗るものですかっ!死ぬなんて真っ平です!きっとあの女の差し金でしょう?あの売女は私を死なせてせいせいしたいのでしょうが、誰がそんなことをするものですか!」
- 358 名前:蓮と薔薇 :2005/04/04(月) 09:35:42
- 86
「口を慎まぬか、モリオネー!」
イズミル王子は感情を押さえた危険な口調で命じたが、モリオネーの舌は止まることなく言葉を紡ぐ。
「あの女!あの嫌らしい乞食娘!王子様を誑し込むナイルの売笑婦めが!
皆、あの女に騙されているのですわ。清らかに澄ましかえった虫唾の走る偽善者が!あの女のせいで私は身を誤ったのです!あの女のせいで!私は陥れられたのですわ!」
「モリオネー!我が妃を侮辱することは許さぬ!」
モリオネーはぶたれた頬を押さえながら、なおも叫ぶ。
きっと外に控える獄吏や兵士にも自分の罵詈雑言は丸聞こえで、誇り高い王子はそのようなことに我慢できないだろうと計算しながら。
「王子様が愛しておられる娼婦めは今ごろ高笑いですわ。皆を見事騙しおおせたから。あの女の如何にも男好みの外見や振る舞いに騙された方こそお気の毒。あの女は腹黒い卑怯者、偽善者です!」
モリオネーは、短剣を拾い上げ、振り返ろうともせず去っていく大きな背中に叫んだ。
「…あなたが私をこんなにしたのですっ!冷血の化け物!人を地獄に落として!あなたが…私を愛してくれなかったから!あなたがあんな小娘に入れ揚げたから!
あなたが私を愛してくだされば…いいえ、私と同じようにあのナイルの姫も愛さずにいてくだされば…誰も愛さずにいてくだされば、いてくだされば…」
扉に鍵をかける音が無情に響いた。
(王子は…私を手にかけることすらなさらなかった…。私の最後の望み…最後の誇り…)
本当の意味で誰かを愛し、そして愛されることの無かった気位の高い女の慟哭は止むことが無かった…。
- 359 名前:蓮と薔薇 :2005/04/04(月) 09:36:59
- 続く
- 360 名前:名無し草 :2005/04/04(月) 10:33:22
- どこまでも哀れなモリオネー
なんかちょっと可哀想になっちゃった
せめて自害しておくれ(´Д⊂)
- 361 名前:名無し草 :2005/04/04(月) 10:34:59
- ドキドキして読みました!おもしろいです!
モリオネー、ここまでくるとちょっと
かわいそうな気もしてきますが。
でも冷酷な王子、かっこいい!
- 362 名前:名無し草 :2005/04/04(月) 11:08:37
- 王子、キャロル以外には冷淡すぎる。
でも、そこが王子ファンのツボなんだろうな。
誰にでも優しい王子様なんて、まったく萌えないもん。
- 363 名前:名無し草 :2005/04/04(月) 15:00:20
- モリオネーに渡された短剣・・
( ゚д゚)ハッ!もしや・・
- 364 名前:名無し草 :2005/04/04(月) 16:11:12
- もしや?
- 365 名前:名無し草 :2005/04/04(月) 16:47:16
- >>362
うん。誰にでも優しいんじゃなくて、自分だけに
優しいのがいいよね。
- 366 名前:名無し草 :2005/04/04(月) 17:03:38
- モリオネーに共感〜!
もう一波乱起こすのよ!
ってお話が終わって欲しくないだけだったりする
- 367 名前:月影の詩 :2005/04/04(月) 18:55:33
- >>348
67.
―――――おおっ!ヒッタイト王が豚になったぞ!
魔女の妖かしに、皆の目にはヒッタイト王が豚となって見えた。
「―――――父上…、まさか、本当に豚になぞなるわけがない…これは妖かし、騙されるでない!う…」
王子は、襲ってくる痺れに蹲った。
「王子!大丈夫にござりまするか?」
ルカが王子の側に駆け寄る。
「おのれ!キルケー…あの魔女めは、肌に痺れ薬か何かの毒薬を塗っていたに相違ない…しかし、その前に…」
王子は手に持っていた鉄の剣を支えに立ち上がると、恐怖に騒然としている広間に集う者たち
に向かって叫んだ。
「皆のもの、よく聞くがよい!かつて、我が師たる賢者は教え給うた、『人の眼には信ずるもの
しか映らぬ、見たいと思いしものしか見えぬ、ゆえに騙すのは容易』とな。あの醜き老婆が、
大蛇の化身たる怪物になぞいかに魔女であろうとなるはずもない、また、父なるわがヒッタイ
ト王が豚になどなるはずもない!落ち着くのだ!キルケーなる魔女は、『幻の妖かし』を操りし
者。見るがよい、そなたたちの妖かしはすぐに解けるぞ…!―――――ええぃっ、忌々しき
キルケーよ、そなたの正体をこのイズミルが判らぬとでも思ったか?」
王子はそう叫ぶなり、手にした鉄剣を空と見えるキルケーが閉じ込められし箱に向かって突き
刺した。
――――――ぎゃああぁぁぁ――――っ!
不気味な呻きが響いた――――そして、大広間に立ち込めていた妖かしの煙が掻き消えるよう
になくなった。
「お、おのれ〜〜〜っ、イズミルよ〜〜〜!」
剣を背に刺された魔女・キルケーは、血みどろになりながら箱の中からよろよろと立ち上がっ
た。
――――――おおっ!すべては幻だったのか!
大広間は、波を打ったように静かになる。先ほどまでは、豚と見えしヒッタイト王も元の姿に
戻っている。王は恐怖に身を引きつらせていた。
――――――さすがは、ヒッタイトの令名高き王子イズミル殿、魔女の妖かしをも見破られる
とは…。
居並ぶ諸国の使いたちは、口々に王子の名を語った。
- 368 名前:月影の詩 :2005/04/04(月) 18:55:59
- 68.
「このキルケーの力を侮っておるな〜〜〜憎きイズミルよ〜〜〜!」
血みどろのキルケーは両手を翳して、王子の方へよろよろと向かってきた。
「寄るな!妖かしの魔女!」
――――ぴし―――っ―――――ん!
鞭のしなる様な音が静寂の中に鳴り響いたかと思うと…
――――――ぎゃああぁぁぁ――――っ!
再び、耳を塞ぎたくなるような呻き声が響いた。
見れば、キルケーが両目から血を流し王子の前に蹲っていた。
「ルカ、将軍、この哀れなるイオニアの魔女を見せしめとしてあのミノアの怪物アトラス王子
のところに送りつけるがよかろう。この魔女めなら妖かしを遣いあのアトラスを手なづけるこ
とができるやもしれぬ!盲となっては、もう他の者に化ける力もなかろうほどに―――――再
び箱詰めにするがよい!」
端整な顔に浮かぶ王子の冷たい微笑が居並ぶ者たちに凍りつくような恐怖心を植えつけた。
「皆の者、安心するがよい。これでイオニアの魔女キルケーは二度と他のものに化ける妖かし
を使えぬ身となった。盲では、化けようにも化けられぬゆえ…。
―――――して、哀れなるキルケーよ、このイズミルを…そして、このヒッタイトを操らんと
せし罪、いかばかりか…本来なれば、その命奪われても文句は言えぬ!が、しかし、そなたは
哀れなる老女…生きて、己が罪を嘆くがよい!アトラスは恐ろしき怪物…あの燃ゆる島にてせ
いぜい己が命を長らえる手立てなぞ考えよ!」
キルケーには、すでに立ち上がる力も残ってはいなかった。王子の言葉にただただ恐怖をつの
らせ震える哀れな老女と成り果てていた…。
- 369 名前:月影の詩 :2005/04/04(月) 18:56:25
- 69.
「イズミルよ〜〜見事じゃ!さすがはわが王子!」
ヒッタイト王は王子の衣にすがりついた。
「父上…大事に至らなくて何より。しばらく、カルケミシュの神殿に母上と共に参られ、禊な
どを為され穢れを落とされた方がよろしいのではと思いまする…。その間の政は、このイズミ
ルが摂政となり執り行いますほどに、ご安心下さりませ」
ヒッタイト王は、うんうんと頷きながらその場を引き下がった。
(わが父ながら情けなきこと…この後はこのイズミルがヒッタイトを治めましょうぞ、せいぜい母上を大切になさるがよい…父上)
「王子、見事な魔女退治にござりました。これにて、諸国の大使たちもわがヒッタイトの力を
思い知ったことにござりましょう…国王陛下もご案心なされたご様子。して王子、痺れのほど
はいかに…?」
ルカが、王子の足元に跪いて、王子に感嘆の言葉を述べた。
「心配するな、ルカ、あれもただの妖かしの痺れ薬にすぎぬ。あの魔女めは、自分が逃げるた
めに私にも妖かしを用いたにすぎぬ…」
「しかし、王子、いかにしてあの妖かしをお見抜きになられたので?」
「ふ…、遣り過ぎというもの…キルケーは己が命を守らんとするため、必死になり過ぎたとし
か思えぬ。大蛇に豚だと…?在り得ぬ!」
王子は、笑いが抑えきれないとばかりに声を出した。
- 370 名前:月影の詩 :2005/04/04(月) 18:57:24
- 70.
――――――遠く夕暮れの中にハットゥシャの美しい街並みが浮かぶ。露台に軽く腰を掛けも
の想う王子の端整な横顔がルカの脳裏に焼きつく。
「―――――ルカ、思うに伝説というものはかようにして出来るのかもしれぬな…かつてナイ
ルの姫があの燃えたぎるアトラス王子の島で洩らしていた言葉を思い出す…姫は申していた…
『後々の世、ミノスの国には恐ろしき化け物が迷宮に潜み子らを喰らうと伝えられる』と。私
は、姫の独り言を聞いて訳がわからなかったのだが…今にしてその答えが見つかりし気がする
…何千年もの時を超え、我らもかように語られるのであろうか?」
「さあ…この私には想像もつかぬ話にて…」
王子の独り言のような言葉は続く。
「『いにしえ、ヒッタイトなる国に大蛇となりし魔女と戦いし王子あり』と…。人の語り継ぐ物
語とは、面白きもの…、わが師なる賢者の言葉どおり、私はこの世の果てまで見たいと思って
いた…しかし、遠き時の果てを見ることはできぬ。何千年もの時の流れ…それはどのような長
さなのであろうな…ルカ」
「さ、さあ…?」
王子の言葉にルカは答えに迷うばかりだった。
(そしてキャサリンよ、そなたは…―――三千年の時を経て後の、言い伝えとなりし私のこと
を思い出すのであろうか?キルケーを退治した今となっても、そなたを取り戻す術は見つからぬ…)
王子の琥珀色の瞳は、遠いハットゥシャの街並みを超え、彼方の虚空を彷徨っていた。
(私は、そなたにとっては伝説となり果てし男か…)
<続く>
- 371 名前:名無し草 :2005/04/04(月) 19:35:51
- 王子カックイイ(☆゚∀゚)!
三千年の時の流れを理解しているところも良いです。
- 372 名前:名無し草 :2005/04/04(月) 19:42:25
- 王子切ねぇ
- 373 名前:名無し草 :2005/04/04(月) 20:49:04
- キルケー死んじゃったらキャサリンは戻れるの?
あぁ、続きが気になって眠れないかも〜!!
- 374 名前:名無し草 :2005/04/04(月) 21:53:50
- キャサリンщ(゚Д゚щ)カムバーック!
- 375 名前:名無し草 :2005/04/04(月) 22:11:31
- 尋常じゃなく王子がかっこいいー
悶々としてるだけじゃない
冷静で凛々しい王子全開でイイ!
こんな見せ場があったとは
改めて作者さんブラボー!
- 376 名前:名無し草 :2005/04/04(月) 22:40:58
- ブラボー!ブラボー!
- 377 名前:名無し草 :2005/04/04(月) 22:50:15
- >蓮と薔薇
なんかモリオネーが哀れになってきた・・・
何とか王子をつなぎとめたくて
必死だったんだろうなって思うと。
続きが真剣に気になる。
- 378 名前:名無し草 :2005/04/04(月) 22:59:01
-
∠二`-=-'"~<.,,,,,_
,,=''"~ 森憎 =
,/ \、i, ,ノ \
___,,,,__ ___ lイ -=・=- -=・=- 'l,
`ヽ=, \/~ ,/ / `iヽ \ l,
,,,.-`l <,_ | ,, .,,人, ,_ ,_ l,
∠,,_. 木殺 \ レ/ ー'"'" `''' '- N
/ \、i, ,ノ ,l, ,/ |,
| ○ ○ V / | |
(_,,. -◇- ┌'"| lヾ
\_,i-,_,-i_,,/!' \i,_ ,, ,,, , ,/"
(/ \) (二二!`ヽ-'''"--'"!二二)
- 379 名前:名無し草 :2005/04/05(火) 10:10:03
-
- 380 名前:名無し草 :2005/04/05(火) 10:39:18
- キャサリンの今後が気になります。
王子嫌いの私がこの作品を読むと、純粋に王子の幸せを
祈ってしまいます。
続きがとても気になります。
また、今後キャロルとキャサリンの再会があるのかな?
- 381 名前:名無し草 :2005/04/05(火) 10:46:47
- 王子嫌いって……
- 382 名前:名無し草 :2005/04/05(火) 11:16:37
- 続きのうpは18時過ぎくらい?
楽しみにしております。
- 383 名前:名無し草 :2005/04/05(火) 11:51:19
- 月影さんって無職なのかな?毎日のようにUPしてるよね。
- 384 名前:名無し草 :2005/04/05(火) 12:06:28
- ありがたいことです。
- 385 名前:名無し草 :2005/04/05(火) 12:41:25
- 友達もいないんだろうねえ
- 386 名前:抜けない棘 :2005/04/05(火) 13:36:31
-
>>103
34
「このような折で宴などを開くわけにはいかぬが、心ばかりの気晴らしを」と
いかにもしっくりと身についた女主のアイシスは妖艶に微笑んだ。
顔触れはといえばイズミル王子とキャロル、それにメンフィスの弟だと名乗るネバメン、そしてアイシス。
気晴らしになるどころかキャロルには気の重くなる面子だと、紗のベール越しにキャロルは見ていた。
見るからに上機嫌なアイシスがあれこれと話題を呈するのだが、ネバメンが時媚びた返答をするのみで、
部屋の空気はぎこちない。
「ラガシシュ王はどうなされた?こちらへは参られぬのか?」
王子は静かに杯を手に取りアイシスに問う。
冷徹な視線と口元に薄らを笑みをたたえた端正で感情の読めない王子の顔。
「ラガシュ王は息災じゃ、今は国許で手が離せぬゆえ、妾だけが参った。
だがエジプトの件には、我が夫君であれ介入は許さぬつもりじゃ。
妾だけで事足りるでのぅ、ほほほ。」
玉を転がすような笑い声に王子もそれ以上は問うのを止めた。
キャロルはとても目の前に用意された食事に手をつけられない。 ただ黙って時間が過ぎるのを待つだけである。
イズミル王子は会話が途切れない程度に相槌を打つ程度で、アイシスの声だけが楽しげに響く。
「・・・そなたは幸運じゃ、キャロル・・・いや、ヒッタイトの王子妃よ。
メンフィス亡き後、こうして直に輿入れ先が決まるとは、ほんに幸運なことよ。
メンフィスはどう思ったのであろうな・・・。」
意地の悪い響きを持つアイシスの言葉にキャロルの全身が強張る。
結果的にはメンフィスを奪い合ったキャロルとアイシスである。
それを言外に臭わせる言葉はやはりキャロルの心を傷つける。
- 387 名前:名無し草 :2005/04/05(火) 13:36:45
- >>385よりは多いだろ。
- 388 名前:抜けない棘 :2005/04/05(火) 13:37:31
- 35
アイシスの含み笑いがキャロルの神経を逆なでする。
なんと応えればよいのか、メンフィスを愛していると答えればそれはイズミル王子の怒りを買い、
そうかといってメンフィスのことを忘れたとは言えないのだ。
考えあぐねるキャロルの横でイズミル王子が少し身じろぐと、王子の衣装の袖がキャロルの右手の腕にふんわりを被さった。
衣はキャロルの手を覆い隠してしまった。
そして突然王子の手がキャロルの手を力強く握り締めた。その感触にキャロルは思わず面を上げて横に座っている男を見た。
王子はそ知らぬ顔で杯を口に運んでいた、キャロルの動揺など気付かなかったように。
だが王子の手だけはぎゅっとキャロルの手を握り締めたまま。
その手の力強さはキャロルの心を落ち着かせ、その温もりは生来の負けん気を取り戻させ、メンフィスを称え自分が幸福であったと感謝し、
メンフィスのおかげで王子とも縁が出来たのだと当たり障りなく答えた。
王子の手は最後にキャロルの手をまるで褒めたように優しく撫でると離れていった。
「・・・女王アイシス、そなたもよく存じておろうが我が妃は心根の優しい女人ゆえ、未だメンフィス王の死を悼んでおるのだ、
あまり問い詰めないでやってほしい。」
王子がやんわりとアイシスを諌めると「まあ、仲睦ましいことよ、ほほほ」とアイシスは嘲笑ったが
それきりキャロルに話しかける事はなかった。
やがて王子が礼を述べ暇を告げてキャロルを伴い扉へと向かう。
背後からアイシスの声がキャロルにも届く。
「のぅ、ネバメン、これから・・・内密に視察へと・・・そなたも・・・。」
「喜んでお供させて頂きます、アイシス様・・。」
扉を閉めるとキャロルの口からため息が一つ零れた。
- 389 名前:名無し草 :2005/04/05(火) 13:55:24
- 今日はここまで?
- 390 名前:名無し草 :2005/04/05(火) 14:32:51
- 抜けない棘作者さま、うpお待ちしてましたー!
王子、何気に優しい(*´Д`*)ポッ
あ〜連日王子が読めてシアワセだ〜〜〜
- 391 名前:抜けない棘 :2005/04/05(火) 15:19:59
- >>388
36
メンフィスへの想いがなくなったわけではないけれど
先ほどの王子の握り締めたくれた手が自分を助けたのを認めないわけにはいかない。
悔しさと感謝の混ざり合った感情をキャロルは持て余した。
部屋へ戻ってからキャロルは一応王子に礼を述べた。
「あの、さっきはありがとう・・・。」
唐突な礼の言葉にイズミルル王子が怪訝な表情を見せる。「何の礼だ?」
キャロルは礼など言わなければよかったと後悔した。
王子が意にも留めないことで礼を言うだなんて、私馬鹿みたい・・・。
他の方法は思いつかず仕方なく顔を王子から背けたままキャロルは続けた。
「さっき、アイシスから庇ってくれたでしょう?それに・・・手を握っていてくれたから・・・。」
王子のおかげで自分が勇気付けられ落ち着きを取り戻した、と言葉に出すのは
何故かキャロルのプライドが邪魔をしたので口からは出てこなかった。
一瞬の間、奇妙な沈黙が支配したが、その後王子の堪りかねた笑い声がキャロルを驚かせた。
そこにいたのは常よりも若く見え朗らかに笑う青年の姿だった。
長い髪を揺らして王子らしく堂々として。
キャロルの知る王子はその端正な顔を崩すことなく、この世の全てを見通すかのごとく冷静な視線と
物事の道理を全て見極めきったかのような斜に構えた笑みを口元にたたえる、
年齢よりも落ち着き払った態度の王子だった。
なのに今のその姿はとても魅力があり、キャロルの視線は王子に釘着けになった。
「何の礼かと思えば、あの程度のことで・・・。そなたは我が妃ぞ、なんとまあ愛らしいことを申してくれるのだ。」
「わ、私おかしなことなんか言ってないわ!失礼だわ、そんな風に笑うだなんて・・・!」
キャロルは恥ずかしさのあまり頬にかっと血が上るのを感じた。
王子に馬鹿にされてると思ったキャロルは「もう知りません!」と踵を返そうとした。
「ああ、そう気分を害すな、夫婦の間の礼ならば口付け一つですむであろうに、
なぜそれを思いつかぬのだ、姫。」
逃げようとしたキャロルの腰に王子の手が回される、王子の息遣いが頬に触れる。
それがまたキャロルの頬を高潮させている。
- 392 名前:抜けない棘 :2005/04/05(火) 15:20:58
- 37
「王子!急の知らせでございます!」
イズミル王子がキャロルを抱き寄せようとした時、割って入った声があった。
名残惜しげに離れていく王子の手を半ばほっとしたような心と寂しく思う二つの心で翻弄されたキャロルも、
身仕舞いを正し王子の方を見た。
使いの者が早口だが小声で王子に告げる。
「バビロニアのラガシュ王、急死の知らせでございまする!」
「なんだと?」「なんですって?」王子とキャロルはほぼ同時に驚きの声を上げた。
「詳しいことは不明ですが、政務を行っている最中突然悲鳴を上げ倒れたとのこと。
幾度か体を大きく振るわせた後事切れた、との知らせでございまする。
我々は馬を飛ばして駆けつけて参りましたが、そろそろエジプトにも知らせが届く頃でございましょう。」
「相わかった、良くぞ知らせてくれた、休んで参れ。」
一通りの報告が終わると王子は兵を労い、黙ってしまった。
その表情はキャロルがいつも見ている感情の読めない端正な顔だ。
キャロルは昨日のメンフィスの部屋でのアイシスの言葉を震えながら思い出した。
ラガシュ王の突然の死、ズアトという蠍使いに頼んだというのはこのことなのか。
そして先ほどの午餐の中でのアイシスの発言。
「我が夫君であれどエジプトのことに介入させぬ」と・・・。
いつになく上機嫌だったアイシスは、これを目論んでいたのか。
顔色の悪いキャロルはルカと共に部屋へ残され、王子は何やら将軍と話しこんでいる。
もうこれ以上悪いことは起きて欲しくない、とキャロルは目を閉じる。
- 393 名前:名無し草 :2005/04/05(火) 15:24:25
- こういう王子らしい優しさのあらわし方、いいな。
メンフィスとは違う愛しかたのような気がする。
キャロルも幸せになれるような気がしてきました。
しかし過去のいきさつを思うとアノ三人が一緒にいるって
かなり寒ーい状況だよねw
- 394 名前:名無し草 :2005/04/05(火) 15:35:45
- 393です。
抜けない棘、36と37読まずにカキコしてしまったよ・・・
今のところアイシスに迫力負けしてるよね、キャロル。
どうなるのかとても楽しみです。
- 395 名前:名無し草 :2005/04/05(火) 15:47:45
- 棘さあ、読者の発言でころころころころ展開変えすぎ。バーカ
- 396 名前:名無し草 :2005/04/05(火) 16:01:38
- バーかは言いすぎ>>395と思いつつ禿ワロスw
- 397 名前:名無し草 :2005/04/05(火) 16:15:21
- ちょーっとずつラヴラヴになってゆく王子とキャロルの今後が楽しみです。
- 398 名前:名無し草 :2005/04/05(火) 16:18:29
- 確かに、他の作家さんに比べると揺らいでる感が強いね
- 399 名前:名無し草 :2005/04/05(火) 18:06:04
- 抜けない棘様のさり気ない優しさの王子が好き!
ラガシュ王の死の謎は…?今後のアイシスの動きも気になる。
- 400 名前:名無し草 :2005/04/05(火) 18:58:16
- >>397 に同感。楽しみです〜
「朗らかに笑う青年」の王子‥
クール・サド・寸止めだけじゃない王子が魅力的!
- 401 名前:名無し草 :2005/04/05(火) 19:23:48
- 寸止めw
- 402 名前:月影の詩 :2005/04/05(火) 22:22:27
- >>370
71.
―――――このヒッタイトの天と地すべからく治める偉大なる神テシュプに我は捧ぐ。偉大な
りしいにしえ人の紡ぐ物語を…。美の女神イシュタルにも愛されし美しきも凛々しき英雄の物語を…―――――
「ふぅ…たった3行訳すだけで半日…この何枚もの粘土板を訳すのに一体どれくらいかかるというの?」
キャサリンは、オックスフォードのハワード教授の研究室と比べれば『恵まれている』とは言
いがたい、トルコの片田舎のホテルの一室にて、何千年も前に記されたであろう粘土板と格闘していた。
スイスから昨年の9月に英国に帰国して半年、キャサリンは大学での勉強の傍ら、デビッド・
ハワード教授の助手として忙しい日々を過ごしていた。
そんなある日、教授の元にトルコのボアズキョイ遺跡にて珍しいタブレット(粘土板)が見つ
かったとの情報が入った。どうやら、物語を記したらしいその粘土板の解読のために、ハワー
ド教授とキャサリンに白羽の矢が当たったのである。早速、教授はキャサリンを連れて、かつ
てはハットゥシャと呼ばれた古代ヒッタイトの都の遺跡に訪れたのであった。
ボアズキョイ村に来て2ヶ月余り、最初は、粉々になった破片を張り合わせるだけの日々が過
ぎた、ここに来て、やっと一部の破片が解読可能となり、キャサリンと教授は日夜その粘土板
たちと格闘する日々が続いていた。
粘土板は、キャサリンにある一つの物語を語らんとしていた…
―――――わが令名なる凛々しき王子、イズミル殿の物語はかく在らん…。
「イズミル…?イズミルですって?まさか?王子と同じ名…この物語はもしかして―――?」
キャサリンは、急ぎ解読を進めていこうとした。
粘土板はさらに綴っていた…
―――――いずれの御世か、イズミルと謂う美しき王子在りけり。姿ばかりか武勇にすぐれし
王子なれば、あまたの人々彼の名を讃えん。或る日、遠き異国の地より、魔女現る、魔女の名をキルケーと申す……
「キルケーですって…!王子、イズミル王子の話だわ、これ…!」
キャサリンは、愕然として粘土板を眺めた。
- 403 名前:月影の詩 :2005/04/05(火) 22:23:16
- 72.
「キャサリン、解読の方はどうかね?大分進んでいるようだが…」
ハワード教授が、懸命に粘土板と戦っているキャサリンに声をかける。
「はい、教授、なんとか…。古い伝説を語っている物語らしいということまでは判りました。
イズミルという名の王子が、異国よりヒッタイトの国を乗っ取ろうとしに来た魔女・キルケー
の話らしいということも…」
「キルケー?はて、ギリシャのホメロス叙事詩にも出てくる魔女の名だな…何かつながりがあ
るのだろうか?当時、ヒッタイトはエーゲ海と交易もしていたし…?だとしたら、これは素晴
らしい発見だ。伝説の物語というのは、往々にして、真実をベースとしている場合が多い。あ
のトロイの木馬の話からトロイの都を見つけたシュリーマンの話はあまりにも有名。いまや、
ホメロス叙事詩の大部分は真実を基礎にしていると言われているし…。そのイズミルという王
子も実在の人物なのだろうな、きっと…」
「はい、実物の人物…いえ、たぶんきっとそうかもしれませんね…」
キャサリンは、慌てて言葉を言い直した。――――そう、イズミル王子は実際に生きていたの、
私が愛した人ですもの…!
粘土板の解読の合間合間に、キャサリンは息抜きに、遺跡を巡り歩いて王子の面影を追ってい
た。
――――――どこまでも広がるアナトリアの空の下、ハットゥシャの都は静かに眠っている。
時は、5月…すべてのものが息づいて、花々が咲き乱れる季節、眠れる街にまもなく遅い春が
巡り来ようとしていた。
(ついに来たわ…ハットゥシャに…、三千年の時を経て。――――でも、イズミル王子…あな
たはここにはいないのね…)
「王の門」と呼ばれる場所に立ち、キャサリンは眠れるハットゥシャの全景を眺める。かつて
王子が自分を腕に抱き締めながら、その美しく長い指先で指し示してくれた美しい街並み…キ
ャサリンは瞳を閉じて、廃墟となってしまった街ではなく、あの懐かしい街並みを想い描いて
いた。
―――――当時と変わらぬもの、それは野に咲く花々のみ…
「王子…!あなたに会いたい…、あなたはどこにいるの?どうすれば、会えるの?」
キャサリンの声は、草原をわたる柔らかな春風に掻き消されて流れた。
- 404 名前:月影の詩 :2005/04/05(火) 22:24:03
- 73.
遺跡を巡り歩くうちに、キャサリンは王宮の中庭の跡と言われる場所に立っていた。
(ここがかつては、あの花咲き乱れる美しい中庭だった場所ね…)
―――――ふと、気付くと一角に小さな泉が湧き出ていた。
「まあ、まだ泉が残っていたのね!昔は、きれいな泉だったのでしょうね…!!…まさか、まさか、ここは私が足を捕られて落ちた泉…?」
キャサリンは、恐る恐る今は小さい池ほどにしかならない透き通った水の湧き出る泉を覗いて
みた。
―――――泉の中には、薄紅の花びらが舞い散っていた。
「え…?花びら?一体どこから?この辺りには花咲く木の一本もないのに…?」
キャサリンは不思議に思いながら、辺りを見回した。
再び、泉を覗くと、やはり花びらで水面が埋め尽くされている……そしてやがてその水面にあ
る姿が浮かび上がった。
―――――その姿…明るい色をした長い髪の優雅な長身の姿……
「王子?イズミル王子なの?まさか…?」
『キャサリンよ、そなたにとって私はもはや伝説となり果てし身か?』
王子の端整な顔が、孤独を宿した琥珀色の瞳が泉に浮かび上がる……影はキャサリンにさらに
問いかけている……
『そなたをいかにすれば我が元へ取り戻せる?そなたの金色に輝く髪、瑠璃色に輝く瞳…私は
そなたに会いたい!そなたは私を忘れたか?キャサリンよ!』
「王子!私はここよ、ここにいるわ!」
キャサリンは、必死に水面に映る王子の影に手を伸ばした――――瞬間、水面の水は揺らめき、
王子の姿はかき消すように消え入った。
「いや!消えないで、王子!私はここよ、―――――王子っ!……あなたに会いたい…今すぐ
に会いにいきたいの!どうすればいいの?教えて……王子……!」
キャサリンは、一人泉のほとりで泣き崩れた。三千年の時の隔たり……今の二人にとって、そ
れは、あまりにも遠き隔たりだった。
<続く>
- 405 名前:名無し草 :2005/04/05(火) 22:31:51
- ああっ、せつないですぅ!!
月影作家様、続きを楽しみに待っております。
- 406 名前:名無し草 :2005/04/05(火) 22:41:49
- ――――使いすぎで読みづらいです
- 407 名前:名無し草 :2005/04/05(火) 22:42:31
- ここにきて俄然盛り上がってきましたね!
時代を経て、空間がつながった今
二人の未来は?
待て、次号!って感じです。
実は最初ちょっと違和感ある話だと思ってたんですが
今は全然気にならない!
王子がすごいかっこいいと思います。
続きも楽しみに待ってます!
- 408 名前:名無し草 :2005/04/05(火) 22:43:40
- なんで感想の人は全部同じテンションなんだろうね?
〜〜です!!みたいな。
ジエンが多いのかね、やっぱり
- 409 名前:名無し草 :2005/04/05(火) 22:44:16
- んなこたぁない>>406
- 410 名前:名無し草 :2005/04/05(火) 22:46:35
- 音にならない文字の多用は確かになるべく控えたほうが。
作者の感情が先走った感じで
ちょっと馬鹿っぽい雰囲気になっちゃうんだよね。
内容がいいだけにそこだけは残念。
確か京極夏彦がHPでなるべく使わないようにしてるとか何とか
そんなこといってたな。
- 411 名前:名無し草 :2005/04/05(火) 22:47:02
- えー読みにくいよ。マンガやゲームじゃあるまいし。
一応小説って形を取ってるんだから、――――の濫用はお止しになって♪
- 412 名前:名無し草 :2005/04/05(火) 22:47:58
- 同人板の字書きスレとかに持ってったら、もんのすごくチェック入りそうだよね…
自分は楽しく読めれば何でもいいやと思うけど。
- 413 名前:名無し草 :2005/04/05(火) 22:48:44
- >410
「……」
もダメな手法だよね。
- 414 名前:名無し草 :2005/04/05(火) 22:52:15
- 嫌なら読むなよ。
自分で書け。
- 415 名前:名無し草 :2005/04/05(火) 23:44:32
- いや〜〜んw
- 416 名前:名無し草 :2005/04/05(火) 23:57:55
- キャサリン泉に飛び込め!
と思ったのは私だけではないだろう
- 417 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 00:17:00
- >>416
んーな事したら、カイルのところに逝っちまう。
- 418 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 00:45:07
- >>417
禿ワラタヨ
- 419 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 01:07:55
- 月影の詩、面白くなってきましたね。
いつも良い意味で期待を裏切ってくれます。
―――は私も王家虹の時にはよく使いますよ。
多分原作で多用されているからだと思うんですが。
メンフィス4年後の続き、まだかなぁ。楽しみにしております。
- 420 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 01:14:41
- >>419
原作はマンガですから!!!!
残念!!!!!!!
- 421 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 01:19:14
- あっちのスレもこっちのスレも連日作品が投下されて嬉しい!
マツリだ―――(☆゚∀゚☆)―――!!
- 422 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 01:33:05
- ショボい祭w
- 423 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 02:06:17
- 読みづらいかな?
私的には凄く読みやすいけどな。
私は読み専だけど、3行くらいの区切りで書かれたものが一番読みやすい。
話は面白いけど、文字がビッチリ端っこまで書かれているものは
サイズ変更しながら読んでいるよ。
- 424 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 02:29:06
- >>423
――――の多用が読みづらいって書いてあるじゃん
お前バカ?
- 425 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 03:00:54
- >>424
人それぞれじゃねーの。
- 426 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 03:24:35
- 池波正太郎は───も ……もよく使ってるが全然気にならない
というかむしろ味になっている。
読みづらいのはしょっちゅう言葉の途中で改行してるからでは。
そしてやがてその水面にあ
る姿が浮かび上がった
でもイズミル王子…あな
たはここにいないわね…
とか。
きりのいいところで改行してくれると読みやすくなるような希ガス
- 427 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 03:38:23
- >>410
京極夏彦はどのページで読み終えてもいいように、必ずページの最後は
文を完結させてるんだよね。
- 428 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 08:24:41
- >>月影さんへ
>>426の指摘している、文の途中での改行についてですが、これは確かに読みづらいものです。
恐らく、何かのワープロソフトかエディタで文章を打たれてから、コピペでうpされていると思うのですが、【Enter】キーの使い方が間違っているために余分な改行が入っているのだと思いますよ。
文章が画面の右端に来たところで【Enter】を入れて改行していませんか?
