白山(はくさん)

2.702m

2015年8月2日〜4日
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今年の夏山は、岐阜県と石川県に跨る北陸地方の霊峰「白山」

北陸と言えば今までは、遠いイメージでしたが、北陸新幹線が開通して、断然近く感じるようになりました。
私達は、東京を夜行バスで出発して、帰りに新幹線を利用する事にします。

夜行バスは車内三列の一人シートですが、確実な晴れを確認していたので、
予約が遅れてしまい、中央の席になってしまいました。
窓側の席ならカーテンでプライバシーが保たれる筈だったのに・・・・
やっぱり、中々眠れないものです。


渋谷 (22:45)→金沢駅(6:00)金沢駅東口より北陸登山バス(6:45)→別当出合(8:55)



別当出合
8月3日9:25

金沢駅東口から約2時間登山バスに揺られて
白山登山口の別当出合に着きました。
今日は砂防新道を登ります。






登山開始
9:30

ワーッ!釣り橋が砂防新道の登山口になってるんですね。
この直ぐ左側に観光新道の登山口もあります。

釣り橋

出合谷に掛かる長さ117mの釣り橋を渡ります。
下を見ると、かなり高いです。

中央部分に来ると少し揺れるので、
お臍の辺りがモゾモゾします。






タマガワホトトギス

中飯場
10:22

歩き始めて一時間弱で中飯場に着きました。





中飯場には立派なトイレも有り、水も豊富です。

ここで少し休憩します。



10:50

登山再開して間もなく、山の上から滝が流れています。
下の方には立派な堰が作られていますが、
これが砂防新道の名前の由来かしら?
 
 
 
 
 

センジュガンピ
 
 
 
 
 

シシウドと滝

別当覗

直ぐそばに、覗く場所がありますが・・・・
 
 
 
 
 

別当覗

怖々覗いてみると山が大きく崩れた部分が見えました。
それだけです。

甚之助避難小屋
12:40

立派な避難小屋、ここでお昼にします。
 
 
 
 
 


他の登山者も丁度お昼ですね。

甚之助避難小屋の脇も大きく崩れて
山肌がむき出しになっています
 
 
 
 
 

下の方に見えるのは南竜山荘?

道標も分かりやすいです。
 
 
 
 
 


登山道の脇に小さな水溜りが・・・・

池の中にはおたまじゃくし?
エッ?山椒魚の子供らしいです。
 
 
 
 
 

前足が出ているような気が・・・・

シモツケソウ

急なのぼりの登山道「12曲がり」の脇には
沢山の花が咲き競って、辛い上りも気が紛れます。
 
 
 
 
 

お花畑

山の上の方はガスっていて今にも雨が降りそうになってきました。

霊峰白山の延命水

山の水に遣られた苦い経験が有るので、
生水は飲み過ぎないように注意しないと・・・・
 
 
 
 
 

大きな岩が二つ、行く手に見えます。
あれが黒ボコ岩かな?

お花畑

この辺り、お花が綺麗ですが、視界が悪くなって来ました。
雨が降りませんように
 
 
 
 
 

黒ボコ岩
14:45

火砕流によって山頂から運ばれてきた火山弾だそうです。
こんな大きな石が飛んで来るなんて・・・・
 
 
 
 
 

黒ボコ岩

観光新道との合流地点です

弥陀ヶ原

黒ボコ岩を過ぎると急に開けて
木道が続いています。お花も綺麗。
 
 
 
 
 

弥陀ヶ原

天気は薄曇で雪渓からの冷たい風が気持いいです。

室堂ビジターセンター
15:45

今夜の宿泊「室堂」に到着しました。
ここは、2450mです。
 
 
 
 
 

受付を済ませ、宿泊棟は「こざくら荘」です。
この他に、「御前荘」「くろゆり荘」「白山荘」が点在しています。

生憎、白山奥宮は工事中です。後ろの山が白山です。
明日の朝登ります。
 
 
 
 
 


室堂自然観察道

室堂では午後3時と4時の二回、自然観察員の案内で植物の説明があります。

私が駆けつけたときは、丁度終わった所でした。
 
 
 
 
 

ハクサンフウロ

さすが本場(?)のフウロは色が綺麗です。
 
 
 
 
 

ハクサンコザクラ

散策通路から見たビジターセンターと宿泊棟
 
 
 
 
 

ハクサンコザクラの群生
 
 
 
 
 

クロユリ
 
 
 
 
 

夕食

寂しい夕食。
お皿に隙間が・・・・手前のは卵焼きもどきです。

就寝時間8時半前に眠ってしまったみたいです。

ZZZZZ........

