『 Ψ(`▼´)Ψヒッタイトの夜 』 「王子、私そろそろ部屋に戻ろうかと思うの・・・」 王子の膝の中で繰り返し接吻の練習をさせられていたキャロルは真っ赤に頬を染めて呟くように言った。 次のイシュタルの祝日に婚儀を迎える二人。 王子は自ら教師となってキャロルにお妃教育を施していた。キャロルも王子に求められるまま未来の知識を伝える。二人は互いに教師であり生徒であった。 戻る、と言ってものぼせあがったキャロルは足許もおぼつかず、何よりも王子の熱っぽい視線に射竦められたようになっていた。 「今宵は殊更・・・そなたと離れがたい心地がする」 王子はそう言ってもう一度キャロルに口づけた。手は馴れ馴れしく乙女の身体を探る。キャロルは甘いうめき声をあげた。 「だめよ、王子。婚儀までは・・・」 だが少女の身体から立ち上る男を誘う甘い香りに気付かぬ王子ではなかった。 「そなたが欲しい・・・。今すぐ欲しい。もう待てぬ心地がするのだ。早く私だけのものにしなければ、そなたは居なくなってしまいそうな気がする」 王子は桜貝の耳朶を甘く噛んだ。キャロルの身体が女としての反応を示し始めていることを王子は自分の五官で感じ取っていた。 大人の男性としてキャロルの前では余裕ある男性の顔をしている王子だが、父王の好色な視線や、キャロルを陥れようとする後宮の女達の意地悪い視線に平常心は失われがちだった。 「そなたを私だけのものにしなければ・・・と物狂おしいほどだ。姫、愛している。今宵を過ぎればもう当分、心おきなく過ごせる夜はない。婚儀の夜の宴は夜明けまで続くのだぞ? ・・・・・姫、二人だけの婚儀を挙げることを諾と言って欲しい・・・」 欲望に掠れた低い声。 「でも・・・婚儀までは・・・。神様の前で、神官の祝福を受けてからあなたと・・・」 キャロルは欲望の波に必死に抗った。とはいえ自分の身体は妖しく熱く燃えているのだ。 「二人だけの婚儀だ・・・。私は世継ぎであり、高位神官でもある。神は常に私を照覧ある。 この私が・・・神官として婚儀を祝福し、祈り、そなたのただ一人、最初で最後の男として触れるのだ・・・」 王子の声はあまりに甘く、触れる手はあまりに熱かった。キャロルの頑なな抗いはじきに消え失せ、目を瞑り、甘い誘惑に身を任せる決意を王子に伝える・・・。 「愛しい・・・・」 王子は一糸纏わぬ姿にしたキャロルを熱い視線で、巧みな手つきで羞じらわせた。すべらかな肌を撫で、やがて唇で刻印を押していく。そなたは私だけのものだ、と。 キャロルの小振りな胸乳は指先で口唇で舌で入念に改められた。乳嘴は固く屹立し、キャロルはそこを王子に愛されるたびに苦痛に近いほどの快感に身を捩った。 「ああ・・・王子・・・。いけないことなのに・・・こんなこと・・・」 キャロルがわずかに身じろぎした拍子に、男を招じ入れる女の蜜が甘く匂い立った。 王子は素早くキャロルの脚の間に身を割り込ませた。匂いはますます強くなる。 王子は頭を下げて、キャロルの秘所がよく見えるようにした。指で大きく割り開くと、初めての快感に震えて蜜を滴らせる女が露わになった。 「いやっ、恥ずかしい!そんな所・・・!」 「何が恥ずかしいものか。ああ・・・何と美しく愛らしいことよ・・・」 王子は舌先で快感の源泉たる真珠を愛でた。キャロルはもはや恥ずかしい声を抑えることも、脚をとじ合わせようとすることも出来ず、身体を撓らせた。 王子は珊瑚色の真珠を、肉厚の花びらを舌で弄び、溢れる蜜を啜った。 「ああ・・・そなたは甘い花のようだな・・・」 その言葉にキャロルは生まれて初めての激しい絶頂を迎えた。 