パソコンやワープロを使い慣れていない方は、よく文章の右端で【Enter】を打ち込んでしまいます。
こうすると他のものにコピペした時、画面幅や用紙設定のサイズが変わってしまうので、おかしな所で改行が残ってしまうのです。
これを回避するには、基本的に1文が終わるまでは【Enter】で改行は打ち込まないことです。
文字を打つ時に、右端までいってもそのまま文章を打ち続けて下さい。
【Enter】を使わなくても、自動的に文章は折り返され、次の行に行くはずです。
そして最後の句読点【。】の後で、【Enter】を打ち込みます。
一度試して見て下さい。
おそらくご本人も、自分のワープロ画面ではちゃんと表示されている文章が
コピペした時に変な所で改行が入ってしまうのか不思議に思われているのではないでしょうか。
- 429 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 11:30:09
- 1レスを30〜35文字/行+32行以内にすると、ちょうど1024バイトの
制限内に収まる。
読んでいる時にあまりにも目を左右に動かさねばならないような長さの
文では、読み手も疲れてしまうのです。
- 430 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 11:33:51
- ジエンはお決まりとはいえ
ここまでされるとちょっとな。w
- 431 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 11:51:48
- 作文教室じゃないんだぜ。
どう書こうか作家の勝手さ。
嫌ならスルーすりゃいいのに。
- 432 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 12:13:05
- >>427
>京極夏彦
職人魂を感じるね。
>>429
わたしはまだROMだけど参考になりました。
ありがd
- 433 名前:戯作 メンフィス4年後 :2005/04/06(水) 13:49:22
- >>279
56
ゆっくりと目を開け、自分を見つめるキャロルにメンフィスは胸が痛くなるような驚喜を感じた。
喜びの声は、キャロルへの呼びかけは、神々への感謝の言葉は舌先で凍り付き、メンフィスはただひたすらにキャロルを見つめることしか出来なかった。
「おおっ、王妃様が!」
喜びと安堵に人々が沸き返る中、キャロルは口もきけぬまま自分を凝視するメンフィスを見つめ返した。
(私が聞いたのはこの人の声だったんだわ…)
「泣か…ないで。…側に…ずっと…」
うまく声が出ない。口を動かすたびに全身が痛む。
でも目の前に居る、決して人前で弱さを露に出来ない可哀想な‘子供’を早く安心させたかった。あんなに痛ましげに悲しそうに泣いていたメンフィスを。
「も…泣かないで…ね?」
メンフィスの頬がみるみる赤く染まり、瞳が潤んだ。
「ば、馬鹿なっ!何を申すか!私は泣いたりなどせぬっ!」
メンフィスはキャロルを抱き起こし、きつく抱きしめた。自分の命のぬくもりを分け与えようとでもいうように。
「そなたを…もうどこにもやらぬゆえ、そのつもりで居よ!」
キャロルは静かに頷いた。
(もう迷わないわ…。私は…思い出せなくても、もう一度メンフィスを選ぼう。私が一度は去ったこの世界にもう一度来たのは…ずっとメンフィスの側に居てこの人を守るため…愛するため…)
静かに抱き合うファラオとキャロルを見る人々の目もまた喜びの涙に濡れていた…。
- 434 名前:戯作 メンフィス4年後 :2005/04/06(水) 13:50:02
- 57
「ふむ。傷はうまく塞がっている。医師、よくやってくれたな」
キャロルの寝台を守る垂れ幕の外に控える老医師は、恭しく頭を下げた。
メンフィスはナフテラの差し出す湿布をそっとキャロルの傷口の上にあてた。丁寧に縫合された傷に冷たい布が触れる感触にキャロルは身震いした。
「我慢いたせ。薬が染み込ませてあるのだから冷たいのは仕方ない」
メンフィスは湿布の上からそっと手を当て、体温に馴染むまで暖めてやる。
「…ありがとう。大丈夫…」
キャロルは手当てのため、上半身は一糸纏わぬ姿である。メンフィスの視線を感じるだけで白い肌は薄紅色に染まり、大きな手が優しく触れるだけで恥らいに身体が震える。
「さぁ、包帯を。少しこちらを向かぬか、キャロル。そのような前かがみの姿勢で居られてはやりにくい!」
キャロルはますます身体を縮こめた。
「あ、あのっ…。あとはナフテラにお願いしたいの!メンフィスは…ほら、もう政務の時間じゃないの?お願い、もういいの!本当にありがとうっ!」
メンフィスの顔に癇癪の影が走り、居合わせた人々は近づいてくる雷を避けようとでも言うように身を竦ませた。
「馬鹿なことを申すな!さぁ、早くこちらを向かぬか。そなたが素直でないゆえ時間がかかるのだ。私も早く政務に就きたいのだからな!」
メンフィスは心にもないことを言い、無理やりキャロルを自分のほうに向かせた。
「悲鳴を上げたり、暴れたりするでない!外に控えているものが何事かと覗きにくるぞ。黙って手当てをさせれば下品な想像をされることもないのが分からぬらしいゆえ、子供は困る」
- 435 名前:戯作 メンフィス4年後 :2005/04/06(水) 13:50:51
- 58
メンフィスは包帯を巧みに巻き、手当ての間、外気に触れて少し冷えた肌が暖まるまで優しく撫でてやる。
白い清潔な包帯の下に隠された薄紅色のふくらみが、薄い肌から透けて見える細い骨が、メンフィスの心を騒がせる。
「急に黙り込まれては私がそなたを虐めたようではないか」
甘く危い沈黙に耐えられなくなるのはいつもメンフィスのほうだった。
「さぁ…少し腕を動かしてみよ」
細い二の腕にそっと手を添えて、腕や肩を上下左右に動かすキャロルの様子を注意深く見守る。
「痛まぬか?引き攣るような感じや、痺れたりするような違和感は無いか?」
「大丈夫…。もう一ヶ月近くたつのですもの」
包帯がずれて、肌が見えてしまうのではないかと心配しながらキャロルは答えた。
メンフィスの満足げな笑い声が、側に控える人々を驚かせた。
「そうであろう!大怪我をしたからとて、傷を庇って長く動かさずにおれば筋肉も皮膚も萎縮して動かなくなってしまう。
そなたは素直に私の言いつける練習に励んだゆえ、身体の機能も損なわれることなく快復してきているのだ。どうだ、私の…夫の言いつけは聞いてみるものであろうが。
これからは私の言うことは何でも聞くようにいたせ!回廊で私が走れと申したのを聞かぬゆえ、このような目にあったのだぞ?」
「本当にメンフィス様は明るくおなりになりましたわ!お仕えする私達も嬉しゅうございます」
テティは本当に嬉しそうだった。キャロルは恥ずかしそうに頷いた。
(でも本当はメンフィスではなく私が変わったのよ。メンフィスの側に居ることを迷わなくなったから。あの人を…愛したから)
- 436 名前:戯作 メンフィス4年後 :2005/04/06(水) 13:51:38
- 59
メンフィスのいない間、キャロルは身体を動かす稽古に励んだ。
メンフィスはキャロルの身体が滑らかな自由を失うことを恐れ、早くからあれこれと指図して身体を動かすようにさせていた。
それが終われば、キャロルは軽く湯浴みし、ナフテラが香油を使って背中を丁寧に揉み解した。肌や筋肉が柔らかく解れ、縫い合わせた傷が醜く盛りあがってくることが無いように。
全て、メンフィスが宮廷医師や軍医の意見を聞いて取り決めたことだった。
そしてキャロルはメンフィスが置いていった書類に目を通す。量こそ減ったが、宿題も相変わらずメンフィスから与えられていた。
「今日も一日言い付けを守って、良い子でいたようだな。何よりだ」
夕食を終え、長椅子にゆったりと体を伸ばしてメンフィスは面白そうにキャロルを見ながら笑った。
「ひどいわ、子供扱いばかりして!私、周りの人を困らせるようなことはしないわ」
頬を染め、ぷいと横を向くキャロルの愛らしさ。その幼さや乙女独特の頑なさを味気なく、物足りなく思いながらも、愛しいと思う心をメンフィスは止められない。
「それは重畳だ。むきになって囀る子供よ」
「失礼ね!私、ちゃんとしているわ。だって…ほら、無茶をして心配をかけて、あなたをまた泣かせては申し訳ないもの」
「な、何をっ!誰が、いつ泣いたと申すのだ!私は泣くような女々しい真似はせぬわ。まこと口の減らぬ!腹の立つ!」
不意にメンフィスの逞しい腕がキャロルを引っ張り、気がつけばキャロルはメンフィスの体の下に居た。
「そら、そなたはまだ子供だ。私を見て怯えている…!」
メンフィスは昂ぶりをわざとキャロルに押しつけながら掠れる声で囁いた。
「今宵は…許してやろう。だが…私はそなたが女になるのが待ちきれぬ」
メンフィスはナフテラを呼ぶと、半泣きのキャロルを寝かしつけるよう命じて自室へ戻っていった。
続く
- 437 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 14:08:27
- キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!
- 438 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 14:37:30
- メンフィス4年後 今回は甘〜い展開ですね。
次回はいよいよ?(*´Д`*)
- 439 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 15:08:36
- いや〜〜んw
- 440 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 15:21:20
- たまりません・・・メン様の色っぽさに思わずハァハァ
- 441 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 15:23:03
- ちょっと色ぼけで頭悪そうなとこが、原作のメンフィスっぽいね
- 442 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 16:06:40
- もう作家じゃないんだけどさ。でも前は書いてたから作家の気持ちもわかる。
いま話が出てるように、作家が他の作家に嫉妬することも
なかにはあるかもしれんが、そんなんばかりじゃないよ。
作家だからこそ、他の作家のつらい気持ちや苦労が伝わってくることも多々ある。
自分は荒れた雰囲気にほとほと嫌気がさして途中で連載切ったクチだから
言いたい放題に言われても耐えて書き続ける人の忍耐力には頭が下がるよ。
そんな作家さんに対しては応援したい気持ちしか起きないもんだよ。
- 443 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 16:09:05
- >>192
だから、そういう人ばっかりじゃないっつーの。アホか
他人の感情をお前の尺度で全て測るなヴォケ。チンカス
- 444 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 16:09:44
- >>192
作家にとって「読んでいないけど」とか「適当に読んだけど」とかレスされる
のが一番つらいんではないの?今、掲載中のレスの中にそんな失礼なレスが
あったな。あれこれ指摘してくれるのは、「読んでくれているから」って受け止める
だろうけど、「適当に読んだけど」とかのレスはひどいよね、失礼だと思った。
- 445 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 16:10:50
- 連載切ったとか、堂々とぬかすなボケッ!!
純粋な読み手にストレスふっかけやがって!!>>208
- 446 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 16:12:11
- 失礼って……
なんか勘違いしてないか。
読み手が全ての作家の話を好きなわけでもないだろう。王子話しか読まない人も
メン話しか読まない人、
このシチュは苦手だからこの作家のは斜め読みって決めてる人もいるだろうし。それは個人の勝手でしょ
自分の話に興味があるから来てくれる個人サイトじゃなくて、何人もの人が書いて羅列してる
掲示板なんだからさ。
適当に読んだという言葉にそれほど失礼だとかいって反応するなら、個人サイト開け。
- 447 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 16:14:01
- あ〜〜〜
「このスレは嵐様>>195=>>196専用スレでございます。
嵐様に文句が言いたいお方はこちらにどーぞ。
必ずレス下さいます」
なんて(禿藁
- 448 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 16:14:28
- >>196
斜め読みとか読んでないならレスしない方がいいと思う
レスするから、君は「嵐様」になるw
- 449 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 16:16:22
- 禿藁って久しぶりに見たな
- 450 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 16:16:43
- んじゃ、こっちがいい?
「(プ」
コレモヒサシブリ?
- 451 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 16:17:21
- メンフィス4年後作家様
いつも素敵なお話ありがとうございます。
大人のメン様に惚れ惚れします。
続きを楽しみにしています。
- 452 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 16:17:27
- >>197
196は自分が書いたけど、195は書いてないよ。
ほんと王家スレって、何でもかんでも=で結びたがる(ジエンと言いたがる)人が多いんだよね
不思議だ。
- 453 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 16:17:49
- おお!もうレスついた。読んでくれてありがd(これもお久?)
- 454 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 16:18:34
- 楽しいお遊びよ、あまりカタイこと言わないで>>202
どうせ、削除されるスレじゃない
- 455 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 16:19:35
- だから〜〜こっちで嵐様とお話していればよかったのにぃ!
>>202が余計なこと書くから、嵐様>>205が怒っちゃったじゃないぃぃぃ!
- 456 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 16:22:04
- >>442
嫌気がさしたってよりくじけちゃったのね。
待っている人も少なからずいたろうに。
- 457 名前:ご注意 :2005/04/06(水) 16:28:07
- >>456
いきなり話しぶった切って、わけわからない書き込みを削除スレから持ってきた
のは嵐さん。レスしないよーに!
- 458 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 16:46:54
- 思うに、嵐はいつも作家さんへのレスがある一定数のところで起こる
それ以上レスさせないように、わざとしているんだろうね
そんなに作家さんが褒められるのが嫌なんだろうか
わざわざ、他スレからコピペして持ってくるほどまでに、その執念に驚きすらするw
- 459 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 16:50:01
- 嵐は叩かれた作家のなれの果てだ。
- 460 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 16:51:08
- >>メンフィス4年後
うpありがとうございます。
キャロルを子供扱いするメンフィスが素敵・・・。
早く二人が結ばれるといいですね。
楽しみにしております。
- 461 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 16:51:21
- >>458
今回のは単に、別スレで揉め始めたから厨が腹をたてて
こっちに貼り出しただけでしょ
- 462 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 16:52:01
- 叩かれてない作家なんていないよ。
- 463 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 16:52:26
- せっかく「メンフィス4年後」さんの余韻に浸っていたのに、ある意味、
嵐が起きるとそれが中断する。自分みたいな書き込みもあるし(許してください、作家様)
それが狙いでもあるんだろうね。
みんな、やっぱり嵐は(自分も含めて)無視に限るね。
どーか、レス、続けて下さい。嵐に同調レスしてすまん。
- 464 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 16:56:16
- 王家スレ作家様への鉄則…(エロパロスレより)
567 :名無しさん@ピンキー:2005/04/04(月) 22:40:54 ID:rTzQsl2M
>>558
雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ・・・ソーユー作家サンヲワタシハノゾム・・・>宮沢賢治風に
強い作家さんになって下さい。私は応援しています。>王家のスレ作家さんへ捧ぐ
楽しみにしている読者さんも大勢いるのです、決してメゲズに最後まで書いて下さい!
頼みます!
- 465 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 16:57:09
- いくら削除依頼出しても普通にレスし合ってるスレは削除されにくいと聞いたよ。
あそこに書き込んでる人はそれが目的なのかもしれないけどね。
- 466 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 17:39:37
- 自演している人に言ってあげたら?
○○間違えてるよって…
みんな意地悪なんだから〜
- 467 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 17:41:45
- 風にも雨にも嵐にも負けない
強い作家さん、強い読者になろう。
>メンフィス四年後
うpありがと。
待ってました!
ここまで年齢が開くと大人とコドモみたいなんだろうけど
対等でありたがるキャロルはかわいいと思う。
ないてないとがんばるメンフィスもなんかかわいいぞ。
- 468 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 17:50:07
- >>467
小学生でちゅか〜?
- 469 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 18:05:35
- >>467
泣いてない とか 頑張る くらい書いてから感想しようね!
こんなバカしか読み手がいないって知ったら、4年後さんもガッカリするよ☆
- 470 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 18:09:59
- >>469
いい加減にしなさい!あんたは、他の作家さんだと作家たたきをするくせに
4年後さんだとレス叩きにまわっている嵐だとわかっている!
いずれにしても「叩く」のは一緒。馬鹿は自分だということに気付くように
- 471 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 18:14:29
- 嵐=メンフィスファンの王子嫌いだったのね、わかりやすい嵐だw=バカ
- 472 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 18:15:47
- >>470
うわーネット上のことにマジで怒ってるwww
いい加減にしなさい!だって。何様?wwwww
プゲラ
- 473 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 18:17:36
- >>470
おまえ、ニュー速VIPでも行って来な。
そこなら遊んでもらえるから。
- 474 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 18:24:33
- >>472
図星指されて開きなおっている・・・
嵐=王子嫌いのメンファンってことはずっとわかっていた、叩き方から
みんな気づいていると思う・・・
だから、メンが死んじゃっていたり格好悪く書かれたりしたり無視されたり
する作品にはメチャメチャストーカーっぽいレスしたりするんだよね
いい加減、うんざりだ・・・こいつ
- 475 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 18:25:54
- >470
スルーできないあんたも同罪。
しかもそんな感情的なレス、まるで嵐を怒らせようとわざとやってるみたいだ。
王家スレの大きな問題は、嵐が粘着に居つくせいじゃない。
住人が 全 く スルーできないところにあるよ。
- 476 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 18:28:05
- 蓮薔薇は比較的荒らされない。
- 477 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 18:29:20
- >>476
何が言いたいの?そんな懐疑的なレスしない方がいい
- 478 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 18:29:51
- >>475
同意。
まあこうやって反応してる時点で自分も同じだけど、
ここまでスルーできないスレもほんっとに珍しい。
リア厨が多そうなジャンルとかでも、華麗にスルーできるところは出来てるのに・・・
そりゃ荒しも面白がるだろうなと思うよ
- 479 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 18:31:47
- >>477
ごめん、ヘンな意味じゃないよ。
蓮と薔薇があんまり荒らされない理由は何かなと思って。文上手い?
- 480 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 18:33:32
- 蓮薔薇が荒されないのは、王子があまり表に出てこないからでは?
王子の描写がある作品では必ず荒される、エロパロも一緒
王子嫌いなのか熱心な王子ファンなのかはわからないが、統一性はありそう
- 481 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 18:36:00
- 王子キモい
- 482 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 19:35:54
- 蓮薔薇が荒らされないのは、
蓮薔薇作家さん=4年後作家さんだからだと思われ。
- 483 名前:月影の詩 :2005/04/06(水) 20:06:24
- >>404
74.
部屋の床一面に広げられた粘土板を眺めて、キャサリンは溜息をついた。
一つ一つの粘土板を繋げては訳し、さらにその訳した文のどことどこが繋がっていくのか、それはまるでジグソーパズルのようで、その作業を続けていくのは膨大な作業だった。
「教授、物語の最初の部分はもう見つかっているから、せめて、最後と思しき部分だけでも見つかってくれるといいですね。
ある程度、物語の流れがつかめるから…」
「う〜ん、そうだなあ…。私の経験から言わせてもらえば、損傷は比較的少ない方だとは思うがね、
破片はどれも解読できそうだし、それだけでも幸運だ。ロゼッタストーンとまではいかなくても」
経験あるハワード教授にとっては、これでも満足のいく結果らしかった。しかし、キャサリンは憂鬱な気分になった。
この長い物語の粘土板は一体何枚くらいあるのか?途方もつかない。この中から、物語の全容をつかみ出すまでには、
相当の時間がかかるであろうと思われた。仕方がないので、キャサリンは、比較的大きな破片部分を選び、解読作業を進めていことにした。
『キルケーは大蛇となった、居並ぶ人を驚愕させた。ヒッタイト王は豚と成り果てた』
『金色の髪の乙女』
『去った場所は、時のかなた』
「まさか、まさかこの話には…私の記述もある?」
いくつかの断片を読み進めていくうちに、キャサリンはある確信を持ち始めていた。
粘土板に書いてある物語、それは間違いなく、「イズミル王子とキルケーの物語」であり、そこには、あろうことかキャサリン自身も書き込まれて
いるのであった。
では、物語の最後はどうなるのだろう?『金色の髪の乙女』は、去ったまま戻らない、それはもうすでにわかっていること。
でも、キルケーは?キルケーと王子の戦いはどうなるの?その後の王子は?キャサリンは、知りたいと思うと同時に知りたくないとも思うのだった。
- 484 名前:月影の詩 :2005/04/06(水) 20:07:25
- 75.
「ふんふん、この物語は実に面白い」
数日が経ち、ハワード教授は、大まかながらこの物語のストーリーがわかると言い出した。
「メインの話は、イズミル王子と異国の魔女キルケーの戦いの話のようだ。ただ、合間合間に興味ある記述がある、キーワードは『金色の髪の乙女』。
どうやら、王子の想い人のようだが悲恋に終わっている、キルケーの呪いによって時のかなたに飛ばされたと書いてある。実にロマンチックな話だ。
ざっと考えても3000年前の話、ホメロス叙事詩より3〜400年近く古いから恋愛物語としても最古に近いものかもしれない、これはいい!」
教授は上機嫌だった。しかし、キャサリンはその話を聞いているうちに、どんどん憂鬱な気分に落ち込んだ。
「その恋は、悲恋なんですね。で、王子と魔女の戦いはどうなったのでしょう?」
「王子が魔女に勝ったらしい。記述によれば、『箱詰めされた』『島に運ばれた』と書いてある。肝心の島の名前の部分が欠落しているのが残念」
「それはどういうことなのでしょう?教授?その部分を見せていただけますか?」
キャサリンは、教授が指し示した粘土板のかけらを手にした。
『捕らえられし魔女は箱詰めに…(欠落)…島に運ばれ』
「そうなんですね、王子が勝って、魔女は再び箱詰めにされた、そしてきっとエーゲ海のどこかの島に戻されたのでしょうね」
キャサリンは、少しほっとした様子だった。
「しかし、それでこの物語が終わっているわけではないのだ、それが私は気になる」
ハワード教授は、さらに別の粘土板をキャサリンに示した。
「王子は、その後、その金色の髪の乙女を探しに旅に出たらしいのだ。しかも残念なことにその先の話は、ここにある粘土板の記述にはない」
教授は残念そうに、笑みを浮かべた。
「旅?金色の髪の乙女を探しに旅に出た?本当にそう書いてあるのですか?教授!」
『魔女去りしのち、王子は旅に…』
- 485 名前:月影の詩 :2005/04/06(水) 20:12:01
- 76.
「私が去ったあと、王子はキルケーと戦った、そして王子が勝った…物語はそこで終わってはいない、その後がある」
その夜、キャサリンは粘土板を手に一人考えを巡らしていた。
「王子は、私を探しに旅に出たというの?でも一体どこへ?」
その先の記述はない、物語はそこで行き止まりとなっていた。
「一体、あなたはどこへ旅立ったというの?王子、お願い教えて!」
キャサリンは、途方に暮れて粘土板を手にして、窓の外に広がるハットゥシャの遺跡を眺め渡した。
『キャサリン、キャサリン…、ハットゥシャの街を見よ、美しい街だと思わぬか?私は遠き異国にある時、
いつもこの露台からの街並みを思い出しては慰めとしている。
寒く長き冬の後に訪れる歓びの春、この街の外の荒野には様々な花が咲き乱れる、そして街には活気ある民の声が響く。
今度、そなたも市に連れて行ってやろうぞ』
キャサリンの耳元には、かつて王子の囁いた声が再び蘇った。
「王子…!」
瞳をつぶると、キャサリンの瞼に、王子の端整な横顔が浮かんだ。
「私は、まだあなたと一緒にハットゥシャの街の市にも行っていない、でも、あなたは私に約束してくれたわ、
『いつか連れて行ってくれる』と!そうよ、私はあきらめない、きっと、きっとあなたと巡り会える方法を見つけ出してみせるわ」
瑠璃色の瞳に涙が輝く。きっとあきらめない、キルケーはもう去ったのだから…キャサリンはそう心に誓った。
「きっと、きっとこの粘土板があなたの元へと通じる道を教えてくれるはず、私はきっと戻ってみせる、あなたの元へ!
そして、一度も言われていないあなたからの言葉が聞きたいの!あなたは私のことを愛してくれていたの?王子?聞きたい、その言葉が」
<続く>
>>428様
色々アドバイスありがとうございました。工夫はしてみましたが、まだ読みにくいかもしれません。
>>拙い私の文章をお読みくださっている皆様
いつもありがとうございます。
一度書き上げた物語ですが、ちょっとづつ手直ししてUPしてまいります。
できるだけ、早く完結させたいと思っています、もう少しお付き合い下さい<m(__)m>
- 486 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 20:53:50
- 読みやすくなりました、サンクスです。
頑張って下さい!
- 487 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 23:09:10
- 月影作家様、もうメロメロですw
- 488 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 23:30:30
- 月影の詩っていい意味で期待を裏切ってくれた。
キャロルそっくりさん登場で王子幸せ計画かと思ってたんですけど
それだけじゃなかった!
むしろ二人が別れてからのほうが
話に面白みっっていうかオリジナリティが出てきた気がする。
冷静に書かれた批評にちゃんと耳を傾けている姿勢もカコイイ。
どうぞご自分の納得いく作品を仕上げてください。
楽しみに待ってます。
- 489 名前:名無し草 :2005/04/06(水) 23:59:39
- >月影の詩
すごく読みやすくなったよ!
続きが楽しみです。
- 490 名前:名無し草 :2005/04/07(木) 00:11:23
- 物語もいよいよ佳境ですね。
嬉しいやら、完結が近いと思うと淋しいやら。
連載が始まった時からずーっとファンです。頑張ってくださいね。
- 491 名前:名無し草 :2005/04/07(木) 00:39:25
- || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
||@・婆は頻尿が一番負担。常におまるかパッドを持っています。 .||
||A・放置された婆は煽りや自作自演であなたのレスを誘います。 . ||
|| ノセられてレスしたらその時点であなたの負け。 ||
||B・反撃は婆の滋養にして栄養であり最も喜ぶことです。 .||
|| 婆にエサを 与えないで下さい。 .。 ∧ ∧ ||
||C・枯死するまで孤独に暴れさせておいて \ (゚ー゚*) いいかな・・?
|| ゴミが溜まったら削除が一番です。 ⊂ ⊂ )旦~ ||
||___ ∧ ∧__∧ ∧__ ∧ ∧_____ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|_____||
( ∧ ∧__ ( ∧ ∧__( ∧ ∧  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
〜(_( ∧ ∧_ ( ∧ ∧_ ( ∧ ∧ は〜い、先生。
〜(_( ,,)〜(_( ,,)〜(_( ,,)
〜(___ノ 〜(___ノ 〜(___ノ
- 492 名前:名無し草 :2005/04/07(木) 09:41:15
- メンフィス4年後様。続きありがとうございます〜。
今回は甘い展開で良いです。
でも・・・その後のカーフラ王女やリビア王がどうなったのか
少し気になります。
月影の詩作家さま
続きありがとうございます。
キャサリン・王子の気持ちが痛いほど私の胸に突き刺さってきます。
次回楽しみのしています。
- 493 名前:名無し草 :2005/04/07(木) 10:22:08
- 最初っからこういう風に書けば良かったのに。
すごく良くなった<月影
- 494 名前:名無し草 :2005/04/07(木) 18:10:11
- マターリしてるね。
今夜はupあるかな
- 495 名前:月影の詩 :2005/04/07(木) 21:24:15
- 77.
夜中、ふと明るい光に目が覚めた、ホテルの簡素な窓の外には月が輝いている。王子の元を去ってまもなく3年…
王子が愛でた金色の髪は、切ることができないままでいたので腰に達する長さになっていて、その美しい髪は月の光に銀色に輝いていた、
「このままあなたに会うまで髪を切らずにいたら、一体どこまで伸びるかしら?」
キャサリンは、寂しげに一人月の影に話しかけてみる。その時、キャサリンはベッド脇の引き出しから何やら光が洩れているのに気付いた。
「え…?引き出しに何か光るものが入っている?なにかしら?」
少しびっくりして開けてみると、そこには、あのキルケーが化けたぺネロペーがくれた真珠の首飾りが入っていた。
『癒しの真珠』その首飾りにはそういう名があると聞いたので、お守り代わりに古代からずっと持ち歩いていたものだった、
たとえ魔女からの贈り物であろうとも、衣を除けばその真珠こそが自分と古代を繋ぐ唯一つの証であるので、手放せずにいたのだ。
なんとその真珠の首飾りが、月の光に呼応して妖しく輝いていたのだった。
「なんで?こんなことは初めてだわ!ずっと持ち歩いていたけれど、ネックレス自体が輝きだすなんてそんなことあるわけない!
蛍光塗料が塗ってあるわけでもないんですもの!」
窓をカーテンで遮っても、美しい真珠はキャサリンの手の中でそれ自体が光を放っているのだった。
「わからない、わからないけれど…きっとこのネックレスが私を古代に戻す手助けをしてくれるに違いないわ!」
魔女キルケーは、自分の意のままにしようとこの魔力を秘めた真珠をキャサリンに贈ったに違いない、しかし、
その魔女が力を失った今、その真珠の首飾りは本来の力を取り戻したのかもしれない、キャサリンはそんな気がしていた。
「私が王子、あなたの元にもどるための手立ての1つには、きっとこの真珠が鍵を握っているのよ、そう、たぶん…」
これで、一つ王子に近づいた、キャサリンは自分の直感を信じたいと切に願わずにはいられなかった。
「次は、あなたが旅に出た場所、それがどこかが判ればいいんだけど。粘土板が見つかる可能性は低いわ。一体あなたはどこへ旅に出たの?」
そこまで、考えたところで、キャサリンは夕べハワード教授に語った自分自身の言葉を思い出した。
- 496 名前:月影の詩 :2005/04/07(木) 21:24:46
- 78.
『王子が勝って、魔女は再び箱詰めにされた、そしてきっとエーゲ海のどこかの島に戻された』
「そうよ、そうだわ!」
キャサリンは、自分の言葉を呟きながら、ある一つの閃きが頭に浮かんだ。
「王子は、自らキルケーの詰められた箱をエーゲ海に運んだに違いない。その場所は、その場所は?」
またそこで考えが行き止まりになり、ふぅーっと溜息が洩れる。
「エーゲ海、島…うーん、一体それはどこ?キルケーとは直接関係ないかもしれないけれど、王子がエーゲ海に向かった可能性は高いわ」
キャサリンは、じっと自分の手の中で輝く不思議な真珠のネックレスを眺めては、考えを巡らせた。
粘土板、エーゲ海、真珠の首飾り、言葉だけがぐるぐると頭の中を駆け巡った。
その時、湧き出るように一つの言葉が浮かび上がってきた。
『汝、わが妻よ、このイリスの島で永遠にそなたをわが妻となす、ナイルの姫よ』
その言葉は、育ての父、スペンサー伯爵と飛行機の中で交わした最後の話題にした、クレタ島の近くで発見されたという粘土板に刻まれた言葉だった。
「イリスの島!そうよ、イリスの島だわ!」
キャサリンの考えは、ある一つの結論に至った。
「なぜ、今まで気付かなかったのかしら?あの発見された粘土板は…あれはきっと王子がキャロルに贈った粘土板、あの人のナイルの姫、いいえ、
キャロルとの辛い恋の日々、唯一、キャロルと過ごせた思い出のことを記した粘土板だったのよ!はっきりと誰も私には語らなかったけれど、
キャロルと王子はあのイリスの島で巡り会っていたんだわ、だからキルケーは私をあの島に呼び寄せた…これで話の辻褄は合う!」
キャサリンの青い瞳には、喜びの輝きが浮かんだ。
「イリスの島、そう、あそこへ行けば、私が古代へ行ったのも古代から戻ったのもあの島、間違いないわ!王子、あなたに会える、きっと!」
- 497 名前:月影の詩 :2005/04/07(木) 21:26:35
- 79.
「キャサリン、どうしても休暇が欲しいと?解読は途中なんだが…」
粘土板に埋め尽くされた部屋で、ハワード教授は残念そうな表情をした。
「すみません、教授、でも、とても大事なことを確かめに行かなくてはならないんです、私」
キャサリンも、教授の表情に済まなさそうに言葉を繋ぐ。
「お父様との事故にも繋がるある一つの事実を確かめに行かなくてはならないことがあるんです、それは、私にとって何よりも大事なことなんです!」
多少のごまかしはあったものの、亡き父スペンサー伯爵の名を出せば、教授も折れてくれるだろう、そんな計算も働いてそんな言葉が口から出た。
(ごめんなさい、教授。でも、それも嘘じゃないんです、お父様と事故に遭ったのはあの島の近くだから)
「そう、そんなに大事なことなら仕方ないね。君がいなくなると解読のスピードが遅れるが、全く出来ないというわけでもないし、
他のスタッフもいるからね。それより、なにより、君のそんなに懸命な姿は初めて見たよ、キャサリン。私の元に初めて訪れた頃から、
君の心はいつもここに在らず、遠いものを眺めているような、そんな寂しげな様子ばかり目にしていたからね、よっぽど大切なことなんだろうね」
優しい父のような教授の言葉に、キャサリンはほろりとなった。
「お許し下さい、教授。父亡き後、私にとって、父の親友のあなたは、父親も同然でした。
教授、あなたやアメリカの兄ライアンの支えがなかったら、わたしはここまできっとやって来られなかったかもしれません、
辛いことが多すぎたから。誰よりも感謝しています、ありがとう、教授!」
そう言うと、キャサリンは軽やかな風のようにその場を去っていった。
「私も、若かった頃、あんな風に想いを貫こうとしたことがあったような気がするな、たしか」
ハワード教授は白髪をさっと掻き揚げて、輝く髪を揺らしながら走り去っていくキャサリンの後姿を追った、そしてふっと笑うと再び粘土板の解読に没頭し始めた。
<続く>
- 498 名前:名無し草 :2005/04/07(木) 21:46:52
- 月影作家サマ
キタ━━━━━━\(゚∀゚)/━━━━━━ !!!!!
お待ちしておりますた。
筆がすらすら、というか軽やかに書かれている感じがします。
とっても読みやすいし続きが気になる!
蓮と薔薇作家サマまだかなぁ・・・
待ち遠しいなぁ
- 499 名前:名無し草 :2005/04/07(木) 21:49:08
- あ、ごめんなさい。誤解されたらいけないので訂正を。
筆がすらすら、じゃなくて筆がのってると言いたかったので〜〜
生みの苦しみはそれぞれにあると思いますが各作家様頑張ってください。
- 500 名前:名無し草 :2005/04/07(木) 22:20:32
- いよいよ再会の時が近づいてると思うとドキドキです。
王子とキャサリンの幸せにな姿が早く見たいです。
- 501 名前:名無し草 :2005/04/07(木) 22:27:34
- 頼りない感じだったキャサリンが
どんどんしっかりしてきてるね。
運命は自分でつかむもの選ぶものって感じで
なんかかっこいいよ。
畳み掛けるような筆の運びも見事です。
- 502 名前:名無し草 :2005/04/07(木) 22:29:46
- >>501
> 畳み掛けるような筆の運びも見事です。
プwwこの程度でww
小説読んだことないんじゃないの?
- 503 名前:名無し草 :2005/04/07(木) 22:37:55
- 蓮と薔薇、といえば前回王子がモリオネーに渡した短剣
あれでヒト暴れするんじゃないかなぁ→こんな感じ?ヽ∬`▽´ ∬ノ
大暴れモリオネーキボンヌ
- 504 名前:名無し草 :2005/04/07(木) 22:40:07
- 些細なことですが。
>キャサリンの後姿を追った、
このあとは「。」(句点)が適当のような気がします。
ほかにも何箇所か気になったのですが・・・
(僭越スミマセン)
話の内容は佳境に入ってきていて
ぐんぐん読めてしまいます。
>>501禿ドウ
続きを楽しみに待ってます!
