〜春原の野望・武将風雲録〜

『ブビィーーーーッ！！』 甲高いブザー音がグラウンドに鳴り響いた。 ゾリオン大会の決勝戦とも言える、最後に生き残った二人の戦い。 音もなく砂埃が舞う中、その決着が遂に付けられたようだった。 「どっちだ…？｣ 俺の横で一緒に固唾を飲んで見守っていた智代が呟く。 決勝戦は一騎打ちという事で、早々に脱落してしまった俺たちは観衆として 二人の戦いを見守ることになった。だが、巻き起こった砂埃で 二人の姿はかき消されてしまったのだ。しかし、先ほど鳴ったブザーの音で、決着がついたに違いない。 「どうか、あのおじさんが勝ってますように…！」 同じく、俺達と一緒に傍観していた杏が祈るように呟く。 やがて砂埃は晴れ、人影がひとつ、確認できた。 「フッ、なかなか楽しめたぜ。最近の若いモンはなかなか骨があるようだな…」 姿を確認出来たのは、この大会の発起人の一人とも言える、サングラスのオッサンだった。 決勝戦。激闘につぐ激闘。相手の予想外の健闘にオッサンは満足げな表情だった。 「はぁ〜、よかったぁ。おじさんが勝って。 アイツが優勝しちゃったらどんな事されるか分かったモンじゃないからね」 「優勝出来なかったのは残念だが、アイツが優勝してくれるよりはマシだな。 あの人も私達を少しは気に入ってくれているようだったし、そう無茶な条件はつき付けてこないだろう」 杏と智代が安心した顔つきで胸を撫で下ろす。確かに、アイツが優勝しなかっただけでも 救われた気持ちだ。 ところが。 「チッ、まさかこの俺がゾリオンで負けちまうとはな…。 アイツを見くびりすぎていたという事か…」 オッサンが訝しげにグラウンドに立ち尽くすもう一人の人物を見据えた。 まさか、優勝したのは…！？ 「イエーイ！　優勝しちゃったもんねー！！」 グラウンドに勝利を確信したかのような脳天気な叫び声が響き渡る。 「な…」 「な…」 「何でアンタなのよーーーッ！！」 ゾリオン大会に優勝したのは何と春原だった。 *********************************************************************** 「もう最悪！！　約束だから仕方ないけど。ま、どーせアンタの事だから ヘタレな願い事なんでしょ？　さっさと言いなさいよね」 「まさか春原に負けてしまうとは…私の人生で最大の汚点だ…。 だが負けたものは仕方ない、さっさと約束を果たすとしよう。 おい、春原。願い事を言え。どうせお前の事だからロクでもない事だろうけどな」 杏も智代も春原が優勝した事に少しもちっとも全く全然納得いっていないらしく、 言いたい放題言っている。 いつもなら萎縮してパシリ以下の存在と化してしまう春原だったが、 絶対的な力を手にいれた今日の奴は全く怯む事無く、意気揚々と喋り始めた。 「それでは願い事を発表しますっ」 「いや、それ美佐枝さんのパクリだからさ」 「それでは妄想タイムスタートッ！！」

妄想から帰ってきた春原はその野望を余すところ無く二人に伝えた。 「上図のように、ひとしきり杏×智代のレズプレイを鑑賞したあと、 出来上がった二人に僕が乱入して3P田中くんって寸法さ！　イヤーッホゥ！！」 「…………………｣ ズズズズズ…。 とたんに辺りの空間が『殺界』と化す。 そう、これは弱者が強者に狩られるための絶対的搾取の空間！！

「ねえ、智代。昔の人は良いこと言うわね。『死人に口無し』って」 禍々しいオーラを全身から発散させながら、杏は何処からともなく無数のブ厚い辞書を取り出した。 「そうだな。おい、朋也。これから運が良くて、いや悪くてか。植物人間が出来上がるから 救急車を手配しててくれ。あ、一応加減が利かないから霊柩車も頼む」 智代は備え付けの消火器を素手で握り潰しながら俺にそういった。 二人の鬼のような形相を観ることはとても出来なかったが、悪が滅び次第、またいつものように 俺に笑いかけてくれるだろう。 さようなら春原。お前は最高のパシリだったぜ。A・BA・YO!!(´Д｀)ノ *****あとがき***** ●すんません、更新遅れちゃった上にヘンなSS付けちゃってスミマセン…･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･｡ 最初は全部漫画でいくつもりだったのですが、わたしの漫画力ゼロが祟って 急遽SSに変更しちゃいました。でも全然オチてないw　駄文ゴメンネコw ●１コマ目を異様に塗りこんでみました（笑）どーでもいいけど、乳首の質感を表現するのが何か難しいですね（死） ●つーか、アクセス解析を見てみると８時を過ぎてから一時間で400アクセスくらい行ってます。 このエロどもが！！(+□+）（爆） ●実は百合絵を描いたのはこれがはじめて。面白かったかな？　まったねぇ〜（一休さん調) ●つーか、折角書いた文章観ずにいきなりエロ絵のほうに飛んでんじゃねーよ、コラ！！(｀□´)（死滅）

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