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〜WINTER AGAIN〜
作：worldさん 絵：柊トモカ
| 「ねえ、朋也？」 「ん？ どうした」 恋人同士の放課後の逢瀬とでも言おうか。 そんな楽しげな会話の中、杏が何かを思い出したように訊ねてきた。 「陽平はどうしたの？」 「ああ、駅前にお前の事を待っている女がいるぞっていったらすっ飛んでった」 「…アイツ…馬鹿？」 「今更だろ、そんなの」 しかも必ず会いに来るから待ち続けろって言ったら、喜んで走って行った。 あの様子なら多分二、三時間は戻るまい。 何故そんなことが必要かって、ここは春原の部屋だからだ。 俺の家は…まあ、都合が悪いし、杏の家には椋がいる。 互いに割り切ったとはいえ、杏に思うところもあるだろう。 変に気を使っているわけじゃないが、藤林家に足を踏み入れるのは気が重かった。 となると自然と俺たち二人が会うのは春原の部屋になった。 最近ではあれやこれやと手段を講じて春原を追い出しては、 二人きりの時間を楽しんでいる。 「少し寒くなってきたわね」 「ああ、もう冬だからな」 朝方、雪が降っているのを見かけることもあるくらいだ。 「ねえ…朋也、そっちいっても…いい？」 「仮に来るな、って言ってもお前は来るだろ？」 「うん」 「…だったら聞かないでこっち来いよ…」 「えへへ…じゃあ遠慮なく」 ベッドによしかかっていた俺の前に杏が座る。 いわゆる俺が後ろから杏を抱きすぼめるスタイルだ。 ふわりとだいぶ伸びた杏の髪が俺の鼻先を掠める。 ほのかに甘い香りに、俺はいつも酔いそうになる。 そして、いつも俺は。 「……ねえ、朋也」 「何だよ」 「あたしは別にいいんだけどさ…どうしていつも胸を触るの？」 「触るっていうか揉みしだくって感じだけどな」 左手で杏の身体を抱え込み、右手でふくよかな杏の胸を触る。 誰もいないところでなら、少々大胆なことも杏は許してくれるので ついつい俺は形のいい杏の胸に手を伸ばす。 制服の隙間から手を差込み、程よく大きい杏の胸はちょうど手のひらに 収まるくらいの大きさで何とも揉み心地がいい。 「…ん…ふぅ…ねえ、朋也…」 「お前、これだけで甘い声出すなよな…」 これ以上やりたくなるじゃないか。 「これ以上…の事…したい？」 「…そう聞かれて、したくないって俺が答えると思うか？」 「思わないわね」 「だったら聞くなよ…」 もしかすると誘われてるんだろうか、俺は。 「朋也、年末年始のバイトする気ある？」 「ん？」 「少し二人でお金貯めてさ…冬休みに小旅行に行かない？」 「小旅行…って」 「勿論泊まり。その時に…ね、どうかな？」 どうかな、って言うのはそっちも含めてって事だろう。 俺の胸の中で返事を待って見上げる杏の顔はとても可愛らしくて そのためにするだろう多少の苦労のことは頭からなくなった。 「ＯＫ！」 「いつもながら爽やかすぎる笑顔なのよねえ…」 「そんなことないぞ」 「そんなこと…」 俺の発言は杏の唇に遮られた。 後ろから見上げる杏を抱きすぼめながらのキス。 右手はずっと杏の服の中で杏の身体をまさぐっている。 いい雰囲気だ…。とろんとした表情で俺を見上げる杏にもう一度 俺は顔を近づけようとして、近づく足音に気がついた。 「朋也」 「ＯＫ」 アイコンタクトと互いの名前で用件を確認しあう。 バタン、とドアが開いて、 「岡崎っ！ ずっと待ってたけどそんな女の子一人も…」 「中の空気を察してから開けなさいっ！！」 ブオン！ 「ブベラッチョ！！」 バターン！ ゴロゴロゴロ！！ あの僅かな間に、春原の部屋に何故かあった漢和辞典を杏に渡し、 杏は見事なスイングでそれを春原に放った。 アッパーカットの如く上昇した辞典は春原の顎をとらえ、春原は 空中で回転しつつ壁に激突して止まった。 そして、何事もなかったかのように杏は振り返り、 「それじゃ…冬休み楽しみにしてるからね」 「おう、俺もだ」 俺達は笑いあった。最後の冬休みに思いを馳せて。 「って僕、やっぱりオチ要員っすか！？」 「今更何言ってるんだお前？」 「今頃気がつくなんて、やっぱりヘタレねえ」 「あんたらお似合いすぎっス！！」 ●今回はworldさんから頂いた杏微エロＳＳです〜。 絵を描いている時点では朋也が杏たんの耳たぶを噛んでいる予定でしたが 自分の画力の無さに泣く泣く断念いたしました…･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･｡ わたし内部では杏たんはほぼ全身性感帯だと思われます（爆） ●♪いつか 二人で 行きたいね 雪が積もる頃に〜♪（GLAY) 冬といえば温泉！ ということで、若い二人は露天風呂で初体験とか やっちゃうんでしょうなぁ…(*´д｀*) 露天風呂プレイ…(*´д｀*) というか、この朋也は理性がありすぎだと思います。 人の部屋でやっちゃうのもなかなか燃えるものがありますな(￣+ー￣) ●二匹目のドジョウ。 前回のスパロボネタがプチ好評だったので 二匹目のドジョウを狙ってみました〜♪ 下のコメントからお気に入りのものを抉るように選ぶべし！ |
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