- 505 名前:名無し草 :2005/04/07(木) 22:40:11
- ていうか、「畳み掛けるような筆」という言い回しは日本語としてどうかと思う
- 506 名前:名無し草 :2005/04/07(木) 22:41:44
- >>504
ああ、わかる。句点の代わりに読点をつけるのが月影さんはお好きみたいだけど
すごく気持ち悪い。
- 507 名前:名無し草 :2005/04/07(木) 22:45:57
- 畳み掛けるような筆の運び、って
どこか変?
説明キボンヌ
- 508 名前:名無し草 :2005/04/07(木) 23:06:15
- 月影さんは、時折読点が妙に多いのが気になる。
スムーズな急行じゃなく、各駅停車でガッタンガッタン止められる感じ。特に教授とキャサリンの会話のとこ。
これは煽りとかじゃなくて、年が行った人が話を書くと読点が多くなるんだって。
自分が話をする時に息継ぎをするリズムで読点を打ってしまうので。
若い人が書くと、わりと読点を少なめにしてざっと書くそうな。
なので読み物にするときは、必要と思う読点より1〜2コ減らすと読み易いらしい。
例えば
>それより、なにより、君のそんなに懸命な姿は初めて見たよ、キャサリン。
>私の元に初めて訪れた頃から、君の心はいつもここに在らず、遠いものを眺めているような、
>そんな寂しげな様子ばかり目にしていたからね、よっぽど大切なことなんだろうね」
これは↓に直すとより読み易い。句点も追加。
>それより何より、君のそんなに懸命な姿は初めて見たよ、キャサリン。
>私の元に初めて訪れた頃から君の心はいつもここに在らず、遠いものを眺めているような、
>そんな寂しげな様子ばかり目にしていたからね。よっぽど大切なことなんだろうね」
キャサリンのセリフ
>「お許し下さい、教授。父亡き後、私にとって、父の親友のあなたは、父親も同然でした。
これも↓の方が一般的には読み易い。
>「お許し下さい、教授。私にとって父亡き後、父の親友のあなたは父親も同然でした。
- 509 名前:名無し草 :2005/04/07(木) 23:15:48
- なるほど・・・読んでたけど速読するから気がつかなかった正直。
確かに句読点多いな〜
- 510 名前:名無し草 :2005/04/07(木) 23:17:32
- 父父ダブるからこれでもOK?
「お許し下さい、教授。私にとって父亡き後、彼の親友であるあなたは父親も同然でした。
- 511 名前:名無し草 :2005/04/07(木) 23:23:15
- これ冗談?>「煽りとかじゃない」
>「年が行った人が話を書くと読点が多くなるんだって」
大学出たてとかで文書く練習できてない奴のレポートでも見るけど〜
書き方も一応大事だけど、やっぱ内容重視で。
誰かも書いてたけど、別れてからの二人、いいと思います。
流されてないキャサリンと少し頼もしくなった王子〜
次回も楽しみにしています。
- 512 名前:名無し草 :2005/04/07(木) 23:25:24
- >>508、510
読みやすい!
……でも私もあんま気付いてなかった。ざざっと読むからかなー
- 513 名前:名無し草 :2005/04/07(木) 23:26:33
- 私は、人は興奮すると読点が多くなるって聞いたことがあるw
- 514 名前:名無し草 :2005/04/07(木) 23:29:54
- >>511
> 大学出たてとかで文書く練習できてない奴のレポートでも見るけど〜
おいおい・・・・(ニガワラ
庇ってるつもりで思いっきり貶めてるじゃねーかよ
月影作家は文書く練習が全く出来てないって言ってるようなもんだよw
- 515 名前:511 :2005/04/07(木) 23:36:52
- しまった‥514の言うことは正しい‥orz
最近文章内容とも上手になってきたから、
もうやめよう!と勢いで書き込んで失敗。
逝きます。
- 516 名前:名無し草 :2005/04/07(木) 23:39:38
- >>515
明日にでも戻ってこいよ〜ノシ
月影はそろそろクライマックスだね。次回楽しみにしてます
- 517 名前:名無し草 :2005/04/07(木) 23:51:57
- なるほど読点の多さ、言われるまで気づかなかったよ。
普段はそういうのすごく気になる方なんだけどね。
それだけ内容が面白くて一気に読んじゃうからなんだろうな。
努力家な月影さんのこと、きっと次回はまたよくなると思う。
勿論お話の続きも楽しみです。
- 518 名前:蓮と薔薇 :2005/04/08(金) 10:39:56
- >>358
87
同じ頃。
ヒッタイト王妃は人払いした私室でキャロルと向かい合っていた。
「姫、お聞きなさい。春にそなたが無事に和子を産めば、それが王子であろうと王女であろうと、国王様はそなたをイズミルの正妃とする勅許を出されましょう。
国王様はアテネを牽制し、西地中海方面での交易を強化するためにエジプトとの関係を強めることを望んでおられます」
王妃の表情は穏やかであったけれど、その声音は為政者のそれだった。
「で、姫。正妃の地位に昇ることを、そなたは望みますか?
正妃となれば…そなたが思う市井の夫婦のような平凡な幸せは望めませぬ。様々な義務と責任、煩わしい務め、心ならずも我が手を汚し、他人を踏み台にせねばならぬことも多い…」
王妃は溜息混じりに言った。
「…嫌なものです。正妃こそ人が羨む地位よと浅はかに信じられたモリオネーの無邪気さよ…」
キャロルは静かに答えた。
「…覚悟はできております。私は王子の側で生きることを望みます」
さも愉快そうな笑い声を王妃は響かせた。
「天晴れ、よく申された!覚悟はできている、ですか。そなたの目は晴れがましい地位ごときでは曇らされぬと見ました。…そうですか!なれば安心です!
姫、私の娘や。そなたが選んだ道は楽なものではないけれど、私の息子が生涯かけてそなただけを守りましょう。安堵なさい!」
- 519 名前:蓮と薔薇 :2005/04/08(金) 10:40:40
- 88
「まこと、そなたは蓮の花のよう。凛として美しい。私はそなたのような娘を持てたことを誇りに思いますよ」
王妃はそう言って微笑んだ。
キャロルは王妃の言葉の重さに、身が震える思いだった。
満月の光が美しい窓辺でキャロルは静かに先ほどの王妃との会話を思いかえしていた。
(王妃様は私を蓮の花のようだとまでおっしゃってくださった。美しい蓮の花だ、と。
モリオネーのことであんなに浅ましい罪深いことを思ったこの私を。王子を愛するだけで幸せと思っていたのに、いつのまにか醜く堕ちていった私を。)
キャロルの顔に寂しげな微笑が刻まれた。
(蓮の花…。水辺では清らかに涼しげに咲くけれど、その根は人の厭う泥土の中に深くあるわ。暗い泥の中から、力強く光求めて咲く、あの美しい祈りの花)
キャロルが選んだ生き方は清濁が交じり合う複雑なもので、彼女に単純で善良な生き方など許してはくれないだろう。
「それでも…たとえ泥の中に私の罪深い心はあっても、私は蓮のように咲いて見せるわ。私を信じて愛してくれる王子のために…生まれてくる赤ちゃんのために。神様に罪を祈りながら、償いながら…」
- 520 名前:蓮と薔薇 :2005/04/08(金) 10:41:16
- 89
「姫…。冷えるではないか、このようなところで」
王子がそっとキャロルの肩に手を置いた。
「用は済んだ。少し…疲れたな」
王子の手をキャロルは頬に当てた。
「冷えているのは王子のほうよ。こんなに手が冷たい…。さぁ、中に…」
王子は素直にキャロルに手を引かれ、明るく暖かい居間に入っていった。
静かで暖かな寝所で。
王子とキャロルはお互いを労わるように抱き合っていた。馴染んだ肌の匂いと体温が心地よく、ささくれた心に染みわたる。
お互いに決して誰にも見せられぬ深く哀しい闇を胸に秘め、それでも愛する人のために、その心よ安かれと祈りの微笑を浮かべる。
モリオネーの言葉が王子を苛む。愛さなかったゆえに不幸に墜ちた女と、愛したがゆえに苦しめた女。
(冷血の化け物、か…。そうかもしれぬ。私はモリオネーを哀れに思うが、姫と同じに考えることなど出来ぬ。罪を犯した彼女を切り捨てることに躊躇も感じぬのだ)
「姫、そなたは私の正妃となることを承諾してくれたのだな…」
王子は小さな白い顔を上向かせ、碧い瞳を見つめた。
「では、その返礼に生涯そなたを守ろう。そなたが選んでくれたもののために失った全てを贖うために。そなたの未来を、そなたの全てを私が引き受けて護ろうぞ…!」
王子は後味の悪い記憶を、キャロルを愛し護る誓いの言葉で消し去った。
時に冥い影を宿す瞳の主の手に、キャロルはそっと口付けた。
「ずっと側にいさせて。私はあなたの側に居たいの。…愛しているわ」
二人を慰めるかのようにキャロルの胎内に宿る無垢の命が元気に動いた…。
- 521 名前:蓮と薔薇 :2005/04/08(金) 10:42:38
- 90
「これ、アスラン王子や。大人しゅうしておいでなされ。ほら、母上が尊い冠を授かりますよ。母上の晴れの盛儀じゃ、ご覧なされ」
炎熱の夏も終わり、穏やかな恵みの秋の陽射しが神殿に射し込む。
イズミル王子の正妃冊立の儀式に臨むキャロルは優雅に美しく、人々が自ずと頭を垂れるような威厳をも持ち合わせている。
ヒッタイト王から冠を授かるキャロルを見るイズミル王子の瞳は誇らしげに輝いていた。
「アスラン王子、まぁ、そなたの母上の何とお綺麗なこと!」
戴冠の場から少し下がった場所で、赤ん坊を抱くヒッタイト王妃は上機嫌だった。イズミル王子によく似た色白の賢そうな乳児は彼女の喜びであり誇りであった。
アスランと名づけられた赤ん坊は、しかし祖母の言うことなど少しも頓着せずに上機嫌で声をあげ、珍しそうに辺りを眺めては祖母や、そのすぐ側に控えるムーラを見上げて笑っている。
「ほんにお可愛らしいこと。ぐずりもなさらずお利口であられますよ」
ムーラもにこにこと小さな男の子を覗き込んだ。上機嫌の赤ん坊の笑い声が祝福のように荘厳な神殿の中に響き、列席する人々の顔に自然と微笑みが浮かぶ…。
「疲れてはおりませぬか、姫?」
王妃は、アスラン王子の揺り篭にかがみ込むキャロルに優しく尋ねた。
「恐れ入ります、王妃様」
「…赤子というのは何と美しいのでしょう。この子の笑い顔の向こうに神を感じますよ。ほんに救いであり、恩寵です」
「姫や…。そなた、王子にモリオネーの恩赦を願ったそうですね」
キャロルは、はっと目を伏せた。願いは叶えられなかったのだ。叱責の言葉を待つキャロルに王妃は優しく、穏やかな声で言い聞かせた。
「モリオネーのことはもうお忘れなさい。かの者は我がヒッタイトをアテネに売り渡そうとしたのです。…少なくとも表宮殿ではそうに考えていますよ」
続く
- 522 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 10:47:23
- アスラン・ザラ 出る!!!
- 523 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 11:54:33
- 素晴らしいです・・・
タイトルの蓮と物語が見事にリンクした所は、感動ものでした。
清いだけでなく、醜い部分を受け止めるキャロルの姿が素敵です。
原作のキャロルよりもずっとできた女性ですよね・・・。
- 524 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 13:58:31
- 馬ー!!
- 525 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 14:17:16
- わてもいっちょう!( ゚Д゚)ウマー( ゚Д゚)ウマー!
荒れそうだから言えなかったけど私は蓮と薔薇作家さまが1番好きだなぁ・・・
文句のつけようのない文体に気品ある王妃の口調!宮殿モノって感じがします。
なのにちっとも気取りを感じさせないは場景描写が堅実だからかな。
場景まで派手になるとおなかいっぱいになるけど、その辺りのバランス感覚が最高。
もちろん他の作家様も好きです〜
メンフィス4年後作家様もそろそろうpキボンでございます〜
- 526 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 14:18:07
- 蓮薔薇は文句を付けられないからつまんないw
普通に上手い
- 527 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 14:23:54
- アスランだけに、馬〜
- 528 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 14:25:46
- そうだったのか.....orz
- 529 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 14:27:57
- アスランといえばやっぱり、八頭身
- 530 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 15:00:25
- さすがにこちらのスレの作家様は力量が違いますね。
エロパロ板は所詮二流作家の集まりだから。
- 531 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 15:36:03
- 蓮と薔薇、いつも楽しみにしてます!
>生涯そなたを守ろう
って王子は前にも何度か似たようなことを言ってるけど
結局キャロルを守ってたようには思えないなぁ。
(子供は与えたけど)
ここにきてまで同じ台詞はかれると
ちょっと白々しいような。
女同士の対決やつながりが見事だっただけに
王子の影は相対的に薄くなったのかな。
モリオネーの人生にも華麗な決着を期待して待ってます!
- 532 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 15:46:00
- 王子より頼もしくて存在感のある王妃様もえ
- 533 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 16:22:38
- 蓮と薔薇は、どっちかというと王子とのラブラブを楽しむお話ではなく
キャロルの成長、モリオネとの対決を楽しむお話だと思ったよん。
王子とのラブラブがもう少し充実してたら・・・と少々惜しい気もしますが
でも十分面白いお話ですよね。
- 534 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 16:30:02
- 話としてはそれほど面白くないんだけど・・・・
よくできてるとは思う
- 535 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 16:37:41
- って、まだ完結はしてないんだよね?
- 536 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 17:56:09
- 最近のこちらのスレの作家さんは、どの作品も充実している!
皆さん、とても読ませる力を持っていると思います、好き嫌いはあるだろうけど。
他の作家さんのうpも期待しています。
桜満開、春爛漫!ってとこかな?
- 537 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 18:10:01
- 私が、このスレの作家様で思うことは、「王家」という特殊な漫画の世界の
限られた登場人物で、皆さん、それなりのオリジナリティを発揮することが
きちんとできて、どの作品も一つも内容がかぶっていないということ。
例えば、王子とキャロルの話、メンフィスとキャロルの組み合わせ、その他
色々ありながら、全部作家さんによって「視点」が違っているので、とても
面白く読める。
だからこのスレに来るのはやめられないんだよね〜〜いつも楽しみです。
- 538 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 18:20:46
- 作家はいいけど、>536や>537みたいなバカ丸出しの読者がイヤ
- 539 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 18:27:24
- 確かに。
>>537とか、パロとか同人とかに全然縁ない人なんだろうね。
二次創作ってのは、限られた登場人物でそれぞれのオリジナリティを発揮するということだし。
ましてはどの作品も内容が被らないのは当たり前(書き手が違うんだから)
視点が違うのも当たり前。
そんなパロなら当たり前のことを、何か特別のことであるかのように
嬉々として書いてる、その世間知らずぶりが見てて恥ずかしい。
とりあえず一度コミケにでも逝ってくるか、適当に流行りジャンルのパロサイト廻って来い
- 540 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 18:30:32
- >>537とか、パロとか同人とかに全然縁ない人なんだろうね。
それは幸せなことではw
- 541 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 18:31:20
- >>540
世間知らず過ぎるのは見てて恥ずかしい。
そう思うだけならまだしも、語っちゃうとこなんかが。
- 542 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 18:33:21
- .∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+
.∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+
(\(\_/) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
. 〜 (\ヽ( ゚Д゚)′< ハイ、すこし換気しましょうね〜
. ∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+ 〜 (\ (ナフテラ)つ .\__________
(____) .∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+
.∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+ ∪∪
.∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+
.∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+
- 543 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 18:33:55
- >そう思うだけならまだしも、語っちゃうとこなんかが。
ネットで語るのと思うだけにほとんど差はないとオモ。
外で語ったらアフォだと思うけどさ。
- 544 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 18:35:22
- >>543
人が換気してんのに、殺すぞゴルァ!!!
.∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+
.∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+
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. 〜 (\ヽ( ゚Д゚)′< ハイ、すこし換気しましょうね〜
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- 545 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 18:36:53
- 婆が多いから、同人だのパロだのには全く縁のない人が多いのは当たり前。
こうやって二次パロを書くだけで、本気で神と崇めてそうww
- 546 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 18:38:09
-
.∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+
.∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+
(\(\_/) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
. 〜 (\ヽ( ゚Д゚)′< ハーイハーイ換気しましょうね〜
. ∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+ 〜 (\ (ナフテラ)つ .\__________
(____) .∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+
.∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+ ∪∪
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- 547 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 18:47:57
- 同人とかパロとかって、世間ではそんなにメジャーな分野なんですか??
- 548 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 18:49:46
- メジャーだったら原作者の立つ瀬がないだろう。
- 549 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 18:53:19
- 世間知らず、だってよ!自分こそ何偉そうに語ってんだかプゲラ〜
- 550 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 18:53:36
- >>547
世間一般の認識は単なるおたくとしか見てないよ。
- 551 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 18:53:42
- 同人をえらそうに語るのやめれ。
知らない一般人だって数は多いんだから。
下手すりゃ「同人」ってだけでイメージ悪いこともある。
ここは2ちゃん、なんでもありだが
同人知らないだけでそんな書かれ方はよくないと思う。
- 552 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 18:54:08
- >>547
少年マンガとかだったら、何千単位であると思う。
ていうか王家も、サイトでパロやってる人結構いるんじゃない?
- 553 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 18:54:55
- ていうか、こんなとこにパロ書いて落としてる時点でオタクだし
読んでる時点でみんなオタクじゃないのw
- 554 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 18:56:18
- とりあえず文句言われるのが嫌なら、作品投下しなきゃいいのにと思う。
いちいちいちいち揉めすぎ。
- 555 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 18:56:30
- つうか、同人とかパロとかって、世間でそんなに認められるべき分野なんですか??
- 556 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 18:57:32
- >>555
認めたくないなら、ここに来るなよ。
ここの作家さんたちがやってることは同人であり、パロだよ。
- 557 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 18:58:09
- ヲタクの世界の掟に精通していないからって、世間知らずだの恥ずかしいだの
思わなくてもだいじょうぶですよ。ましてここは2ちゃんだし。
- 558 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 18:59:13
- >>555
単なるヲタってだけで、
世間様でおおっぴらに言えるようなもんじゃないでしょう。
大体世間様に隠れてこそこそしてるからこその
面白みや醍醐味があるもんだ。
- 559 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 18:59:38
- 2ちゃんに来てる時点でみんな同じ穴の狢w
しかもこんな片隅の難民板に作品投下して、それをマンセーしてる時点で
きっちり同人やってる人よりレベル低いだろw
- 560 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 19:00:14
- >558
んだ
こっそりの趣味だから楽しいんだよ
- 561 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 19:03:29
- >>558
そうだよね〜。
みなさんはここに来てる事を周りの人に公表してるの?
自分は恥ずかしくて誰にも言えないよ。
- 562 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 19:08:47
- そんなパロなら当たり前のことを、何か特別のことであるかのように
嬉々として書いてる、その世間知らずぶりが見てて恥ずかしい。
とりあえず一度コミケにでも逝ってくるか、適当に流行りジャンルのパロサイト廻って来い
- 563 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 19:35:18
- 何、マジ議論してるの〜?ここは同人でも何でもないよ
作家さんだってお遊びの延長だと思っているよ、きっと
楽しいのさ、書き手も読み手も
誰だかわからない作家さんがお遊びで作品投下して
それを誰だかわからない読み手さんがレスして
それで楽しんでいる 楽しい趣味のスレ
荒れること自体がどうかしてる
マジで議論すること自体どうかしてる って漏れは思うよ
- 564 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 19:42:13
- コミケに行くことが普通の人は「恥ずかしい」
だからコソーリ2ちゃんで楽しんでいるw
>>537は世間一般的にいう「常識人」で>>539あたりが世間一般でいう
「オタクな変人」なんですな
2ちゃんでは、立場が逆転しているけど、世間を知らないのは>>539あたり
世間の一般人は同人なんて知らないのさ
- 565 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 19:52:35
- .∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+
.∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+
(\(\_/) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
. 〜 (\ヽ( ゚Д゚)′< ハーイハーイ換気、喚起…コリナイネ、ココノジュウニンハ
. ∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+ 〜 (\ (ナフテラ)つ .\__________
(____) .∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+
.∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+ ∪∪
.∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+
.∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+
- 566 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 19:54:10
- 「カンキ」ノジヲマチガッタ・・・ソレデハモウイッカイ
.∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+
.∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+
(\(\_/) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
. 〜 (\ヽ( ゚Д゚)′< ハーイハーイ換気、換気中…
. ∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+ 〜 (\ (ナフテラ)つ .\__________
(____) .∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+
.∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+ ∪∪
.∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+
.∴・.゚ ゚.・∴..*.☆+
- 567 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 20:01:05
- 同人っていうとなんか怖いんだけど
ここでひっそりとパロを読ませていただくのがすごく楽しい。
無償で優れた作品を投下してくれる作家さんは神だと思う。
ありがたい。
仮にこの先王家王家パロを書くことはあっても
同人とかコミケとかって世界とかかわるとは思えないんだよね。
漏れみたいな中途半端な香具師結構ここにいると思う。
同人でもそうでなくても楽しいならイイじゃん。
- 568 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 20:09:11
- >>567
563で書いたものだけど、全くの同感。ここのスレはHPの同人なんかと違って
ただ褒める一方のレスだけじゃないし、作家さんの作品を楽しんで読んで批評したり
してくれる親切な読み手もいたりしてお互い無償で楽しんでいる。
漏れもそんな一人だけど、その作家さんの作品も楽しんでいる読み手だよ。
人の楽しみ邪魔する奴はアスランに蹴られて逝ってしまえばイイ!
- 569 名前:568 :2005/04/08(金) 20:17:34
- ごめ・・・なんか言ってることわけわかんなくなったけど、
要するに、>>537みたいな読み手がいたっていいってこと。
純粋に作品楽しんでいるんだからさ、何がいけないっていうの?
って言いたい。
- 570 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 20:38:09
- よかった〜 >539みたいなおっかない人はむしろ少数だと知って安心しますた!
- 571 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 20:53:43
- ナフテラタンかわいそう・・・w
- 572 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 20:58:10
- ナフテラかわいいんだけど、使われるタイミング間違ってる・・・
スレの空気を読んで投下しないと荒らしと思われるかも。
- 573 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 20:59:09
- えー、自分なんか、何をもめてるのか
もめるような問題があるのかすら分かんないや。
個々のレス気にとめてないっていうか。
荒れても騒いでも、作品が読めるときは読める
読めなくっても自分が投下するんじゃないから
そういうものと、ボケ〜としてるんだ。
お気に入りが最後まで読めたらラッキーてぐらい。
あとは流れるままに。
- 574 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 21:01:28
- アスランて天河のユーリの馬の名前だったっけ。
最初ナルニア国物語のライオンの名前かと思ったよ。
王子の名前ちょっと安易?
でも話が面白いから全然オケ!
- 575 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 22:05:25
- >539みたいなおっかない人はむしろ少数だと知って安心しますた!
たしかに「おっかない」w
>573みたいなのがいいなあ 自分もぼけ〜としてよ
- 576 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 22:13:28
- >>570最低
- 577 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 22:53:11
- >>570最高
- 578 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 22:58:12
- まあまあマターリと作品のうpを待ちましょうよ
- 579 名前:名無し草 :2005/04/08(金) 23:05:19
- >>576-577
ワロタw
- 580 名前:名無し草 :2005/04/09(土) 00:03:31
- なんでここの住人が「同人」という言葉にここまで禿しく反応するのか理解不能
- 581 名前:名無し草 :2005/04/09(土) 00:08:54
- どうでもいいことに一々反応する
実に王家スレらしいじゃんよ
- 582 名前:名無し草 :2005/04/09(土) 01:04:46
- 「パロや同人を知らない=世間知らず」
という価値観が素直に新鮮だ〜(他意はない)
私の周りには虹とか2ちゃんに縁のない奴ばかり。
いろんな人がいるんだな。‥釣られてスマソ
- 583 名前:名無し草 :2005/04/09(土) 01:32:52
- >>582
パロや同人なんて言葉出てこないよ普通は。
ましてやコミケなんて何の事?って感じだと思うよ。私もコミケとか
行った事ないし、じぇんじぇん分かりませーん。
- 584 名前:名無し草 :2005/04/09(土) 09:11:35
- 王家は好きだから、大人になった今でも唯一読み続けてる漫画だけど、
もう他の漫画はほとんど読まないなぁ。。。
だから同人なんて知らないよ。
自分の価値観=世界の価値観 という思い込みが面白いね。
- 585 名前:名無し草 :2005/04/09(土) 09:47:01
- 二次創作は他にもいくつか読んでいるけど
私はサイトにうpされたものしか見たことないや。
- 586 名前:名無し草 :2005/04/09(土) 10:06:09
- まあまあ、あんまり「おっかない人」を刺激しないでw
- 587 名前:名無し草 :2005/04/09(土) 10:09:38
- またくだらないことで大騒ぎしてたんだね・・・・
なんでこんなにスルーできないんだか。
今は書き手がいるからいいけど、この雰囲気見てたら
新規の作家さんとか、二度と現れてくれなさそうだね
- 588 名前:名無し草 :2005/04/09(土) 10:30:46
- いや、同人とか怖い世界wの人ばかりじゃないと知って
かえって安心して投稿してくれるんじゃない?
別にくだらないこととは思わなかったけどな。
同人もそうでない人もいるってことで
とりあえずマターリいきたい。
- 589 名前:名無し草 :2005/04/09(土) 10:33:03
- え、同人が怖い世界なの?
- 590 名前:名無し草 :2005/04/09(土) 10:34:50
- こういうとこに書くこと自体が同人活動だと思うんだけど・・・・
- 591 名前:名無し草 :2005/04/09(土) 10:36:26
- はたからみれば怖いよ>同人
- 592 名前:名無し草 :2005/04/09(土) 10:39:52
- 著作権グレイゾーンだからね。大っぴらにやるもんじゃない。
- 593 名前:名無し草 :2005/04/09(土) 10:51:41
- 作家たちも、もう書かないでね☆
- 594 名前:名無し草 :2005/04/09(土) 10:53:48
- じゃあ、同人は怖いものだし、著作権グレイゾーンだから
やらない方がいいでFA?
- 595 名前:名無し草 :2005/04/09(土) 10:55:33
- 同人的作業である、各作家たちの王家パロは著作権侵害に当たるものという
スレ住人の合意により
今日をもってこのスレは
〜〜〜〜〜〜〜 糸 冬 了 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 596 名前:名無し草 :2005/04/09(土) 10:59:15
- □□□□□▼□□□□□□□□▼▼▼□□□□□□□□□
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- 597 名前:名無し草 :2005/04/09(土) 11:01:58
- うわあ・・・
自分同人者なんだけど、こんなとこでこれほどに糾弾されるとは・・・
これはもう、ここでは書けないな・・・
- 598 名前:名無し草 :2005/04/09(土) 11:05:38
- >>597
そういうことを書くと「別に書かなくていいよ」と嵐に言われるだけですよ。気をつけて。
- 599 名前:名無し草 :2005/04/09(土) 11:33:51
- >597
別に書かなくていいよwwww
- 600 名前:名無し草 :2005/04/09(土) 11:39:41
- >>580
禿どう。同人発言されてから、たくさんレスが続いてて驚いたよ。
私もなんでか同人は怖い世界に感じる。
もし同人の人がたくさん住み着いているなら、スレがこんなに荒れるのも自然なことかも。
なんとなく自己陶酔型で空気読むのが苦手な人って感じするから。
- 601 名前:600 :2005/04/09(土) 11:48:03
- あ、その対象に関してはという意味で言いました。
たぶん普段の生活では自己陶酔型じゃないだろうし、空気も読むと思う。たぶん。
- 602 名前:名無し草 :2005/04/09(土) 12:10:33
- >597
「これほどに糾弾されるとは・・・」だって?
法律踏み外してんのに自覚もないのか?
同人で人権主張するなんて馬鹿じゃないの?
原作者の権利を侵害してるくせに、同人は表現の自由とかいって
妄想オナニー書きまくり。マジおめでたいよ。
そういう批判を受ける覚悟もないアンタみたいな手合いは公の場で何も書くべきじゃない。
- 603 名前:名無し草 :2005/04/09(土) 12:17:51
- 573みたく、一歩引いて見てるのが賢いね。
見ず知らずの人間が書いた内用など、真意不明。
反応するのがばからしいと気づいたよ。
- 604 名前:名無し草 :2005/04/09(土) 12:50:10
- あっはっはっはっ
相変わらず愉快な人達だ!
- 605 名前:名無し草 :2005/04/09(土) 14:27:46
- 2次創作のスレで見たり書いたりしてる時点でみんな同じ穴の狢だよ
くだらない事で煽りあっててもスレの空気悪くなるだけで誰も得しないと思うね
- 606 名前:名無し草 :2005/04/09(土) 16:17:19
- キャサリンは自分から逃げ出したのに
またなんで突然王子のもとに戻る気になったのかな?
王子が病気とかならわかるんだけど・・・
ちょっとそこらへんの心の動きがわかりにくかなぁ。
- 607 名前:抜けない棘 :2005/04/09(土) 16:32:11
- >>392
38
いつになく宮殿の中は落ち着かなかった。
エジプト側にもラガシュ王急逝の知らせが届いたからなのだろうか?
夫がいなくなったアイシス、これほどエジプトにとって好都合はないだろう。
夫となる者の候補は山ほどいるだろう。
兄弟ならばネバメンが、野心を隠さないカプター大神官も、そしてミヌーエ将軍も。
正直なところ、キャロルは少し安堵したのだ。
望まない結婚とはいえ、自分にはイズミル王子がいる、
その自分よりもエジプトはアイシスを結婚させる方を選ぶはずだと。
そして自分はエジプトを得るための駒からは外れるだろうと。
寝台を身に預け楽な姿勢をとっているキャロルにそばについているルカがふと話した。
表の方が騒がしい、何事か起こったのだろうか?
もうじき夜の帳が下りる頃だというのに、その騒ぎは切れ切れにキャロルの耳にも入るほどに。
誰かが怪我をした、いやアイシス様がお怪我をなさった、囚人達が暴挙に及んだ、など。
先ほどのラガシュ王の死を聞いたばかりなのに、また何事か起こったという不安に
キャロルは悲しい想いに捕らわれる。
「何があったのかしら?」
- 608 名前:抜けない棘 :2005/04/09(土) 16:36:45
- 39
不安に駆られたキャロルの目の前に足早にイズミル王子が姿を現した。
「何かあったの?」
キャロルの問いに答えるように多少気分を害したかに見える表情の王子は、
寝台に荒っぽく腰を下ろし、ルカに目配せを送った。
ルカは黙ったまま礼をとると静かに部屋から出て行く。
王子の表情はいつになく難しいものにキャロルには見える。
「ネバメンが死んだのだそうだ、先ほど墓の視察をアイシスに誘われておったであろう?
覚えてはおらぬか?」
突然の予想もしなかった王子の話にキャロルの脳裏は真っ白になったように思った。
そういえば自分と王子が午餐から退出する時に、アイシスがネバメンを誘っていた、とキャロルは思い出した。
「内密の視察にネバメンと共にアイシスが出かけた矢先、労役の囚人がネバメンに声をかけたのだそうだ、
これが何を意味するかわかるであろう、賢いそなたならば。」
「囚人がネバメンを知っていた?まさかネバメンは罪人だったの?」
ネバメンはメンフィスの弟ではなかったの?キャロルの心に疑問が渦巻いていく。
王家の者がそんな扱いを受けるはずはない。
ましてメンフィスが誇りに思っていた父王ネフェルマアト王が我が子をそんな状況に置くわけがない。
ではネバメンは何者?
- 609 名前:抜けない棘 :2005/04/09(土) 16:39:24
- 40
王子の話を要約すると、身分を隠したアイシスとネバメンは墓の視察に出かけたのだが、
そこで労役に就いている囚人の一人が気安くネバメンに声をかけたのが始まりだった。
ネバメンは知らぬ存ぜぬを押し通そうとするのだが、如何せん名が合っていることや、
以前地方からその囚人だけがこちらに移送されてきたことからカプター大神官がネバメンを見つけた場所とほぼ一致すること、
何より囚人である証の焼印のあった腕にひどい火傷を負っていることから、
アイシスや側に居た者も疑いが濃厚になってきたことで、再度囚人を召しだして詮議を、としようとした矢先。
ネバメンがその囚人を殺そうとしたことから騒ぎとなり、ネバメンとその囚人は側にいた衛兵の剣を奪い互いに刺し違えてしまった。
王子の手の者が内密に調べ急ぎ報告したのだ、と王子は締めくくった。
ラガシュ王に引き続き、今度はネバメンが死んだ。
アイシスがエジプトの王座を握ろうとするのに邪魔になる者が消えたのだ、とキャロルは思った。
いずれも死因は違うけれど、これほどアイシスにとって好都合なことはないだろう。
目まぐるしく変わっていく情勢。
メンフィスが死んだことで見せ付けられる王座の争いをずっと見なくてはならないのだろうか?
私にも責任の一端があるのだろうかと、胸に刺さったままの棘が疼くようでキャロルは思わず手で顔を覆った。
「すまぬ、いずれはそなたの耳に入るであろうから、私が教えた方が良いだろうと思ったのだ。
そなたのように優しい心根の者に酷な事をした・・・。」
いつにない王子の優しく響く声音にもキャロルの心は癒されなかった。
これ以上人が死ぬのは嫌、そう思うキャロルの頬に静かに涙が伝っていき、
それを王子の指がぬぐっていく。
- 610 名前:名無し草 :2005/04/09(土) 17:02:55
- 抜けない棘様、久々のうpお待ちしておりました!
ラガシュ王に続いて今度はネバメンの死かあ〜アイシスの怖さが明るみに
出てきましたね。サスペンスの様相を呈してきましたね!
続きを楽しみにしています。王子とキャロルのラブラブも読みたいかも?
>>606
キャサリンは自分から戻ったのではなくて、キルケーの呪いで泉に足を滑らせて
無理やり戻されたんだと思ったのですが。よく読んでみてくださいな〜
- 611 名前:名無し草 :2005/04/09(土) 17:07:50
- >>606さんへ
月影の詩 >>200読むとわかるよ、真相が
飛び飛びだから、まとめサイトでまとめて読むと全容がそのうちわかるかもね
- 612 名前:名無し草 :2005/04/09(土) 18:42:42
- でも、まとめサイト更新されてないね、ずっと。
- 613 名前:名無し草 :2005/04/09(土) 20:12:36
- まとめてくれてる管理人さんは、好意でやってくれてる事なんだから
忙しかったりすれば更新は滞ることだってあるさ〜。
気長に待っていようよ。
- 614 名前:名無し草 :2005/04/09(土) 20:29:47
- はい、気長に待ちます。
急がせるつもりではなかったけど、催促みたいですよね。
ごめんなさい。
- 615 名前:名無し草 :2005/04/09(土) 20:52:59
- 抜けない棘作者さま、うpありがとうございます!
