『 Ψ(`▼´)Ψ・2 』

王子はキャロルを強く抱きしめた。自分の股間が再び熱くなってきて痛みを覚えるほどであった。
「姫…そなたが愛しい…そなたが欲しくて…苦しいほど…ぞ!」
王子は自分でも分からない衝動に突き動かされてキャロルを抱き起こした。キャロルはされるがままに寝台の上に座った。
「…私を愛してくれるか…?」
「…?…はい…。」
「そなたには…まだ酷かもしれぬ…だが…男には…我慢できぬこともあるのだ…許せよ…!」
キャロルの顔の前に王子自身が突き出されていた。
「あの…!」
王子の大きな手がキャロルの頭をしっかり掴んでいた。そして、キャロルの口の中にそれが入ってきたかと思うと前後に激しく動いた。衝撃と恐ろしさ、息苦しさでキャロルは身動きもならず、ただ恐ろしさを戸惑いに震えながら王子を受け入れた。それはどれほどの時間であったのか?不意に始まった時と同じように王子の動きは止まり、キャロルは寝台に腰を高く上げた状態でうつ伏せにされた。そして恐ろしい力で王子が入ってきたかと思うとキャロルの中を再びいっぱいにした。
「うっ…!」
「うっ…!」
強い衝撃にキャロルは身を震わせた。王子が激しい息づかいと共に身を離してもしばらくキャロルは動けなかった。
王子は再度、キャロルと自身を清めると口移しでキャロルに水を含ませた。
「済まなかった…さぁ…漱いで…水はこの容器に出せばよい…。」
キャロルは黙ったままだった。ただ恐ろしく自分の身に起こったことがよく分からなかった。泣くことも何もできず、顔を強ばらせたキャロルはただ人形のように黙ってされるがままになっていた。体の奥から鈍い痛みがわいてくる。
王子はそっとキャロルを寝台に横たえた。
「済まなかった…。我慢できなかったのだ…恐ろしい思いはもうさせぬと誓ったばかりなのに…だが我慢できないのだ、愛しい女を前にすると…男は…。」
王子はそう言ってキャロルの手を取り、自分の顔に触らせた。キャロルは無言だった。
「怒っているのか、姫?」
「…。」
「何とか言ってくれぬか?」
「…。」
「姫…。」
王子は優しくキャロルを抱きしめた。今までの火遊びの相手とは違うかけがえのない大切な存在。火遊びの相手であれば割り切って、いや、むしろ進んであのような真似を受け入れ、王子に媚態を示した。
「許せ…。愛しくて…我慢できなかったのだ…そなたは怒ったのであろうな…汚らわしいと思ったのであろう…許せないと思ったのであろう…ああ、分かる…なんということをしてしまったのか…自分でも押さえがきかなかったのだ…。だが…男とはあのような生き物なのだ…愛しい女を愛し…征服し…分かってくれとは言えぬかもしれないが…そなたの中に入りたいのだ…。決してそなたを汚すつもりはないのだ…男は…ああいうことをすることもあるとしか…言えぬが。…ああ…姫!せめて何か言ってくれぬか?」
「あ…。」
キャロルはやっとそう答えた。
「…あまりに急で…驚いて…怖くて。…王子様は汚らわしくはない…のです。でも…何故、あんな…?皆いたしますの?」

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