『 Ψ(`▼´)Ψエジプトの夜 』 「この時をどれほど待ちわびたか・・」 メンフィスは欲望に掠れたような声でキャロルに囁きかけた。 「そなたをやっと私のものに・・・」 抱きすくめられた腕の中で初々しく震えるキャロルに接吻し、メンフィスはゆるやかな夜衣の紐を解いていった。 「あ・・・」 恥ずかしさのあまり逃れようとしたキャロルのあらがいは筋肉質のしなやかな腕に押さえ込まれてしまった。 「神の御前にて誓ったではないか。そなたは私のものになると・・・」 キャロルの不安を封じるかのような優しい接吻を繰り返し、メンフィスは白い身体を一糸纏わぬようにしてしまった。 「そなたばかり恥ずかしい格好にさせてはならぬな」 震えて羞じらうキャロルに、女慣れしていない少年のように欲望を爆発させてしまいそうになりながらメンフィスは自分も衣装を脱ぎ滑らせた。彫刻のような均整の取れた体に不似合いな欲望の屹立。そこはもう露を宿しさえして・・・。 「美しい・・・」 メンフィスは妻とした少女の無垢の身体を舐めるように愛でた。メンフィスの好色な視線だけでキャロルは身がとろけるような気がした。 メンフィスは白いうなじを接吻で覆いながら性急に手をまろやかな胸に這わせた。柔らかな膨らみと、それとは対照的な頂の紅玉の堅さがメンフィスを喜ばせた。 「何と甘い・・・」 メンフィスは執拗にキャロルの乳嘴をねぶった。味わうほどにそこは固く尖り、キャロルの切ない吐息と性急な鼓動がメンフィスに直接伝わった。 もはや抗う気力も失せたかのように喘ぐキャロルの秘所にメンフィスはそっと手を滑らせた。そこはもうすっかり準備が出来ていて、メンフィスを欲して貪欲な涎を滴らせていた。 「ああ・・・やめて。何だかおかしくなりそう。私・・・変・・・」 「もっともっと乱れてみよ・・・」 メンフィスは痛いほどに怒張した自分自身をキャロルに擦り付けて煽った。自身の先に宿った露がキャロルの腿を濡らした。 いきなりメンフィスはキャロルの脚を開かせた。エジプトの風習に従って髪の毛以外の体毛はすっかり剃り落としてあるので、キャロルのそこはすっかり露わになってしまった。 キャロルの羞じらいぶりを嘲笑うかのように、しとどに蜜に濡れたそこは妖しくぬめり、固く勃ちあがった真珠が誘うようにメンフィスのまえにさらけだされていた。 「私を求めていてくれるのだな・・・」 メンフィスはそっとキャロル自身に触れた。それはすぐに淫靡な音のする指先の戯れになった。 いつもなら女のよがり声など何とも思わないメンフィスであったが、今回ばかりは自制が効かなかった。もっと乙女の身体を弄ぶように愛したいと思っていたが、これ以上は堪えきれそうにない。 「そなたが欲しかったのだ。ずっとずっと・・・」 メンフィスはぎらぎらと燃えるような瞳でキャロルを見つめた。キャロルはメンフィスに縋った。 「もう私を離さないでね・・・!」 快感は苦しいほどに高まっていて、キャロルは本能的にメンフィスに腰を突き出すような姿勢をとった。 「愛している・・・」 メンフィスは一瞬、探るようにキャロルの泉に自身をあてがったかと思うと一気にそこを貫いた。 「ああっ・・・!」 衝撃と痛み。 メンフィスはもうキャロルを気遣うことも忘れ果て、欲望の赴くまま大きく腰を動かした。キャロルの苦痛のうめき声も心地よい音楽のようだった。 「愛している、愛している、愛している。そなたに強いるこの痛みもそなたを愛すればこそ・・・」 「ああ・・・そなたはこの私の為にこの身を守っていてくれたのだな」 これまで女と交わったことはたくさんあったが、これほど強い快感を味わったことはなかった。 「そなたは私のものだ・・・!」 程なくメンフィスはキャロルの中に激情をぶちまけた・・・。 メンフィスはぎゅっとキャロルを抱きしめた。 痛みに泣き濡れる顔、羞じらい無意識の媚態を漂わせて縋ってくる細い身体、寝室を満たす生々しい愛の残り香。全てがメンフィスを喜ばせた。 「愛している・・・と言ってくれ。私を愛している、と」 メンフィスは言った。行為に消耗し、もう目を開けているのも大儀だった。 「そなたを痛めつけたことを許すと言ってくれ。そして・・・お願いだ。私を愛すると言って欲しい・・・」 「愛して・・・いるわ。私にはあなたしかいないの・・・」 メンフィスはそれを嬉しく聞きながら引き込まれるように眠ってしまった。 キャロルは初めて見る夫君メンフィスの少年じみた寝顔に感動を覚え、やがて深い深い眠りの中に入っていくのだった・・・・。 (メンフィス・・・・愛しているわ・・・) |