珍しく、誰一人イビキをかく人がいなくて、気持ちよく熟睡したみたいです。
いつもこうだと良いんですけど・・・・

失敗!ヘッドランプを忘れて来ました。
売店で小さな懐中電灯を売っていたので¥1000で購入。
 
 
 
 
 


白山頂上
8月4日4:45

早朝、まだ真っ暗な道を懐中電灯の明りを頼りに上って来ました。
すでに、山頂には大勢の登山客が、鉢巻を締めた神職さんの説明を聞いていました。

白山神社や、山の説明をしていましたが、良く聞こえなかった。

エーーーッ!大変!この肝心な時にカメラが動作しなくなりました。
画面にノイズが・・・・

以前にも同じ事が起きて、暖めたら元に戻ったので、ここは写真は諦めて、
連れのカメラに望みを託します。
 
 
 
 
 


お日の出
5時2分


と、言うわけで連れが写した写真です。

朝日が顔を出しました。感動です。
白山では「御来光」とは言わず「お日の出」と言うそうです。
 
 
 
 
 

5時4分
 
 
 
 
 

左、立山連邦から右の穂高連邦までくっきりと見えます。

神職さんの号令で全員で「バンザイ」を三唱して、世界平和と、これからの登山の無事を祈願しました。
「バンザイ」を三唱したのは長い人生で何度目だろう・・・・3回目位かな??
意外と少ないんですよ・・・
 
 
 
 
 

白山神社奥宮

山頂から一段低い奥宮社前で神職の方が待機しています。

上は寒かったけど、ここは大丈夫・・・
 
 
 
 
 


祝詞が始まり、その後、お神酒を頂きました。

神職の方は毎朝この一連の作業(?)をやっているのかな?

霊峰白山御前峰頂上

この、標識の前で写真を撮りたい人の長蛇の列が途切れなくて、
一瞬の隙を狙ってやっと写しました。
 
 
 
 
 

御前峰頂上から見た室堂平

これから、白山登山のハイライト「お池巡り」に行きます。
腕章を付けた自然観察員の方の後ろに続いて歩きます。
 
 
 
 
 
 


ああ、観察員のグループと離れてしまって、説明が聞けません。
ただ、周りを見ながら歩いているだけなんですが、自然の雄大さを感じます・・・・
 
 
 
 
 

小さな池が点在してるんだ・・・・
 
 
 
 
 

結構アップダウンが有るようです・・・・

残雪の白と池の緑が綺麗!
 
 
 
 
 

今、降りてきた道を振り返ると・・・

岩の隙間には高山植物
 
 
 
 
 

チングルマ

チングルマ
 
 
 
 
 

チングルマの穂

コースの半分クリアしました。
 
 
 
 
 

白山が池に写っています。

御池めぐりコースはまだまだ先が有りますが・・・

途中カットして雪渓を渡り、
室堂への近道を行きます。

まだ、朝ごはん食べて無いのでおなか空いて来ました〜!
 
 
 
 
 

イワギキョウ
 
 
 
 
 


眼下に室堂平が見えてきました。
今日もお天気が良さそう。
私の宿泊棟は左側に参列に並んでいる、真ん中の「こざくら荘」です。
 
 
 
 
 

ヨツバシオガマ
 
 
 
 
 

アオノツガザクラ

コイワカガミ
 
 
 
 
 

コバイケイソウとクロユリ

クルマユリの群落
 
 
 
 
 

クルマユリ
 
 
 
 
 

ハクサンコザクラ

下山開始
8:25

大方の登山者は既に下山していて、ガランとした食堂で
夕べの食事以上に寂しい朝食を食べ、のんびり下山開始。
 
 
 
 
 

振り返ると室堂平を見下ろすように霊峰白山がどっしりとしています。

快晴の中、弥陀ヶ原の木道をのんびり歩きます。
別当出合のバスの時間まで、コースタイム3時間半の所、
5時間も有るので余裕だ〜!
 
 
 
 
 

背中に「〒」マークのアルミ缶を背負った人が
私達を追い越して行きました。
ビジターセンターの郵便を運んでいるのです。

木道脇の花
 
 
 
 
 

木道脇の花

木道脇の花

黒ボッコ岩
8:50

左に行けば、昨日上って来た砂防新道、

右に行けば、急な下りで有名な観光新道。
右側の観光新道を下ります。
 
 
 
 
 

イブキトラノオ
 
 
 
 
 

アザミ

この花なんだろう?
 
 
 
 
 

タカネニガナ

ミヤマナデシコ

ハクサンシャジン

似てるけどちがう?
 
