また、人魚の夢を見ました。
私が人魚で、海の中をゆったりと泳いでいる夢です。
しばらく泳いでいたら、日が暮れてきました。それで、家に帰ろうと思ったのに、家がどこにあるか分からないんです。
水面の上に出て、まわりを見ても、海のほかには何も見えなくて。
帰れない、どうしよう、と思ったところで、明日歌さんに起こされて、目が覚めました。
(私がなかなか起きてこないので、起こしに来てみたらうなされていた、と言ってました)
記憶を亡くしてしまった不安が、夢に出たのかもしれません。
そんな夢を見たから、今日は「もし私が本当に人魚だったら」ということを考えてました。
足をもらうかわりに、記憶を取られてしまった人魚。
大事な記憶を捨てても人間になりたかったなんて、きっと何か大きな「やるべきこと」があったんじゃないかなぁ、って。
人間の起こした環境問題で海が汚れちゃったから、それを止めに来た、とか。
でも、記憶がなかったら、やるべきことなんて、分からなくなっちゃいますよね。今の私も、そうだけど。
今日子さんにその考えのことを話したら、またびっくりされちゃいました。
そして今日子さんは、私の頭をなでて、言いました。
「やるべきことがなくて困ってるなら、やりたいと思ったこと、何でもやってみたらいいんじゃない?」
そう言われて初めて、私は「やるべきこと」がないことが不安なんだって気づきました。
今日子さんは、すごいです。私の心、全部分かってるみたい。
私は、明日からさっそく、やりたいこと探しを始めようと思います。