那智勝浦・熊野古道
2009.11.04

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特急南紀3号
 

東京から新幹線で名古屋まで、禁煙席が取れなくて喫煙車両だったので、自己防衛の為マスク持参したけど、最初に乗り込んだときタバコのにおいが気になったくらいで、途中はそれほど気にならなかった。と言うのも、車内から外に出てタバコを吸っていたようだ。タバコを吸いながら話しているのが聞こえた「そばであんなにゴホンゴホン咳払いされちゃ吸えねぇよなぁ!」なるほど・・・・
聞こえよがしに咳をしたのはワタシじゃないですよ!・・・・・

名古屋乗換えで、特急南紀3号に乗り込む。これからは禁煙席なので快適・・・・・
 
 

弁当
太巻きと棒鮨は東京駅で仕入れ
車内で予約制の松坂牛の弁当を買ってみた。

松坂牛モー太郎弁当
側の紙を開いてビックリ牛の顔の弁当箱が出てきた。
グロテスクだったけど味は中々美味な牛飯だった。
弁当箱は持って帰って誰かをビックリさせよう。



尾鷲付近の砂浜

3時間も同じような田舎の景色をぼーーっと眺めていた時、急に海が現れた。
白い砂に青い海、南紀の海だ〜!途端に気持ちが明るくなった。
余り綺麗な海岸なので電車の窓から思わずシャッターを押しました。
後で地図で見て、三木里ビーチなのかな?と思ったのですが・・・・

 

紀伊勝浦駅
13:40
名古屋から三時間半。遠かった〜

紀伊勝浦駅前

そうか!那智黒飴はここの特産品だったんだ!
今更なんだけど・・・・

人が居ない・・・
 
 

勝浦漁港
ホテルの送迎バスの時間までに1時間ほど有るので、港まで歩いて行きました。
って言うより直ぐだった。
 

  

市場
市場は午前中で閉まり、閑散としていたけど、
マグロの入ったトロ箱が無造作に置いてあった。
デカイ!ワタシと同じ位ありそう!


足湯
さすが温泉場、足湯があちこちに設置してある。
これから温泉に行くのだから我慢しよう!
靴脱ぐのも面倒だし・・・・
 
 

港防波堤に上がり、海を覗くと魚が泳いでいるのが見える。
漁船が沢山繋留してるのに、油とかは浮いてなくて綺麗な海です。
 
 

送迎バス

関西方面からのお客さんの電車が遅れているので
到着を待ちます
 
 

特急スーパーくろしお

15分遅れで到着。
関西方面からが便利で
お客さんも多いみたいです。
  
 
 

休暇村南紀勝浦

今日の宿です。
 
 

まず温泉に入りましょう

 
  

ここでスリッパを脱いで・・・

風呂
ガラス張りで海が直ぐ下に見えます。
右側の湯船は白濁湯で露天になっています。

やっぱり気持ち良いわ〜!
 
 

露天風呂
下にもう一つ露天風呂がありました。
お湯に漬かっていると海と一体になった感じがします。

この他に五右衛門風呂が二つ並んでいました。
それにも入りました。一人用なのでついウトウト・・・・ 
 
 

夕食
料理はコースで何種類か有って選べるのですが、
これは一番リーズナブルなコースです。
これ以外にも、バイキング料理が何種類かありました。
  
 
 

熊野古道ビール

古代米、黒米を使用した、
良い香りのするコクのある美味しいビールでした。

 

紫芋羊羹

これはチョー美味しかったです。
何度もお替りしました。

チョコレート

これって何て言うんだったっけ?
好みの材料を串に刺して流れるチョコを絡めて食べるんです。フランスパンと、マシュマロをやってみました。
甘くて美味しかった。
 
 

露天風呂からの月

寝る前にもう一度お風呂に入ってみました。
露天風呂から見上げる月が余りに幻想的でついボーーーッと観ていたら、
つい長湯をしてしまいました。
お湯に月が写っています。
昨日が満月だったようです
 
 
 

  

熊野古道大門坂入り口

次の日は、休暇村のバスで熊野古道に向かいました。 
 休暇村からバスで20分位で熊野古道の大門坂到着。
これから、「大門坂杉並木「那智山青岸渡寺」「熊野那智大社」「三重塔」「那智の滝」
と、約一時間半のコースを休暇村の職員さんの案内で歩きます。
 
  
 
  


今日も良い天気で秋空の元、真っ赤に熟れた柿がたわわに実っています。
 
 

降りヶ瀬橋

この橋からは俗界を離れて、霊界に入るのだそうです。 
なんだかドキドキします。
 
  
 

那智山周辺案内図
 
  
 

夫婦杉 
 
 歩いている人と比べると巨大さが分りますね
 
 

多富気王子社跡

熊野古道には99王子と呼ばれるほど多くの王子社(子供の神様)が有って、熊野三山への参拝の途中に歌を詠んだり、お供えをしたりして、旅の安全を祈ったようです。
 
 

 
 

楠大樹 
樹齢800年と書いています。
スゴーーイ! 

