『 Ψ(`▼´)Ψエジプト 』


「ふーん・・・。動いてはならぬぞ。よく見えぬではないか」
メンフィスは明るい昼の光あふれる居間の長椅子でキャロルの身体を深く改めながら囁いた。
昼食も済み召使い達も下がらせた二人きりの午睡の時間。でもメンフィスはいささか過ごした葡萄酒のせいか、それとも窓から吹き込む涼しい風に気持ちよさげに目を細めるキャロルの艶めかしさゆえか、いきなり新婚間もない妃を
長椅子に押し倒した。
「あ・・・イヤっ。やめて恥ずかしいわ・・・」
初めて明るい中で自分を見られているという意識が余計にキャロルの羞恥を煽り、そして・・・高ぶらせた。
メンフィスはしっかりとキャロルの細い肢体を押さえ込み、自由を奪った上で押し開き確かめた。キャロルの上半身は美しい王妃の衣装を纏っているのに、下半身はあられもなく剥きあげられ外気に、そしてメンフィスの好色な視線に晒されてしまっていた。
「キャロル、知っていたか?そなたの器官はすっかり強ばって大きくなって・・・皮が剥けてしまっているぞ?こうしてみると女の器官も男の器官と一緒なのだな。そらそら・・・」


メンフィスは指先で幾度もバラ色の突起を弄び、莢から出し入れして愉しんだ。実際それは小さいながらメンフィスのそれとよく似た形をしていた。
「男はこうされると良いのだが女のそなたもそうかな?」
メンフィスはくりゅくりゅと指先で突起を押しつぶすように愛撫しながら、蜜を滴らせる泉に指を差し込んだ。
(姉上や・・・他の女とはまた違う身体よ)
メンフィスはキャロルを知る以前に抱いた女のことをふと思い出した。若い世継ぎの憂さ晴らしにと次々に送られてくる女達。あのアイシスですら侍女に身をやつし、つれない弟に脚を開いて強請った。王姉の場合は結局、男の視線以上のものは得られなかったが。
「ああっ・・・!」
未だ交わりの時に痛みを覚えるキャロルは、腰をひねって抗った。
だがメンフィスの指はしなやかで繊細で巧みにキャロルを快楽に誘った。蠢く襞を擦られる切なさにキャロルは乱れた。明るい中で強引に弄ばれるように愛されているという状況が彼女を煽る。
「申せ、キャロル。気持ちが良いと。私を愛していると。私にこうされるのが好きだと」
メンフィスは耳朶を甘噛みし、長い指でキャロルの最奥を探りながら命じた。
「あ・・・ああっ!メンフィスっ!私は・・・」
キャロルは弓なりに身体を反らせ、胎内を激しく痙攣させながら達した。
メンフィスは半ば気を失った妻に押し入り、悠然と時間をかけて愉しみながら情熱を迸らせると名残惜しげに離れた。


キャロルは気がつくと寝台に一人寝かされていた。枕元に粘土板。
「そなたは疲れて倒れたのだ。私が戻るまでおとなしく療養いたせ」
メンフィスの字だった。
「キャロル様?お気づきでございますか?ご気分は?メンフィス様は貧血であろうから侍医は召すに及ばずとおっしゃいましたが・・・」
ナフテラが様子を見に来た。キャロルはしびれるように熱く火照る身体に頬を赤らめた。
「ええ、本当に大丈夫。婚儀からこちら慣れない行事や宴で忙しかったからそのせいよ。心配かけてごめんなさい」
「あの湯浴みでもなさいますか?汗をおかきのようです」
キャロルは承知した。いつも通り召使いを遠ざけ一人、湯を楽しむ。
(やだ・・・なんだか違和感・・・)
キャロルはそっと脚の合わせ目を指先で探った。先ほどメンフィスに激しく愛されたせいかまだ何か入っているようなかんじがする。まるで初めての夜が明けたあの朝のように。
キャロルはおそるおそる指先で自分の中を探った。
(! きゃっ!何、これっ!)
キャロルは自分の中から出てきた滑らかな石でできた円柱を呆然と見つめた。それは細まった先端に球がついた形をしていた。
キャロルはあたふたと湯を出て一人で着替えると心配する召使いを後目に寝台に潜り込んだ。

やがて夕方。
「メンフィス、これは何?ひどいわ、こんなの!」
「何だ出したのか。そなたはあまりに狭隘ゆえ、それを使おうと思うぞ?」
メンフィスはそう言うと王の顔から夜の顔に変わるのだった・・・・・。

をわり

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