 
 
 
 

マツムシソウ
 
 
 
 
 


お花畑

観光新道のお花畑は、私が今まで見た中で一番綺麗かも・・・
 
 
 
 
 

この道を降りてきました
 
 
 
 
 

シシウドの群落
 
 
 
 
 

カライトソウ
 
 
 
 
 

シシウド

トリカブト
 
 
 
 
 

ウツボグサ

ハクサンシャジン
 
 
 
ツリガネニンジンとハクサンシャジンって別の花かと思っていたら、
ツリガネニンジンの高山型がハクサンシャジンだと物の本で知りました。

 
 
 
 

殿ヶ池避難小屋
10:00

2.020mまで下りて来ました。
観光新道は花の種類が多くて
写真を撮るのに、ついつい時間が経ってしまいます。
 
 
 
 
 


ホシガラス

小屋の裏側の日陰で休んでいたら、
木の枝にホシガラスがとまりました。
身体中に白い斑点があります。

石のトンネル

凄い!通り抜ける時すこし、ドキドキしました。

11:15

別当出合まで、あと3K。
約一時間かな?
 
 
 
 
 

別当出合
12:45

4時間以上も掛かってやっと別当出合に到着。
鳥居が有ったんだ。昨日の朝は気が付かなかった。

連れの下山が遅れて13:30のバスに間に合わず、
結局次のバスの15:30まで待合室でごろごろ時間を過ごしました。

今夜は、白峰温泉の「ホテル八鵬」に泊まります。
 
 
 
 
 


 8月5日


朝、ホテル八鵬の脇のバス停から鶴来行きの定期バスに乗ります。

鶴来駅から北陸鉄道石川線で西金沢駅、さらに北陸本線に乗り換え金沢まで、
ところが前の駅で電車にトラブルが有り20分遅れでやっと乗れました。
その上、どの駅でもスイカが使え無いので、その度に小銭をまさぐり、
今更ながら便利さに馴れてしまっていたのだなと思いました。

駅前で北陸鉄道の「城下まち金沢周遊1日フリー乗車券」を500円でゲット。

市内の主な観光施設を循環するバスチケットでチラッと見せるだけなので便利です。
夏休みのせいかフリーチケットを買う人が大勢並んでしました。

まず、私達は昼食もかねて「近江市場」で下車、
魚屋さんばっかりで、おいしそうなお鮨を買って縁台で食べ、お土産を買って、暫くウロウロし
歩いて金沢城を目指します。
 
 
 

河北門

5分位で「黒門口」から城内に入り、新丸広場の
広大な芝生を横切って河北門に到着
 
 
 
 
 


河北門は金沢城の実質的な正門になります。

門を支えている柱は、木一本のまんまです。

三の丸北園地

芝生には散水器で水が撒かれていて、
子供達は水を浴びて大喜びです。
しかし、広いです。
 
 
 
 
 

徽軫灯籠(ことじとうろう)

石川門口から外に出て隣の「兼六園」に行きました。
これが有名な兼六園のシンボルの片足を池に入れた石灯篭です。

琴の糸を支える、琴柱に似ていることからその名が付いたと言われています。
 
 
 
 
 


根上松

大小40数本の根が地上2mまで競り上がった奇松です。
13代藩主、斉泰が、土を盛り上げて若松を植え、
成長後に土を取り除いて根をあらわにした物だそうです。


ヤマトタケルの銅像

何でここにヤマトタケルの銅像?
と思って見ていたら、
丁度団体さんを引き連れたガイドさんの声がマイクを通して聞こえました。
西南戦争で戦没した石川県人を慰霊するために
明治13年に建立された物のようです。

さらにガイドさんは、銅像の下の石組みについても、
蛇、蛙、ナメクジの形をした石が有ると言っていました。

よく見てみたけど、どれがどれか良く分かりませんでした。
 
 
 
 
 



その後、再び周遊バスに乗り、東茶屋街に行きました。昼間の茶屋街はおみやげ物屋だけが目に付きます。

やっぱり観光客が多いです。

足の痛さが段々酷くなって来ました。
 
 


鼓門(つづみもん)

金沢駅東口の玄関はこんな変った門があってびっくりしました。
能楽の盛んな金沢を象徴しています。

今日は、北陸金沢も暑くて、登山の筋肉痛も時間が経つにしたがって酷くなって来たので、
早々にバスで駅まで行きお弁当を買って新幹線に乗り込みました。

北陸新幹線の初乗車の感想は、確かに東海道新幹線よりも静かに走るし、揺れない。
網棚の上に置いた荷物が、天井の鏡で見えるようになっている。
シートの背もたれの枕がスライド式になっていて自分の体に合わせられる。これは便利だった。

それと、トイレの設置位置が少し変っていて、一瞬入り口が分からなかった。

それでも、今回の山はお天気に恵まれて、お花は見ごろだったし、
北陸新幹線にも乗れたし、まあ良かったんじゃない?

─ 完 ─


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