  

八咫烏(ヤタガラス)のレリーフ

大門坂の途中に八咫烏のレリーフが有りました。
八咫烏は熊野の神様の使いの鳥で、神武天皇が九州日向の国より、この熊野の地に上陸して
三本足の烏に案内されて奈良まで行き、大和の国を建国したと言う伝説が有ります。
大門坂を歩けない人は車道から坂の様子が見える場所です。

 
  
 

大門坂

杉並木に囲まれた苔むした坂道が
約600m続きます。
 
 


大門坂の脇に沢山生えていました。
何の実でしょうか・・・・
 
 
 

昔はここまで来るのは大変だったでしょうね! 
 
  
 

 オーーーッ!
木の間隠れに那智の滝が見えました。
アリガタヤ!有難ヤ!

望遠で写したので近くに見えますが、実は遥か彼方に見えたのです。
 
 

ふーーーーッ!
267段の石段が終って、いよいよ那智大社が間近になってきました。
 
 
 

参道入り口 
 
大勢の老若男女、善男善女が最後の急な石段を上っていきます。
両脇には土産物の店が並んでいます。
 
 疲れて、物色する元気も無い感じ・・・・
 
 

「那智山熊野権現」の字が見えます。

ここで左右に道が別れていて、
上の那智大社と青岸渡寺で繋がっています。

山門

両脇に仁王様が居ます。
これが、大門跡に有ったと言われる山門らしいです。
この坂も急ですねぇ! 
 
 

青岸渡寺(セイガントジ)

如意輪観世音を祀る青岸渡寺は一千日の滝篭りをされた花山法王が永延二年(988)に御幸され西国33ヶ所観音めぐりの一番札所として定め、現在の本殿は天正18年(1590)に豊臣秀吉が再建したもので、国の重要文化財に指定されています。
 
 


如意輪観世音

実物は金色で、御神体として、
神殿奥に鎮座していました。
 

 

熊野那智大社

473段の石段を登り、標高約500mに位置する社殿が創建されたのは仁徳天皇の御世(317年)で、織田信長の焼討ちに遭ったのを、豊臣秀吉が再興しました。本殿は国の重要文化財に指定されています。

青岸渡寺の隣りに有るのですが青岸渡寺とは正反対の極彩色で眩いばかりです。
 
 
 

天然記念物那智の楠

和歌山県指定文化財
この楠は樹齢800年と推定され、
幹高27メートル幹回り約8.5メートル
枝張りは南北25メートル。
 
 
 

特産品の那智黒石の土産物がずらりと黒光りしていました。
 
 
 

展望台から見た三重塔と那智の滝

この風景、絵葉書とかカレンダーに有りそう
 
 
 

ミツマタコウゾの花

これは蕾ですが、2月ごろ開花するそうです。
滝に下りる道の脇に何本か植わっていました。

飛瀧神社

この鳥居をくぐって行くと那智の滝があります。
 
 

ここからでも充分見えますが、
更に近くで滝を見たい人は300円也
 
  

那智の滝

300円の価値は有ります!

華厳の滝、袋田の滝と並ぶ日本3名瀑の一つで、直下型の滝で133mあり、日本第一の高さを誇っています。

落水する所が三つに分かれている為
「三筋の滝」ともよばれて居ます。



又、滝自体が、
飛瀧神神社の御神体として信仰を集めています。

これが一の滝だとすると、
この上に、二の滝、三の滝が有るのですね。
見て見たいけど、ガッカリするのかも・・・・
 
 
 
三重、奈良、和歌山の三県にまたがる「紀伊山地の自然」によって成立した「山岳霊場」と「参詣道」及び周囲を取り巻く文化的景観の価値を認められ平成16年に世界遺産に登録された熊野、

熊野本宮本社、熊野速玉大社、熊野那智大社・青岸渡寺の熊野三山への参詣道を総称して熊野古道と呼び、大きく分けて、紀伊半島の西岸を通る「紀伊路」田辺から山中を進む「中辺路」海沿いを行く「大辺路」高野山と熊野を結ぶ「小辺路」伊勢神宮と熊野を結ぶ「伊勢路」の5つのルートがあります。

熊野の神様は、『信・不信・老若男女・貴賤・淨・不浄』にかかわらず、どんな人も救ってくれる神様と信じられたため、人々は救いを求めて旅をし、「蜂の熊野詣」と言われる位大勢の人が熊野に訪れたそうです。

今回私が歩いたのは「中辺路」の一部でしたが、室町時代の人々が、幸せや平安を求めて、ひたすら歩いた道を、10世紀以上も経た時代の私達が歩く時心に思うことはやはり、幸せや平安で有って、何時の時代でも人の気持ちには変わりが無いということでしょうか・・・・
 
 今回の熊野詣で私の心はすっかり浄化されたのでした・・・・ 

・・・・・・完・・・・・・
 
 
 



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