んー次はキャロルが狙われるんでしょうかね・・・
王子がんがれ。私も王子とキャロルのラブラブシーンが読みたいです。
- 616 名前:名無し草 :2005/04/09(土) 20:56:16
- ズアトきぼん!
- 617 名前:月影の詩 :2005/04/10(日) 02:15:14
- >>497
80.
トルコの首都アンカラまで戻り、そこからアテネ経由でクレタ島へ。キャサリンは、クレタ島の中心都市イラクリオンのホテルにチェックインしたところで疲れ果てていた。
イラクリオンは、クレタ島でも大きな都市で近くには「迷宮」で有名なクノッソス宮殿もある。
イリスの島へは、翌日小船をチャーターして渡る手はずを整えた。観光客が訪れることもない貧しい漁師たちが住むだけの島に行きたいと言うので、
ホテルのフロント係は少し驚いていた様子だった。
部屋にチェックインしたキャサリンは、ホテルのバルコニーから広がるどこまでも青いエーゲ海を見つめては彼方に想いを馳せた。
「ついにここまでやって来たのね…。王子、あなたに会えるかどうかもわからないままだというのに。
でもイリスの島に行けば必ず何かわかるようなそんな気がするの。私は信じているわ、きっとあなたに会えるって」
本当に会えるのだろうか?たとえ会えないままでも後悔はしないわ、きっと次の方法を考えるだけ。キャサリンは心にそう決めていた。
3年前父と共にエーゲ海を訪れた時は、まだ無邪気な少女だったと思う。あれから3年…恋のもたらす甘さ切なさそして苦しみも理解できる
ようになった。
はるかな水平線を眺めていると、海風に長い髪をたなびかせて立つ優雅なイズミル王子の姿が浮かぶような気さえしてくる。
明るい茶色の髪に縁取られた端整な顔立ちに優美な体躯、そして時には冷たい輝きをも放つ美しい琥珀色の瞳。
王子の存在すべてが3千年の時を経てなお鮮やかにキャサリンの胸に蘇る。
この3年、時には魅力的と思える男性もいないではなかったが、王子に心奪われたままのキャサリンの心が他の異性に惹きつけられることは
なかった。
(このまま王子あなたに心奪われたまま生きていくのは辛いの、辛すぎる。あなたに会いたいの…どうしてももう一度会ってあなたの気持ちが
知りたいの。王子…あなたは3000年の時を隔ててどこにいて、何を想っているの?)
- 618 名前:月影の詩 :2005/04/10(日) 02:22:06
- 81.
「誰だ?誰かの声がしなかったか?ルカ?」
船の舳先に立っていた王子は遠く水平線の彼方へと目を配っていたが、ふいにルカの方向を見やった。
「いいえ、王子。私にはなにも聞こえませぬが」
「そうか…気のせいかもしれぬ。今、女の囁くような声が聞こえたのだが?
たしか『どこにいて、何を想っている』と囁いていたような」
「よもや海の魔女ではありますまいか?エーゲの海には様々な魔物が住み着いていると言う者も多くおりまする。
王子、お気をつけて」
ルカは心配気に辺りを見廻し、王子の身辺の安全に気を配らんとしていた。
「そなたは心配性過ぎる時があるとは思わぬか?まあ、その気配りが何度もこの私の役にも立っておるのだが。
たしかにいくら魔女キルケーを無事あのアトラス王子の島に封印することができたからといって安心はできぬ。
ハットゥシャを旅立ってまもなく一年。
摂政としてわがヒッタイト勢力下にある各地を視察して参ったが今のところ国は平和、しかし安心はできぬというのと同じだな。
いつ何時脅威が襲ってくるとも限らぬ。南のエジプト、西のミノア、アマゾンの国、バビロニアやアッシリアも油断はならぬ」
王子の琥珀色の瞳はもの思わし気に伏せられた。
「御意。しかし王子、そろそろハットゥシャへも戻らねばならないのではありませぬか?エーゲの海もとりあえずは平和の様子ですし
この度のミノア王国視察にても問題はなかった様子」
「たしかにもう戻らねば限界というもの。しかし帰る前にこのエーゲの海にて確かめたきことが一つあるのだ、ルカ」
「まだ訪れたき場所があると?」
ルカははて?そんな場所があるだろうかと首をかしげた。
- 619 名前:月影の詩 :2005/04/10(日) 02:22:40
- 82.
「イリスの島へ、あの島に寄って確かめたきことがある」
「イリスの島にでございまするか?あの島は姫とキャサリン様を結ぶ因縁多き島。よもやあの島にキャサリン様の足跡があるやもしれぬと
お考えにて?」
「左様。キャサリンが去って3年が経つ。このままハットゥシャに戻れば必ずや正妃を選ぶようにと周囲は私に勧めてくるであろう。
その前にキャサリンが戻らぬのであればそれを確かめるためにもあらゆる手を尽くして置きたいのだ」
王子は溜息をつくと、水平線の彼方に瞳を凝らした。
(そう、そなたはもう戻らぬ…この3年間というもの私は何度自分にそう言い聞かせたことか。この期に及んでまだ諦めきれぬとは。
キャサリンそなたは今頃3000年の時の彼方で私のことなど忘れているに違いないというのに)
- 620 名前:月影の詩 :2005/04/10(日) 02:23:52
- 83.
沖合いに船を残したまま、王子はルカを伴い小船にてイリスの島へと渡った。孤島の小さな入り江は、
ナイルの姫が眠っていた日そのままに浜辺に小さな波が寄せては返し、月の影がその波に揺らめいて細長くなってたなびいている。
(ナイルの姫よ、想えばあの時どれほどの歓びでこの島を訪れたことか…。
あれから何年経ったであろう?そなたに逢い叶わぬ恋に苦しんだ。
そしてめぐり逢ったキャサリン。初めは姫によく似たその姿に惹かれたものだが、やがてそなた自身への愛と変わっていくのに気付いた。
それも束の間…そなたは時の彼方へと去りそなたへの想いも再び成就することなく終わろうとしている。
すべてはこのイリスの島に始まりここにて終わろうとしている。わが身は愛する人を娶ることができぬ運命なのか?
ならば愛の女神イシュタルよ、わが心をこの虹の島に永遠に残して行こうぞ)
「ルカ、私が戻るまでここで待て。私はあの洞窟を抜けてイリスの野に行って参るゆえ」
王子の端整な横顔は、月の光を浴びてどこかもの悲しげな様子だった。
「かしこまりましてございまする」
かつて「姫君は眠りから覚めたその時に初めて見るお方を愛しまする」という妖かしのキルケーの言葉に高鳴る胸を抑えつつ辿った
細長く狭い洞窟の道、その道を再び辿ろうとしていた。
今度は花咲き乱れるであろう虹の野に愛する女性への想いを永遠に残していくために。
- 621 名前:月影の詩 :2005/04/10(日) 02:24:36
- <続く>
- 622 名前:月影の詩 :2005/04/10(日) 10:33:21
- >>620
84.
「あれがイリスの島と現地の人々が呼ぶ島ですよ、お嬢さん」
チャーター船の船長がたった一人の乗客であるキャサリンに遠くに見える島影を指差した。
「本当ね。この島に来るのは3年ぶりだわ」
「おや?以前もいらっしゃったことがあるんですね。珍しい。この島にはほとんど外国人の観光客は来ないんですがね」
「そうなんですか…」
キャサリンは半分上の空で答えた。その瞳はイリスの島に釘付けになって離れない。
(王子、あなたに会えるかしら?あなたは待っていてくれるかしら?
三千年の時を隔ててあなたがあの島にいると考えるなんて馬鹿げたことかもしれないわね。そんな奇跡みたいな事考えるなんて。
でも私はその奇跡に賭けてみたいの。だって私とあなたがめぐり逢えたことそれ自体が奇跡なんですもの!)
船はやがて静かな入り江へ碇を降ろした。辺りはすっかり日が暮れてすでに月が昇っていた。
「さあ、お嬢さん着きましたよ。私はここでお待ちしていましょう。すっかり日も暮れましたからあまり遅くなりませんように」
「ありがとうキャプテン。でももう戻っていただいて結構よ。私は今夜はこの島で過ごしますから。
知り合いの漁師さんの家に泊めていただけると思うの」
「おやおやお知り合いの方がいらっしゃったとは驚きだ。それではクレタ島に戻りますがお迎えの際にはまたぜひご連絡を下さいよ。
他の船をチャーターしないで私の船を覚えていて下さい。ではお気をつけて」
乗ってきた船影は早くも沖合いへと消えようとしていた。キャサリンは迷いもなく入り江の奥へと入っていく。
記憶に間違いがなければこの入り江には「虹の野」と島の人々が呼ぶ美しい花咲き乱れる野に通じる洞窟があるはずだ。
そしてあの粘土板はその洞窟で発見されている。
(私が王子の元から戻った時打ち上げられたのはこの浜辺。そしてキャロルとの恋を記した粘土板が見つかったのもこの浜辺近くの洞窟。
私があなたに再び逢えるとしたらここしかないわ!)
- 623 名前:月影の詩 :2005/04/10(日) 10:33:57
- 85.
イリスの島は虹の女神の島。そしてその虹の架け橋は私を王子へと導いてくれる…キャサリンはそんな想いを胸に抱いて洞窟へと向かって
歩みを進めた。その時だった。首にしていた『癒しの真珠』が月の光を宿して再びあの不思議な輝きを放ち出した。
その真珠を身に付けた者を守りその心を癒すという不思議な力のある真珠。
「真珠が輝き始めた!間違いないわ!この洞窟を辿っていけばきっときっと王子あなたに会える!」
キャサリンは首元にかかる真珠の首飾りを握り締め、洞窟への道を急ぐ。
洞窟の入り口は先ほど昇った月の光に照らされて神秘的な雰囲気を漂わせている。キャサリンはふと後ろを振り返った。
「もしかしたら私はもう二度とこの21世紀には戻らないかもしれない。ライアン兄さん、ロディ兄さん、お母様、そしてハワード教授
許して下さい。あなたたちのことは忘れません。ライアン兄さん無理かもしれないけれど、どうかどうか手紙にしたためた私の気持ちを
わかって下さい。キャロルのこともあなたにだけは真実を伝えたつもりよ。姉妹揃って三千年の時を超えてしまうということを
理解して…。きっと無理だとは思うけれどでもこれが私たちの幸せの形なの。今の時代では叶えられない幸福…。
そしてお父様、どうか私の夢を叶えて下さい…あの人に会えますように!」
キャサリンは月の光を宿して輝く真珠の光だけを頼りに暗く細い洞窟の中を進んだ。
その時、足元がぐらつき一瞬キャサリンはその場に座り込んでしまった。何?と思って辺りを見廻した時首元にかけていた真珠が
ぱらぱらと音を立てて辺りに飛び散った。
「真珠が飛び散るなんて一体どうしたのかしら?」
キャサリンは不思議に思い、真珠の一粒を手に取り上げた。すると真珠はもう宿していた輝きを失っている。
「これは、これはもうこの真珠が不思議な力失い役目を果たしたということ?もしかしてやはりこの洞窟の向こうには…」
キャサリンは出口へと向かって虹の野へと繋がる洞窟を進んだ。
- 624 名前:月影の詩 :2005/04/10(日) 10:34:25
- 86.
「キャサリンよ、おそらく私は国へ帰り正妃を娶らねばならぬ。かつて妃にと望んだ姫への想いはキャサリンそなたによって
癒され、姫をメンフィス王から奪うことが叶わぬ夢であることに気付かされた。が、そなたへの想いに替わるものはない」
王子は一面に咲き乱れる花々を眺めてその花の香りに愛したキャサリンの面影を重ねた。その面影に王子は語りかける。
「そなたは花の香りがしたな。このイリスの島はそなたにふさわしき島、美しきキャサリンよ。私はそなたを愛した、
がそれもこれにて終わりにせねばならぬ。
これからの愛なき日々を耐えるためにもそなたへの愛をこの花咲き乱れる島に永遠に封印して帰ろうぞ。
二度と私は女性を愛することはないであろう」
月の光が一面の花々を包んでいる。王子は虚空を仰いで深く息を吐き自らの感傷を嘲笑った。
(女々しきことよ、アナトリアの大地を支配するヒッタイトの世継ぎにて令名高きイズミルとも在ろうものが。
かような姿は誰にも見せられぬ。さてもう戻らねば…ルカが待っておる)
- 625 名前:月影の詩 :2005/04/10(日) 10:36:01
- 87.
やがて…洞窟は花咲き乱れる虹の野へと出る。キャサリンはじっと花咲く野の彼方を見やった。
すると、そこには長いこと求めて止まない姿が月の光に照らし出されていた。風にたなびく髪をした優雅な長身のその姿は
王子 その人だった。
「王子…イズミル王子?」
背後からかすかに自分の名を呼ぶ声に王子は振り向いた。
そこには月の光に銀色と煌く美しい髪 ―――王子が誰よりも愛でたその髪――― をしたキャサリンが佇んでいた。
「キャサリン…まさかそんなはずは!」
王子はためらいがちに両手をその人影にむけて差し出した。
「ええそうよ私です、王子!」
キャサリンの瑠璃色の瞳には涙が浮かぶ。と同時に花咲く野原を自分の方に差し出しだされたその腕に向かって一歩づつ踏み出した。
「王子…っ!」
王子も揺らめく幻が去っていくのではないか?と懼れつつやはり一歩づつ金色の髪をした愛する女性の元へと足を運ぶ。
長い間望んでも望んでも叶えられなかった夢。その夢が今やっと実を結ぼうとしていた。
やがて二人の間は、手を伸ばせば届くほどに近づいた。
「おお、キャサリン!これは夢か?」
王子の指が躊躇いがちにその煌く髪に触れる。
「キャサリン…!この美しい金色の髪は間違いなくそなたの髪。おお、キャサリン!」
王子の両腕が激しく抱き締めてくる。永遠に時が止まったかと思う一瞬。目も眩むような息をつくことも出来なくなるような歓びの一時。
二人は言葉を失ったままお互いの体の存在を確かめ合うようにただただ抱き合う。
<続く>
続けてのUPお許し下さい。もうしばらくお付き合い下さい>皆様へ
- 626 名前:名無し草 :2005/04/10(日) 12:32:13
- >>470〜>>476
ジエンとはああいうの?
- 627 名前:名無し草 :2005/04/10(日) 21:57:33
- 月影の詩作家さま、UPありがとうございます。
このままハッピーエンドだと嬉しいです。
- 628 名前:名無し草 :2005/04/11(月) 01:36:48
- 一気に読ませて頂きました。
とうとう再会*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(*´∀`)゚・*:.。..。.:*・゜゚・*
王子とキャサリン、幸せになってほしいです!
- 629 名前:名無し草 :2005/04/11(月) 09:33:45
- とうとう来ましたね!
今後キャサリンとキャロルの出会いがあるのか期待です。
- 630 名前:戯作 メンフィス4年後 :2005/04/11(月) 10:33:49
- >>436
60
一人寝の寝台で書類に目を通すメンフィスの許にミヌーエ将軍が目通りを願い出て来た。
「遅い時間に申し訳ございませぬ」
「よい…。とうとう、なのか?」
「は…。リビア王女カーフラがつい先ほど息を引き取りました。ファラオと王妃様を襲った罪は認めましたが…」
「認めはしても決して悪びれたりはせず、それどころか罪を誇るような素振りさえ見せて、といったところか」
いかに罪人とはいえ、一国の王女であった者を憚ったミヌーエ将軍の気持ちなど斟酌せずにメンフィスは平然と言い放った。
「最後は大層苦しんで、傷から来る熱と痛みでほとんど正気ではなかったようでございます」
「当然の報いだ。しかしよく持ったな。…ああ、死体はリビアに送りつけてやれ」
キャロルには決して見せない倣岸な酷薄さを剥き出しにして、メンフィスは吐き捨てるように言った。
「討伐隊からの報告は?」
「は。リビア王は王位を失ったようでございます。王の逃亡を聞き、病弱の皇太子を外戚や反カーフラ派が担ぎ上げ、王位を簒奪。我が討伐隊も手を貸しております。
新国王一派はエジプトとの友好のためならば、前王を引き渡してもよい、と。カーフラ王女が引き起こした不祥事に深く関わったであろう男など切り捨てたいといったところでございましょうか」
「ふ…ん。リビア新王との友好は望むところゆえ、イムホテップらに条約を起草させる。だが、前王のことは知らぬ!どのみち王位簒奪者どもは殺すつもりなのだろうしな」
メンフィスの冷酷な顔。それはキャロルを失っていた4年の間に彼の中に育っていった強大な支配者の貌であった。
「ひとつ、終わったな。…ミヌーエ、ご苦労であった」
- 631 名前:戯作 メンフィス4年後 :2005/04/11(月) 10:34:33
- 61
カーフラ王女の凶行の夜から3度目の満月。
「…眠れないの?」
「キャロル!驚かせてくれるな。そなたこそ、どうした?夜風は障る。包帯が取れたからといって油断してはならぬぞ。全く、そなたの心配ばかりでは身が持たぬ」
キャロルは困ったように頬を染めて微笑んだ。
「あなたこそ、とても疲れているみたい…」
「…そなたも眠れぬのか。仕方ないな!来い、またゲームの相手でもしてやろう」
メンフィスは寝台の上にゲームの盤を広げた。静かな室内に駒が動くほのかな音だけがする。
そっと目を上げてキャロルを見れば、濃い睫を伏せて少し唇を尖らせるようにして考え込む姿の愛らしさ。駒を摘む指先まで薔薇色に染まっているのは恥じらいゆえか。
メンフィスは少し息苦しさを覚えて目をそらした。日毎、親しみ様々に語り合い笑みを交わし、心を通わせあうだけの睦みはもう窮屈で飽きてしまっている。
(キャロルは…私を選んでくれた。では、もう…その身を…)
「メンフィス?どうしたの?」
「ん?何でも…。ああ、また私の勝ちか!まことにそなたは弱すぎる。昔から少しも変わらぬ。ほら、そうやって拗ねるのも」
指先でそっと眉間の皺を伸ばすようにしてやってメンフィスは笑う。キャロルは怒るかと思ったのに、さっと顔を背けてしまった。隠しきれない涙がメンフィスを驚かせた。
「ど、どうしたのだ?何故、泣く?たかがゲームではないか?泣くな、からかったのが嫌だったのか?」
キャロルは首を振った。
「…違うの。あなたは私があなたと過ごした最初の二年間を覚えているのに、私は思い出せないの。知らないの。何だか、メンフィスが私の知らない誰かと一緒だったみたいで…」
- 632 名前:戯作 メンフィス4年後 :2005/04/11(月) 10:35:01
- 62
「何を言って…?」
メンフィスはさっぱり訳がわからず、開いた口が塞がらなかった。だが、少しすると頬を染めて、さも愉快そうに笑い出した。
「そなた、もしや嫉妬しているのか?昔のそなた相手に?自分を相手に?何と…呆れた、面白い…!」
「笑わないで!」
キャロルはメンフィスを睨みつけた。
「何だか寂しくて、仲間外れになったみたいで…。
私の知らない私なんて他人と同じよ。なのに、あなたはさも懐かしそうに…その人の話をするわ…何度も…!」
「ああ、キャロル!」
メンフィスは怒って身をもぎ離そうとするキャロルをしっかりと抱きしめた。
「何と可愛らしいことを言ってくれるのだろうな、そなたは!そのように嫉妬するほどに私を…好きで居てくれるのだな、愛しているのだな!」
愛しているのに、キャロルの幼さ、潔癖さに何とはなしに自分に対する隔てを感じていたメンフィスは文字通り有頂天だった。
メンフィスは碧い瞳をしっかりと見つめた。
「よいか、キャロル。私はいつか申したな。初めて私達が出逢った時の姿で私の前に現れたそなたに記憶がないのは、神々の思し召しなのだろうと」
キャロルは泣き顔を恥じるように少し頷いた。
「まこと、そなたを愛し、大切に思うなら今度こそ、そなたに心安らかな平和と幸福の時を与えよ、と神々は私に命じられたのだ。私は喜んで従おう。
そなたが嫌ならば、もう昔の…初めの二年間の話はせぬ。私は思い出話にふける老人ではない。私もまた、そなたとの未来を生きる身ぞ!」
- 633 名前:戯作 メンフィス4年後 :2005/04/11(月) 10:36:01
- 63
キャロルは初めて自分からメンフィスに抱きついた。
「本当に…?昔の私を愛してくれたように…今の私も…あ、愛して…くれる?
好きでいてくれる?思い出せなくても…薄情だなんて思わず…あっ?!」
ゲームの駒が床に落ちる音がした。
メンフィスはキャロルの細い手首を掴んで、寝台の重ねた枕の上に凭せ掛けるように小柄な身体を押さえつけた。
「そなた…私を試しているのか?子供が…恋の駆け引きの真似事など…っ!」
「メンフィス…あの…っ!」
「言い聞かせても分からぬ子供は…身体で覚えこませねばならぬ!」
メンフィスは暴れるキャロルの膝の間に巧みに体を割り込ませると、薔薇の唇を自分の唇で塞ぎ、荒々しい求愛の言葉を囁く。
「もうこれ以上は我慢できぬ!私を愛していると…嫉妬するほどに愛していると言ったそなたを我慢できぬ!そなたを我が物とするぞ!拒むことは許さぬ!」
キャロルは驚いて、反射的にメンフィスを突き放そうとした。
「素直になれい…。そなたとて私を…」
荒々しい貪るような接吻の甘美さにキャロルは震えた。
「そなたが居れば…私はもう一人では、ない…」
キャロルは黒曜石の瞳にそっと頷いた。キャロルはメンフィスを選んだのだから…。
「ええ…。私はあなたの側に…いつも…」
続く
- 634 名前:名無し草 :2005/04/11(月) 11:14:00
- 待ってました!うpありがとうございます。
結婚前のメンフィスはやっぱりカッコいいですね〜。
原作メンフィスも、ずうーーーっと婚儀あげられないままだったら
あんなんならないでいてくれたんだろうか?
- 635 名前:名無し草 :2005/04/11(月) 14:12:18
- 大人メンフィス素敵・・・。
キャロルを子ども扱いしてるところに萌えです。
原作のメン様は、どっちかっていうとキャロルにあしらわれてる感があるものね(苦笑)
次回はいよいよ初夜でしょうか、楽しみにしています。
- 636 名前:名無し草 :2005/04/11(月) 16:58:37
- オトナなメンフィスはほんと人気がありますね〜
- 637 名前:名無し草 :2005/04/11(月) 17:35:14
- >抜けない棘
アイシスの狡猾さとイズミル王子の抜け目なさの勝負って
かんじでしょうか。
キャロルVS王子がキャロル&王子VSアイシスの構造に変わったんですね。
まだまだ流され続けてるキャロルの今後がすごく気になります〜
>月影の詩
とうとう再会したんですね〜
運命に流されるだけじゃない二人でしたよね。
よくがんばった!
最後に向けてがんばってください!
>メンフィス4年後
この年齢差の二人、なんかイイです。
自分自身に嫉妬するキャロルカワイイかも。
あまり意地っ張りじゃないこういう素直なキャロル好きです。
一瞬ここで終わりかと思いましたが
まだ続くのですね。
うれしいです〜
作家様方うpありがとうございます!
- 638 名前:名無し草 :2005/04/11(月) 17:36:34
- 月影さんってマメだね…なんとなく
- 639 名前:名無し草 :2005/04/11(月) 17:49:57
- 愛する人と相思相愛の王子、気長で大人なメンフィス、どちらも
原作にはない、だけどファンが切望している姿だよね。萌え〜。
- 640 名前:名無し草 :2005/04/11(月) 17:51:20
-
- 641 名前:名無し草 :2005/04/11(月) 18:23:35
- >>639
禿同
- 642 名前:名無し草 :2005/04/11(月) 18:24:49
- 原作者の権利を侵害してるくせに、同人は表現の自由とかいって
妄想オナニー書きまくり。マジおめでたいよ。
- 643 名前:名無し草 :2005/04/11(月) 18:38:47
- >>642
かれいにスルースルーするめにヒラメ?
お魚は釣れないも〜んだ!>ばいばい (^^)/~~~
- 644 名前:名無し草 :2005/04/11(月) 18:40:08
- >>643
>>602
- 645 名前:名無し草 :2005/04/11(月) 18:40:43
- >>643
作家に向かって読者が書いた言葉だよ
- 646 名前:645 :2005/04/11(月) 18:41:08
- 被った・・・スマソ
- 647 名前:釣られたバカ :2005/04/11(月) 18:42:45
- だからぁ〜〜もう一回♪
かれいにスルースルーするめにヒラメ?
お魚は釣れないも〜んだ!釣られちゃダメだよ>>642に
- 648 名前:名無し草 :2005/04/11(月) 18:43:49
- >>647
加齢臭を出すのは頼むからやめて…
同じスレの住人として悲しくなる
- 649 名前:名無し草 :2005/04/11(月) 18:47:28
- >゜))))彡 <+ ))><< <゜)))彡 さかな?もうヤメヨ。
それより作家様へのラブコール!!
春爛漫、作家様の作品も爛漫!どの作品も続きを期待してます。
- 650 名前:名無し草 :2005/04/11(月) 18:52:19
- このスレの平均年齢って40歳くらいかな
- 651 名前:名無し草 :2005/04/11(月) 18:53:15
- >>650
君はいくつ?メンフィスやキャロルと同じくらいって言ったら殴るよぉぉぉ!
- 652 名前:名無し草 :2005/04/11(月) 18:54:31
- ノシ 中田久美と一緒
- 653 名前:名無し草 :2005/04/11(月) 18:59:19
- >>650
バレー選手でいいの?
調べてみたら、若いのねー・・・
こないだ孫ができました。。。(といっても60代とかじゃないのよ〜!!)
平均年齢上げてごめんなさいね。間違いなく長老だわ〜
でもでも、このスレには夢を見させて頂いてます♪作家様、いつもありがとう!
- 654 名前:名無し草 :2005/04/11(月) 18:59:48
- 1965年生まれね。なら許す。
で、嵐はもう終わりにしよーね。って自分も嵐か・・・orz
メンフィス4年後様、続き期待しています!大人のメン様がステキだわ〜。
- 655 名前:名無し草 :2005/04/11(月) 19:03:34
- >>653
あらご謙遜。別の王家HPで知り合った方は50代でしたよ。
でも素敵な方です。いつまでも夢見る女性はステキですよ!
このスレも年齢問わずだと思うけど、王家は大好き。嵐に負けずみんな頑張って
下さい、作家様!
- 656 名前:名無し草 :2005/04/11(月) 21:45:29
- まぁどうでもいいジャン。
作者が最高齢なんだから、皆乙女さw
- 657 名前:名無し草 :2005/04/11(月) 21:50:44
- テレ東のエジプト特集番組、面白い。
- 658 名前:名無し草 :2005/04/11(月) 21:51:07
- >>656
素晴しいご意見!禿同ですぅ〜〜
- 659 名前:名無し草 :2005/04/11(月) 21:57:36
- アダルトメン様すごい萌え。
メンフィスの気性&ルックス大好きなんだけど、いかんせん少年ってのが
最近萌えられないと思ってたから。。。
激情なんだけど余裕があるのがイイ!
- 660 名前:名無し草 :2005/04/11(月) 22:34:05
- 40-50代の婆様方って粘着厨率が高いのね
反面教師として気をつけなければな・・・
- 661 名前:名無し草 :2005/04/11(月) 23:16:57
- >>660
年代によって厨の頭数が増えていくんじゃなくて、年代が上の人間が厨だった場合、
個人個人の厨レベルが上がっていくから、高齢厨の基地外っぷりが際だつんだよ。
若い厨は厨歴が浅いので厨濃度も低いし薄いが
高齢厨は厨歴が長いので厨濃度も高いし濃い。
よって、高齢厨1匹=若い厨5匹くらいと予想されるので、高齢厨が一人いるだけでも際だつ。
- 662 名前:名無し草 :2005/04/12(火) 00:00:25
- >>661
おまいの話はつまらんぞ
- 663 名前:名無し草 :2005/04/12(火) 00:03:50
- オトナの余裕をみせるメンが素敵なのは言うに及ばずだけど、
>キャロルには決して見せない倣岸な酷薄さ
のくだりにも萌えです〜 なんか懐かし‥
- 664 名前:名無し草 :2005/04/12(火) 00:25:22
- >>662
ワロタ
- 665 名前:名無し草 :2005/04/12(火) 01:53:24
- >>663
私もそれ思った!
本編のメンヒスは完全にノロけっぱなしで、持ち前の残酷さを無くしてしまっているけど
(キバの抜けたライオンみたいですよね)
本来のメンヒスはやっぱりゴーマンで残酷じゃなくっちゃねぇ。
キャロルの前では見せないけど、ファラオとしての顔がちゃんとあるのが素敵。
あぁ、でも大人メンフィスという設定には参りました・・・。
今後も大人メンフィス×16歳キャロルという設定のお話が色んな作家様の手で
書かれたらいいなぁーなんて思ってます。
- 666 名前:月影の詩 :2005/04/12(火) 07:48:50
- >>620
89.
「王子、王子あなたに会いたかった…会いたかったわ!ああどれほど会いたかったことか」
キャサリンは懐かしい王子の香りがする胸に顔を埋めて泣きじゃくる。
「…キャサリンそなたの顔が見たい」
やがて王子はそっとキャサリンの顔を自分の方に向けさせてその美しさを愛でる。月の光に輝く髪、夜の深い色合いに染まっている瑠璃色の瞳…
長い指でキャサリンの顔の一つ一つを確かめるように触れた後、最後にその指は唇に優しく触れた。
「そなた、私のことを忘れようとしたのではなかったのか?夢の中ではかように申しておったが」
王子の言葉はややキャサリンを責める様な言い方だった。
「忘れようと思った…何度も。もう会えないかと思った…あなたなしで生きていかなくてはならないかと。でも忘れることだけは出来なかったの。
あなたは何度も私の夢の中に出てきて語りかけて来たわ。その度に辛くて泣きたくなった…」
キャサリンの頬に流れる涙を王子は唇で吸い取った。
「私もだ。そして、そなたなしで生きていくためにこの島へとやって来たのだ。永遠にそなたへの想いを埋めてしまうために」
「王子…あなたは、あなたは私をずっと愛してくれていたの?」
キャサリンはずっと聞きたかったその言葉を王子に問いかけた。王子の琥珀色の瞳がやさしくけぶったような表情を見せた。
「私は一度もその言葉を口にしなかった。そなたはそれを責めておるのか?ならば言おう。愛している…誰よりもそなただけを!」
「嬉しいわ!私も愛しているわ、あなただけを!王子、ああ王子…!」
キャサリンの瞳に歓びの涙がとめどなく溢れ出る。王子はその涙の一粒一粒にやさしく口づけをしながら囁く。
「泣くでない、キャサリン。こうして会えたというにそなたはなぜに泣く?私は二度とそなたを離しはせぬ!この世に生ある限りそなたを愛す。
我が愛するただ一人の妃よ」
そして王子はキャサリンの美しい唇に自らの唇を重ねる。三千年の隔たりを掻き消さんとばかりに、甘い口づけは徐々に深い口づけへと変わっていった。何度抱き合っても飽き足りることはないとばかりに二人は月の光に照らされた花々の中、止まったような時を過ごしていた。
- 667 名前:月影の詩 :2005/04/12(火) 07:50:11
- 90.
「ルカを浜辺に待たせている。そろそろ戻らねばならぬ」
王子はそっと唇をはなすとキャサリンを抱き締めながら囁いた。
「ルカ?ルカも来ているのね?」
「ああ。そなたの姿を見たらさぞかし驚くことであろう。彼は私が最も信頼する部下だ。今や摂政たる私の右腕となっている」
「摂政?王子、あなたは今そんな地位にいるのね。国王陛下はどうなさったの?」
キャサリンはびっくりして、王子の胸から顔を上げた。
「その話はいずれゆっくりすることに…さあキャサリン船を待たせてある、共に戻ろうぞ」
王子はキャサリンを先ほど独りで抜けてきた浜辺へと繋がる洞窟へと導く。
「待って…王子。大丈夫よね?またこの洞窟を抜けたら離れ離れになるなんてことないわよね?」
「そなたも心配性とみえるな。ルカも心配性すぎて私は時に戸惑うことがあるのだが。―――ならばこうすればよい!」
洞窟の入り口で躊躇するキャサリンを王子はその両腕に軽々と抱き上げた。
「まあ!王子…」
そしてその額にやさしく唇を触れて嬉しそうに微笑む。
「これで私の腕から逃げることはできぬ。安心であろう?」
「ええ王子。放さないでね、絶対に…」
キャサリンも王子の首に両手を廻して微笑を返した。幸せな恋人たちはこうして少し前は独り辿った洞窟を二人で戻っていくのだった。
「おお、キャサリン様!」
浜辺で待っていたルカは、王子の腕に抱かれていたキャサリンを見つけて驚いている様子だった。
「王子、一体これはどうしたことで?キャサリン様は一体どこからいらっしゃったのでござりまするか?」
「この島がイリスの姫の島ゆえと申しておこう。が、それも話せば長くなる…いずれゆっくりと教えてやろうぞ。今はただわが妃との再会を共に喜んでほしい、ルカ」
「もちろんでござりまする!王子。さあ船に乗ってわがヒッタイトに戻りましょうぞ」
(わがイズミル王子、本当にようござりました。この3年の間恋焦がれていらっしゃったキャサリン様が戻られた…これでハットゥシャにお帰りに
なっても意に沿わぬご結婚をなさらなくて済みまする…!どうか誰よりもお幸せになられますように!)
<続く>
- 668 名前:名無し草 :2005/04/12(火) 10:33:32
- 両想い王子うれしい・・・つД`)・゚・。・゚゚・*:.
- 669 名前:名無し草 :2005/04/12(火) 11:13:25
- (;´Д`)スバラスィ ...ハァハァ
- 670 名前:名無し草 :2005/04/12(火) 11:36:11
- >>メンフィス4年後さん
私も大人メンフィスに惚れ惚れ・・・。
原作のほうも、1〜15巻ぐらいまでは10代の少年でしたが
20巻以降はどうみても青年ですよね。実際青年王と呼ばれているし。
メンフィス4年後を読みながら、ルックスはそのあたりのメンフィスを想像しています。
35巻以降のメンフィスは馬顔になりすぎて嫌なんですが。
>>月影さん
ついに出会えてよかった、よかった!
