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Nonky登山日記

甲斐駒ケ岳 (2967m) ’03.07.26

梅雨が中々明けないので、痺れを切らし7月26日見込み発進で決行。
戸台より村営バスで「南アルプス林道」を北沢峠に向かう。
途中見上げる鋸山は雲に隠れて、明日の快晴を神に祈るのみ・・・・・

「北沢長衛小屋」1泊二食弁当付きで8000円。客が少なくてゆったりと寝る事が出来た。7時消灯、熟睡して目が覚めたらまだ12時だった。
外のトイレに出たら降るような星空。ワーーイ!明日は快晴かも!

小屋の庭に咲いていた「キバナノヤマオダマキ拡大画像
河原でテント泊の客の話では、
昨日の午前中は素晴らしい快晴だったらしい。

7/27 山小屋を5:30出発北沢峠より双児山経由で甲斐駒ケ岳を目指す。山は、この所の雨続きで、しっとりと緑を深くしていた。
拡大画像

7:30這松の登山道を登る事2時間「双児山」着。
次第にガスに覆われて素晴らしい展望だと聞くこのコースも
灰色の世界に包まれてしまった。

それでも登山道には珍しい花が、
ともすると曇りがちになる気持をなぐめてくれる。

「ゴゼンタチバナ」

這松だと思うのですが、真っ赤な実がとても綺麗でした。
この赤い実がが松ぼっクリになるのでしょうか! 拡大画像

岩山にへばりついている這松も真っ赤な実を付けています。
森林の中の這松と岩場にへばりついて
文字通り地を這っている這松では微妙に色が違います。

8:30駒津峰着
山小屋から3時間やっと駒津峰に到着、ガスってて展望が利かない。
マダマダ先は長い、一服する間も無く先を急ぐ。

駒津峰に咲いていた「タカネコウリンカ」

朝もやに濡れた登山道は山シャクナゲが今や盛りでした。
拡大画像

「クチバシシオガマ」
駒津峰から岩場の多い尾根道を過ぎ、巨岩の六方石を過ぎると登山道は急に花崗岩のガレバに変わり高山植物の可憐な花が多くなった。

「タカネツメクサ」拡大画像
こんなきびしい岩場に咲く花々に感動してしまう。

「摩利支天」
時々ガスの中から顔を見せる。
どうやら、恥かしがりやらしい!


摩利支天のドームを右手に見ながら、岩に付けられた赤い印を頼りに
花崗岩のガレバを滑らない様気をつけながら頂上を目指すが、
頂上は何処?拡大画像

六方石の石の影に重い荷物をまとめて置いて、
ザックの中は水と上着だけにしたから、
甲斐駒山頂までの登りは身軽になれた。が・・・キツイ!

見えたーーーー!!頂上だ!でも
人が随分小さく見える。はるか彼方だ!
拡大画像

山頂直下に、直登コースをよじ登っていく人が見える。
気を付けてネーー!叫べば聞えるかな?

岩影に咲いていた「ハクサンイチゲ」拡大画像

10:15「甲斐駒ヶ岳」頂上着   フゥーーー!ヤットです!
思ったより頂上は広かった。山頂に鎮座まします石祠には、修験道信仰の不動尊が奉られている。不動尊の威力も空を蓋っている雲を追い払う事は出来ないらしい!

晴れていれば、すぐ隣に仙丈ヶ岳や北岳の雄大な姿が見える筈なのに暫く頂上で粘ってみたけど、日頃の不信心が祟ってか、いっこうに晴れそうに無いので下山を決心!頂上を飛び交うイワツバメに別れを告げて重い腰を上げる。11:00

山頂から見た黒戸尾根との合流地点 拡大画像
下山を急ぐ人々

下り始めたら急に天気がよくなってきたのは気のせいかな?
摩利支天の底の方から新しい雲が湧き上がってくる。拡大画像

尾根の底から煙の様に湧き出す雲  拡大画像

「ツガザクラ」拡大画像
六方石まで下りてそこで昼食。
時間節約の為登りと同じコースを下る事にした。

思ったより時間の掛かった樹林帯の下り道でも、今や新芽の盛り!
まるでマニキュアをした様に葉先が彩られて、
思わず見入ってしまいました。  拡大画像

ほの暗い登山道の周りの原生林には、銀嶺草が妖しく美しく咲いていました。あちらにも、こちらにも・・・・・・拡大画像
結局北沢峠のバス停に降り立ったのは午後3時になっていた。明日の筋肉痛が心配!
甲斐駒ケ岳には、随分昔に黒戸尾根から登った事があります。薄暗い早朝出発してつり橋や、梯子、クサリ場、刃渡り等、難所の連続で、七丈小屋に泊まって、翌早朝頂上を目指した記憶があります。それから思うと今回のコースは時間も半分くらいで、短調な道でした。そう言えば前回も山頂はガスって何も見えなかったです!又いらっしゃいって事でしょうか!!・・・・次回は黒戸尾根コースにチャレンジするかな??

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