そしてトリニティーのナゾ

　長い長いムービーシーンの中で、トリニティーは慌しく墜落中の所をネオに助け出され、メロビンジアンの館に乗り込み、いかれたベインと遭遇し、そしてマシンシティーで胴体着陸により死んでしまった。
　トリニティーについて気になった事柄を記したい。

　それはネオとベインスミスの対決場面にある。この場面は、ステージとして遊ぶ事は出来ないのに、わざわざ３Ｄポリゴン映像で長々と再現されており、細部は原作映画とまるで違っている。さらに飛ばす事が出来ない。

　一つ目。映画から採った映像では、ベインスミスはトリニティーに顔を蹴られて血だらけの無様な姿になっている。が、３Ｄポリゴン映像の方ではベインスミスの顔に血が付いていない。
　二つ目。「上でネオとベインスミスが戦い、ネオがベインスミスに銃を突きつけられピンチになる。下の階に閉じ込められたトリニティーはその辺にあったスイッチをいじり、照明を切る。それでベインスミスが怯んだ為に戦局は改善する」という場面は、完全に別物になってしまっている。
　「ネオが銃をベインスミスに向けるのだが、何故かその時照明が切れて戦局が悪化。その頃トリニティーは何かのスイッチをひねり、そこからショートした火花が出ていた」。こんな所だ。
　ショートには失敗のニオイがある…最悪、戦局が悪化した原因はトリニティーが何かのスイッチをひねった事という風にも受け取れる。

　二つの出来事に共通するのが、トリニティーの活躍が無になっているということだ。それでこの度、この謎はトリニティーのナゾとして扱った。
　だが、それがこのゲームでトリニティーに対する悪意があるとは言えない。この場面に至る前までは、むしろちゃんと扱われていた。一体？

　この謎は元々ベインスミスの謎として考えていた事柄で、今後調査が進めばまたそちらに戻るかもしれない。 ■