ハッピーエンドを期待しております。
- 671 名前:名無し草 :2005/04/12(火) 11:37:07
- 月影作家様、88は数字を飛ばしただけですよね?
- 672 名前:名無し草 :2005/04/12(火) 15:28:28
- 王子とキャサリンの再会.。.:*・°
抱き上げて連れてってくれるのいいわぁ〜・・・ポワワァン
早く続きが読みたいです
- 673 名前:名無し草 :2005/04/12(火) 20:09:44
- もう、うーーーーーーーーーーんとラブラブでこれでもかってほどハッピィで、
読んでてアフォくさくなるくらいイチャイチャしてくれぃ! >王子&キャサリン
- 674 名前:名無し草 :2005/04/12(火) 22:50:00
- >>673
そうそう、もううーーんとイチャついて欲しい。もっと2人でいる時間を作って。
本編じゃこんな王子見れないから新鮮っすよ
- 675 名前:名無し草 :2005/04/12(火) 23:05:27
- >670
20巻ー30巻のメンヒスが一番良かったですよね>外見が
御大も絶好調だったんじゃないでしょうか。
ミノア編からダメになってきた気がします。
- 676 名前:名無し草 :2005/04/12(火) 23:13:23
- おぉ…呪われてあれ ミノア編!!
- 677 名前:名無し草 :2005/04/12(火) 23:22:28
- めんひすのあのブルマがね・・・。ダメージ大きかった・・・。
- 678 名前:名無し草 :2005/04/13(水) 00:26:10
- ブルマもそうだけど、王冠も形が変になっちゃったよね。
でこから触覚が生えたみたいな王冠があったよ。
触覚みたいな王冠つけて、ブルマはいてるメンヒスなんて見たくねーよ!
- 679 名前:名無し草 :2005/04/13(水) 00:32:58
- ブルマっていえばミノアのツインテールが強烈だったよね
- 680 名前:名無し草 :2005/04/13(水) 00:56:16
- ツインテールも強烈だったけど、ミノアのブルマといえば
もう1人イルカ男も忘れられない。
ミノア編、あんまり読み返してないのに印象強いのはブルマのせいか!?
- 681 名前:名無し草 :2005/04/13(水) 10:10:26
- そのとおりw
- 682 名前:蓮と薔薇 :2005/04/13(水) 10:55:47
- >>521
91
「モリオネーは王子を…」
「王子を愛したのではありませぬ。王子のただ一人の正妃の地位を愛したのです。そうお考えなさい、姫。
そなたは我が息子の側に並び立ち、共に国と民を治める責務を負った者。いつか申し聞かせたことが…これですよ」
諦観の笑みが王妃の顔に浮かぶ。
「時には他者を切り捨て、国と民の大義を取り…己の罪深さに慄き、祈る。
私と同じ道をそなたも…私の娘も歩まねばなりませぬ。でも姫、イズミルが私の心を照らしてくれたように、アスランがそなたを慰め励ましてくれるでしょう」
王妃は優しくキャロルを抱きしめ、労わるように小さな背中を撫でてやった。
「そなたは凛然と輝いて、他者の冥い想念など寄せ付けてはなりませぬ。それが王子やアスランのためです。幸福でいなさい。そう、せめて生きている間は…」
隣室で静かに女達の会話に耳を傾けていた王子の許に、音もなく兵士が走り寄り、何事かを耳打ちした。
「…まことか?」
無言で頷く兵士と共に、王子は部屋の外に走り出ていった。
「…おや?扉の音?王子が居たのでしょうか?立ち聞きとは無粋な…」
王妃は立ちあがり、まだ少し開いたままの扉の隙間から暗い廊下を見た。キャロルも後に続く。
暗い廊下は少し下り坂になっている。松明の灯りに照らされて浮かび上がる王子の上半身は、どことも知れぬ暗い所へ沈み込んでいくように、吸いこまれていくように見えた。
キャロルはぞくりと身を震わせた。その時、急にアスラン王子が泣き出した…。
- 683 名前:蓮と薔薇 :2005/04/13(水) 10:56:27
- 92
「おやおや。外の空気で目が覚めてしまいましたか?怖い夢でも見たのですか?」
王妃はそそくさと孫息子の揺り篭に駆け寄った。幼い子供は火がついたように泣いている。
「おお…おお、よしよし。どうしました?大丈夫ですよ、母上はここにおわすし、父上もじきに戻られましょう」
「王子はどうしたのでしょう?」
キャロルの声は、自分でも妙だと思うくらい震えていた。窓の外、表宮殿のほうはしんと静まり返り、急の案件が入ったとも思えない。
(王子!)
キャロルは先ほど見た、沈み込むように夜の暗闇に消えていく王子の後姿に身震いするような胸騒ぎを禁じえなかった。
「王妃様、私、王子が気になるのです。どうか、しばらくアスランをお願いいたします!」
そう言うやキャロルは部屋の外に駆け出した。
王妃はぐずる赤ん坊を様々に揺さぶってあやしながら、怪訝そうにキャロルを見送った。
「王子はどちらに?」
夜更け、供も連れず急に現れた金髪の王子妃に警備の兵士は驚いたようだった。
「は、王子は宮女達の牢へと向かわれたようでございますが…」
(モリオネーの所だわ!)
「そこへ案内してください。早く!」
兵士は、そう言って先に駆け出したキャロルの後をあたふたと追っていった。
- 684 名前:蓮と薔薇 :2005/04/13(水) 10:57:04
- 93
「王子様。やっとお目にかかれました」
モリオネーはどこか狂気を感じさせる静かな微笑で王子を迎え入れた。
「自害いたします前に、最後のお名残にお目にかかりたいと申しましたら獄吏が便宜を図ってくれました」
「死ぬ行く者の最後の望みを叶えてやるのは慣例だ」
殺風景で不潔な独房の饐えた空気の匂いの中、最低限に身を清めたモリオネーが王子を見つめる。その衣裳はみすぼらしくはなっているがアテネ風のそれ。
モリオネーの手には以前、王子が投げ捨てるように与えた銀の短剣─高貴の者が自害する折に用いる道具─が握られている。
「王子様、私は…」
嫋嫋たるモリオネーの声に、しかし王子は何の感興も覚えぬようだった。
「私が見届けてやる。最後にそなたの矜持と気概を見せよ、アテネのモリオネーよ」
松明のはぜる音だけが響く。
モリオネーはじっと手の中の短剣を見つめた。冷たく重い道具。全てを終わらせる道具。愛したけれど愛してはくれなかった男性からの最後の贈り物。
モリオネーは王子の足元に跪いた。
「王子様…」
縋るような囁きに返って来るのは、沈黙と猛禽を思わせる冷たい眼光。そこに僅かに含まれる哀れみがモリオネーを余計、惨めにした。
不意に女の顔に浮かんだ晴れやかな笑いに、場の空気が歪んだ。
「死ねーっ!」
モリオネーは振り上げた短剣を己の喉にではなく、王子の脇腹に突き立て、引きぬいた。
血が零れる重い嫌な音に、獄吏達の怒号と哀れな狂女の哄笑が重なっていく…。
- 685 名前:蓮と薔薇 :2005/04/13(水) 10:58:01
- 94
罪人を俗世から隔離する、重い樫の扉の陰から漏れてくる混乱のざわめきと血の匂いにキャロルは地面が沈み込んでいくような感覚を覚えた。
(王子!どうか…!)
廊下を歩いていく王子の姿に感じた不吉な胸騒ぎの原因はこれだった。
「王子っ!」
目の前に広がるのは血の赤と夜の黒に染まった風景。
(遅かった…)
震える身体をやっと支えるキャロルの耳にモリオネーの罵声が突き刺さった。
「見るがいい、ナイルの売女め!お前が王子を殺したのよ!お前のせいで、お前が来なければ、お前が私を陥れなければ、王子は死なずにすんだのよっ!」
溢れて失われていく血の匂い。壁に染み込んだ罪人たちの嘆きと呪詛の匂い。
「私のアテネを愚弄した野蛮人は報いを受けたわ!いい気味だこと!
ナイルの姫、私が憎い?王子を殺した金髪の化け物、人を不幸にする地獄の売春婦め!
いい気味だわ、いい気味よ!お前の澄ましかえった顔が醜く歪んで本性を剥き出しにするっ!」
キャロルは腰に差した守り刀に手を伸ばした。絶望、後悔、憎しみ、怒り、悲嘆…諸々の冥い激しい感情が小柄な身体を圧倒した。
キャロルの気迫とモリオネーの狂気が、王子の血の匂いの中に居合わせた人々を縛って不吉な活人画を描き出す。
「私を殺すの?お前に出来るの?卑怯な臆病者の偽善者に?」
モリオネーは目を見開き、口を裂けんばかりに開いて哄笑した。血染めの短剣が不吉に光る。
(殺せ、私を殺すがいいわ、ナイルの姫!綺麗なその手を血に染めて私を殺すがいい!
そうすれば!私は王子の魂を抱いて黄泉の国に墜ちて行こう!王子と共に、もう永遠に離れないで…!)
- 686 名前:蓮と薔薇 :2005/04/13(水) 10:59:30
- 95
「許さない…っ」
キャロルの震える手に握られた短剣がモリオネーの心臓を狙う。キャロルもまた狂気に囚われていた…。
その時、不意に。
「や…めよ…」
血を流し倒れ臥していた王子が体を引き起こし、二人の女を制止した。
途端に牢を支配していた狂気と殺気に満ちた空気が霧散していき、時間が流れ始める。
「やめよ、姫。剣を…捨てよ。こちらに…こちらに」
震える腕でようやく体を支える王子の呼びかけが、キャロルを正気に引き戻した。
「王子っ!」
キャロルは王子に駆けより、血で汚れるのも構わずしっかりとその大柄な体を支えた。
獄吏や兵士もようやく眠りから覚めたように、モリオネーを捕縛する。
「待てい…。その女、殺しては…なら、ぬ。死の平安を与えてはならぬ…」
荒い息を吐きながら王子は命じた。
「‘嘆きのはみ’を噛ませよ…。自害を許すな。生き長らえさせよ…死の安らぎを…奪え…」
王子の命令に、獄吏が細い馬具のような棒を持って来た。モリオネーを乱暴に引き起こし、その棒を猿轡のように口に噛ませ、細い鎖を乱暴に引っ張って頭部に固定する。
棒は丸くはなく、端を鈍い刃物のように加工してあるのだろう。はみを噛まされたモリオネーの口の両端から血が流れ、苦痛の呻き声が響き渡った。
「もう舌を噛むことも叶わんぞ」
獄吏は冷たく言った。
舌を噛むことは出来ないけれど、喋ることも難しいけれど、最低限の飲食物は取れる仕組みのその道具の本当の惨さを、モリオネーはまだ知らない。
「王子を部屋に!医師の手配を!急いでください!」
我に返ったキャロルの命令に、人々は争って従った。王子は気を失ったのか、モリオネーの涙に濡れた顔を見ることもなかった。
そして牢獄は再び闇に閉ざされる…。
続く
- 687 名前:名無し草 :2005/04/13(水) 12:21:48
- 蓮と薔薇、今回も面白い〜!
そして面白いとこで終わってしまった〜つД`)
転んでもただでは起きないモリオネー、期待を裏切らずに
やってくれましたね。
ここへきて存在感が出てきた感のある王子‥
次回も期待してます!
- 688 名前:名無し草 :2005/04/13(水) 14:47:38
- こんなにドキドキしながら読んだのははじめてです。
あーどうなっちゃうんだろう! さらにドキドキだー!
- 689 名前:名無し草 :2005/04/13(水) 15:28:24
- >>688
初めてって・・・
普段小説を読まない人なんだね・・・
- 690 名前:名無し草 :2005/04/13(水) 15:35:44
- >>689
いちいちうっせーババアだなあ(プ
- 691 名前:名無し草 :2005/04/13(水) 15:36:27
-
二二二二二二l | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| 引っ越し!粘着嵐!!消えろ!!!
| | ♪ _________ ♪ | ∧_∧ さっさと引っ越〜し!!しばくぞッッ!!!!
| | |◎□◎|. | <`Д´ >つ─◎
| | /´ ̄ ̄ ̄ ̄/⌒ヽ.| /´ ̄し' ̄し' \ ///.
 ̄ ̄| | | ̄ ̄ ̄| 、_人_ / 彡 ◎ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | _) ◎彡.| | バン
| | | | ´`Y´ .| | バン
t______t,,ノ t_______t,ノ
引っ越し♪引っ越し♪♪ さっさと引っ越〜し♪♪しばくぞッッ♪♪♪♪
- 692 名前:名無し草 :2005/04/13(水) 15:36:54
- >690-691
スルーできないバカの見本www
- 693 名前:名無し草 :2005/04/13(水) 15:40:21
- つーか「蓮と薔薇」を読んでこんなにドキドキしたのは初めて、ってことではないの?
普段小説読んでる割には読解力や想像力に乏しいのね♪
とスルーできないバカですた〜
- 694 名前:名無し草 :2005/04/13(水) 15:41:32
- >>693
本当にバカだねwwwwwwwwプゲラ
- 695 名前:名無し草 :2005/04/13(水) 15:47:46
-
二二二二二二l | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| 引っ越し!>>694!!消えろ!!!
| | ♪ _________ ♪ | ∧_∧ さっさと引っ越〜し!!しばくぞッッ!!!!
| | |◎□◎|. | <`Д´ >つ─◎
| | /´ ̄ ̄ ̄ ̄/⌒ヽ.| /´ ̄し' ̄し' \ ///.
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| | | | _) ◎彡.| | バン
| | | | ´`Y´ .| | バン
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引っ越し♪引っ越し♪♪ さっさと引っ越〜し♪♪しばくぞッッ♪♪♪♪
- 696 名前:名無し草 :2005/04/13(水) 15:50:01
- >689-695
スレを荒そうと必死なヲバの自演。
放っておくと延々と一人ファイトを続けるので、スルー必須。
- 697 名前:名無し草 :2005/04/13(水) 15:56:58
- 蓮と薔薇って聞くと、蓮コラを必ず思い出す
- 698 名前:名無し草 :2005/04/13(水) 16:15:53
- 王子どうなってしまうの〜?そりゃもちろん助かるだろうけれど。
怪我して看病するキャロルとラブラブ?
月影やメンフィス4年後と一緒にみんなラブラブになってほしい〜
いや、もちろんモリオネーその後も気になるのだが・・・
- 699 名前:名無し草 :2005/04/13(水) 16:17:59
-
二二二二二二l | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| 引っ越し!粘着嵐!!消えろ!!!
| | ♪ _________ ♪ | ∧_∧ さっさと引っ越〜し!!しばくぞッッ!!!!
| | |◎□◎|. | <`Д´ >つ─◎
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| | | | _) ◎彡.| | バン
| | | | ´`Y´ .| | バン
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引っ越し♪引っ越し♪♪ さっさと引っ越〜し♪♪しばくぞッッ♪♪♪♪
- 700 名前:名無し草 :2005/04/13(水) 16:52:23
- >>696
1レスしかしてないのにジエンていわれちゃった…
- 701 名前:名無し草 :2005/04/13(水) 18:19:55
- || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
||@・婆は頻尿が一番負担。常におまるかパッドを持っています。 .||
||A・放置された婆は煽りや自作自演であなたのレスを誘います。 . ||
|| ノセられてレスしたらその時点であなたの負け。 ||
||B・反撃は婆の滋養にして栄養であり最も喜ぶことです。 .||
|| 婆にエサを 与えないで下さい。 .。 ∧ ∧ ||
||C・枯死するまで孤独に暴れさせておいて \ (゚ー゚*) いいかな・・?
|| ゴミが溜まったら削除が一番です。 ⊂ ⊂ )旦~ ||
||___ ∧ ∧__∧ ∧__ ∧ ∧_____ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|_____||
( ∧ ∧__ ( ∧ ∧__( ∧ ∧  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
〜(_( ∧ ∧_ ( ∧ ∧_ ( ∧ ∧ は〜い、先生。
〜(_( ,,)〜(_( ,,)〜(_( ,,)
〜(___ノ 〜(___ノ 〜(___ノ
- 702 名前:名無し草 :2005/04/13(水) 18:33:43
-
_人 _人 _人 _人 _人 _人 _人 _人 _人
ノ⌒ 丿⌒ 丿⌒ 丿 ノ⌒ 丿ノ⌒ 丿ノ⌒ 丿ノ⌒ 丿ノ⌒ 丿ノ⌒ 丿
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ノ ̄ ::::::::::::::::::::::)::::::::::::):::::::::::)::::::::::):::::::::::)::::::::::):::::::::::):::::::::::):::::::::::)::::::::::)::::::::::)
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- 703 名前:名無し草 :2005/04/13(水) 18:39:23
- いろいろ拾ったのをまとめてみた
二二二二二二l | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| 引っ越し! 引っ越し!
| | | ∧_∧
| | | <`Д´ >つ─◎
| | /´ ̄ ̄ ̄ ̄/⌒ヽ.| /´ ̄し' ̄し' \ ///.
 ̄ ̄| | | ̄ ̄ ̄| 、_人_ / 彡 ◎ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | _) ◎彡.| | バン
| | | | ´`Y´ .| | バン
t______t,,ノ t_______t,ノ
_______________________
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- 704 名前:名無し草 :2005/04/13(水) 18:39:52
- 王家スレといえば!
ウンコー
- 705 名前:名無し草 :2005/04/13(水) 18:41:52
- かわいいウンコAAならけっこう好きなんだけどなあ
- 706 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 01:04:50
- ごめん(´;ω;`)パケ代無意味にかかるから荒らすのも簡潔に頼む…
- 707 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 07:55:40
- >>706
そこでiMonaの出番ですよ。
いいぞ、iMona。パケ代かなり節約できた。
AAの表示省略機能もあるから(・∀・)イイ!!
- 708 名前:月影の詩 :2005/04/14(木) 10:05:14
- 「88」の番号を間違って抜かしてしまいました。内容は飛ばしていません。一部番号が
重なりますがお許し下さい。
>>667
90.
船は月の光輝く穏やかなエーゲ海を滑るように渡っていく。王子はキャサリンを腕に抱きながら甲板に立ち、遠ざかって行く虹の島の島影を見送っていた。
「寒くはないか?キャサリン。話したきことは数多くあるが…しかし」
そこまで言うと王子は言葉を切ってそっとキャサリンを抱き締める。
「こうしてあなたの腕の中にいられるのならちっとも寒くはないわ、王子」
キャサリンは幸福そうに微笑んで王子の胸に顔を埋めそっと呟く。
「あなたの香り…乳香の。時のかなたの私がいた世界でもこの香りを好む人は多いのよ。独りで寂しく辛い時はいつもこの香りを側に置いてあなたを想っていたわ」
「かわいい事を言ってくれるな、キャサリン。私も花々の香りにそなたの面影を重ねていたものぞ。私の寝所によくムーラが花々を飾っては
慰めとしてくれていたが、そなたの代わりにはならぬ。…今宵はもう遅い。明日にはアルザワの首都ヒエロポリスに着くはず。
それまではゆっくり休むとしよう」
王子は船室に入るとキャサリンをその琥珀色の瞳でじっと見つめた。
「キャサリン、そなたは少し変ったであろうか?去った頃はまだ幼き少女のようであったが」
「少しは大人になったかしら?あなたに相応しくなっているといいのだけれど…王子」
「もう幼き少女ではないと申すか?わが妃よ。こちらに来るがよい」
王子は端整な顔に微笑を浮かべ、キャサリンに手を差し伸べると寝台へと導いた。
「朝までわが腕の中で共に眠ろうぞ。独り寝には飽きた。これからはいつもそなたを朝まで抱き締めて眠りに着きたい、キャサリンよ」
「王子…私も…」
キャサリンは頬を染めてそっとその胸に寄り添う。
「夜いつも一人きりで目が覚めてはあなたのことを思い出していたわ、王子。でももう寂しい想いはしなくていいのね?」
枕の上に美しい金色の髪を広げて王子はその髪をやさしく撫でる。
「そなたの髪…この美しい髪がわが枕の上に広がる夢を何度見たことか。今宵はこのままそなたをただ抱き締めていたい…」
そう言うと王子はキャサリンにそっと口づけをしながら瞳を閉じた。――――遠くからは船の舳先を波が洗う音だけが響いていた。
- 709 名前:Ψ(`▼´)Ψ月影の詩 :2005/04/14(木) 10:07:04
- 91.
アルザワの首都ヒエロポリスはエーゲ海に面した穏やかで美しい街だった。アルザワは元々ヒッタイトの同盟国で今は完全にその支配下にある。
「美しい街ね、王子。ここの人々もやさしく穏やかな人たちばかり。この国と象徴しているのね」
キャサリンはヒッタイトの美しい衣装を身に纏い、居室の寝椅子でくつろぐ王子を振り返りながら露台から広がるエーゲ海を眺めていた。
夕陽に煌く金色の長い髪、エーゲの海と空を混ぜ合わせたような深い青い瞳の美しいキャサリン…私の妃…!王子の胸に歓びが溢れ出る。
「海に面していないわがヒッタイトにはアルザワは重要な拠点なのだ、キャサリン。幸い現アルザワ王も温厚な人柄で助かっておる。
しかしそなたは疲れてはいないか?今日1日宮廷での歓迎に私の妃としての役割は慣れぬものであったであろう?」
「いいえ、王子。あなたの側にいられるのならば私はどんなことだって耐えられるわ。三千年もの時の隔たりを耐え抜くことに比べたら
そんなことは何でもないこと」
そう言いながら、キャサリンは王子の傍らに座りそっとその胸に寄り添う。すると王子の腕がやさしく廻され、キャサリンの心と体はやさしい想いで満たされる。
「キャサリン…」
王子はそっと名を呼び唇を重ねるとキャサリンを抱き上げ寝台へと運ぶ。そしてやさしく横たえると自らもその傍らに横になり口づけを深くしていった。
「王子…」
口づけの合間にキャサリンは抗議とも疑問とも取れるように囁くが、王子は黙ってやさしく唇を重ねながらその長い指先はキャサリンの衣を取り去っていく。
「愛している、わが妃よ」
その言葉にキャサリンは王子の腕の中でその想いのままの形になる蜜蝋のように溶けていった。
- 710 名前:Ψ(`▼´)Ψ月影の詩 :2005/04/14(木) 10:07:37
- 92.
王子の唇は薔薇のように美しいキャサリンの胸を彷徨う。そしてその優雅な長い指先は白い足をそっと開き花びらを弄ぶ。
「ああ…王子っ!」
キャサリンは瞳に涙を浮かべながら甘い愛撫に耐え切れぬように王子の逞しい躯にしがみついていた。
「ここには…誰か他の男が触れたことがあるのか?キャサリン?そなたと私は3年もの月日離れ離れだった。その間にそなたは美しく花開いた。
もし他の男がいたとしても不思議ではあるまいが…しかし、しかしそんなことは許さぬ!そなたは私だけのものでなくてはならぬ!」
王子の琥珀の瞳が嫉妬に燃え不敵な輝きを増して、キャサリンの瑠璃色の瞳を覗き込む。
「い…いいえ王子。あなた以外の男の人になど触れられたくはない…私はあなただけのもの…誰も触れたことなどないわ!」
「おお、キャサリン!」
キャサリンの素直な言葉に王子はキャサリンを激しく抱き締める。やがて、キャサリンの体をそっと開くと自らの躯を重ねその剣の矛先を美しい
鞘に収めた。
「あ…ぅ…っ王…子っ!」
3年ぶりに体を開かれた痛みにキャサリンは初めての時のように固くなる。
「痛むのか…?済まぬ。ずっと男を受け入れぬ体であったのに、先走ってしまったか?」
王子はキャサリンの痛みが引くまで口づけを繰り返しやさしく抱き締めながら囁く。
やがてそのたおやかな体がなじんでくると、少しづづきゃサリンの体を揺らし始めた。
「ああぁぁ…」
傾いた夕陽にキャサリンの白い体が美しく染まる。長かった年月を経て、愛する王子の腕に抱かれた切なさが甘い想いとなってキャサリンの歓びと替わっていった。
- 711 名前:Ψ(`▼´)Ψ月影の詩 :2005/04/14(木) 10:08:18
- 93.
「あぁ…んん…――――王子…」
王子の甘い責め苦にキャサリンはその煌く髪を枕の上に乱しながら歓びの声を洩らす。
「キャサリン…愛している。そなたは私だけのものぞ」
時折、口づけの合間に王子の口から洩れる甘い言葉も一体となってキャサリンの歓びを増していった。
やがて、もう少しで歓びの頂が見えそうなところでさっと王子がその身を引く。
「王子…?」
キャサリンは突然突き放されたような感覚に抗議の言葉を洩らした。――――がそれも一瞬、王子はそっとキャサリンの体をうつ伏せにさせると、
背後に廻り再びその身を深く沈めてきた。
「あぁぁ…」
一瞬でも焦らされたがゆえにいやがおうでも歓びは増していく。王子はキャサリンを深く愛しながら、後ろ側から両手で薔薇色の胸をそっと包み込むように愛撫をすると片方の指を下げて花芯にやさしく触れた。
その瞬間、キャサリンは長い歓びの声を上げ歓喜の頂へと押し上げられた。同時に王子も激しい想いを籠めてキャサリンの体奥深くに自らを解き放った。
<続く>
- 712 名前:月影の詩<訂正> :2005/04/14(木) 10:11:18
- 91.「美しい街ね、王子。ここの人々もやさしく穏やかな人たちばかり。この国と象徴しているのね」
→「―――この国 を 象徴しているのね」
の間違いです。すみません。
- 713 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 10:50:39
- うーむ、折角のエロシーンが何故か萌えない・・・
二人の会話が多すぎるからかなあ?
引きずり込むようなドキドキするエッチを描けるっていうのも、一つの才能なんだろうなあ。
とりあえず乙でした
- 714 名前:月影の詩 :2005/04/14(木) 13:20:51
- >>711
94.
エーゲの海を揺れる月影が輝いている。柔らかな風は海を渡り潮の香りを抱き合う恋人たちの元へと運んでくる。
キャサリンは、3年前に傷ついていた王子の肩の傷にそっと唇を触れながらその躯の存在を確かめていた。
「あなたの肩の傷跡がまだ残っている。ひどかったのね…まだ痛むことはあるの?」
王子はふっ…と笑みをこぼしながらキャサリンの額に唇を寄せる。
「もう痛むことはない。ルカがナイルの姫から傷を治す方法を聞きつけ腕のいい医者が『鉄の弾』を取り出したのだ。この傷は姫によれば、姫の兄が放った『銃』という武器のものだということだ」
「まあ!銃ですって?それに姫の兄?王子、あなたはライアン兄さんに撃たれたというの!」
キャサリンはびっくりして起き上がり、両手で心配そうに愛する王子の顔を包み込んだ。
「ライアン兄さん?そなた姫の兄を知っているのか?――――!まさかそなた…三千年の時の彼方で姫との関係の秘密がわかったのか?」
王子はキャサリンに問いかける。怜悧で賢きイズミル王子…「時を超える」という信じられない事実さえも理解するその賢さは噂に違わぬものであった。
「ええ、王子…。実はナイルの姫は、キャロルは私の双子の妹なの!生まれた時に別れ別れになったのだけれど…。魔女キルケーは未来の彼方をその妖かしを使って透視し私を呼び寄せたの。すべてはあなたを意のままにするために!」
- 715 名前:月影の詩 :2005/04/14(木) 13:21:39
- 95.
「姫とそなたが双子…?そうであろう、今更驚くこともありはせぬ。そなたたちを見れば誰もがかように思うであろう。さようであったか…」
王子は驚愕の事実にも慌てる風もなくさらりと受け流し、その琥珀色の瞳を遠く窓の外に見やった。
「いずれ時が満ちればこの事実をメンフィス王と姫の元に知らせることもできよう。そなたと姫が双子の姉妹ならば、私とメンフィス王は義理の
兄弟ぞ!在り得ぬ話に笑えるが…対立するヒッタイトとエジプトにも長き平和が訪れる日も近かろう。キャサリン、これでそなたをわが正妃に
する理由が見つかった。何もなくとも私はそなたを正妃にするつもりではあったが、そうと判れば誰も反対はせぬであろう。そなたはエジプトの
ファラオが正妃ナイルの姫の姉にして女神の娘ぞ!」
「キャサリン、明日はハットゥシャに向かって出立いたす。向こうに戻れば暫くは忙しくそなたと過ごす時間も少なくなろう。婚儀の前には数回に渡り禊を行わねばならぬ。大変だとは思うが我慢して欲しい」
王子はキャサリンの髪を撫でながら語りかける。
「寝物語としては少々固い話となったな。だが、何があろうとこれだけは変らぬ、そなたは生涯を通して私のたった一人の愛する妃ぞ」
「嬉しい…王子。愛しているわ、誰よりもあなただけを」
キャサリンの瞳からは涙が毀れ、王子はそんなキャサリンを掻き抱く。
(何があっても私はあなたに着いていくわ、王子。三千年の時はそのために超えてきたのだもの!)
三千年の時を超えて再び胸の中に戻った美しい花の女神。王子はかすかに漂う海の香りを深く吸いながら愛しい恋人を抱き締め、腕の中に咲く花を愛でていた。
- 716 名前:月影の詩 :2005/04/14(木) 13:22:22
- 96.
ハットゥシャの遅い春。花々は一斉に咲きこぼれ長かった冬が去り、春が廻り来た歓びに溢れかえっている。
そんな歓びの季節の訪れに街のそこかしこは賑やかな民の声で沸き返っていた。
「一年ぶりにお帰りの摂政殿下となられたイズミル王子様がご正妃を娶られたぞ!」
市の物売りは香辛料を買い求めに来た客に嬉しそうに報告をする。
「三年前に突然いなくなられた金色の髪のお姫様でしょ?美しい方なんでしょうねえ…」
「なんでもエジプト王妃の姉で女神の娘って言う噂じゃないか?」
隣のパン売りの亭主が口を挟む。
「イズミル殿下はずっとずっとその姫様に恋焦がれていたっていう話じゃなかったのかねぇ?」
パンを物色していた老婆が顔を上げた。
「イリスの姫様って言うらしいよ、何でも姉の姫様は。そうそう、でそのイリスの姫様はナイルの姫様と双子の姉でそっくり。そこでわが摂政殿下が見初められたという訳だと聞いたよ」
パン屋の主人は自慢げに話す。
「よかったよねぇ。なにせわが王子殿下はとびきりの美男ときてる。私がもし若かったら絶対に側室になりたかったねえ」
「奥さん、無理無理。イズミル殿下は姫様一筋という噂だよ。誰よりも金色の髪のお姫様を愛していらっしゃるのさ」
「いい話だねえ…。私もそんな恋がしてみたかったよ」
民たちは口々に国の自慢であるイズミル王子とその正妃であるイリスの姫君の噂話をして盛り上がっていた。
市のそこかしこに大地の実りが溢れ、賑やかな民の声が響く豊かなハットゥシャの春――――平和な時はゆったりと過ぎていくのであった。
- 717 名前:月影の詩 :2005/04/14(木) 13:29:08
- 97.
王子は露台に腰をかけて花々が運ぶ香りを吸い込む。
そこからは遠くハットゥシャの街が眺めることができる、王子が幼い頃より大好きな故郷の眺めであった。
「王子?またそこにいらしたのね?」
振り返ると春の陽ざしに髪を煌かせながらキャサリンが微笑んでいた。
「キャサリン…こちらへ」
王子は手をキャサリンの方へ差し伸べる。キャサリンはまっすぐ王子の腕の中に身を投げかけた。
「いつの日のことであったろう?そなたをこの同じ場所で抱きながらわがハットゥシャの街を眺めたのは?」
「憶えていて下さったのね?時の彼方にいて私はこの地を訪れた…何度あなたの元に戻りたいと願ったことか。でもこうして願いはやっと叶えられたのね、王子」
王子はキャサリンの金色の髪に頬を埋めながらその身をそっと抱き寄せた。その輝く髪には風が運んだ花びらが舞い落ちていた。
「そなたを二度と放しはせぬ、このハットゥシャで生涯共に生きようぞ。愛するわが妃、キャサリンよ…」
「ええ、王子。私もあなたの側を二度と離れないわ!誓って!」
指を絡め固く抱き合い甘い口づけを交わして誓う永遠の愛…。
遠くハットゥシャの街に飛び交う市の賑やかな声は二人の耳元まで届いたであろうか?
三千年の時を超え廻り来た春の歓び…やがてそれは舞い散る花びらと共に風に運ばれ遠き伝説となるのであった。
――――― 完 ―――――
<後記>
最後までお読みいただいて下さって本当にありがとうございました。
「桜の花が散るまでに」終わらせるのが最初の予定でしたので、まとめてのUPお許し下さい。
途中、読みにくい部分があったにもかかわらず、色々アドバイスくださった皆様、
稚拙で読みにくい文章にもめげずに、感想を下さった皆様には心から感謝をしております。
100章で完結とする目標で書き始めました。3章ほど残っておりますが、途中でご希望のあった
「キャロルとキャサリンの再会の後日談」とタイトル「月影の詩」をリンクさせて
そのうち時間があれば短編にてUPしたいと思っております。
皆様には、感謝の気持ちを込めてここで筆を休ませたいと思います。
ありがとうございました!
- 718 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 14:05:01
- 正直ほんとに稚拙だった
- 719 名前:月影の詩<後記つけたし> :2005/04/14(木) 14:10:08
- すみません、後記につけたしさせて下さい。
2ちゃんねるも含めて「ストーリーのある物語」を完結させたのほとんど初めての経験でした。
途中何度もくじけそうになりながらも、皆様の励ましのお言葉になんとかここまで持ってくる
ことができました。
最初は、一王子ファンとして王家のスレを普通に楽しんでおりましたが、ひょんなことから
「キャロルが双子だったら?」と思いつき、気がつけば話を書いていたという状態でした。
文章を書くのはど・素人の私ではありましたが、数々のご感想を下さった皆様、また目を通して
下さった方、本当に感謝しております。
ラブシーンは書くのが苦手で、かなり照れながら書くハメになりました。
何度読み返しても、「?」が多いのは、やはり二人のラブシーンです。
それでもなんとか乗り切って来られたのはひとえに皆様の応援やアドバイスが
あったからだと思っております。
気がつけばUPするのが一つの楽しみともなっていました。
楽しい一時をここで過ごせてよかったと思っています。
拙い部分、素人丸出しの部分はどうぞご容赦下さい。
引き続き、他の作家様たちの作品を一読み手に戻って楽しみにしております。
皆様、頑張って下さい、応援しております!
- 720 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 14:34:06
- ものすごい自分語りだな・・・・
自分語りは嫌われるって知らないの?
