『 SM王子 』 私的妄想です。原作者さま、お嫌いなかたに先にお詫びです。ごめんなさい。 婚儀と披露の宴が終わったのはだいぶ夜も更けてからのことだった。 キャロルは入浴を終えるとムーラに王子の寝室に案内された。 侍女達はキャロルに艶めかしい夜衣を着せるとお人形のように寝台に座らせ、そして退がっていった。 「姫君・・・末永いお幸せをお祈りいたします。どうかまめやかに王子のお望み通りお仕えくださいませ・・・」 そして静寂。 (私・・・王子と結婚したのだわ。私は王子の・・・妻になる。私は自分を王子に捧げる。 怖い・・・とても怖い。心細くて・・・) キャロルは涙ぐんだ。だが思い悩んでいるうちに、いつしか疲労のために眠り込んでしまった・・・。 「姫・・・?なんと・・・眠ってしまったか」 王子は愛おしげにキャロルの顔をのぞき込んだ。愛しいキャロルの寝顔を眺める嬉しさと、自分を待ってくれなかったつれなさに対する怨み。 「姫・・・。私の妻となるそなたが眠り込むとは何事・・・ぞ。姫・・・起きぬのか?私を焦らして・・・弄んで・・・そのような仕様のない娘は仕置きをせねばなるまい・・・の」 王子は薄く笑うとそっとキャロルの薄衣をはだけた。まろびでる白いふくらみ。その頂には薄紅の宝石が眠っている。 「そなたがどこにも行かぬよう、しっかり捕まえておきたい」 王子はキャロルの夜衣の絹の帯で、白く細いキャロルの手首を縛り・・・頭上にあげると帯の端を寝台の柱に縛り付けた。小振りな双丘は誇らしげに突き出され、頼りない肋骨が薄い肌を通して浮かび上がる。 「美しい・・・」 王子はやがてキャロルの腰を隠していた薄絹も取り去ってしまった。 王子が灯火を引き寄せると、金色の淡い茂みがほのかに輝いた。 「そなたを・・・私のそなたを改めるぞ・・・」 王子はキャロルの腰の下に枕をあてがうと、そっと白い脚を開かせた。いつか船の中で盗み見た薔薇の花が露わになる。 「あの時と・・・少しも変わらぬ。美しい私の・・・花」 上質の蝋で細工されたかと思うような、半透明の繊細微妙な造形。淡い淡い薔薇色は真珠のような光沢を帯びているようにも見える。 王子はやがて花びらに指を添え、大きく左右に開いた。隠された泉が王子に晒される。泉の入り口には紛う事なき乙女の証。 王子は指を少し上の方に移動させ、薔薇の中に隠された真珠の女神を露わにした。唐突に外気に晒された女神はびくりと震え・・・その刺激にやがてキャロルが気づいた。 「・・・?私・・・?・・・きゃあっ!な、何なの、これ!王子・・・!」 「しっ!静かに。姫よ。そなたは夫たる私を忘れて子供のように眠っていたぞ。そなたはもはや子供ではなく私の妃なのに・・・。 仕置きをせねば・・・なるまい。抗うな・・・抗えば・・・もっと辛くなる」 しなやかな指が女神を摘むようにする。王子は優しくキャロルに接吻した。 「目を瞑っておれ・・・。今からそなたは夢を見るのだ・・・」 「何と愛らしいサクランボではいか・・・?」 王子は胸の頂の突起を舌でねぶった。突起はあっという間に勃ちあがり、その固さが王子を喜ばせた。王子はその突起に歯を立てた。 「おかしいな・・・?このサクランボは・・・噛み採ることができぬではないか?甘い・・・味を愉しむしかできぬのか?飲み下すことは叶わぬか・・・?」 キャロルが身を捩り、うめき声を漏らした。 「おや・・・?我が妃は何か夢でも見ているのか・・・?」 王子の舌がキャロルの固く閉ざされた瞼を舐める。 