ラブリーベイベー☆1


       




      「眠れないの?」
      信長の前に神先生が座っていました。
      「あ・・・。せんせー・・・・」
      「しょうがないなぁー、ノブくんは・・・・。みんなお昼寝の時間なのに」
      神先生は少し困ったような顔で笑うけど、冷蔵庫の中からおやつのプリン
      を取り出して、信長にくれました。
      「はい。先生の分、あげるよ」
      「わーい」
      喜んでプリンを食べる神先生はにこにこしながら見ています。    
      「おいしい?みんなには内緒だからね」
      信長は神先生が大好きです。このおうか保育園の中で、一番仲良しの
      優しい先生です。先生を1人占めしたくて寝るひまもありません。
      「眠くなくても一応寝ておかなくちゃだめだよ。先生が一緒に寝てあげるから」
      「うん!」
      神先生が一緒に寝っ転がってくれるだけで、信長はスヤスヤと眠ることが
      出来るのです。
      「・・・・・・・・あ、寝てる・・・」
      神先生は信長の寝顔をじっと見つめました。
      「かわいいなぁ・・・・」
      そっと顔を近づけて、信長のほっぺにちゅっとキスをしました。すぐにはっと
      して、顔を赤らめます。
      「あっ?!・・・・・・・・オレ、何したんだろう・・・・」
      部屋の中を見回しましたが、子供たちはみんなスヤスヤと寝息をたてていて、
      起きてくる子はいません。
      「・・・・・・・・・まぁ、いいか・・」
      神先生は立ちあがって、別の仕事を片付けに部屋を出て行きました。


   

     
      最近、信長の機嫌が悪いようです。牧先生が神先生に言いました。
      「どうしたんだ?信長君はいつも神先生にベッタリでご機嫌じゃないか」
      「はァ・・・・・・」
      神先生は自覚していませんが、信長がご機嫌ななめなのは、実は神先生
      に関係していたのです。
      3日前この保育園に入ってきた福田吉兆くんという男の子が、神先生にしか
      なつかないので特別に三井先生のクラスから移ってきました。
      何かと吉兆くんの世話を焼いている神先生を見て、信長はだんだんムカムカ
      してきました。
      眠れなくて神先生を困らせるのも、信長1人ではなくなったのです。
      「ゴメンね、プリン半分こでもいい?」
      ホントは、プリンなんかいらなかったのに。神先生を1人占めできるのが、
      何よりも嬉しかったのに。
      「・・・・・・ノブ君?」
      「プリンなんか、いらない」
      神先生が驚いて信長の方を見ています。
      「・・・・・・・・・神先生も、いらない!」
      信長はプリンをひっくり返して、駆け出しました神先生ももちろん後を追いかけ
      ようとしましたが、
      「(吉兆くん、どうしよう?!ここに1人置いて行くわけにもいかないし・・・)」
      吉兆くんはふるふると事の成り行きを見守っていました。ふるふる。ふるふる。
      「そうだ!」
      急に神先生はある人物の顔を思い浮かべました。
      「仙道先生なら安心して吉兆くんを任せられるかもしれない!」
      ↑冗談じゃねー(笑)
      「あの人は子供を寝かしつけるのも上手いし・・・」
      神先生は1人合点すると、ちょうど越野くんのおしめを取り替えていた仙道先生
      に、
      「この子、よろしくお願いします!」
      と言って信長を探しにゆきました。


        
            ラブリーベイベー☆2に続く・・・かな・・・??
             ↑まだUP出来てないッス

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