- 721 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 14:40:03
- アイタタタタ
- 722 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 14:49:52
- 終わっちゃった・・・・ ハッピーエンドで嬉しい反面、
もう読めないと思うとちょっと淋しいです。
月影作者さま、素敵な物語をありがとうございました&おつかれさまでした。
いつも楽しみに読ませていただきました。
後日談も待ってます!
- 723 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 14:52:17
- 大作、書き終えたんだから”今回だけは”多めにみたろうや。
ところで、蓮薔薇と4年後もラストが近づいてるから
楽しみなんだけど、ちと寂しい。
- 724 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 14:55:05
- これからここで書き出そうって人もなかなかいないだろうしね。
よっぽど自信があるか、普段から叩かれ慣れてて耐性があるか、鈍感じゃないと無理ぽ。
- 725 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 15:04:31
- 月影作家様、
素敵なお話をありがとうございました!
いつもうpを楽しみに待っていたのですけど
終わってしまうのも寂しい反面、
ハッピーエンドでよかったとしみじみしています。
もしよかったら、また新作でも続編でもうpしてもらえるのを
心待ちにしています。
お疲れさまでした。
- 726 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 15:07:52
- 終わっちゃったのね・・・。桜の花びらが散る頃・・・
月影の詩作者さま、ありがとうございました。毎日楽しみで
読み終わった後ポワーンとしてました
そしてこういったストーリーはもっと長編で読んでみたいと思ってました
機会がありましたら是非いつかどこかでロングヴァージョンお願いします
後日談、楽しみにお待ちしております!
- 727 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 15:18:48
- 。・゚・(ノД`)・゚・。
皆さんと一緒でハッピーエンドうれしい!でも終わっちゃってさみしいです。
月影の詩作家さま、ありがとうございました。
作家さまが王子のことを本当に愛着をもって描いているのがよくわかりました。
控えめなラブシーンも、このお話には合っていて良かったと私は思います。
後日談楽しみにしています。そしていつかまた、長編も書いてくださいね。
- 728 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 15:19:17
- 一番下手な人が終わってとりあえず安心。
- 729 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 15:20:42
- >>724
月影は鈍感っぽい。或いはホンモノのバカ。
- 730 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 15:21:23
-
二二二二二二l | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| 引っ越し!粘着嵐!!消えろ!!!
| | ♪ _________ ♪ | ∧_∧ さっさと引っ越〜し!!しばくぞッッ!!!!
| | |◎□◎|. | <`Д´ >つ─◎
| | /´ ̄ ̄ ̄ ̄/⌒ヽ.| /´ ̄し' ̄し' \ ///.
 ̄ ̄| | | ̄ ̄ ̄| 、_人_ / 彡 ◎ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
| | | | _) ◎彡.| | バン
| | | | ´`Y´ .| | バン
t______t,,ノ t_______t,ノ
引っ越し♪引っ越し♪♪ さっさと引っ越〜し♪♪しばくぞッッ♪♪♪♪
- 731 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 15:23:31
- キャロルの形代でしかないキャサリンが可哀相だったな。最初から最後まで。
- 732 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 15:30:27
- 私は王子の話し言葉が、結局最後までちょっと苦手だった・・・
もしまた書くのなら、一考して欲しいかも。
- 733 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 15:32:57
-
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
||@・婆は頻尿が一番負担。常におまるかパッドを持っています。 .||
||A・放置された婆は煽りや自作自演であなたのレスを誘います。 . ||
|| ノセられてレスしたらその時点であなたの負け。 ||
||B・反撃は婆の滋養にして栄養であり最も喜ぶことです。 .||
|| 婆にエサを 与えないで下さい。 .。 ∧ ∧ ||
||C・枯死するまで孤独に暴れさせておいて \ (゚ー゚*) いいかな・・?
|| ゴミが溜まったら削除が一番です。 ⊂ ⊂ )旦~ ||
||___ ∧ ∧__∧ ∧__ ∧ ∧_____ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|_____||
( ∧ ∧__ ( ∧ ∧__( ∧ ∧  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
〜(_( ∧ ∧_ ( ∧ ∧_ ( ∧ ∧ は〜い、先生。
〜(_( ,,)〜(_( ,,)〜(_( ,,)
〜(___ノ 〜(___ノ 〜(___ノ
- 734 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 16:07:33
- くさい肥溜めだな、ここ
- 735 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 16:47:54
- γ⌒ヽ
(´ρ` l こあいスレだお
) l.
..ヽ_,,ノ
- 736 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 17:26:40
- 私は最後まで書いてくれる作家さんは誰もありがたい。
これだけ叩かれてというが、どうせ嵐さんはみんな叩くんだし一緒。
これから書く人も、一度書き始めたらぜひ最後まで書いて欲しいな。
強い作家さんきぼんぬです。
- 737 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 17:36:05
- 嵐にさんなんか付けるなよ・・・
あとさあ、
>これから書く人も、一度書き始めたらぜひ最後まで書いて欲しいな。
>強い作家さんきぼんぬです。
これってどうよ?
確かにそうだけど、自分も最後まで書いて欲しいけどさ、でもここの嵐って
粘着度がひどいし、書き手をメタクソに否定する書き込みも多いでしょ。
読み手は無責任に能天気に、
「どうせ嵐は叩くものだから、最後まで書いて欲しい!強い作家キボンヌ!」って言ってりゃいいけど
作家の立場になれば、せっかく苦労して書いたものをメタクソに言われたらピリピリするだろうし、
傷つきもすると思う。
傷ついて、もうここに書きたくないと思うようになっても責められないんじゃないの
- 738 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 17:47:56
- 私も737さんに同感。
書き続けるってのは努力と時間が要るんだよ。
それを惜しまず提供してくださる作家様はありがたい。
だからといってここまで粘着して叩く荒らしに負けるなって
それは読者側の傲慢かもしれないよ。
せめて荒しから作家様方を守ってあげるくらいはしてあげたい。
- 739 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 17:59:52
- たしかにそうなんだけど、ここに発表するからにはある程度の嵐に会う覚悟は
してないと作品は発表できないよね。
そういう意味での「強さ」は必要だと思うよ、作家さんにも。
褒めるだけのスレでもないし、きつい批評も匿名だから時にはあるし。
いい意味での強さは作家さんには必要。でも嵐は無視してほしい。
- 740 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 18:03:57
- 私も737、738に同意だ。
異常とも言える粘着荒らしから作家さんを守ってあげたいというのも同意。
ただ、現実には難しい。
うっかり庇うレスをしようものなら「自演乙」といわれ、作家さんに
余計な攻撃を与えるきっかけともなりかねない。
で、荒らしはスルーして感想を入れればそれも「自演」と言われる。
作家さんを守るって、どうすればいいんだろう?
マジレスでごめん。
- 741 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 18:15:53
- >>740
完全にスルー。それしかないと思う
これが難しいんだけどね・・・
- 742 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 18:20:20
- 続けレススマソ
本当なら、ID出る板がやっぱりいいんだよね。
ここは自演ができちゃうから、せっかく住人がみんな我慢してスルーしてても
嵐が一人で、攻撃と反撃の芝居を延々とやることが可能だから。
どうしても嵐がいなくならず、それに辟易して新たな書き手さんが現れない状態になったら
避難所としてしたらばとかを借りるのもテだと思う。
1作品に1スレッド、(たとえば月影の詩で1スレ、メンフィス4年後で1スレ、蓮薔薇で1スレ…みたいな)
あと感想スレや雑談スレを別に作れば、作品は途切れずスムーズにずっと読むことが出来るし
嵐は管理人によるアク禁が可能になるしね。
これはあくまで最終手段だけど。
- 743 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 18:24:38
- >>731
キャロルにクリソツだからじゃなく、キャサリンのキャラを好きになる
過程の描写がもう少し欲しかったかな
お互いのどこに惹かれ愛するようになったのかその辺がビミョウで
ドキドキ期間が短すぎたかも
なにはともあれ新鮮な設定だったし、番外編はとても楽しみ
- 744 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 19:11:20
- >>742
IDある板にいっても、回線繋ぎ直す手間を厭わなければ荒らし放題じゃない?
現にエロパロも、しつこいストーカーに荒らされていた時があった。
ただ、やっぱり回線繋ぎ変える手間って荒らしにとっては面倒なのかな。
だから難民の方がより荒らされるのかね?
とにかく、作家さんが書かなくなってしまうのが心配。
- 745 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 19:29:14
- >>724
そのへん心配だね。
作家さんは叩かれることを覚悟のうえで書くしかない状況だし。
このごろは文章のテクとかまですごく叩いてくるしねぇ。
趣味で書いてる人に対してそんな難しい注文しなくたってよかろうに。
書きたい人いなくなっちゃうよ。
- 746 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 19:30:05
- >>740
お約束にもあるけど、結局嵐に反応せず
感想をカキコするしかないと思う。
自演ってたたかれる、っていうけど、自分と作家さん本人には
そうじゃないってことはわかるんだよ。
それで十分じゃないの。
だからこそ自演って決め付けるカキコはただの嵐だし、
作家には痛くも痒くもないんだよ。
自演なの?って釣られる香具師がおろかなだけ。
作家を守るのはまじめな感想と批評だと思う。
混じれ酢スマソ。
- 747 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 19:44:40
- >月影の詩
完結乙です!
楽しませていただきました。
ラブシーン、確かにちょっと違和感を感じました。
表現が上滑りする感じで現実味が薄いような。
もし本当に苦手なら思い切って割愛してもいいと思う。
エロを求めてる人も多いと思うけど
エロがなきゃだめって板じゃないもの。
キャロルとキャサリン、言葉遣いや態度がかなり違ったよね。
キャサリンは現代の人って感じがあまりしなかった。
言葉遣いも古代の人みたいだったし。
少し違和感がぬぐえなかったのはオリキャラとしてはキャロルに似すぎてるところから来るのかもと思った。
もう少しキャサリンらしさを際立たせるような描写が必要だったかもしれない。
美しさとか容姿の描写は多かった気がするんだけど
心理的なものとか性格付けがちょっと足りなかったかも。
でも、わかれてるときの二人はよかったなー
真に迫ってた。
長文レススマソ。
- 748 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 19:50:20
- >月影作者さん
長作乙でした!毎回堪能させてもらいました。
キャロルとキャサリンの出会いの後日談があるとのレスを見て、嬉しくて
たまりません!実はリクしたの私だったりしますw
楽しみに待っておりますので 是非番外編をよろしくです。
- 749 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 21:40:40
- >月影の詩様
新しい切り口でありがとうございました。
ここはいつも楽しみに来ています、番外編、楽しみにしています。
- 750 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 22:07:59
- >747
ほぼ同意。
月影の詩は、全体を通じてなぜ「キャサリン」でなくてはいけないのかわからなかった。
最後までに出てくるかと思ってたので、残念。
キャロルにそっくり(しかも双子設定)、キャロルが手に入らないから
そっくりのキャサリンに愛情を移したとしか思えなかったのが痛い。
美しい外見ばかりじゃなくてね。キャサリンのここに惚れたから、
キャサリンじゃなくてはいけないという何か強い理由が欲しかった。
- 751 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 22:14:00
- >750
ダネ
それこそキャサリンが知識総動員して王子のタマ取ってあげてさ、
王子が感激→恋とかにながれるとか。(キャロルは取ってやってないし)
エピソ−ド不足かも。
- 752 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 22:25:11
- >>751
ああ、それはいいかもね。
とはいえ、パロでオリキャラは難しいからね。下手すると作家本人と王子のドリーム小説みたいに
なりかねないし。
そういう危険性を無くするために、双子という設定を取ったんだと思うんだけど
読み手としては本編で王子がキャロルに尋常じゃない執着があることを知ってるだけに、
あの王子が別の女に行くならば、それなりの強い理由が必要になるのかな、とオモタ
王子とキャロルのラブラブが、短編でもいいから読みたいのう……
- 753 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 23:41:49
- キャロルとキャサリンがくっきり違うと、今度はオリキャラきもいって叩かれる罠。
- 754 名前:名無し草 :2005/04/14(木) 23:55:12
- >>753
ん、双子設定はアリなんじゃないの?
ざっと見たところ、双子設定を否定して、くっきり別人に描けと言ってる人はいないとオモ。
ただ、外見がそっくりの双子なんだからこそ、何故キャロルじゃなくてキャロラインを
選んだのか・・・というエピソードがあれば良かったねという話なのでは。
- 755 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 00:04:51
- オリキャラはキモかないけど、個人的には好きじゃない
チョイ役なら全然OKなんだけど、延々出ずっぱりというのは萎える
読みたいのは本編キャラ達の話だから
- 756 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 00:23:08
- >>754
キャロラインは洋子ですよw
- 757 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 00:30:25
- 私も。オリキャラは嫌ではありません。
ただ、本編の状況を考えて王子に幸せになってもらうなら相手はオリキャラしかないけど、
あんなにキャロルを愛している王子の姿を見ているから、ちょっと違和感感じちゃう。
まあ、これは私の個人的意見。
- 758 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 00:33:03
- >>756
またババァか
- 759 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 00:34:18
- キャロルと王子のあまあまが読みたいなあ……
- 760 名前:覚醒 :2005/04/15(金) 01:23:56
- 1
さようなら。メンフィス。
私は王の花嫁にはなれない。
ナイルよ!私を現代に連れて行って!
・・・でも・・・やっぱり私だけを愛してほしかった。―――メンフィス!!
「ナイルの姫ーーーーーーっ!!!!」
キャロルの決意にいち早く気付いたルカはすぐさまナイルに身を躍らせ、
キャロルを助け上げんと力の限り泳いだ。
何としてもお救いせねば。そして我が主君イズミル王子の元へとお連れするのだ。
並々ならぬ忠誠心が限界以上の力をルカに引き出させる。
あと・・・、あと、もう少し・・・。ルカは金色の腕輪に飾られた白い腕を掴んだ――――。
- 761 名前:覚醒 :2005/04/15(金) 01:25:22
- 2
ピィィィィーーー。砂漠の上空に太陽を背にして一羽の鳥が飛んだ。
「王子!ルカよりの知らせにございます!」
イズミル王子は手綱を引き馬の歩みを止めると優雅に振り返った。
「ルカからの知らせか。何事であろう。」
そう呟きながら恭しく兵士が差し出す小さなパピルスに目を通した。途端に王子の目が鋭く光る。
「皆の者、進路を変更いたすぞ! よいか、これより急ぎ西のオアシスへと参る!
デルペ隊長は一隊を率いてそのままリビアへと入国し、予定通りリビア王にこの親書を届けよ。」
「ははっ!」
よく統率されたヒッタイト軍は瞬時に主君の意に従い馬首を巡らす。
そして間を置かず王子自身も馬を逸らせ目的のオアシスを目指した。
ふ・・・ふふ・・・。
リビアとの同盟でこれ以上エジプトに力を付けさせてはならぬと思い、使者に扮して
密かにリビア王の器量を計りつつ親書を交わすつもりでこの地に参ったが・・・、
思わぬ好機。ナイルの姫よ、再びそなたと会おうぞ。
砂塵が舞い上がる中、王子の不敵な笑みがこぼれた。
- 762 名前:覚醒 :2005/04/15(金) 01:26:38
- 3
夜半近くになってようやく王子率いるヒッタイト軍は目的のオアシスへと辿り着いた。
「姫!姫はいずこに!ルカはどこにいる?」
イズミル王子は馬から飛び降りると興奮して辺りを見回した。
「王子、わたくしはここに・・・。」
いつの間にかルカが草陰より姿を現し、イズミル王子の御前に膝を付いて控えている。
「おお、ルカ。ご苦労だったな。して、姫はいずこに?」
もどかしそうに問う王子だったが、ルカの手が指し示す草むらの陰に
幾重にも布に包まれたキャロルの横たわった姿を認めると、
すぐさま手を伸ばして邪魔な布を引き剥がしキャロルの身体を力強く抱きしめた。
「おお!!ナイルの姫よ!毎夜そなたを思わぬ日はなかった。今度こそ離さぬ!」
小柄で華奢なキャロルの身体が折れそうな程に腕に力を込める。
と、王子はキャロルの衣装が湿っている事に気付いた。
「ルカ、姫の衣装が濡れているではないか。これは一体どうした事だ。説明いたせ。」
「も、申し訳ありませんっ。王子っ。ナ・・ナイルの姫は―――――――・・・」
ルカは額を地面に付けてひれ伏しつつ、ここに至るまでの経緯を全て王子に話した。
「な、なんと!メンフィス王がリビアの第一王女を第二の妃を迎えたと申すのか。
そしてそれを姫が嘆き悲しんでナイルに身を投げただと!」
「はい、寸でのところでやっとお救い申し上げましたが、そのまま砂漠を駆け抜けた事による衰弱と
ご心痛の為か、未だご意識がお戻りにならず・・・。王子、どうか・・・どうか、お許し下さい。」
がっくりとルカはうな垂れた。
「いや、よくぞナイルの姫を助け私の元へと連れて参った。姫は・・・私が目覚めさせる。
これ、そこの者、至急軍医を呼べい。」
「はっ!」命を受けた兵士が軍医を呼びに走った。
兵士の向かう先には、手際良く天幕が次々と張られ煌々と篝火が焚かれている。
当然王子の使用する天幕は一番先に張られ、もういつでも休めるよう全て準備が整っているであろう。
王子はキャロルを抱きかかえると、急ぎ足で自分の天幕へと歩を進めた。
- 763 名前:覚醒 :2005/04/15(金) 01:27:48
- 4
「さて、まずは何よりも姫の濡れた衣装を改めねば・・・・。とはいえ・・・。」
女性用の衣装は軍に用意されていない。
元々今回の出向はリビアを探る事が目的で、キャロルを奪う予定では無かったのだ。
今から急いで調達したとしても時間が掛かるだろう。
だが、この上は採寸が合わず見栄えが悪かろうとも、身体第一だ。
自分の衣装を羽織らせるより他はない。
「王子。ナイルの姫のお衣装でしたらご用意してございます。」
王子の思考を察したのか、ルカが包みを差し出しながら言った。
「砂漠へ出る前に買い求めた品にございます。こちらをナイルの姫に・・・。」
「なんと・・・!替えの衣装を用意しておきながら、何故に取替え―――」と
そこまで口にしてから王子は自分の愚かな言動に気付いた。
ルカは王子が言葉を途切れさせた意味を理解して、その後を受け、
「は、はい・・・。濡れたお衣装の事は大変気掛かりであったのですが、わたくしが
ナイルの姫のお召し替えを仕る訳には参らず・・・」と言って少し顔を赤らめた。
本来であれば、体調の方を優先するべきだったであろう。
だが、ルカはイズミル王子のキャロルへの思いの深さも激しさも知っている。
以前キャロルの命を助ける為に湯殿へ入った事はあるが、一刻を争うものでないならば
主君の思い人の肌を目にする事、また触れる事は家臣にとって許されない事だったのだ。
王子もそのルカの思いに納得した。
事実、例え着替えさせる為だけとはいえ、男のルカがキャロルの肌を目にし触れるのは
尽くしてくれている忠臣であっても許しがたい。
姫の肌に触れる事など誰であろうと許さぬ。そう、それはメンフィス王とて同じだ。
姫を束の間でも妃とした憎きメンフィス王よ。いつの日かこの手で血祭りに上げてくれようぞ。
「うむ。ナイルの姫はこの私が着替えさせよう。それをこれに。」
既に天幕の入り口へと辿り着いていた王子は、ルカから衣装の入った包みを受け取ると
愛しいキャロルを抱きかかえたままスッと天幕内へと入っていった。
ルカは一礼してそれを見送った後、手早く紐を解いて天幕の入り口を閉じる厚い布をバサッと降ろした。
- 764 名前:覚醒 :2005/04/15(金) 01:29:31
- 5
天幕内は火が焚かれ、夜の砂漠の寒さなど感じぬ程暖かい。
イズミル王子は薄く連なったヴェールを捲り、柔らかく設えられたベッドへと
そっと静かにキャロルの身体を横たわらせた。キャロルの意識はまだ戻る気配がない。
王子は素早くキャロルの身に着けている今は湿った衣装を丁寧に引き剥がしていった。
みるみるうちにキャロルの白い肌が露になって、王子の目の前にその美しい裸身を晒す。
なんと美しい・・・。すべらかで一点のシミもない白く輝く肌。胸の頂きの桜色が際立つ程に。
過去にキャロルの裸身を目にした事は幾度かあったが、その頃よりも女らしく丸みを増したか。
「おお・・・」思わず王子はキャロルの身体へと手を伸ばす。冷たい氷のようなキャロルの体温が王子の手に伝わった。
「いかん。身体が冷え切っている。急ぎルカの用意した衣装を・・・」
―――――いや、人肌にて暖めた方が早い。
一旦衣装の包みへと伸ばしかけた手を戻し、イズミル王子は自分が身に纏っていた衣装を脱ぎ捨てた。
明るい茶色の長い髪が揺れ、鍛え上げられ引き締まった完璧な男らしい肉体が火に照らされ浮かび上がる。
肩に巻かれた包帯が目を惹くが、それも彼の冷たい美貌を損なうものでは無かった。
「ナイルの姫よ。」
キャロルの頬へと手を添え、重みを加えないように気をつけながら
ゆっくりとイズミル王子はキャロルの上へのしかかった。
- 765 名前:覚醒 :2005/04/15(金) 01:30:21
- 6
冷え切ったキャロルの身体がイズミル王子の体温を奪っていく。
すっぽりと王子の腕の中に収まったキャロルはぴくりとも動かない。
王子はキャロルの唇にそっと自分のそれを重ね合わせた。
冷たい唇。それはまるでキャロルの傷つき凍りついた心のように王子は感じた。
「メンフィス王も不甲斐なき事よ。姫にこのような思いをさせるとは。」
意識の無いキャロルの耳に届いたはずもないが、王子の呟きに反応したかのようにキャロルの頬に涙が一筋こぼれた。
王子は愛しそうにそっとその涙を自分の唇ですくい取り、優しく囁く。
「だが、安心するがよい。私ならば・・・そなたにそんな悲しい思いはさせぬ。」
そう、そんなへまはしない。王子はメンフィスが何者かによって―――多分リビアの王女とその息のかかる者とによって、
『メンフィスが第二の妃を娶った』とキャロルに思わせるような状況に陥れられたと見抜いていた。
ナイルの姫に心奪われし者、他の女などどのような美姫であろうが又後見があろうとも娶る気など起きぬ。
抱く腕に力を込め、王子はグッとキャロルに自分の身体を押し付けた。
キャロルの柔らかく吸い付くような肌の感触が、王子の素肌に全神経に伝わる。
胸の弾力もその頂きの感触も胸板に感じ、王子は琥珀色の瞳を妖しくきらめかせた。
「ふ・・・。私とした事がこうも妖しく心乱れるとはな。」
キャロルに出会うまで女に不自由した事など無い。
またここまで女に心を奪われた事もない。
ましてや意識の無い娘に手を出すような真似もした事などあるはずもなかった。だが・・・・・。
「私もただの恋する愚かな男だったという事か。愛しく思う心を止められぬ。」
そう呟きながら王子はキャロルの両頬・額にそれぞれ口付ける。
そして一瞬間を置いてから堰を切ったかのように唇に激しく深くキスを落とした。
- 766 名前:覚醒 :2005/04/15(金) 01:31:49
- 7
唇も今は王子の熱によって元の温度を取り戻し、口内はそれ以上に温かい。
身体も元の体温とまではいかずとも幾分顔色も良くなりつつあった。
「私のこの燃えるようなそなたへの思いの熱でそなたの身も心も暖め、私を愛させるぞ。」
王子は身体を起こし両腕をついてキャロルの上半身を凝視した。
黄金にきらめく金色の髪。今は閉じられているがナイルのように青く澄んだ瞳。
ハスの花びらのような色をした小さな唇。そして白く透き通る肌。
その全てが愛しい。
細い首筋に少し張り付いた金色の髪を王子は指で絡めとリ口付けをする。
その視界には小ぶりだが男を誘うには充分過ぎる程の魅力を湛えた二つの胸があった。
先ほど胸板を押し付けた刺激があったせいか、その頂きは少し固さを増して震えているようにも見える。
王子は苦しそうに眉根を寄せると、そのまま吸い寄せられるようにそっと口に含んだ。
初めて味わう愛しい娘の胸の実。ぞれだけで熱い欲望が頭をもたげてくる。
優しく優しく舌で転がし舐めまわし、そして時折吸い付く行為を王子は繰り返した。
と、そこへ天幕の外から声がした。
「王子、軍医殿をお連れ致しました。」
(続きます)
- 767 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 01:34:03
- 抜けない棘作家?似てるなあ
- 768 名前:カモネギ :2005/04/15(金) 01:34:27
- リアルタイムで読めて感激です!!
続き頑張って下さい(((*≧∇)ノ
- 769 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 01:37:48
- ていうか抜けない棘作家でしょう、これは。
もしかしたら本人は気付いてないかもしれない独特なクセ、そのまんま。
とりあえず再び王子キャロルみたいなんで、今度は頑張ってね
- 770 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 01:41:51
- >>758
それを知ってるオマエモナー
- 771 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 01:44:15
- すみません。覚醒を書いた者ですが、とりあえずこれだけ。
私は抜けない棘作家さんではありません。
こちらの板はつい最近お邪魔した者で、文を書くのは初です。
- 772 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 01:53:39
- _ __
/=、>-‐-‐-<-=ヽ
. // \ハ
, ', '´ ` ii
〃,' 〃// ハ ヽヽii
{{ i i{代ム{ ,' }⊥}_} } }} }i
iハ {Yfr' { ' }r'`ハ} iハ!i / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
i iiヽヽ ,,‐' , ,,ー' }//}!i |
,' ハ、ヽヽ ーー イ'イノi!i . < まーた始まった
. ' ,'i ii ii ト、> _ イ`iト.j i ii ! |
,' ,' i ゝii'´ i ! i! \i i \__________
,',' i/ } i、__」 j ゝ、
,',' /ヾ、 i  ̄,' ' /ハ
,',' 〈 {へ、 ヽ / /} / i、
,',' iiヽヽi > 、 V < i' iハ
,',' ii ハヽ/ / マヽ ヽ. j/ iハ
,',' i { ハ \ ハ j ,く i ! }
- 773 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 01:55:23
- >>771
えー
全く同じ書き癖が数点、しかも王子キャロル推奨でしょ?
どう見ても同一人物なんだが。
まあ別人ならそれでいいや。
覚醒さんにも棘さんにも、月影さんくらいアグレッシブにガンガン更新してもらえたら
おのずと同一人物疑惑を晴れるだろうし。
- 774 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 02:24:04
- 深夜に新連載、ご苦労様です♪新しい楽しみですね♪
ところで疑惑?について一言言わせてもらうと、
確かにシチュエーションもちょっと、抜けない棘さんに似た展開になりそうかも?ってとこは
あるのだけれど。
でも、単に抜けない棘さんに影響されてるのじゃないかしらん?
文を書くのも初めてという初心者さんが、わざわざ「自分何か書こう!」と思い立ったのならば
やはりここの誰かにインスパイアされて・・・ということだろうしね。
文の書き方とかも、大好きな抜けない棘さんの真似をして、というのもあるんじゃないかなあ。
*しかし、意識の無いキャロルにキスしまくり、乳を舐めまわし吸いまくりの王子って
いくら変態性が強いとはいっても、ちょっと引いたわん・・・
- 775 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 03:15:45
- 意識がなくて、好きな女のオパーイがあって、
何にもしないほうが変態っぽくね? 修行僧じゃないんだしさw
私はこのシーン、萌えたよ。
書き手なんか誰だっていいよ、
こんなに書ける新人作家様登場なら、それはもう、さらに嬉しいけど。
ツボだー、「覚醒」。続きが楽しみ。作家様ありがとう!
- 776 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 07:36:19
- 作家さんの書き癖かあ。
時々そう指摘する人がいるけど、
どういうあたりを書き癖っていうの?(純粋な疑問)
私はそこまで気をつけて読んでないからなのか、
よくわからないんだよなあ・・・
- 777 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 07:42:39
- マツケンが住宅街で
「馬引けーっ!!」
ってやってる。(CM)
それはメンさまのセリフなのにぃ〜w
- 778 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 08:13:20
- >>覚醒
新連載応援しています。
ちょっと雰囲気がエロパロの「凍る河」さんにも似ているような気がするけど?
でも新作家さんが書いてくれるのは嬉しい。頑張って下さい!
メン×キャロものも4年後さんだけじゃなくて新作期待しています、どなたか…?
原作はバカップルになり下がっているからなあ…
- 779 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 09:22:45
- 書き癖って独特だよ。
特に長文を作るとなると、その人の個性が強く出てしまうからね。
- 780 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 10:19:43
- >>777
ちょっとワロタ
- 781 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 10:28:14
- わーい新連載だあ!覚醒作家さま、ありがとうございます。
王子絡みのお話に萌えなので期待してます!続きが楽しみだ〜
- 782 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 11:09:54
- 文を書くのは初めてでここで連載しようと思うなんて、チャレンジャーだな
トラウマにならなきゃいいが
- 783 名前:Ψ(`▼´)Ψ戯作 メンフィス4年後 :2005/04/15(金) 11:16:10
- >>633
64
「ああ…そなただ。私が恋焦がれた…キャロルだ…」
メンフィスは欲望に掠れた声で囁いた。
薄紅色に染まる白い肌の柔らかさ、触れるほどにしっとりと吸いついてくるような艶かしい滑らかさ。繰り返される接吻。
「恐ろしくはない…。これは恥ずかしいことでも厭わしいことでもないぞ。そなたも…じきに分かる…分からせてやる…!」
18歳のあの初めての夜以上に興奮していきり立ち、今は8歳ほども年下になってしまった少女を優しく思いやってやる余裕など、とてもない自分を自覚したメンフィスは自嘲の笑みを浮かべる。
「……よくもこれまで我慢していられたものだ」
吐息混じりの嗚咽と、低い唸り声が寝室の薄闇の中で満ちては引いていった。幾度も幾度も…。
メンフィスは眉を顰めぐったりと横たわるキャロルを見て、少なからず肝を潰した。
押さえきれない欲望に駆り立てられるままに、痛いほどにいきり立った自身を、幾度その未熟で狭隘な器官に突き立て激しく穿ったか。幾度、そこに滾りを放ったか。
「キャロル…! キャロル?」
おそるおそる声をかけ、髪を撫でれば青の瞳が自分を見上げる。
- 784 名前:Ψ(`▼´)Ψ戯作 メンフィス4年後 :2005/04/15(金) 11:17:12
- 65
「すまぬ…。こんなにまでしてしまうつもりはなかったのだ…」
メンフィスはそっとキャロルの脚を押し開いた。
「何するのっ?嫌っ!」
「痛む場所を見せてみよ」
初夜の務めを終えた妻とも思えぬ、キャロルの幼い怒りに安心したメンフィスはわざと淡々と言った。
「血が…。それにひどく腫れている。薬を塗っておくか」
閉じようとする脚を押さえつけてメンフィスはキャロルを診立てて綺麗に清めあげてやった。
恥じらいゆえか、それとも何か他の感覚ゆえか痙攣するように蠢くそこが男心を迷わせる。
「もう離さぬぞ」
身動きも億劫なほど疲れ果てたキャロルを抱きしめながら、傲慢な独裁者は呟いた。
「そなたが居れば私はもう一人ではない…」
互いの肌の匂いと暖かさだけを纏って、二人は深い眠りに落ちていく…。
- 785 名前:Ψ(`▼´)Ψ戯作 メンフィス4年後 :2005/04/15(金) 11:18:04
- 66
「メンフィス様、キャロル様…。お目覚めでございましょうか?」
遠慮がちなナフテラの声にメンフィスが目覚めたときには、もうすっかり日も高くなっていた。
明け方、自室に戻ると駄々をこねるキャロルを再び求めてから深く寝入ってしまったらしい。
「ああ…すっかり寝過ごしてしまった。不覚だな…」
明るい光の中で見る寝所の乱れようは、さすがのメンフィスも赤面するようなものだった。物慣れたナフテラ達さえ顔を伏せて居心地悪そうだ。
引き千切られた高価な薄絹、打ち捨てられた男の衣裳。散乱する装身具。部屋の主達は一糸も纏わず、寝台の敷き布はひどく汚れて乱れ、隠しようもない男女の睦みの後の匂い。
そして愛された跡も生々しいキャロルは、積み重ねた枕に凭れるようにしていたメンフィスの胸に顔を埋めて眠っている。
「う…ん…」
身じろぎするキャロルを頭からすっぽりと素早く布で覆い、メンフィスはつとめて平静を装いながら言った。
「湯の用意を、ナフテラ。介添えは不要。私がキャロルを入れる」
メンフィスは恥らって闇雲に暴れるキャロルを布に包み、しっかり抱きかかえると悠々と湯殿に向かった。
湯殿で優しくキャロルを湯に入れてやるメンフィス。睦の後の朝寝を見られた恥辱でろくに口もきけないキャロルの機嫌をあれこれ取り結ぶのもなかなか愉しいことだった。
「そ知らぬ顔で居よ!別に疚しいことなどないのだからな」
- 786 名前:Ψ(`▼´)Ψ戯作 メンフィス4年後 :2005/04/15(金) 11:19:14
- 67
二人が部屋に戻れば、もう見苦しいものは取り片付けられて香がほのかに薫っていた。侍女達は下がったのか、用意された朝食や新しい衣裳が人待ち顔だ。
(ナフテラめ、気のきかせすぎだ。全く…)
メンフィスは苦笑しながら腕の中のキャロルに言った。
「さて!今朝は私がそなたの世話をしてやろうほどに。まずは着替えだな」
「え…!い、いいの!私が…」
メンフィスの腕の中から逃れたキャロルだったが、すぐに顔を顰めてよろけてしまう。痺れるような違和感の消えない下肢の奥に痛みが走り、腰にも力が入らない。
「言い聞かせたであろう?私の言うことは聞いておけと。さてと衣裳はこれか」
メンフィスはキャロルが恥らう間を与えずにさっさと衣裳を着せていく。無骨な指が、繊細な飾り紐と格闘している様子はなかなか微笑ましい。
「…くそっ!ああ、キャロルは手を出すな。侍女に出来ることが私に出来ぬはずがない」
「たかが着せ替えるのにずいぶん手間がかかるな、女物の衣裳というのは」
メンフィスは、給仕をするキャロルが眩しくて愛しくてたまらない自分を悟られぬよう、わざと素っ気無く不機嫌そうに言った。
「だから、私が…。……いいえ、メンフィス、あのぅ…ありがとう」
不恰好に着崩れたように衣裳を着せ付けられたキャロルは、ろくにメンフィスの顔を見られない。
「ふん!」
メンフィスは素早くキャロルに接吻した。
「礼はこのようにするのだと言い聞かせておろうが!…化粧はもう手におえぬゆえ、自分でいたせ」
メンフィスは化粧をするキャロルの脇に座を占め、派手にするな、野暮はならぬとあれこれうるさく言い、部屋の外に控える侍女達を驚かせたのである。
続く
- 787 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 11:39:21
- (*ノ∀ノ)イヤン
- 788 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 11:56:50
- 着せ替えに苦戦するメン様に萌え。
なんかほのぼのしてていいな
つづき待ってます〜
- 789 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 13:12:37
- 王子とキャの話って、どうしても略奪…とか、人のものをムリヤリ奪うみたいになるんだよねえ。
あと、キャロルに王子がしつこくしつこく拒まれたりしてさー。萎え。萎え。萎える。
そんなに王子が嫌か。お前何様だ。ならその王子こっちによこせって感じ。
ムリヤリ願望が強い人には好きなカップリングかもしれんけどさー・・・
自分は、嫌がる女を床技からムリヤリ躾けてメロメロにするっていう展開は
もう食傷気味。
せっかくのパロなんだから、メン様抜きで、王子だけをひたすらに愛するキャロルとかを
読んでみたい。
その点、月影さんは別キャラを立ててたからか、そういう不快感が少なくて済んだ良作だったので
終わったのが残念だ・・・・・・
蓮薔薇はまたちょっと主軸が違うとこいってるし、4年後は王道だから王子とは全然別だし。
- 790 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 13:20:39
- >>789
なんとなくわかる。
私も王子スキーだけど、たまには純粋にキャロルが王子に惹かれるという
話も読んでみたい。
キャロルが王子に惹かれるというと身体を手なづけるとか
メンヒスがキャロルを裏切るとか、そういうのが当たり前みたいになっていて
ちょっと嫌だった。
そういうのがないとキャロルは王子にふりむかないのか、
王子はそんなにヘタレなのかと。
なら自分で書けといわれそうだけどなー。
ごめんよ、わがままだとはわかってるんだよ。
- 791 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 13:49:55
- いっそ思い切って、禁断の王子×メン様w
メン様は相当な美形なはずだし
- 792 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 13:50:10
- キャロルが最初にヒッタイトへ飛ばされてたら
ヘタレストーカー王子にならずにすんだかもね
- 793 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 13:53:32
- その場合は、ヘタレストーカー王が誕生したのかしらん
- 794 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 14:06:49
- >789
アナタが食傷気味でもそれが好きな人もいるのよ。
でも
お前何様だ。ならその王子こっちによこせって感じ
にはワラタw
- 795 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 14:07:52
- >>4年後様
うpありがとうございます。
でも、なぜ肝心の初夜シーンがすっぽり抜けているのでしょう・・・。
メインディッシュの「初夜」を楽しみに読んできたので、ちょっと肩透かしになってしまいました。
- 796 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 14:10:00
- 気をきかせすぎるナフテラ乙!w
着せ替えに四苦八苦するメン様乙!