王子は指先で転がしたり、ひっぱたり突起を弄びながら、片方の手を枕のせいで突き出された形になった脚の付け根に延ばした。反射的に脚を閉じ、腰をひねろうとするキャロル。王子はぴしゃりと太股を叩き、その動きを制した。 「寝相の悪い姫・・・ぞ。困ったな。寝台から落ちでもしたら大変だ。そうだ・・・」 王子は髪を纏めていた革ひもを取ると、キャロルの左の足首に結びつけ、その反対側の端を寝台の柱に結びつけた。 「いやっ・・・!」 キャロルは恥ずかしい場所を隠すこともできない。 「姫・・・姫・・・静かに。そなたが悪いのだ・・・ぞ。そなたは仕置きを受けねば・・・。私とて辛いのだ・・・ぞ?」 王子は甘くキャロルの耳朶を噛みながら囁いた。 王子はすっかり露わになったキャロルの秘密の谷間をのぞき込んだ。無言でその美しさを愛でる王子。その無言の時間にキャロルは耐え難い思いをする。 「や・・・めて。王子。恥ずかしい・・・」 王子の視線を当てられていると思うだけで羞恥で消え入りたい思いがする。 自分で見ることもない場所が・・・灯火の元で王子の目に晒されている。 (やめて、やめて。そんなところ。汚い・・・恥ずかしいところ・・・) 王子はうち震える花を心ゆくまで愛でた。花は緊張と羞恥に震えながらも、わずかに蜜を湧き出させた。 「ふふふ・・・」 王子の指が花に触れる。女神を剥きあげ、花びらを弄び、蜜を指ですくい上げる。真珠は固くしこって勃ち、花びらは膨らんだ。 「おや・・・この薔薇はみるみる大きく育って行くのだな・・・」 「いやっ!」 王子は美しい乙女の花を舌で祝福した。蜜の泉に舌を差し入れるとキャロルは悲鳴をあげてぐったり脱力してしまった・・・。 「姫・・・。まだ・・・終わってはおらぬぞ」 王子は優しい声音でキャロルを起こした。潤んだ瞳で王子を見つめるキャロル。もう抗いもせず、じっと王子を見つめた。自分の奥底深い所から未知の何かを求める声がする・・・。 「王子・・・私・・・もう・・・」 「そなたを私が満たそう」 王子は一瞬キャロルに自身を握らせた。戦くキャロル。 「恐れることはない。これが収まるように・・・そなたの身体はできている。私を受け入れてくれ」 王子は狭隘なキャロルの中にわざとゆっくりと進んでいった。痛みに抗うキャロルの自由な方の脚をしっかりと押さえつけて身動きを封じて。キャロルは声も出ないほどの苦痛に涙を流すだけだ。 王子は長い長い時間をかけて奥まで進んだ。キャロルの苦悶の表情が王子の獣欲を煽った。 「姫・・・まだまだ耐えねばならぬぞ」 王子は一度、腰を引き再びキャロルを貫いた。王子の動作は激しくキャロルは経験したことのない苦痛に悲鳴をあげた。 「痛い、痛い、痛い!お願い、やめて!私の中から出ていって!」 王子が動くたびに血と蜜の混じったものがシーツを僅かに汚した。 「きゃあぁぁぁ・・・」 王子はやがて絶頂を迎えた。キャロルは自分が内側から焼き焦がされるような気がして今度こそ気を失ってしまった。 翌朝。 キャロルは昨夜の「傷」の手当を王子自らの手でされていた。 王子は自分が痛めつけた場所を優しく拭い、薬を塗ってやった。 「少し、しみるな・・・。内側の深い場所も・・・傷ついておろう。さぁ、これを」 王子は柔らかな真綿で固い芯をくるんだ物に薬をしませた棒状の物をゆっくりとキャロルの中に押し入れた。 「取ってはならぬぞ。そなたのここに触れてもよいのは私だけだ。そなたも触れてはならぬ・・・」 キャロルは顔を紅潮させて素直に頷くのだった。 |