Nonkyの登山日記 |
北八ツ 北横岳 標高 2480m (2003.06.06) | |
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7:00登山口 朝6時ピラタススキー場から北横岳を目指す。6時と言っても辺りはすっかり明るくなり太陽も登っている。8時半始発の山頂駅行きのロープウェイの時間には未だはやく、人の気配の無い登山道を歩くと鳥のさえずりだけが辺りの静寂を破って聞えてくる。歩き始めて小1時間、額にうっすらと汗をかきはじめた頃、登山道に辿り着く。 |
「ショウジョウバカマ」 この時期に北横岳に登るのは始めてなので、Nonkyにとっては珍しい花に出会える。これは赤紫だったのですが、白や、もっと薄い色の花も有りました。 |
7:45 「坪庭」着 ここ「坪庭」は八ヶ岳最後の噴火跡で約10万坪も有るといわれる溶岩の台地に様々な高山植物が、訪れる人々を楽しませてくれます。 |
辺りの静寂を破ってトントントントン・・・と微かなモータの音が段々大きくなって朝もやの中から若い女性がふたりで電動リヤカーを引いて現れた。話を聞いてみるとこれから下の温泉にお風呂に入りに行くところだそうだ。山小屋でアルバイトをしている人達だった。彼女達と別れていよいよ登山道は原生林の中に進んでいく。 |
拡大画像 溶岩の間に高山植物のイワカガミが咲いていた。 |
イワカガミってホントに岩の間に咲いているんですね! |
深い原生林の中を1時間ほどジグザグに登って、三ツ岳からの道と合流する。坪庭からここまでの途中、気になったのが、「名鉄ハイキングコース」と書かれた仰々しい真っ赤な標識が至る所に括り付けられていた。この写真の標識にも3枚も縛りつけられていたので、写真を取る為にちょっと外して又元の様に縛りつけてきました。2000mを越す山に登る人は登山地図を持っているのは常識で、こんな立派な標識があるのだから、その上に無粋なビニールの真っ赤な標識など要らないと思うのですが・・・・・・ |
考えると不機嫌になって、北横フュッテの山小屋の前まで来た時、まだ蕾の山桜が迎えてくれました。いっぺんに気持も晴れ、北横フュッテから急に道は高度を増し、残雪がいっぱいの道を足元に気をつけながら登ります。 |
コメツガの花が咲いていました。これからもっと開くのでしょうか |
北横南峰に辿り着くと急に視界が開けここが頂上かと思ってしまうがそこから5分ばかり登った北峰が頂上で、呼べば聞えるくらいの距離に有る。人が立っているところが頂上です。山頂近くはコメツガの林で、緑濃い原生林と立ち枯れた木々が自然のきびしさを物語っています。 |
10:00 北横岳 頂上着 修那羅天狗の石碑があり、後ろには北横より少し高い蓼科山の残雪が見える。早めに昼食をして下山。 |
亀甲池までの下りの登山道は残雪に埋もれていた。林の中は雪が無いのに登山道だけ雪が残っているのはどうしてだろう・・・と思いながら残っている足跡だけを頼りに1歩1歩慎重に進む。油断するとズボッと50cmも深く入ってしまう。そんな深い足跡がいくつも残っていて他人事だからつい笑ってしまう。 |
亀甲池まで下るとようやく雪も無くなり水面はさざなみ一つ無い。 |
亀甲池からなだらかな気持良い道を30分程進むと蓼科山の麓に広がる天祥寺原と呼ばれている美しい草原に出る。8月下旬にはマツムシソウの紫の花で覆われるらしい。是非その頃にも来てみたいものだと思いつつ、右手に雄大な蓼科山を見上げながら竜原橋へと下る。 |
途中で見かけた植物。山の中はまだまだ木々の芽吹きも遅い早春だった。ユキモチソウに似ていますが・・・ |
原生林に別れを告げビーナスラインに降り立つとそこはもう晩春。季節がいっきに進んでいる。タンポポの綿毛があまりにも綺麗だったので・・・ |
八ツ岳連峰の天狗岳以北に連なる山域を北八ヶ岳と呼んでいますが、本来の八ヶ岳とはまったく違う雰囲気に包まれた静かで奥深く心穏やかになる原生林の山です。一旦森林の中に入るとフカフカの絨毯のような緑の苔で覆われて野生動物の格好の棲みかとなっています。男性的で雄大な主峰赤岳を中心とする本来の八ヶ岳も、この逍遥敵な北八つもNonkyは大好きです。 |