激しすぎる快感にあっさり達して脱力してしまったキャロルの身体を王子は深く曲げた。そのまま大きく屹立した自身を狭い場所にゆっくりと沈めていく。 溢れて滴る蜜も少しも男の助けにならぬほどキャロルはきつく狭かった。 「何と・・・潔癖な乙女の身体よ・・・」 王子はわざとゆっくりと自身を進めていった。キャロルは生身を引き裂かれる痛みに声をあげることもできない。 ただ愛しい人の手で自分の身体が変えられていくのだという甘い思いに縋って震えるだけだ。 王子は男女が繋がりあった場所を見下ろした。キャロルの身体は何と幼いのか。 「痛むか・・・」 深く串刺しにされ、身体の中側から押しつぶされそうな初めての痛みにキャロルは返事をすることもできなかった。 王子はそっとキャロルに接吻するとゆっくりと腰を動かし始めた。 (いっ・・・・痛いっ・・・!助けて!) 重い筋肉質の体がキャロルを縛る枷となり、男の快楽の行為はエスカレートする。王子はひとしきり動くと指先で震える真珠を転がした。 「ひっ・・・!ああ・・・う・・・・・はぁ・・・・っ!」 キャロルは外側から与えられる快感と内側から責めてくる痛みに苛まれて艶めかしく体を捩った。王子は自分を受け入れようと蠢く薄紅色の女の器官をいとおしく思った。 「少し・・・・動いてみようか・・・?」 激しい行為にも関わらず涼やかな顔をしたイズミルはぎゅっとキャロルを抱きしめた。つながったままだというのに、あっと言う間もなくキャロルは王子の上に跨るような格好になった。 熱い楔がキャロルを穿つ。キャロルは男女のつながった場所を目の当たりにして真っ赤になった。 「美しい・・・艶めかしい良い顔だな・・・」 王子はキャロルが倒れ込まないように胸の膨らみを弄びながら身体を支えてやっていた。幼児が小用を足すときのような格好で王子に跨ったキャロルは突き上げてくる王子の動きに翻弄された。 王子が摘み上げ、指を捩りあわせるように触れてくる乳嘴は今にも爆発しそうだった。 王子のもう片方の手はキャロルの痛みを和らげるように蜜と血に濡れる秘所をこね回した。 「もっともっと艶めかしく踊るようにさせるぞ・・・」 王子はそう言うと再びキャロルを体の下に組み敷いた。キャロルはもう最前のような痛みは感じなかった。 ただ身体の奥が熱く、そして何だかむずがゆいようなまどろっこしい感じで、王子に、王子自身にそれを鎮めて欲しかった。 「・・・辛くはないか・・・。私はそなたを壊してしまいそうだ」 王子もそろそろ自制が難しくなってきていた。自身を包み込むキャロルに蠕動するような動きが萌してきた。 もちろんキャロルは意識してそんな淫らな動きをしているわけではないだろう。 「王子・・・大好き・・・。お願い、私を・・・」 王子は深く激しくキャロルの中に耽溺した。狭く窮屈なそこが痛みに耐えつつ、自分自身を健気に締め上げ受け入れていてくれるのが嬉しかった。 密やかに響く粘液質の水音。女の喘ぎ。男の淫らな息遣い。 キャロルは幾度、王子に嘆願しただろう?もう許して欲しいと。王子はそのたびに残酷な男の動きをより激しくした。 そして。ようやく王子はキャロルの中に真白の情熱をぶちまけたのだった。 息を荒くしてすっかり憔悴した顔のキャロルを王子は優しく愛撫した。 (やはり初めての乙女には激しすぎたかな・・・?) キャロルには王子の理性のタガを外す何かがあった。王子は眠り込みそうなキャロルに荒々しく覆い被さると再び行為に溺れていくのだった・・・。 |