北穂高岳、 柄沢岳 3.106m 3.110m |
2012.09.21〜09.23 |
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北穂高から涸沢岳までの気の抜けない岩場の連続にチャレンジする今回の登山計画。さて、どうなることでしょう・・・・ |
上高地バスステーション 8:48 身支度をして軽く準備体操 上高地も久しぶりだな〜! |
河童橋 大勢の観光客に混じって歩き始めます。 見上げる穂高連峰は雲の中 雨は上がったみたい・・・・良かった! |
川底の水蘚がゆらゆら揺れて、 泳いでいるのはヤマメかな! 澄み切った綺麗な水ですね〜! 上高地だもの・・・・ |
穂高奥宮参道 この奥に明神岳の麓の明神池が有ります。 立派な建物の明神館ですが30年以上昔に立ち寄った時は うっそうとした木々に囲まれた、 素朴な趣のある小屋でした。懐かしいな〜 |
白沢度 雨は上がったけど、山はまだ雲の中か〜! |
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氷壁の宿「徳沢園」 |
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徳沢ロッジを出発して暫くすると林の中から 猿が道を横切って反対側の林に移動していきます かわいい〜! |
小猿も全然人間を気にしてない様子 こんな歩き方の人よく居ますよね! 一瞬嬉しいサプライズでした。 |
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横尾山荘 11:54 昼食のおにぎりを食べている間に、 雨でグショグショの傘を開いておいたらすっかり乾きました。 |
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横尾大橋 12:38 さあ!出発! |
つり橋なんだ〜!凄い! |
本谷橋着 13:44 ほぼ、中間地点だけど、これからの登りが きついんだろうな〜! |
先に到着した連れが河原に見えたので橋を渡らないで河原に下りたら 橋を渡ってから来れば良いのに〜! 揺れて面白いのに〜!って言われた。 アラ〜!残念!早く言ってよ〜! |
本谷橋と屏風岩 河原から見上げるクライマー憧れの屏風岩はぐっと迫って来るようで圧巻です。 これからひたすら登ります。 |
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15:44 あんなに快晴だったのに登るに連れて雲が掛かって夕方っぽくなり、脚も疲れが溜まって来た。 やっと分岐地点に到着。 右に行くと涸沢小屋、左は涸沢ヒュッテ |
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涸沢 オーーーッ!やっと今日の目的地涸沢小屋が見えました。 雲の中に奥穂高、涸沢岳、北穂高岳の稜線に聳える岩峰郡のパノラマが・・・・ |
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後ろを振り向けば又、山又山 ドーーンと迫っている右の屏風の頭、その遥か向うに東天井岳、大天井岳が見えます。 |
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涸沢ヒュッテが見えます。 左の山は前穂高岳 真っ白い雪渓と色とりどりのテントのコントラストが、ここは登山のメッカ涸沢だ〜って感じです。 |
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涸沢小屋着 16:14 小屋が見えてからが遠かった〜! 見上げれば前穂高 |
小屋前のテラスでは夕食前のひと時のんびり 山談義に花が咲きます。 しかし、寒いんですけど・・・・・ ストーブの燃えている談話室は満席・・・ アレ?談話室って書いた部屋を見つけた。 除いてみると何とコタツのある小さな畳の部屋じゃありませんか。 ここで良いじゃない!とりあえずビール! 個室気分でくつろいでいたら次々人が入ってきて2畳程の狭い部屋は たちまち満員になりました。 |
涸沢小屋夕食 17:59 手前は鳥の腿肉ソテー 突然隣の女性が、自分のお皿にトマトが付いてないと 言い出した。ほんとだ!私も一瞬調理場で忘れたのかな? と思ったら、私達三人だけの持ち込みトマトだったらしい。 アラ〜ごめんなさいね〜! |
今日は一人一枚の布団が使えると聞いてラッキー! しかも、壁際の場所。 しかし、その布団が幅60cm位のスマートな敷布団。 それでも一人一枚はラッキーです。 ところが、私達の隣に来た人のイビキが凄くて少し離れてる私でさえも 眠れない状態。 しかもその人、部屋に来るなり、先に寝たもの勝ちだ〜! って豪語していた・・・・・確かにネ〜 喫煙ブースみたいに、イビキブースを作ってくれ〜! |
2日目 5:34 イビキに悩まされながらもいつしか眠っていたみたい。 朝食も美味しく食べれたし、快調! |
受付で今日の天気など聞いて出発準備完了 |
朝の前穂高岳 |