八ヶ岳 冬 (2003.02.09) |
坪庭 北横岳ピラタスロープウェイ山頂駅を下りたここは、標高2241mの、気温マイナス14℃の世界。朝9時の始発だと言うのに北横岳に登る大きなザックをしょった登山者やゲレンデスキーや、テレマークスキーの人々で賑わっている。余りの寒さに思わず首をすくめる。 |
深い雪に覆われた山はまるで、来る者を拒むかのように、時折太陽が顔を見せそうだと思うと、一瞬にしてブリザードが襲ってくる。そんな山に分け入る人々と別れて、シュプールのあとも無い林間コースをスキーで滑り下りるのは、この上ない贅沢な気分にさせられる。 |
このパウダースノーの下にはジッと春を待っている沢山の高山植物が眠っているのかと思うと、自然の営みの不思議を感じてしまう。 |
八ヶ岳連峰 雲を被っているのは、阿弥陀岳。そして主峰赤岳がその奥に隠れているのでしょう。麓から見上げる冬山はただ美しく、冬山の厳しさと荒々しさは想像もつきません。 |
富士山 日本に「富士見」と名が付く場所はいったいいくつあるのでしょうか。私はこの場所から見る景色が一番好きです。正面に堂々と裾野まで見せてくれる「富士山」。右を見上げると南アルプス最北の「甲斐駒ケ岳」、左には八ヶ岳連峰からずっと左に蓼科山から車山まで見渡す事が出来、真っ直ぐに伸びた道路はまるで展望道路と呼びたいくらいで周りは広大な畑が広がっているので、遮る物は無く、心行くまで自然のパノラマを堪能する事が出来ますが、こんな素晴らしい場所も主用道路から外れている為訪れる人も無く、これが反って私にとって貴重な場所になっています。 |
八ヶ岳連峰 「赤岳」 標高2899m (2002.10.13) |
「美濃戸登山口」 登山口までの林道には、少しのスペースを見つけて車がイッパイ止まっている。今日はお山は賑わってるんだろうな!! と、思いながら駐車場に車を止めることが出来た。 防寒着に身を包んで寒そうに肩をすくめながら足早に登山口に向かう人々に、焦る気持ちを沈めながら靴紐を締めなおし身支度を整えて、登山開始。手が悴むくらい寒い! 6:00 |
「白河原」 夜明け前の登山道は、鳥さえもまだ目覚めてないらしく静寂の中に柳川南沢のせせらぎだけが響いている。 道には霜柱が立って、冬はソコまで来ている事を感じさせる。 林の奥に「行者小屋」の屋根が見えその上には八ヶ岳連峰の奥の院といわれる「横岳」と大同心が聳え立っている。 7:50 行者小屋着 朝食 小屋の庭での腹ごしらえの人々の背中を朝日が照らしている 9:05 出発 |
「地蔵尾根」 地蔵尾根を登ること小一時間、急にあたりが開けて気が付くと目の前に朝日に輝くお地蔵様が登山者を見守るかのように座っていた。 朝からこんなに晴れ渡るのは山では珍しいくらいの快晴! 振りかえると阿弥陀岳がどっしりと勇姿を誇っている、見上げれば八ヶ岳主峰の赤岳が、文字どうり赤っぽい姿で天をついている。左に目を移すと稜線から伸びる横岳の奇岩の数々が奥の院へと続いている。まさに圧倒される景色だ。 今から始まる山との出会いに胸が高鳴る! 9:58 稜線到着 |
「赤岳〜横岳鞍部」 赤岳とっつきの展望荘には3回ほど泊まったことが有るが、少し改装されて様子が変わっていた。稜線から見る甲斐の山々はナンとも神秘的で美しい景色だ。遥か山並みの向こうに富士山がクッキリと見えた。この美しさはどのような美辞麗句でも表す事は出来ない。 しばしの休憩の後、赤岳の急坂に取り付く 10:20 |
「赤岳頂上」 ワーーーォ! 10:50 頂上着 頂上には1軒の山小屋が、辺りの景観を損ねているが、それを除けば南アルプス、中央アルプス、遥か北アルプスの槍ヶ岳の穂先まではっきりと、真っ青な空に浮かんでいるかのように見える。 掻いた汗の分だけ、満足感に浸っている登山者が、この頂上でこそ味わえる至福の一時を過しています。 |
「赤岳頂上」 頂上には信仰の山らしく祠がありました。 コレから行く阿弥陀岳がすぐ手が届きそうに近く見えます。 阿弥陀岳に向かうルートがわからなくて一度下まで下りてみたけど、不安になりまた引き返した・・・・失敗・・・・・ 地図を広げるのを億劫がるとだめですね!反省!! 結局その道で良かったのだが余分な体力消耗! 11:30 出発 |