萌えるほのぼのってあまりないと思う。
作家さんすごいいい仕事!
- 797 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 14:13:36
- >795
同意。とくにこの二人の場合、紆余曲折あってようやく結ばれる…という初夜は
深い意味があったはず。
番外として特別に書いてほしいくらいだ…
あれかなー、月影作家さんもそうだけど、やっぱエロって難しいから敬遠するのかなあ。
それともエロパロ板じゃないから遠慮してるのかな。
- 798 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 14:20:44
- 保管庫にはけっこうあるんだけどねー王子がストーカーじゃない話。
メン様orアイシスから逃げてきたキャロルを王子が保護して…みたいなのも一時期多かった。
最近はそういうの少ないよね…というより書き手自体が少ないのか。
- 799 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 14:26:23
- 絶対に嫌だ…ヘタレストーカー王。
想像できない。が、笑えるw
- 800 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 14:39:51
- 私は初夜シーンはあれでよかったな。
いろいろ想像して萌えますた(*ノ∀ノ)
- 801 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 14:40:27
- メンはストーカーにはならんね。
ちょっかいぐらいは出すかもしれんが、それこそ天河ラムセスみたく
明るく潔くじゃね?
- 802 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 14:46:30
- それは暗に、王子は暗く粘着と言いたいのデスカ・・・・
イイエホントウノコトナンデスガネ・・・
- 803 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 14:49:20
- メン、めんどくさそうなこと嫌いっぽいもんねー
- 804 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 15:09:08
- キャロルが古代ではじめて王子と出会って、ラブラブになってから
王子の策と技で開発されてく、その後、メンフィスが客かなんかで来て
浮気心で胸が高鳴るって展開なら許せる。
ってか萌える。
- 805 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 15:11:39
- それいいっ!!!! >>804
- 806 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 15:15:40
- むしろメンは出なくてもいいかもね?その展開なら
- 807 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 15:55:23
- わたしも早送りのようにスキップされた初夜にorz・・・でした。
ちょっと待ってぇーって感じです。
そりゃ下手にエロシーン入れられるよりは、割愛して頂いたほうがベターだけど
4年後の舞台設定では絶対入れてほしかったよー!
作家さんによってはエロ苦手な方もいらっしゃるだろうけど、
お話自体でムードを盛り上げておいて、とびっきりのエロで萌える・・・というのが最高だなぁ。
- 808 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 16:04:05
- エロは書くのが難しいです。
- 809 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 16:04:44
- >メンフィス4年後様、私は大人なメンが好きだし4年後様の文体からいっても
初夜シーンは控えめでいいと思うな。格調高くって感じで品がいいと思う!
かといって「上品ぶって」エロパロが嫌いかっていうとそんなことはない。
煉獄さんのファンだったし。
その作家さん、作家さんの持ち味でいいんじゃないかって思う。
これからの展開が楽しみです、4年後様!
- 810 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 16:07:21
- >>808
そうそう、月影さんの時にも誰か書いていたけど、エロって難しいし萌えるエロを
書けるのは1つの才能なのかもしれないね。なんていうかわからないんだけど、
「女性向に」ソフトなエロで「愛」も感じるつーか、そういうエロって相当場数こなすか
持って生まれた才能?がなければ書けないと思うよ。自分だったら無理無理、絶対って思うw
- 811 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 16:08:57
- 時折、引き込まれてこっちの心臓までバクバクするようなエロを書ける人とか
見るけど、あれは才能なんだろうなあ。
ここはエロパロ板じゃないので、エロは朝チュンでも個人的には満足。
ただ、4年後の場合はようやく結ばれた感が強かったから、もう少し詳しく
読んでみたかったけど。
- 812 名前:811 :2005/04/15(金) 16:10:28
- うわー、810さんと前半部分ものすごく被った。スマソ
エロを臨場感たっぷりに、読んでる方まで興奮するくらいに描ける筆力があれば
他の部分なんて何でも書けそうだよね
- 813 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 16:36:22
- ずっとオトナのメン萌え〜で、オトナのリード?に妄想炸裂してました〜
ここまでいろんな情景を丁寧に書き込んであるのと較べて、物足りない‥
でもまだこれからってこともあるし‥(これも粘着?)
エロうんぬんのこちらの勝手な趣味は別として、
あんまりほのぼのしないでしっとりラブラブにしてくれると嬉しいっす。
それにしても‥自分もだけど、この作品に対する期待値って高いね〜
- 814 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 16:36:49
- いっそのこと、萌えるエロをエロパロでショートで書いてみて叩かれるの覚悟で
訓練?してみてもいいかもって思った。やっぱり何でも「書かなきゃ」上手くなら
ないだろうし、才能もあるだろうけど場数こなして上手くなると思うよ。
全然スレ違いだけど、自分は渡辺ズンイチセンセの日経新聞連載中(愛の流刑地)
の駄作を毎朝読んでいるがエロシーンばかりだけど、ちっとも萌えない。
一流作家が書いても萌えないんだから、素人さんにはかなり難しいとこもあるのでは?
- 815 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 16:46:41
- メンフィス4年後は設定が萌えなんだよね。
大人メンフィスはキャロルを一度死なせてるので愛情が一層深くなってるのに
キャロルはまったく見に覚えがございません!状態。
ある意味伯爵令嬢風?
二人の年齢差もイイ感じ。
だからどうしてもめくるめく初夜を読者は期待しちゃうんだよね。
- 816 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 16:59:25
- エロOKなのかもしれないが
少女漫画が元ネタのパロでは、個人的にはこれ位がいい。
>809さんと同じで、エロが全て駄目って訳ではなく…ね。
- 817 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 17:40:43
- エロエロエロエロ要求するのはよくないよ。
書き手はそればっかりやりたい訳ではないだろうし、
得手不得手があるもんだ。
メンフィス4年後は想像逞しくして行間を読む!
鼻息ムッフ〜〜ンですわよ。
私はあれで十分楽しみました。
- 818 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 17:57:51
- >>817
同意。足りないとこは脳内補完で十分萌えた。
雰囲気損なわずにさらっといったのはむしろ好感もてたよ。
や、エロはエロでЩ(゚д゜Щカモーンだけどw
- 819 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 18:01:59
- エロは難しいから避けたがるのは仕方ないと思う
- 820 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 18:08:09
- >>804
キャロルがヒッタイトにタイムスリップしたら「天は赤い河のほとり」になって
しまいますぅ。王子=カイルかぁ〜〜メンフィス=ラムセスになっちまぅぅぅ。
天河が王家のパクリなんだけどね、さらにそのパクリつーか…なんかそれも
どうかと思いますが
- 821 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 18:09:10
- いいかげんエロの話はもういいよー。
作家さんにお任せでいいでしょ?
書きたいように書いてくれれば、それが一番さ!
- 822 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 18:09:36
- 王子×キャロルの夫婦設定で、キャロルがメンフィスと浮気するってのはどうよ?
- 823 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 18:10:46
- メンはプライドが高いから、単なる浮気相手にはなれない気が・・・
- 824 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 18:11:52
- メンはいなくてもいいと思う。
王子とキャロルだけでもいい。
- 825 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 18:12:11
- 得意不得意はあるでしょうね。
無理を言っちゃいけないと思うよ。
誰か他の作家様でアダルトメンフィス×キャロルの初夜を書いてもらうというのはどうでしょう?
短編でも良いので。。。
- 826 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 18:12:55
- 浮気や二股はエロパロでやってくれぃ!求む純愛でつ!一筋だからよいのよ、王家は誰もが。
メンも王子もキャもみん〜な一筋だからよいのでつ。
- 827 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 18:14:49
- いや、頼まなくても4年後さんはやれば出来る子です!!w
それは冗談として、エロパロには萌えるエロを描ける人もいるからね。
得手不得手があるのは仕方ないことだし、キッチリしたエロを読みたいなら
エロパロの作家さんに頼むのも手かもよ。
被ってる人もいるのかもしれんけど。
- 828 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 18:15:56
- >>826
同意。純愛でうっとりしたいよね。
- 829 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 18:18:03
- >>825
個人的には煉獄作家さんかPrisonerとblindedの作家さんあたりがよいね。
ぐぐっと感動するような初夜を愛を込めて書いて欲しいです…
- 830 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 18:18:05
- >浮気や二股はエロパロでやってくれぃ!求む純愛でつ!
なんかとげがあるなー
それにしても、何でみんなそんなにエロにこだわるの?
いや、私も嫌いじゃないけどさ。
でも作家さんがそう書いたのならそれでいいんじゃね?
- 831 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 18:20:13
- >>829
あんなストーカーされて、煉獄さんがまだいるとは思えない
- 832 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 18:22:04
- >>831
orz・・・かなすぃ〜〜煉獄作家さん、読んでいたら戻ってきてね!大ファンだったのに・・・。
いえ、もちろんこちらのスレの作家さんたちも大好きですが。
好きなの!読み物が・・・活字中毒なんです。
- 833 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 18:26:03
- 私はエロパロなら、奴隷キャロルの作家さんが好きだなー。濃厚〜って感じ。
とりあえず4年後は、終了したわけじゃないから、今後に向けて
わざと初夜はちょっと肩透かし気味にソフトに描いたって可能性もあるから
今後に期待。エロなしでも全然いいけどね。
一生懸命衣装を着せるメン様に萌えたので♪
- 834 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 18:34:10
- エロパロスレでお願いしてきました。おせっかいだった?
でも、読みたい人多そうだし・・・誰か書いてくれるとよいね♪
もちろん、本家メンフィス4年後様も大ファンですが…気を悪くなさったら
ごめんなさい。
- 835 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 18:35:37
- 煉獄作家さん=奴隷キャロル作家さんだとオモッタ。
- 836 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 18:36:17
- エロパロの話はスレ違いじゃない?
又ストーカーが暴れ出したら困る。
私も好きだったけどね。
- 837 名前:833 :2005/04/15(金) 18:37:40
- >>835
工エエェェ(´д`)ェェエエ工工
そうなの?
言われてみれば、濃厚さが似てなくもないか……
じゃあもう書いてくれないっていうか、王家スレ見て無いかもね……
- 838 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 18:41:57
- >煉獄作家さん=奴隷キャロル作家さんだとオモッタ。
そうだよ。
煉獄が終わった後、「奴隷キャロル」の前哨戦みたいな
つもりで書いたって書いてたじゃん。
だから余計に妬みを買って粘着されたのかもな。
もう見てないと思うけどねえ。
- 839 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 18:47:26
- 煉獄作家さん、王家とは関係のないスレで書いているよ。
ストーカーされるといけないから言えないけど・・・
だからたぶん、ロムってはいるんじゃないかな?
あの書き方は間違いない。でもスレ違いだから、エロやこの話題はもうやめたほうがいいかも。
- 840 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 18:47:53
- 813でつ。
確かにこのカップリングのめくるめく初夜を読みたかったし、
つい勝手な要求も書いてしまったんだけど、
何より4年後さんの文体が好きなので、
この作品が終わるまでは4年後さんだけにお願いしたいな。。
- 841 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 18:49:39
- 激しくスレ違いだろう
- 842 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 18:57:42
- >840
同意。
まだ終わっていないのにエロパロに頼むってのも・・・。
4年後さんにもエロパロの作家さんにも失礼じゃないかな。
- 843 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 18:58:33
- エロは難しいんだよぅ。
ちょっと書いてみては
あまりにも色気がなくて消して、
また書いて消すの繰り返し。
棘作家さんはどうしたんだろう?
- 844 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 19:04:11
- >>843
たしかにエロは難しいよね
昔、別の場所でSS書いていたけどエロになると足踏み状態
気持ちわかります
- 845 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 19:29:43
- 棘はいらない。
- 846 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 19:41:47
- >>842
禿道!!
なんかさぁ、アダルトメン×キャロルの初夜さえ読めれば
4年後作家さんじゃなくても(・∀・)イイ!! って感覚がわからん
- 847 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 20:03:14
- >>846
それは違うと思うよ。純粋にアダルトメン×キャロルの設定がみんな好きなんだと思う。
王子×キャロルの甘いシーンが読みたいっていうのと一緒。別に4年後さんの力不足って
わけじゃない。でも、そういう設定での甘いシーンが読みたいっていうのは素直な意見だと
思う。初夜だけが読みたいわけじゃない、ラブラブの二人が読みたいんだと思う。
- 848 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 20:16:02
- >>834
勇み足過ぎるよ・・・
- 849 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 20:21:59
- >>848
ま、いいじゃない。そういう設定を読みたい人が多いってことがアピールできたんだから
だって事実だし
- 850 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 20:31:37
- 知らない方もいらっしゃるかもしれないけれど、オリジナルの「メンフィス4年後」作家
さんは別の方で、今の戯作メンフィス4年後作家さんは休筆されたオリジナル作家さんの
熱心なファンの方でその作品を引き継いで現在に至っている方
私は、最初とてもえらいな〜って感心していました。オリジナルを崩さず引き継いで
書いているし
アダルトメンフィスは他の方も使っている設定。だから他の作家さんが書いても
どうこうっていうのはおかしいと思う
あまり固く考えすぎると4年後さんだけじゃなくて他の作家さんも書きにくくなると
思うから、作家さんたちの意思にまかせるといいと思います
- 851 名前:難し草 :2005/04/15(金) 20:41:24
- 850でFA!
- 852 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 20:45:52
- FAってどういう意味かわかりません>初心者
- 853 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 20:47:14
- みのもんたに教えてもらえ>>852
- 854 名前:852 :2005/04/15(金) 21:44:16
- ああ、「ファイナルアンサー」か。Final AnswerでFAね。よーくわかりました。
サンクス>853
- 855 名前:名無し草 :2005/04/15(金) 23:10:49
- >>850
え?そうだったんですか。
まとめサイトから読み始めたので、知らなかったです。
そういえば途中からタイトルも変わってるし???と思ってました。
- 856 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 00:07:18
- >覚醒
新連載うれしいです!
描写が丁寧なせいかえらい萌えました。
とってつけたような形容詞の羅列じゃないところがすごい。
リアリティーがあるよ。
ワンパターンとかいろいろご意見もあると思うけど
極論すりゃ恋愛小説なんてみんなワンパターンよ。
それをどう味付けるかで勝負でしょ?
ぜひがんばってほしいです。
続きも熱烈キボン!
- 857 名前:覚醒 :2005/04/16(土) 00:27:47
- >>766
8
そうであった。軍医を呼べと命じていたのだった。
「少し待て。」
王子はそう言うとキャロルの身体から離れ、キャロルの肢体を他の者の目に触れさせぬように、
手近にあった布を鎖骨下から巻きつけた。
おおかた体温を取り戻し、後は意識が戻るのを待つのみとなった今、取り立てて医師の
診断は不要にも思えたが妃になる大事な身体だ。念の為医師に診せておくのがよかろう。
「もうよいぞ。入ってまいれ。」
「おお、王子。遅くなりすみませぬ。」
これまでに王子の肩の傷を何度も手当した顔馴染みの軍医が助手を従えて天幕にすべり込んで来た。
それと一緒に王子付きの従者達も食事や王子の衣装箱を厳かに抱え入ってくる。
「大事ないとは思うが、しかと診てやってくれ。」
王子はそう言いながらその美しい裸身を晒したままベッドの脇へスッと立ち上がった。
それに気付いた従者達が慌てて衣装箱から王子の夜着を取り出し、かしずいて身繕いの手伝いをし始める。
- 858 名前:覚醒 :2005/04/16(土) 00:28:20
- 9
「姫の容態の見立てはどうだ?」
夜着をサラリと着こなし、王子は優雅に問うた。
「そうですな。確かに弱っておいでのようですが発熱も無く、息使いも正常で
診たところ格別ご心配はなかろうかと。あとはお身体を冷やさぬようにしておれば
間もなくお目覚めになりましょう。その後お薬湯を差し上げますれば。」
「そうか・・・。大事なく安堵した。」
王子は軍医の言葉にホッと息をついた。
「王子、お食事のご用意が整いましてございます。どうぞこちらへ。」
従者達が色とりどりの料理を食卓に美しく並べ王子を呼んだ。
「うむ。」
王子は軽く頷くと食卓の傍に腰を降ろし従者達の給仕を受けた。
まずは杯に注がれた酒で喉を潤しひと心地つく。
軽く吐息を吐いて鮮やかに光る葡萄をひとつ手に取り口に含む。
ふ・・・・。
脳裏にはつい先程まで味わったキャロルの果実の感触が蘇る。
口の中で葡萄の実を丹念に転がしながら王子は目を閉じた。
甘い疼きが王子を支配する。
全く私とした事が己を見失ったものよ。姫はまだ意識の戻らぬ身だというのに。
まぁ、よい。今宵も含め幾夜にも募ったこの思い、いずれそなたに思い知らせてくれようぞ。
王子は口の中の葡萄に強く歯を立てた。
- 859 名前:覚醒 :2005/04/16(土) 00:29:17
- 10
「それはそうと、王子。肩の傷の具合はいかがですかな。包帯をお取替え致しましょうか。」
ヴェールを間に挟んで食事をする王子に軍医はキャロルを診察しつつ尋ねた。
「私の事はよい。それよりも姫の身体を一刻も早くヒッタイトへ出立出来るよう治せ。」
「これは、これは。して一刻も早く婚儀を・・・ですな?」
その言葉に給仕をしていた従者達が思わず笑みを漏らす。
王子がキャロルを妻にと強く望んでいる事は、ヒッタイトに籍を置く者にとって周知の事実である。
ヒッタイトの誇る王子の望みが叶えられようとしている事は臣下にとっても喜びであった。
「うむ。今度こそ姫を我が妃に迎える。」
王子はヴェールの向こうにいるキャロルの方へ視線を向け微笑む。
と、そこへ一人の兵士が小走りにして入ってきた。そして王子の眼前でおもむろに跪く。
「失礼致します!将軍が今後の予定についてご相談したき儀があるとの事です。」
急に王子が進路を変更したからであろう。将軍は天幕の外に控えているようだった。
王子はチラッとキャロルの方を見やると
「よし、わかった。外にて話そう。」と言って立ち上がり、颯爽とした足取りで王子は天幕を後にした。
キャロルの胸部を布越しに触診する軍医の微かな呟きを耳にしながら。
――――「はて?ほんの少し胸の辺りが何やら張っているような・・・。」
- 860 名前:覚醒 :2005/04/16(土) 00:30:01
- 11
王子と将軍は地図を広げて話し込んでいた。
「やはり、船にてヒッタイトへお戻りになられますか?」
「うむ。姫の具合も考慮して海路が良かろう。」
地中海まではこの道を・・・・・・日程は・・・・・航路は・・・・・
「よし、ではそのように取り計らえ。」
全ての段取りを話し終えて王子は地図を将軍に手渡した。
将軍は丁重に地図を受け取り、嬉々として言った。
「ナイルの姫が我がヒッタイトにあるとエジプトのファラオが知ったら驚くでしょうな。
急ぎヒッタイト王にもお知らせせねば。さぞかしお喜びになりましょうぞ。」
まるで今にも小躍りしかねない位だ。
だが、王子は鋭く言い放った。
「待て。ナイルの姫が我が手にある事決して外部に漏らしてはならぬ。
兵達に箝口令をしいて徹底させろ。無論父上にも知らせるな。」
将軍は驚いて口を開いた。
「お父上にまで?そ、それは、畏れながら何故に・・・。」
王子にジロリと睨まれて将軍は慌てて口を閉ざした。
しまった・・・。何かご不興を買ったか。
と思ったのも束の間、鋭い眼差しを宙に浮かせた王子が将軍に背を向け歩き出し、将軍は無言でその後を追った。
しばらく歩いた所で王子が立ち止まり、将軍もその歩みを止めた。
「父上はすぐにもナイルの姫を利用しようと企むであろう。だがまだ機が熟しておらぬ。
それに王宮に知れてはどの国の間者に聞きつけられるとも限らぬ。特にエジプトは今尚ナイルの姫がナイルに身を浸し・・・
いや、ナイルの母の御元へ帰ったと思っているであろう。永久にそう思わせておけばよいものをわざわざ知らせてやる必要はあるまい。」
王子らしくない物言いだと将軍は思った。いずれエジプトのファラオを倒し、ナイルの姫の御身に課せられた王位継承権を盾に
エジプト全土を手に入れる算段であるはずなのに『永久』だなどと。しかしヒッタイトの誇る怜悧で英明なる王子の事。
きっと到底自分には推し量れぬ王子なりの思慮があるのだろうと思いなおし
「なるほど。では今回ハットウシャではなく新しく再建された海岸の宮殿にナイルの姫をお連れするのもその為ですな。」
と、同意の言葉を発した。
王子はそれに対しては何も答えず、踵を返してキャロルの眠る天幕へと戻っていった。
- 861 名前:覚醒 :2005/04/16(土) 00:30:56
- 12
いやよ!いや!
暗闇の中カーフラ王女の耳障りな高笑いが聞こえる。
「おっほっほ。ファラオの胸はなんと暖かく逞しかったことか。」
やめて!!聞きたくない!!
「カーフラ王女。いかがいたした。さぁ、こちらへ。愛しき妃よ。」
メンフィスがカーフラを熱く見つめて手を差し伸べた。
どうして!?どうしてその人の手を取るの?メンフィス!
二人は微笑みあい仲睦まじく肩を並べてキャロルから去っていく。
キャロルの足元は崩れ、深い深い漆黒の闇の穴の中へと吸い込まれていった。
信じていたのに・・・!!ひどいわ、メンフィス。あなただけを愛していたのに!!
メンフィス!!!!!!
ハッと目を開くとそこは暗闇ではなく篝火に照らされた見知らぬ天井が見えた。
どこ・・・・?ここは・・・。
頭が思うように働かず、キャロルはうすぼんやりと辺りを眺める。
ただ一つ判るのは、一目でそれと判る古代の代物。
――――私、現代へは戻れなかったのね。
虚ろな目で空を見つつキャロルはゆっくりと身体を起こした。
頭も全身も全てが重く感じられる。思考が途切れそうになるのを何とか堪え、
ベッドから滑り降りる。その際に足首に着けてあった装飾品がシャランと音を立てた。
「ここは・・・・天幕?持ち主は誰なのかしら。」
ふらふらとした足取りで何とか歩こうとした瞬間、キャロルの目の前のヴェールが持ち上がった。
「目覚めたか。」
そこには、キャロルの足輪の音を聞きつけた王子の顔があった。
- 862 名前:覚醒 :2005/04/16(土) 00:32:19
- 13
「お、王子!!!」
キャロルは息が止まる程に驚いた。思わず王子の傍から退くが身体がそれに付いていかずよろめく。
「あぶない!」
咄嗟に王子がキャロルの身体を受け止め、そのまましっかりと抱き寄せた。
「まだ目覚めたばかりで弱っておろう。大人しく休んでおれ。」
「離してっ!お、王子。なぜ・・・なぜここに王子が。それでは・・・ここは王子の天幕!?どうして!!」
力の入らない手足をじたばたと動かしながらキャロルが叫んだ。
キャロルの言葉に耳を貸さず王子はキャロルを軽々と抱き上げた。
「やめてーー!!離して。私に触らないで。私を帰して!!」
「大人しくいたせ。私からは逃れられぬ。」
王子はさっきまでキャロルが眠っていたベッドへキャロルを寝かせ、その両腕を押さえ込みキャロルの動きを封じた。
だが、尚もキャロルは抵抗を続ける。
「いやよ、私はヒッタイトへなんかもう行かないわ。お願いだから私を帰して。王子。」
キャロルの言葉に王子はフッと微笑んで冷たく言った。
「どこへ帰るとそなたは言うのだ。」
王子の言葉がキャロルに氷のように突き刺さった。キャロルは思わず目を見開き言葉を失う。
どこへ・・・・。
エジプトへは・・・カーフラ王女がいるメンフィスの元へは帰れない。帰りたくない。
キャロルが大人しくなったのを見て取ると王子はキャロルの腕への力を緩め、隣りに優雅な仕草で寝そべり髪を撫でた。
「そなたが帰る場所は私のところだけで良い。」
艶やかに微笑む王子を凝視しながらキャロルはゾッとした。
王子は知ってるんだわ。メンフィスが第二の妃を迎えた事を。そして私がナイルに入った事も。
どうして王子がそれを知っていて、どうして私がここに連れて来られたのかは判らないけど、王子は全てを知っている!
キャロルは王子の強固な鎖に自分が絡め取られてしまっているように感じた。
- 863 名前:覚醒 :2005/04/16(土) 00:34:53
- ↑(続きます)
すみません。上で書き忘れました。
- 864 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 01:02:38
- 読み応えある分量のうpもうれしいです!
葡萄の実の描写がHでどきどきしますた。
- 865 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 02:05:08
- カーフラとメンの婚儀が造言だったという事実を秘密にして追い込んで・・・って
パターンだけはやめて〜っ!
棘作家さん、文章に特徴と癖アリアリですな。
でも、別に否定しなくてもいいと思うんだけどな。
- 866 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 07:31:18
- 別に肯定もイラネ
- 867 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 08:57:27
- ははは
∧_∧ もうダメ
( ´∀`) ∧_∧ モウ カンベン
. ( つ ⊂ ) ヒヒヒヒ (´∀` ,,)、 あははは シテクダサイ
.) ) ) ○ ∧_∧ , , へ,, へ⊂), ∧_∧ ○,
(__)_)⊂ ´⌒つ´∀` )つ (_(__)_丿 ⊂(´∀`⊂ ⌒ヽつ
- 868 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 09:32:43
- メンフィスが忘れられないキャロルを無理やりっていう設定が自分はどうも
好きではない。文章は淡々としていて上手かな?
でも、キャロルにベタぼれ甘々でかつ「怜悧な」王子が読みたかった・・・
ごめん。別に覚醒作家さんが嫌いというわけではなく、この設定の話が苦手なだけ。
王子ファンだからね。でもメンファンならもっと抵抗あるか・・・
- 869 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 10:31:27
- 棘さん……
ほんと特徴あるねえ……
モレ王家だけじゃなくて他のパロとかも色々読むけど、その中に混ぜても
見分けつくよ……
前の話は書ききれなくて投げ出したというのが萎え。
- 870 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 10:38:36
- つうか、誰が書いてようと構わんが、
また「やめてーーー!!触らないで!!」なキャロルなんだな・・・
王子・・・orz
覚醒作家さんて覚醒のUP後、みんなが色々話してたのを全く見て無いんだろうなあ。
単なる嵐だと思ってざっとスルーしたのかね?
これでまた、王子イヤ!イヤ!と言いながら、犯されてるうちに身体が喜びはじめて、段々一緒にいるのに
慣れてきて、次第に心まで・・・・ってテンプレ小説だったら切ない
- 871 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 10:56:09
- 王子は魅力ある男性だと思うがのう。
いっそ、王子とメンフィス、どちらも同じように愛してしまい、どちらも選べない
キャロルというのはどうか
- 872 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 10:58:01
- >>870
それが好きな人もいるので・・・。
最近飽きてきたけど。
- 873 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 11:07:21
- >>871
そういうのどっかで読んだことある。
どちらかを選べなくて1人になろうとして、
紆余曲折?あってナイルに流されて現代に戻り、二卵性双生児を
生むんだけど、1人はメンに、もう1人は王子に似てるという‥
終わり方はともかく、
メンとも王子ともラブラブで、どっちも好きだからツボだったわ
- 874 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 11:15:49
- 原作でも王子には幸せになってほしいのが王子ファン。
メンを食うくらいに魅力あるキャラなのよね。
王家が終わらない理由の1つの王子にもあると思。
まあ、普通の女性なら王子に犯され続けていればメンを忘れることも
あるかもしれないけど、キャロルに限ってはそれは在り得ないかなあ?
メンはキャロルにベタ惚れだしキャロルとは相思相愛。
SSではいっそのことメンなしにして最初から王子とキャロルだけって
いうのが最近のファンの要望かと思います。
かといって覚醒作家様が途中でやめる環境作りをしてはいけないけど。
せっかくUPしてくれたんだから今後の展開を楽しみにしています。
- 875 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 11:18:52
- >>873
ええ?王子とメンの二股をしたってこと?
まあ、まともな女性ならそうなるかもw(選べないよねえ、二人に愛されたら)
それもそれで面白そうな設定だが・・・思い切り作者が自分の望み投影しているかもね?
- 876 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 11:21:41
- >>871
生徒諸君かよ(w
- 877 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 11:41:31
- >>875
いや、二股とは言い切れないかな〜
メンとラブラブだったのに、なんか事情があって王子のところに来て、
ほだされたかなんかで王子ともラブラブになり、またメンのもとに
奪い返されてメンと一晩過ごしてから現代へ、って感じだった。
ツボだったわりには、あまり覚えていない。
ここのまとめサイトには載ってないのかな。もしかファンサイト?
だったらすみません。
>SSではいっそのことメンなしにして最初から王子とキャロルだけって
>いうのが最近のファンの要望かと思います。
最近のファンの要望って‥アダルトメン人気を見てるとどうかな〜?
いろいろだと思うんだけど。
- 878 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 11:51:52
- そうだね。いろんな設定があると楽しいね。
自分としてはアダルトキャロルが読みたいよぉ!
お子ちゃまキャロルは食傷気味なので。。
- 879 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 11:54:51
- >>873
”ダイジェスト暫定版”の長編コーナーに載ってたよ。(タイトルは忘れたが。)
記憶がないうちに片方づつ愛してしまい、記憶が戻ってからも
結局選べず・・・
心傷ついたまま現代に帰る、という終わり方だったと思う。
- 880 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 11:57:00
- >>879
よかったらそこのURL教えてほしい。"h"はずして。
最近ここにお邪魔するようになったので、まとめサイトしか知らないし。
- 881 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 12:06:19
- >>880
>>3に載ってるリンクの、2つ目です。
- 882 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 12:12:37
- >>881
ありがとう。早速読んできます!
- 883 名前:879 :2005/04/16(土) 12:19:29
- 書き込んだ後で申し訳ない。
もしかすると記憶違いかも。何度もすみません。これにて逝きます・・orz
- 884 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 12:25:04
- >>879さん、どうもありがとう。
874と877です。
そうです、そこのサイトの記〇の恋人でした。
今ざーっと読み返してみたら、私の書いた説明も間違いだらけ‥orz
どうもすみません!!
- 885 名前:880 :2005/04/16(土) 12:25:55
- ありがとう、わかりました。「記憶の恋人」というタイトルでした。
ざぁっと目を通しましたが切ないお話のようですね。こういう流れもあるのかと
目からウロコでした。あとでじっくり楽しんできます!
これからも色々な作家様が色々な切り口で書いてくれるといいですね、期待しています>作家様たちへ
- 886 名前:884 :2005/04/16(土) 12:32:12
- 訂正です。私が書いたのは873と877でした。
874の方、すみません!
- 887 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 12:41:30
- ガッツ!!
- 888 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 13:38:01
- 新しい切り口とか言うけど、原作だってループしてるんだし
登場人物だって、限られているから仕方がないんじゃないのかな?
- 889 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 14:26:15
- 過去ログくぐるとまだページ化されてない作品がすこしあるような気がする。
時間がある人、過去ログもチェックしてみそ。
- 890 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 16:18:11
- 暇だからこないだ過去ログチェックしてたw
最初のほうのスレのリレー話とかいくつか載ってないのある。
いくつも分岐してたりして追うのがチト大変だけど
- 891 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 16:24:52
- 「○憶の恋人」は、確かにメンも王子も好きになってしまうんだけど
話の流れに無理なところがなくて、エチーシーンも上手くて
王家虹モノの中ではダントツだよね。
- 892 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 17:32:52
-
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/::/'' ̄^~''ゞ、ヘ
|:/ ,--、 _, -、ミ:::!
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l:{ ~ ノ 、~ ri
゙l:.ヽ `゚__゚ ヽ ソ
,r''ト、 〈 ̄ )' / 引っ越しはどーーーーーなってるの!?
,/ ヽ\ `ニ' / `ヽ
/ ゙ヽ `ー- '、:::: ゙l,
- 893 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 19:13:58
- 「○憶の恋人」読んできました。たしかに話の展開が上手ですね〜。
でも自分的には受け付けないお話でした。
やっぱりお話はラブラブなハッピーエンドじゃなければ嫌っす。残念!