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涸沢小屋全景 あれッ?ソフトクリーム売ってたんだ。今気がついた。 でも寒くて昨日はソフトクリームの気分じゃ無かった! |
下を見下ろせば、涸沢ヒュッテとカラフルなテント群 テント泊は他人のイビキの心配が無くて良いかもネ・・・・・ |
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奥穂高〜前穂高の間の吊尾根 この吊尾根が穂高連峰髄一の難所と言われているらしい。 なだらかに見えるけどな〜! |
涸沢小屋出発 6:08 さあ、北穂高にGO! |
トリカブト |
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奥穂高岳 どの頂が奥穂高か涸沢岳か分からないけど、高度を上げるに連れて山が近くなります。 |
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オウヒョウタンボク |
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前穂高岳 わーーい!随分登って来ました。 前穂高は頂上から左に、一峰、二峰、三峰、四峰、五峰(最南端)と呼ぶそうです。 赤い屋根の涸沢ヒュッテがあんなに小さく見えます。 |
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常念岳 少し左に目を転じれば、常念岳の優美な姿が見えました。 上から下ってきた人が、今その上に雷鳥が居ましたよ!と教えてくれました。 エッ!ホント?と疲れも忘れてダッシュ! |
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雷鳥 居ましたよ! 前穂高岳をバックに物思いにふける雷鳥が・・・・ アア!・・・今年の夏も終わりだな〜!って感じですかね・・・・ |
あっ!こっちにも二羽 お腹の辺りがもう冬毛に変わりかけています。 雷鳥が出て来たという事は天気が悪くなる? |
鎖場 降りてくる人をずっと待っていては 何時までたっても登れないでしょ 途中の足場の良いところまで上がって すれ違えば良いじゃない? 降りる人が途絶えたので鎖を伝って登っていたら 女性が二人下り始めたんです。 登りきるまで待って下さ〜い。と言うと、 私達下りようとしてるんだから 待っててくれないと、って怒ってる ・・・・・ん?・・・・ ちょっと違うんじゃ無い? |
分岐 9:08 やっと北穂高岳頂上が見えてきた。 ここが奥穂高との分岐地点。 頂上はもう直ぐだ! 鎖場で一緒になった若者は今日は前穂高岳まで行くという 周りの皆から、無茶だ止めろ!死ぬぞ! って言われながらも先を急いで行ってしまった。 無事だと良いけど・・・・ |
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頂上からは常念岳が見えるはずだけど 今はこの雲の中だ。 熱いコーヒーとカステラの美味しかったこと・・・ |
北穂高頂上から涸沢岳に向かう方向を見ると 岩又岩で、人の歩ける道は無いように見えるんですけど・・・・ |
雲が出てきたので早めに出発 |
分岐 10:33 分岐の所まで戻った時、昨日の夕食時、自分のお皿にトマトが乗ってないと言った若いカップルとすれ違った。 話しているうちにトマトの人だとお互いに思い出して笑って別れた。 北穂から涸沢小屋に戻り下山すると言う 山で出会った人ってちょっと話しただけでも不思議と忘れられない思い出になります。 |
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これからは険しい岩峰の連続 岩につけられた白い目印だけを頼りに進みます。 |
ガスって来たので絶壁の谷底が見えない分だけ 怖くないのかも・・・・ |
見渡す限り岩、岩 限りなく岩が続きます |
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下は見ないように・・・・ |
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前穂高岳の頂上のアップ 実際にはずーーーっと遠いのだけれど・・・・・・ |
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登れど登れど岩又岩と鎖の連続・・・・ |
又梯子だ〜! |
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涸沢岳頂上 (3.110m) 12:55 フーーーッ! ここまで長かった〜! 頂上に立って両手を合わせて冥福している人が居た。 友人が滑落事故で亡くなってから毎年会いに来るんですって・・・・ |
ワーーッ!はるか向うに笠ヶ岳が見える。 雲も芸術的だな〜! |
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奥穂高岳 でっかいな〜! 頂上までの登山道がミミズが這った後みたいに見えます。 |