「中岳と阿弥陀岳」 阿弥陀岳に上るには手前の中岳を越さないといけない。低い山に見えるけど中々どうしてあなどれない上りだった。 目指す阿弥陀はまだ先にどっしりと構えている。 中岳のイロハ坂のようなガレバを下って 阿弥陀岳のとっつきに来ると、皆ザックを置いて空身で阿弥陀に上っている。私もザックを置いてジュースを胸ポケットに忍ばせて上り始めた。 12:35 |
「阿弥陀岳頂上」 納得!!胸を突く急坂に両手を使いながら這うように登らないと駄目なんだ!立ち止まるともう1歩も先に進めなくなりそうで、一気に心拍数を上げた。 12:56 阿弥陀岳 頂上着 頂上は以外にも広々として登山者も少なく、案の定というか阿弥陀様が鎮座していた。 向こうにはさっきまで居た赤岳が見える。下りは足が止まらなくなるくらいの急坂に、転がり落ちるように下った。 13:17ザックの場所に戻った。 |
「紅葉」 考えてみるとまだ昼食を取っていなかったので、行者小屋まで戻ってユックリと昼食時間を取る事にして、回り道にはなるが新道を下る。 右手に見える文三郎尾根の長い梯子には、登山者の列が出来て渋滞しているのが見えた。文三郎尾根は見晴らしが良い分下りはスリル万点なので、苦手な登山者もいるのだろう・・・・と思いながら樹林帯の中を下る。歩き安い道だ。 13:43行者小屋着 早速おにぎりをホウバリながら 山々を見上げると 朝見上げた同じ山なのに仲の良い友達と別れて来たような、一抹の寂しさを感じるのは何故だろう! 行者小屋から美濃戸までの下りはかなり辛かった。 |
「蓼科山」 蓼科山は北八ヶ岳の一つに数えられる独立峰で麓から見上げると優美な円錐形をしているが、頂上は想像を絶する景観が広がり登山者を驚かせる。眼下に諏訪湖の湖面が輝き登山の疲れを癒してくれる。また何時か蓼科山を紹介したいと思います。 |
登山者の一人が赤岳頂上に立って「良い山だな〜!」と一人つぶやいていました。ホントに同感です。 今年の八ヶ岳はこの10年来1番の紅葉の美しさダッタらしく、針葉樹林の多い山で有るにもかかわらず、森林限界のギリギリまで黄金色に染まっていました。「ホントに良い山ダナ〜!」 |
紅葉にはまだ早い八ヶ岳山麓は 木の実や キノコ 秋の花々 で賑わっていました。 (2002.09.22) | |||||
「ゴマナ」 車の走る道に、覆い被さる様に咲いていました。 野草もこんなに咲き乱れるととても綺麗です。 | |||||
「山ぶどう」 山葡萄は大きな木に絡みついて、 木の上の方に実をつけているので取るのが大変! Nonky猿になりました。 密造酒作っちゃオーーー! | |||||
「地ナシ(草ボケ)」 地面に這う様にして実を付けていました。 とても良い香りがする果実です。 果実酒を作りました。喉に良くて美味しいですよ! | |||||
「虚無僧(ショウゲンジ)」 良く見かけるキノコです。 姿が虚無僧に似てるのでこの名前がついたそうです。 バター焼きが最高!美味しいキノコです。 | |||||
「カサダケ」 茎がスー‐ッと細くて背が高くなるキノコです。 傘に似てるのでこの名前がついたんですね! 食べて見たけど、あんまり美味しくなかったです。 | |||||
「木の実」 森の中で遠くからでも鮮やかな赤い実が輝いていました。鳥も 動物も食べてない所を見ると、美味しくないんですね!でも、とても綺麗でした。 | |||||
「イタドリの花(白)」 森の中で見つけた時は、余りの綺麗さにビックリ! 赤と白と並んで咲いていました。 | |||||
「イタドリの花(赤)」 同じ赤でも木によって微妙に色が違うんです。 こんなに綺麗な花が咲くって知ってました? | |||||
「ハコネトリカブト」 森の中でこの花の鮮やかな紫の色を見ると、いつも怪しい美しさに、見とれてしまいます。美しいものには、毒が有るって実感ですね!種類も沢山有って良くわからないですね! | |||||
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