切ないだけで悲しいお話は虹といえどダメっす。
メンでも王子でもいい、メロメロなくらいラブラブなお話が読みたい〜〜
とすると「バカップル」でもいいから原作を読もう、ラブラブなメン×キャロル
の章を・・・となってくるのでありました〜。
でも、ほかの作品も読んでみます。ご親切にご紹介ありがとうございました!
- 894 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 19:14:54
- >>869
>>前の話は書ききれなくて投げ出したというのが萎え。
どうゆう意味?
- 895 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 19:19:55
- >>894
そのままの意味でしょ?つまらない嵐的批評だから絡まないでスルーしなさいってば。
棘作家さんと覚醒作家さんが同一人物で、棘作家さんが「抜けない棘」を途中で
投げ出したっていいたいんでしょうけど、新手の「自演」嵐だと思う。無視、無視。
- 896 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 19:51:15
- >>893 確かに悲恋みたく終わるのが切ないよね。
でも、王子もメンもバキャロルでさえも素敵に書かれていて
すっごく惹き付けられた〜
秘薬の使い方といい、本編より上手い気が。
- 897 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 19:52:14
- 「○憶の恋人」、便乗して私も読んで来ました。
激しく感動。久々に泣きました。
メンヒスも王子も対比の男性に描かれ、どちらも選べない気持ちに共感。
- 898 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 20:10:13
- 「記憶の恋人」と「遠い約束」両方とも好きだったけど
あの頃からスレが修復不可能なくらいに荒れはじめたんだよね。
両作家さんたちが最後まで書いてくれて嬉しかったな。
- 899 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 20:35:02
- 「遠い約束」も読みました。あれはSSというよりハーレクインの読みすぎって
いう設定にやや引いた(w
昔の作品を懐かしむのもいいとは思いますが、まあそれはそれで楽しんで
やはりこちらのスレでは今、現在書いてくれる作家さんへのコールをしたいな。
せっかく書いてくれているんだし。
あまり昔語りをすると「何もかもすべてが懐かしい…」冲田艦長になっちゃうよw
- 900 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 20:41:13
- というわけで、蓮薔薇作家様、抜けない棘作家様、メンフィス4年後作家様、
覚醒作家様続きのUP期待しておりますよ〜
昔の作家様たちはいつでもまとめサイトで楽しめますが、皆様の作品は
ここでしか楽しめませんから〜〜!
でいいですよね?
- 901 名前:名無し草 :2005/04/16(土) 22:57:56
- 作品がうPされてすぐの雑談ならば、嫌味?と思うけど
懐かしい話をするぐらいの自由はいいんじゃないか?
上記の作品、リアルでハァハァ、ドキドキしながら読んでたから懐かしかった〜。
- 902 名前:名無し草 :2005/04/17(日) 00:51:29
- 現在の作家さまの中には古い作品を読んできた人もいると思う。
書いてる側の方が作品を区別していないと思う。
- 903 名前:名無し草 :2005/04/17(日) 01:06:44
- まあまあマターリとしましょうよ。
昔語りもよし、今の作家様コールもよし、UPも自由ってことでいいじゃないすかぁ?
せっかくいい雰囲気なんだからこのままGO!
- 904 名前:名無し草 :2005/04/17(日) 10:48:15
- 自分は、少なめ?なメン様>>>>>王子な人間なので
どの作家さんのUPも嬉しいけれど、特に特に4年後さんをお待ちしていますw
あと、もう一人くらい、メン様系の話を書いてくれる作家様が降臨してくださったら至福。
- 905 名前:名無し草 :2005/04/17(日) 11:31:42
- 抜けない棘作家さま、続きを激しくきぼんしておりますので
どうぞよろしくお願い致します!!!!
- 906 名前:名無し草 :2005/04/17(日) 11:42:32
- >>904
私もメン様スキですよ。
というか王子とメン様の両刀ですw
- 907 名前:名無し草 :2005/04/17(日) 11:45:20
- >904
同志よ!!!禿同です!!!
メン様好きなので、4年後作家さんのうpをを楽しみにしつつも
終わってほしくないと思ってます。
- 908 名前:名無し草 :2005/04/17(日) 11:46:56
- メン様系SSが少ないのは原作でもラブラブだからなんだろうね。
今更どんなラブラブメン×キャロルを書けって言うの?って感じになって
上手くストーリー展開が運ばないんだろうなあ・・・
自分的に読みたいメン様系ストーリーっていうと
「メン様窮地に陥って死ぬ寸前、そこで現代から戻ったキャロルと再会、
しかしメン様はどんどん悪くなってついに死んでしまって…そこから再び
メン様を取り戻すまでのキャロルの苦難」
なんていう「オルフェウス」的展開がいいかも?どーやって死んだメン様を
生き返らせるのか?その辺が作家様のみせどころかなぁ?(って書き逃げ(w)
- 909 名前:名無し草 :2005/04/17(日) 11:49:46
- 908ですが・・・
よく考えてみるとこれって「メンフィス4年後」の逆バージョンだったw
よぉし!対抗して「キャロル4年後」かぁ・・・?orz・・・
想像力のなさに限界を感じた。すまん。
- 910 名前:名無し草 :2005/04/17(日) 11:56:07
- 「記憶の恋人」がよかったので、その後大人のキャロルがメン様を取り戻すまで
のストーリーとかもいいかも?王子とのことはなかったことにしてメン様の子供を
宿したまま現代に戻ったキャロルが「死んだ」と思っていたメン様をやはりあきらめ
きれず再び古代に「メン様探しの旅」に出かける。
そこで思いもしなかった「生きたメン様」との再会・・・うぅけっこう切なくは
ありませぬか?(自分で堪能してどーするって!)>バカを許して下さい。はぁ・・・
- 911 名前:覚醒 :2005/04/17(日) 12:11:10
- 再度の顔出し、すみません。
読んで下さった方有難うございます。
どんな批評も感想も全て有難く謙虚に受け止める覚悟で、また実際受け止めておりますが、
まさか棘作家さんと同一人物では?と疑われるとは思ってもみなかったので当人困惑しております。
棘作家さんへのいらぬ誤解を招いている事にただただ申し訳なく思います。
棘作家さんの続きを強くお待ちしています。
では以下続きです。
- 912 名前:覚醒 :2005/04/17(日) 12:12:26
- >>862
14
「全力前進ーーー!!皆の者力を入れて漕げい!」
ピシッ、ピシッと時折ムチをしならせながら監督官は叫んだ。
船の漕ぎ手が一時でも力を緩めようものなら、きっとすぐさまムチが飛ぶのであろう。
漕ぎ手である奴隷達は皆ムチ打たれぬよう必死で力の限り漕いでいた。
風の勢いも増し帆をはためかせて船は地中海を順調にヒッタイトへ向けて進む。それを阻むものは何もなかった。
「王子、鳥が!」ルカが上空を指さす。
「エジプトに潜ませてある者からの報告か。」
甲板で風に吹かれていた王子はルカの指の先に視線をやりながら呟いた。
程なくして鳥にくくりつけられた通信文が王子の元に届けられ、王子はそれをザッと一読すると忍び笑いを漏らした。
「何か良い知らせですかな。」将軍が尋ねた。
「ナイルの姫が姿を消しエジプトは大混乱のようだ。真っ先に助けに入った召使いも未だ見付からず
ナイルの姫の救出は絶望的と見られているらしい。」そう言いながら王子はルカの方を見てニヤリと笑みを浮かべる。
- 913 名前:覚醒 :2005/04/17(日) 12:13:03
- 15
「そうでしょうとも。よもやナイルの姫とルカがこうして船に乗っているなどと誰も思いますまい。して、他には何と?」
「うむ。第二の妃をめぐる問題でメンフィス王も対応に思案している様子。同盟国であるがゆえに粗略に扱えぬと見える。」
ふ・・・。やはりリビア王女を第二の妃に迎えてなどおらぬのか。デルペ隊長の報告によればリビアには内戦の兆しがあるとか。
同盟国とは申せ、もはや後ろ盾に成り得るどころかメンフィス王もとんだ荷物を抱え込まされたものよ。
「ではナイルの姫の加護を失いリビアとの摩擦もある今がエジブトを攻める絶好の機会でございますな。」
「いや、このような情報はエジプトの民まで知るところ。諸外国もこの事を知り同様にエジプトへと攻め入る機会を
狙うと見て間違いないであろう。我がヒッタイトは高見の見物と洒落込み最後に漁夫の利を得るとしようぞ。」
王子の淡々とした、けれど自信に溢れた言葉に将軍は力強く頷いた。
「流石は王子。先を見通しておられますな。確かに敵ながらメンフィス王は戦上手にて、真っ向から勝負しては
例え我がヒッタイト軍といえども多少の打撃を被るのは否めますまい。だが諸外国との戦いの後となれば、
いかに強大なエジプト軍といえど手負いの兵。赤子の手を捻るようなものでございましょう。」
その諸外国がエジプトを打ち負かすとは微塵も思っていない将軍の物言いが、まるでメンフィスを褒め称えているようで
王子は少し気に入らなかったが、結局は自身も同様の考えであった為無言で頷き話題を変えた。
「時に将軍、少し頼まれてくれぬか。」
- 914 名前:覚醒 :2005/04/17(日) 12:13:48
- 16
「お、王子ーー!!ナ、ナイルの姫が海中に飛び込みました!!!」
密談をする王子と将軍の元へ、ムーラが取り乱しながら走ってきた。
「なんと!ナイルの姫が海中に。ムーラ殿一体どういう事だ。」
将軍の問いにムーラは跪いて状況を述べ始めた。
「はい。実は先刻侍女同士のちょっとした衝突がございまして、ナイルの姫のお傍を離れてしまったのです。
いえ。勿論確かにナイルの姫が船室におわすのを確認して扉を閉め錠もしっかりとかけたのでございます。
ですが・・・私が戻りました時にはどこにもお姿が無く〜〜〜。」
将軍の表情が険しくなった。ムーラは一呼吸ついて更に述べる。
「そして壁にはいつの間にこしらえたのやら人一人通れる程の穴が開いており―――申し訳ありません巧みに調度品で
隠しておいでで気付かなかったのです。で、急ぎその穴から海面を見渡したところナイルの姫が身に付けてらっしゃったヴェールが
波間に浮かんでいるのを発見したのでございます〜〜〜。
あぁ、ナイルの姫は私がいなくなった隙にそこから身を投げて逃亡されたに相違ありません。
至急小船を降ろしてお探しするよう命じましたが未だ見付からず・・・。
おお、王子。この度の失態、私の責任でございます。どうぞ如何様にもご処分下さいませ〜〜〜。」
泣き伏して侘びを申し立てるムーラに対して王子は冷静だった。
- 915 名前:覚醒 :2005/04/17(日) 12:14:20
- 17
「案ずるな。ムーラ。――――ルカ、万一の事がある。そなたは姫に姿を見られぬよう身を潜めていよ。」
「はっ。」ルカは王子の言葉が終わるやいなや一礼してサッと俊敏に去っていった。
ムーラと将軍はその光景を半ば呆気に取られて眺めていた。
キャロルが海中に飛び込んだというのに、王子が驚く素振りも見せぬどころか的外れな指示を出す事に全く合点がいかなかった。
「あ・・・あの・・・王子?」
「やれやれ。まことに手間のかかる娘だ。砂漠では三度も逃亡を企てことごとく失敗しているというのに懲りぬ娘よ。
海上に出て少しは大人しくなったかと思ったが甘かったか。」
そう言いながらククッと笑って王子は船室へと降りる階段へと向かった。訳が判らないムーラと将軍も慌てて王子の後に続く。
「王子、どちらへいらっしゃるおつもりですか?あの、ナイルの姫は・・・。」
「小船で捜索へ出た者どもを呼び戻せ。見当違いだとな。ナイルの姫は船内にいる。」
「えっ!!」きっぱりと言い切る王子の言葉に二人は驚きの声を上げた。
「この船は夜半にはキプロス近くを通る。それが姫の狙いであろう。」
トントンと階段を降りながら王子は説明し始める。
「わざとヴェールを波間に投げて浮かべ、さも自分が海中に飛び込んだと見せかけて実は脱出の好機を狙っているのだ。
泳ぎが得意なのは知っておるが・・・このような岸も見えぬ場所で飛び込む程姫は愚かではない。」
ムーラと将軍は王子の説明に聞き入りながら王子の後を追う。どうやら王子は船内の廊下を通り抜け、
奥の船室へと向かっているようだった。そこは元々キャロルが押し込められていた王子専用の船室だった。
「そしてその好機を待って身を潜めるに最適な場所は・・・・・。」
王子は船室の扉を開け室内を見渡した。一つの大きな衣装箱が王子の目に留まる。
「脱出したはずの場所。誰もがそこにはおらぬと思う警戒の解かれる場所、すなわちこの部屋ぞ。」
王子はゆっくりと衣装箱に近づき蓋に手を掛けた。「して、この部屋で姫が身を隠せるところといえば。」
ガタッ。
衣装箱を開けると、身を縮こまらせたキャロルが王子の推察通りにそこにいた。
「この衣装箱しかあるまい。」王子はニヤリと微笑み衣装箱の中のキャロルを見下ろした。
- 916 名前:覚醒 :2005/04/17(日) 12:15:50
- 18
「姫、かくれんぼは仕舞だ。キプロスまで待ってそなたの華麗な泳ぎを見て楽しんでも良かったのだが、
小賢しい真似を繰り返す程に回復したそなたに此処まできて風邪でもひかれては困るゆえ迎えに参ったぞ。」
余裕綽々に王子が放つ言葉にキャロルは心底悔しい思いをしていた。
悔しい!悔しい!また王子に見抜かれてしまった。
何回逃げてもすぐ捕まってしまって、とうとうおめおめと船にまで乗せられてしまって。
今度こそ上手くいくと思ったのに。このままではヒッタイトへ着いてしまう!
キャロルは悔しさのあまり唇をギュっと噛んだ。
「さぁ、大人しくそこから出てまいれ。無理な体勢でおった為身体を動かせぬというのならば私が抱いて出してやろうか。」
王子は涼しげな笑みを浮かべてキャロルの身体を抱え上げる素振りをする。
「け、けっこうよ!自分で出るわ。」キャロルは王子の手を払いのけ慌てて立ち上がり、
お転婆娘よろしく衣装箱からヒョイっと飛び出た。それを見て王子はクスクスと笑っている。
と、その時、今はムーラにより豪奢に飾られたキャロルの衣装からスルリと皮袋がすべり落ちた。
王子が目ざとくそれを拾い上げるとキャロルは思わず「あっ!」と漏らした。
「先日の砂漠での逃亡時にでも隠し持っておったのか。」そう言いながら王子はムーラに皮袋を手渡した。
将軍がそれを横から取り上げて重みを確かめ、
「中は空っぽのようですな。後で飲み水を確保するつもりだったのでしょうか。」と不思議そうな顔をする。
「・・・かつて、そなたが知恵を授け水面に出る事なく泳ぎきり我らの追跡を逃れた男がいたな。」
ぽつりと王子が呟いた。目はキャロルを射抜くように見つめている。
王子は皮袋の真の用途に気付いたようだった。キャロルは思わず目を逸らした。
その逸らしたキャロルの顎を片手でくいっと自分の方に振り向かせて王子は語気を荒げて言った。
「まことそなたは油断がならぬ。お蔭で退屈はせぬが、これ以上は許さぬぞ。」
そしてキャロルの耳元へ唇を寄せて「そなたがそんな態度であれば私も態度を改めねばならぬ。
力ずくで奪うのは主義ではないのだ・・・。よいな、ナイルの姫。」と囁いた。
「王子・・・。」キャロルはそれ以上言葉が出なかった。
- 917 名前:覚醒 :2005/04/17(日) 12:16:30
- 19
「それにしても随分と風通しを良くしてくれたものよ。一歩加減を間違えれば船もろとも海の藻屑ぞ。」
キャロルの開けた豪快な壁の穴を見てクスクスと笑いながら王子は言った。
穴の周りの木はどす黒く炭のようになっており、燃やして穴を開けたのは一目瞭然だ。
「折角ムーラを呼び寄せ、そなたが快適に過ごせるよう用意し設えた部屋であったが仕方あるまい。
ムーラ、隣りの空き部屋を姫の為に整えよ。」
「はい。かしこまりました、王子。さ、ナイルの姫、どうぞこちらへ。」
ムーラに促されて仕方なくキャロルは歩き出した。後ろで将軍と王子の話し声が聞こえる。
「まずはこの穴を修復せねばなりませんな。早速作業させましょう。」
「・・・いや、たまにはこんな景色も愉快ぞ。将軍、ここで何か面白い話でもいたせ。作業はその後で良い。」
「あっはっは。確かになかなか拝める光景ではありませんからのぉ。では先日仕入れた話でも――――。」
王子と将軍は何やら雑談を始めたようだった。何が気に入ったのかぽっかりと穴の開いた部屋に腰を落ち着けている。
キャロルは思った。
すぐにも塞がれると思ったのに、この様子ではまだしばらくはあの穴は開いたままなんだわ。
今度こそ何とか隠れて・・・いえ、だめ。いくらなんでもキプロスを通るまでには塞がれてしまうわ。
でも、塞がれる前に王子の隙をみて穴から飛び込んで力の限り泳げば何とかなるかもしれない。
逃げ切れる可能性は低くなったけど皮袋も取り上げられてしまったけど、
それだけにまさか私がもう一度あの穴を利用しようとするなんて誰も思わないはず。
きっとあの部屋が無人になる機会が一瞬でもあるはずだわ。・・・やってみよう!
逃げ切れず次に捕まった時の事を考えると恐ろしかったが、このままおめおめとヒッタイトへ辿り着いてしまう事の方が
キャロルには恐ろしく思えたのだった。
- 918 名前:覚醒 :2005/04/17(日) 12:17:14
- 20
「さぁ、どうぞこちらへお入り下さいませ。」
ムーラが扉を開きキャロルを空き部屋の中へと誘導する。
先程までキャロルに与えられていた船室に比べると一回り狭くやや質素な部屋だった。
だがそれは前の部屋が豪勢に彩られすぎていたというだけで、こちらも決して悪くない。
「すぐにお部屋を整えますので今しばらくの間はご辛抱下さいませ。」
そう言いながらムーラは換気の為の小窓を開けた。無論この窓は手首も通らない。
キャロルは部屋に入ったところでキョロキョロと中を見回した。
花瓶・・・だめ、大きすぎるわ。死んでしまうかも。
腕程の大きさの女神をかたどった黄金の像。だめ。これも打ち所が悪ければ危ないわ。
「今度は灯をお入れするのは王子がお部屋にいらっしゃる時のみに致しますのでご承知下さいませ。」
ムーラはキャロルに背を向けて寝台を整えながらキャロルに釘を刺した。
あぁ、今しかチャンスはないのに!この部屋に閉じ込められたらあの穴の開いた船室へは行けない。
何とかムーラの気を失わせて時間を稼ぎつつ隣室へ忍び込まねばならないのだ。キャロルは焦った。
と、扉の影の木の棒がキャロルの目に入った。掃除用の箒か。
生臭な侍女でも混じっているのか置きっぱなしだ。だがキャロルにとってそれは好都合な事だった。
そっとキャロルは箒を手に取ると、柄の方を先にしてムーラに気付かれないよう近づいていく。
もうほんの数歩のとこまで近づいた時、「ナイルの姫、お疲れでしょう。今何かお飲み物をお持ちしますので。」
と言ってムーラがキャロルの方へと振り返った。
「ムーラ!!ごめんなさい!!!」キャロルはムーラのみぞおちを箒の柄で力を込めてグッと一突きにした。
ドサっとムーラは意識を失ってその場に倒れた。カラン、と箒がキャロルの手から離れる。
「ごめんなさい。ムーラ。」もう一度呟いてからキャロルは小走りに部屋を出た。
(続きます)
- 919 名前:名無し草 :2005/04/17(日) 12:20:54
- 覚醒作家様、オンタイムで読めました。たくさんのUPありがとうございます!
アクティブなキャロルが新鮮でした〜王子の「ニヤリ」笑いにも笑いました。
今までそんな表現した作家さんいなかったなあ…王子の笑みといえば、「冷たい微笑」
が多かったような気がするので(w
私は棘作家様と覚醒作家様が同一人物なんていうことは信じていません、っていうか
そんなふうに思っているのは約1名だと思います。
頑張って下さいね!
- 920 名前:名無し草 :2005/04/17(日) 12:42:35
- わーい! またまた、たくさんのうp感激です!
冷静かつ茶目っ気のある王子と、衣装箱でかくれんぼするかと思えばムーラを気絶させるキャロルの
今後に注目です!
- 921 名前:名無し草 :2005/04/17(日) 17:21:31
- 覚醒作家さん、このお話好きです。
今後の展開が楽しみですが、
これまたごく一部の、ストーリーを誘導するようなレスは無視して、
思うままに書いていただきたいと思います。
- 922 名前:名無し草 :2005/04/17(日) 20:26:11
- ほんとだよ。そんなにコダワリがあるんなら、
粘着してないでテメーで書けや、って思う。
- 923 名前:名無し草 :2005/04/17(日) 20:55:05
- >>922
気持ちはわかるけれど、そういうもの言いはまた嵐を呼ぶからやめた方がいい
と思うな。
- 924 名前:名無し草 :2005/04/17(日) 22:37:07
- 三点リーダを使用してないこととか、会話文の最後に必ず。を入れるとことかが
棘さんとの共通点かな?
三点リーダを使わない人はたまに見るけど、「〜〜なのだ。」って書く人は割と少ないとオモ。
あとモチーフが王子×キャロルで、イメージ的には似たタイプの話だから
棘作家さんが仕切りなおしで書き始めたように見えたんじゃないかな。
もしかしたら指摘してる人は、それ以外に、もっとはっきりした共通点を見てるのかもしれんが。
とりあえず自分が見比べた限り、気が付いたのはその辺。
しかし、棘作家さんはぴたりといなくなったね……
- 925 名前:名無し草 :2005/04/17(日) 22:51:36
- 書き手の癖ってそんなに気になるものなのか・・・
文章の表記方より、話の流れの方が気になる自分にとっちゃ
どーでもいいことだが
- 926 名前:名無し草 :2005/04/17(日) 23:03:48
- 同一人物だろうと別人だろうと、どうでもいいっての。
それより、一つだけ苦言。
覚醒作家さんは月影さんと真逆で、読点が少なすぎてすごく読みにくい。
作家さん、改良して頂けると有難いです。
>「ではナイルの姫の加護を失いリビアとの摩擦もある今がエジブトを攻める絶好の機会でございますな。」
>勿論確かにナイルの姫が船室におわすのを確認して扉を閉め錠もしっかりとかけたのでございます。
>小賢しい真似を繰り返す程に回復したそなたに此処まできて風邪でもひかれては困るゆえ迎えに参ったぞ。
こんなのばっかで…。
特に台詞のときにこうやって読点なしでズラズラ書かれてると、まるで登場人物が関西人並の早口で
べちゃべちゃ喋ってるみたいに感じられて萎える。
あと、びっちり詰まりすぎ。
掲示板は行間が詰まってるので、投稿するときは少し改行したりしてくれると助かる…。
他の作家さんの書き方をお手本にしてみて下さい。
>913みたく、どかっと字の塊を置かれると、読む気が失せる。目が痛くなるんだよ。
- 927 名前:名無し草 :2005/04/17(日) 23:14:07
- 読み手は絶えず、赤ペン先生しなきゃならんのか orz
>読む気が失せる。目が痛くなるんだよ
その都度、添削で神経疲れませんか?>926
- 928 名前:926 :2005/04/17(日) 23:23:16
- >927
添削…?なんてしたつもりはないけど。単純に読みにくいので、
>作家さん、改良して頂けると有難いです。
って書いたんだよ。
折角の話だから、少しでも読みやすくして貰えたらなと思うので。
要望したら即嵐とか、即赤ペン気取りで添削してるって考えるのはお粗末だね。
第一、>927は覚醒作家さんじゃないよね。
覚醒作家さんでもない人が、横から返事をしてしまうというのはどうなの?
作家さんが、「これが自分の書き方だから、変える気はありません」というスタンスなのなら
それはそれで我慢して読むよ。
- 929 名前:名無し草 :2005/04/17(日) 23:38:54
- 自分が老いて集中力や視力が落ち、脳も心も乾燥萎縮してカチカチになったから
声高にお年寄りに優しくしなさいと詰寄る、そんなお年寄りですか。
傲慢さだけは衰え知らずですな。
- 930 名前:927 :2005/04/17(日) 23:50:36
- 一点だけマジレス。
>覚醒作家さんでもない人が、横から返事をしてしまうというのはどうなの?
あのさ、貴方の要望っても最後の数行は自分本位の苦情だよね。
それに関して、誰もが突っ込んだり貴方の要望のレスの感想も述べても良いわけだけど
このスレのどのレスに対してもそれはいえる事。
要望=お願いしてるはずのに文末が凄く傲慢に見えるのは何故だろうねぇ orz
- 931 名前:名無し草 :2005/04/17(日) 23:58:55
- 確かにちょっと読みづらい感はあったと思うよ。
他の書き手さんはその辺考慮して、一行空けたりしてるんだよね。
逆にそういう部分からして、本当に投稿が初めてなんだろうなとオモタ
- 932 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:00:23
- >>930
なんでいちいち、文末にorzをつけてんの?
- 933 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:00:54
- ジエン天国〜♪
- 934 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:02:22
- >>933
お前が自演してんだろ、ボケ
- 935 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:03:04
- おぃおぃ ・・・orz も知らん香具師がいるとは!
- 936 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:05:21
- >>935
アホか、知ってるよ。何のためにつけてんだってことだボケ
氏ね
- 937 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:06:43
- 2ちゃんらしくなってきたww
- 938 名前:926 :2005/04/18(月) 00:07:03
- >930
読みやすくして欲しいと頼むことが、それほどいけないことだとは思わないけど。
第一、要望=お願い ではないよ?
辞書を引いてらっしゃいな。
- 939 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:08:34
- >>932
ハゲワラ
- 940 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:08:36
- 覚醒作家が、文句つけられてたことにキレて自演してるんだな。
大体深夜の今くらいに現れる人だからねwww
- 941 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:10:21
- みんなよく読んでると感心するよ
自分は適当に流し読みしかしてないから誰がどんな文体だとか何とか
全然区別つかない
- 942 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:10:31
- >>939
流れ的に、いちいちわざわざorzをつける必要がないってこと
ババアはいちいち顔文字つけるのが好きだろうから、その流れなのかもしれんけど
- 943 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:11:05
- >>941
>>924
- 944 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:11:48
- 他人が書いた文章、多少の違和感ぐらい
脳内で修正かけれんのか
うすらバカ
- 945 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:12:26
- >>938
読みやすくして欲しいと頼むんなら、頼んでるらしく書きゃ、
誰も嫌味なんか言わんよ。
- 946 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:13:08
- 覚醒が大暴れしてるw
そんなに文章の欠点を書かれたのが気に食わないのかね
- 947 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:13:14
- というかあんま真面目に読んでないから
違和感感じ取ろうとも思わないよ
ここしか楽しみ無い人は隅々まで読むんだろうけど
- 948 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:13:45
- >>946
もうそれ飽きた。
- 949 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:14:10
- >947
そういうことはっきり書くなってーの……
- 950 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:15:19
- 覚醒作家は深夜登場が多いから、今も確実にいると思う
- 951 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:16:13
- マターリ汁
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《 il|′ フーv,_ .,i″ ||}ーvrリ、 ¨'‐.` {
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- 952 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:16:46
- ものすごいレスの付き方だけど、どこまでが自演なの?
- 953 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:17:03
- 所詮、スルー出来ない厨の集まりだし・・・
- 954 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:17:28
- >>952
全部
- 955 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:17:56
- あ〜あ、コピペ嵐に宥められちゃってるよw
- 956 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:18:57
- >>951
そんな小汚いもんの言うこと聞けるか!!!!
- 957 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:19:13
- このスレに一番似合いのものを投下
| 丶 _ .,! ヽ
> ``‐.`ヽ、 .|、 |
゙'. ,ト `i、 `i、 .、″
| .,.:/"" ゙‐,. ` /
` .,-''ヽ"` ヽ,,,、 !
、,、‐'゙l‐、 .丿 : ':、
、/ヽヽ‐ヽ、;,,,,,,,,,-.ッ:''` .,"-、
,r"ツぃ丶 `````` ../ `i、
,.イ:、ヽ/ー`-、-ヽヽヽ、−´ .l゙`-、
_,,l゙-:ヽ,;、、 、、丶 ゙i、,,、
,<_ l_ヽ冫`'`-、;,,,、、、、.............,,,,、.-`": │ `i、
、、::|、、、ヽ,、、. ```: : : ``` 、.、'` .|丶、
.l","ヽ、,"、,"'、ぃ、、,、、、、.、、、.、、、_、.,,.ヽ´ l゙ ゙).._
,、':゙l:、、`:ヽ、`:、 : `"```¬――'''"`゙^` : ..、丶 .l゙ `ヽ
,i´.、ヽ".、".、"'ヽヽ;,:、........、 、、...,,,、−‘` 、‐ |゙゙:‐,
,.-l,i´.、".`ヽ,,,.".` `゙゙'"`'-ー"``"``r-ー`'": _.‐′ 丿 ,!
j".、'ヽ,".、".、"`''`ー、._、、、 、._,、..-‐:'''′ .、,:" 丿
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- 958 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:19:50
- >>951
やっぱりここにはこのAAがなくちゃね♪
- 959 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:20:37
- 王子は剥けてない
- 960 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:21:29
- 臭うんだろなー
- 961 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:21:54
- >>957は灸のモグサ
- 962 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:23:30
- で、このまま埋るの?このスレ?
- 963 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:25:51
- 緊急避難所あるいは次スレ
↓
http://aa5.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1111969312/l50
- 964 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:27:50
- 次スレ
↓
王家の紋章 Ψ別室―その9
http://aa5.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1113751489/
- 965 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:29:54
- 細かいところまで注文出す人がいるけど、好きに書いていいと思うよ
所詮二次創作、同人行為、しかも2chだし
- 966 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:31:16
- また偉そうに
- 967 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:33:25
- >>965
バカじゃないの?
- 968 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:34:49
- ま、書き手は言われるまでも無いとは思ったけど
ここまで文体だ読点だうるさいスレははじめて見るよ
やっぱりおばさんばっかりのスレだからかな?
- 969 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:35:20
- 赤ペン先生が増えたのは確かだよね
- 970 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:36:22
- >968
最初の一行の意味がよくわからない
- 971 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:37:01
- >>968
そんなにイヤなら、書かなくていいよ、覚醒さんw
- 972 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:37:59
- リアル赤ペン先生が混ざっているのかもしれない。
- 973 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:39:16
- 赤ペン先生って何ですか?
- 974 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:41:39
- >>972
禿藁
- 975 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:41:42
- おまいら、明日は仕事とか学校じゃないの?
- 976 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:41:49
- ここが潰れて困るのは、ここしか楽しみの無いおばさん達だけなんだよね
いくらでも自演と疑うなり何なりしてどんどん書き手がSS掲載しにくい環境になれば面白いね
自分達の行為が自分達の首締めてるって事に早く気づいたほうが良いよ
- 977 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:44:44
- >>976
ここを荒らしてる人は、単にここを潰したいんじゃないの?
楽しみになんか全然してないと思う。
このスレで同人云々の話が出た時、パロとか同人に対してものすごく嫌悪感を隠さなかった人が
いたけど、あの辺の人がやってるんだと思ってた。
王家のパロの存在が許せず(キャラクターを自分のイメージ以外に描かれるのが許せない)
潰してしまいたいんだと思うが。
- 978 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:44:45
- >>975
そーいうアンタは?
- 979 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:46:35
- ここ来てる時点で同人女なわけだけど、それを認めたがらない人が多いのに藁多。
- 980 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:53:07
- >>970
確かによくわからないよね
書き手(覚醒作家)は、読点の使い方とかあれこれ言われても
仕方が無い文章だと思ったけど、てイミ?
- 981 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:54:02
- >979
ほんとだね。今ざっと見ても、
「ここは同人でも何でもない」「同人っていうとなんか怖い」「同人なんて知らない」
って言い張ってる人の多いこと。
ならここを見にくるなと(ry
- 982 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:56:17
- こっちはキャラの萌え場面や
心情についての意見や感想を語り合いたい訳だが
作家の文章の句読点がどうのこうのなんて、正直うざい。
- 983 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 00:56:43
- このスレこそキモい同人世界の縮小図ですよ〜>同人怖い人たち
いや、それ以下かも。
- 984 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 01:08:50
- *スレを潰したいババアの本音*
>法律踏み外してんのに自覚もないのか?
>同人で人権主張するなんて馬鹿じゃないの?
>原作者の権利を侵害してるくせに、同人は表現の自由とかいって
>妄想オナニー書きまくり。マジおめでたいよ。
>そういう批判を受ける覚悟もないアンタみたいな手合いは公の場で何も書くべきじゃない。
妄想オナニーが気に入らないなら、見に来なきゃいいのに。
見に来ては毎回毎回文句つけて、そのエネルギーに感心するよ。
- 985 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 01:10:55
- で、いつもスレを潰したいババアに釣られるのは「ここは同人でも何でもない」
「同人っていうとなんか怖い」「同人なんて知らない」って言い張ってるババア、と。
- 986 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 01:11:09
- >>976
同意。
虹的スレは、書き手側が居なきゃ立ち行かないコトを
読み手側は気づくべきだよ
- 987 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 01:18:18
- >>985
この期に及んで、まだそんな椰子がいるのかよw
- 988 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 01:52:25
- どうでもいいけどスレってそんなに簡単に潰れるものなの?
ババアのせいでスレが潰れたとか聞いたことないけど。
- 989 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 02:03:24
- ババア乙
- 990 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 02:07:23
- 別室スレは、もうとっくに崩壊してるけど・・・
- 991 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 02:46:01
- いろんなスレ除くけどここはかなりキツイぞ
- 992 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 07:32:20
- 産め
- 993 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 09:24:29
- 埋めついでに質問。
SSって何ですか?
- 994 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 09:50:34
- サービスステーションの略だよww
- 995 名前:993 :2005/04/18(月) 10:13:07
- はてなダイアリーで見てきた(自己補完スマソ)。
同人用語だったのか。
サービスステーションもあったww>994
- 996 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 13:23:16
- 次スレ
王家の紋章 Ψ別室―その9
http://aa5.2ch.net/test/read.cgi/nanmin/1113751489/
- 997 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 13:26:00
-
- 998 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 13:27:20
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- 999 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 13:30:00
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- 1000 名前:名無し草 :2005/04/18(月) 13:30:59
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- 1001 名前:1001 :Over 1000 Thread
- このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。