『 王子@拷問お仕置き編 』 1 「ナイルの娘・・・・・そなたに聞きたいことがある。 そなたなら知っておろう。妹のミタムンがどうなったか。その最後の様を聞きたい」 ヒッタイトへ向かって航海するガレー船の奥深くに閉じ込められたキャロルは、イズミル王子の冷たい視線の前で震え上がった。 「知りません・・・」 「ならば。拷問しても喋らせるぞ。そなたの身体に聞こう!」 イズミルは力強い腕でキャロルの両腕を掴むと、傍にあった荒縄で船室の柱に縛りあげ、手にしたムチでキャロルに見せしめるように床を叩く。ビシィィィと空気を裂く恐ろしい音。キャロルはとても目を開けていられなかった。 「拷問!ですって・・・!いやよ、やめて!何もしらないのよ」 「膚は裂け、血が流れるぞ。それでも話さぬか」 「知らないって・・・」 強情にしらを切るキャロルにしびれを切らしたイズミルは、ムチを高く上げてキャロルを打とうとするが、突然思いとどまりふと手を止めた。両手を縛りあげられて身動きできずに、怯えて震えるキャロルを無言で見下ろした。 ムチを床に放り投げ、キャロルを縛りつけた柱の元へ近づいてくる。 2 「ふっ、女の口を割らすにこのような無粋な道具はいらぬ」 「なっ何をするの!」 「このような美しい白い膚を傷つけるのは男として好まぬ。もっと良い方法があろうものよ」 薄茶色の瞳に好色な光がにじんでキャロルをいっそう怯えさせる。ムチで打たれるより、もっと恐ろしい目に遭わされるのではないかとキャロルの顔が引きつった。 しかしイズミルは、優しくキャロルの顔を両手で包みこんで頬を撫でた。 「恐怖に震える顔が何とも艶めかしい・・・」 唇や耳たぶの上をゆっくりと指が這う。 「とても生きているとは思えぬような白い膚だ。金色の髪も青い瞳も美しい。そなたの身体はどのようであろうな」 「・・・・・・なに・・・を・・・・・やめて・・・」 ガタガタと小刻みに震えるキャロルの声は、イズミルをいたずらに刺激するばかり。大きな逞しい指が、キャロルの衣装の胸元を広げ、一気に腰まで引き裂いた。キャロルの悲鳴と衣の裂ける音が同調した。 3 暗い船室の闇に浮かび上がる白い胸。底冷えする冷気に晒されてひとりでに立ち上がる小さな蕾。 イズミルは意地の悪い笑みを口元に刻んで、柔らかに揺れる双丘を手の内で揉みこんだ。両の膨らみを優しく揉みしだいて、甘く辛い責め苦を与える。 「痛みを与えるだけが拷問にあらず。泣き叫ぶほどの快楽を与えて口を割らすのも、また一興。 私にとっては、そなたが簡単に口を割らぬほうが楽しめるというものだが・・・さあ、どこまで耐えられるかな?」 キャロルの身体は太い縄と、強靭な男の身体によって拘束されて、抵抗のすべを奪われていた。それを良いことに、イズミルはキャロルの形の良い胸を好きなように弄ぶ。小さな頂の淡い色味と、すぐに反応をかえす感度の良さがイズミルの気をひいた。 「何と・・・美しい色合いであろう。それに肌触りの滑らかなことよ」 ピンク色の蕾の先端をこねる様にいじられると身体が熱く燃え立つようで、キャロルは堪らなくなり、思わず小さな声を上げてしまった。 「よしよし・・・随分と甘い声でさえずるではないか。いたく気に入った・・・もっと鳴いてみせるがよい」 ぴりぴりと敏感になった胸の先端を、男の唇が今にも啄ばもうとしているのを見て、キャロルは身をよじり、涙を流して懇願する。 「いやあ、お願い・・・もう許して・・・許して下さい」 しかしイズミルは容赦なく小さな蕾を吸いたてた。 「あっ・・・ああ、やめて・・・何も・・・知らないんです・・・お願い、お願い・・・」 キャロルが哀願すればするほど、男はキャロルの身体を残酷なまでに巧みに責め立てる。 4 さんざんキャロルの胸乳を弄び、キャロルに切ない掠れた声をあげさせ、すっかり上気して薔薇色に染まったキャロルの悩ましい裸の上半身を惚れ惚れとイズミルは見つめていた。 「ほう、口が固いのだな・・・。しかしいつまでその強情が続くものかな・・・」 イズミルはキャロルの腰を覆っている薄布の衣装にも手を掛ける。残酷な笑みを浮かべた男の手は、優しく優しくキャロルの脚の間をまさぐり始める。 「いや、それだけはいや・・・お願い・・・」 キャロルは何とかして男の指から逃げようと、太股を固く閉じ腰を捻ろうとするが、がっしりと逞しい腕がキャロルの腰を抱いていて、すべての抵抗は徒労に終わった。 しなやかな指が黄金のくさむらを優しく撫で、そして掻き分ける。 妖しい指の動きは、キャロルの未だ知らない痺れるような甘い感覚を身体の奥から呼び起こす。キャロルの息ははぁはぁと浅く乱れるばかりで、もう抵抗と哀願の言葉を漏らすことすら出来なくなっていた。 つづく |