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涸沢岳頂上から望む槍ヶ岳と北穂高岳 後ろを振り返れば ワーーーッ!急に雲が上がって左には空を突く槍ヶ岳(3.180m)、手前に二つの峰の北穂高岳(3.106m)が見えます。 凄いな〜!雄大だな〜!あそこから自分の足で歩いてきたなんて嘘みたい! 北穂高岳は北峰、南峰、ドームの三つの峰に分かれていますが、右の北峰が頂上です。 |
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40分遅れで連れが到着し、お互いに安全を確認して 涸沢岳頂上からの景観を堪能して そろそろ赤い屋根の穂高岳山荘に行きましょう。 途中、ヘリポートの周りにカラフルなテントが沢山 テント泊もしてみたいな〜!楽しそう! |
穂高岳山荘着 14:06 登山を始めたばかりで、何も知らなかった頃の この穂高岳山荘に泊まった写真が残ってます。 この石の庭と、奥穂高に登り始めの石の段々を覚えてます。 小屋の感じは全然違うけど 懐かしいな〜! |
受付を済ませ寝場所が決まったので 庭の石のテーブルでラーメンを作って食べました。 これから奥穂高に登る元気無いな〜! 明日行けるし・・・・ |
周りでも石のテーブルでお昼を食べています |
小屋の中の休憩室も混雑しています。 |
売店 |
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今日は混雑しているので 二人で一枚の布団らしい。 三人で27, 28, 29の棚の上。30番は無し だったので隅に荷物が置けてラッキーだったけど 29と30番は天井が低くて小柄な私でも 正座しても首を真っ直ぐに上げていられない状態。 男の人だったら、きっと無理! |
夕食 17:37 ご馳走だ! 涸沢小屋より美味しかった。 宿泊¥7.700 朝食¥1.300 |
表 裏 靴の間違いが多いのでこの札を自分の靴に付けます。 |
夕方になって空模様があやしくなってきたので、 明日の行程を考え直さなければならなくなった。 天気予報は雨のち晴れ。 もしも予定通り奥穂高から前穂高に登り岳沢を下るなら、 朝食を弁当にしてもらって早発ちする。 もしも悪天候なら朝食を済ませて、ここから下山。 三人で話し合った結果、今日の北穂〜涸沢岳の コースがハードだったから疲れているし、 明日のコースが今回の最難関で危険コース! 残念だけど、ここから下山する事に決めた。 |
3日目 5:58 夜半から雨がトタン屋根を叩く音が気になったが、 案の定、本降りの悪天候だ。 夕べの夕食に比べて寂しい限りの 朝食を済ませ、支度をして玄関に出てみると 出立する人でごった返している。 |
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穂高岳山荘出発 6:17 風がなさそうだったので雨傘を差していたけど 歩いている途中で邪魔になって同行者にリュックに突っ込んでもらった。 下山する人が多くて渋滞気味・・・・ それでも何とか渋滞を振り切って 歩いていたら、石ころだらけの中に迷い込んで 道が分からなくなってしまった。 気がついたら周りに誰も見えなくなっていた。 10分くらいうろうろしていたら 上のほうを歩いてきた人が居て、 道はこっちだよと教えてくれた。 助かった〜! |
涸沢ヒュッテ 8:19 やっと涸沢ヒュッテまで下りて来ました。 汗と雨で雨カッパの中までグッショリ濡れて寒い! 雨は又強くなったみたい。 休憩所は先客がいっぱいで座る場所も有りません。 遅れていた仲間も到着したし、 ジッとしていると寒いので先を急ぐことにしました。 団体さんを何組か抜いてひたすら下ります。 上りに渡り損ねた本谷橋も渡って 横尾に到着したのは10:30 雨を避ける軒下も無いので レストランに入って、遅れている仲間を待ちます。 唇がガクガク言うほど寒いのでラーメンを食べたけど 下着までグッショリ濡れているのでチョー寒い。 待ち人はまだ現われません。 一緒に到着した人がコーヒーを二つ頼んでくれました。 これで少し時間稼ぎをしなくては・・・・・・ |
上高地着 14:08 待ち人がやっと現われて、横尾を出発したのは12時近くなっていました。 小雨の中次第に現実世界に戻って行く感じがします。 やっと上高地のカッパ橋に到着し、軽装の観光客が目立って来ました。 雨も上がって太陽が顔を出して来ました。天気予報が当たったみたい。 バスステーションに到着した時はすっかり晴れ上がり、今までの雨が嘘のようです。 雨具を脱いで開放感にホッとして、タクシーで沢渡の駐車場まで・・・・・ 連れの一人が沢渡の駐車場の近くの温泉で汗を流すのを待ちます。 私達は今夜は松本のビジネスホテルを予約しているので、汗を流した連れを松本駅まで送ります。 3日目の予定が変更になったのは残念だったけど、考えてみればこれで良かったのかもしれない。 北穂高〜涸沢岳のコースもかなりの難所続きに思えた私には それ以上の難所の奥穂高〜前穂高コースはちょっと不安・・・・ 憧れだった北穂高岳登頂ヤッターーー! ─ 完 ─ |