中房温泉 

2006.08.11
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秘湯巡り四番目の宿は長野県安曇野にある「中房温泉」。ネットで検索した地図を頼りに車は山奥に分け入り、行けども行けども曲がりくねった道は終らず、「秘湯なんだから仕方が無いよ!」と自分に言い聞かせながら、車に酔ったみたいで気持ち悪くなってきた頃、やっと道は行き止まりになってそこが「中房温泉」。
いやはや遠かった〜!そんな山奥でも、登山客や家族連れが結構多くて驚きでした。何しろお風呂の数が内湯外湯合わせて14〜15も有って一日では全部のお湯に入れない。女将さんに上手なお湯の入り方のレクチャーを受けイザ出発。それはもう文字通り温泉三昧・・・♪い〜い湯だなッ♪・・・


「中房温泉」別館正面入り口。

別館の右奥が本館でかなり古そう。
本館は3棟有り、松、竹、梅、菊、のランクがある

正面玄関を入ったロビー。
大木をくりぬいた椅子に座って、
蕎麦茶を頂きました。
女将さんから中房温泉の説明を受けます。

土産物や野菜の販売もしています。

湧き水で8時間掛けて抽出している
水出しコーヒー
アイスコーヒー¥525
ホットコーヒー¥420
15人限定らしいです。

「岩風呂」

まず汗になった身体を洗いたいので
石鹸の使えるお風呂をと言ったら
時間帯で女性専用になっている「岩風呂」
を勧められました。
湯船の真ん中に岩のある「岩風呂」
蛇口とシャワーが二箇所しかなくて、
一箇所を出すと
片方のお湯の出が悪い代物
透明でさらっとしたお湯でした。

大浴場「招仙閣」

岩風呂と招仙閣は
時間帯で男女入れ替え制になっています。
ここも湯船の中に岩がありますね!
シャンプー&リンス、その他のお風呂グッズ
は備え付けになっています。

夕食前に他のお風呂の偵察に出ました。

別館と本館の間を抜けると
敷地内に温泉が点在しています。

各、風呂毎に源泉が有り、70度〜90度
の高温泉を加水せず、「水冷式」「空冷式」
で減温して、毎日お湯を入れ替えるそうです。


貸切露天風呂「滝の湯」

フロントで鍵を借りて、
左右二つ有る内の左側。
頭上からお湯が落ちてきて
「打たせ湯」みたいですが、
落ちてくるお湯はチョロチョロで、
打たせ湯の効果は無し。
お湯は熱めで気持ち良かった。

樽に冷たいきゅうりが浮いています。
味噌をつけてご自由にどうぞと書いています。
飲泉も中々美味です。

生け簀に鯉と、鱒が沢山泳いでいます。
今夜はこの鯉が食卓に上がるのかな!

「松明草」
「御座の湯」の入り口に燃えるように咲いていました。
幽霊屋敷のような建物の前に有ると、何故か怪しげです。
タイマツソウと教えてくれました。
花拡大画像

「夕食」
鯉と鱒の刺身(やっぱり出た!美味だった)
味噌仕立ての猪鍋(もっと美味しく味付けできるはず)
鯉のうろこのから揚げ(珍しいだけ)
ゆり根の蒸し物(これは美味しかった)
鯉の揚げだし(味に一工夫欲しかった)
蕎麦ガキ(こんなもんかな?)
ウドの煮物(こんなものかな?)

西瓜のデザートが一番嬉しかったかな!
ウ〜ン!山菜の天ぷらか、川魚の塩焼きぐらい出ても良かったかな〜!

 
その他のお風呂を見学しました
写真をクリックすれば中の様子が見れます(多くを期待しないでネ!)

「御座の湯」
お化けが出ても不思議は無いくらい
崩れかかった
本館の中にあります。
男女別々の浴槽がありますが
1人では怖くては入れそうも無い。

「不老泉」
ここは後から新しく付建てた感じの
立派なお風呂でした。
入りたかったけど混浴で、
男性が1人入っていたので、
入り口からこっそり写真を写しました。

「白滝の湯」
裏山を登って行った滝の近くにあります。
混浴なので女性は入りにくいよね!

「大湯」
本館の波打った廊下の行き止まりに有ります。
いったい、築何年経ってるんだろう!
老朽化が凄い

「錦の湯}
足湯なのに、男性と女性に分かれてる!

「蒸し風呂」
男性用と女性用で建物が違います

「月見の湯}
野原の中に有って屋根も無いので
お月さんが良く見えるんでしょうネ!

「ねっこ風呂」
木をくり貫いただけの一人用の風呂
二人はとてもは入れそうも無い

「温泉プール」
コースロープが張ってあるのでビックリ
熱いので「これじゃとても泳げないね」って
話していると、そこに居たおじいさんが
「泳いでお湯をかき混ぜると
下の方の冷たい水と混ざって丁度
良くなるんじゃ」って怒ってた!
”なるほど”
でも、スッ裸で泳ぐのかな!
勿論そうらしい!勇気いるね!

「地熱浴場」
板のスノコの上に寝転ぶと暖かいそうです。
毛布が備えてありました。
夜は星空を眺めながら・・・・


敷地内に有った「田村薬師堂」
なんか由緒ありげです。

「薬師湯}
蛇口は使用不可だし、
イマイチ古くて気持ちよくないけど
お湯は最高だった
とろ〜んとしたお湯だった。

「菩薩の湯」
木立に囲まれて風情のあるお風呂
男女二人が入っていましたが
慌てて出ようとするのを
お願いして写ってもらいました。
お邪魔しました!

「湯元大弾正」
焼き山の中腹に有って岩の間から煙が
昇り、全体暖かい。
焼き山では、地熱が100度も有り、
ジャガイモや卵
その他の食材の地熱蒸しが出来るようです。

「湯元大弾正」
湯だまりのお湯は90度も有るんですって
火傷しないようにね!
ボコボコ音を立ててお湯が沸騰してます
大弾正からのお湯は
プールだけに注がれているらしい。

「朝食」
温泉の湯豆腐(飲泉と同じ味だった)
味噌入りスクランブルエッグ(チョー美味)
鮭の塩焼き(ご飯のお代わりが欲しかった)

「泊まった部屋」
別館3階一泊二食¥15000の部屋
6畳に洗面台、テレビ
トイレなし
セフティーボックス有り
温泉三昧と思いきや、結局、3箇所の温泉しか入れなかった。
プールと、不老泉、菩薩の湯は入って見たかったな!
と、思いながら山道を走っていると、道路端に社があって、
野猿がいっぱい集まっていました。車の中の私達を
「何だよ〜!お前達、ここは俺らの場所だ〜い!」
とでも言いたそうに見てました。
山深いところなんだ!

最後に、中房温泉の感想は、もっと期待していたので、正直がっかりでした。
何故かと言うと、今までの秘湯巡りの宿の料金は
¥13000と決めていて、同じ料金で宿の差を見たかったのですが、
中房温泉は¥13000の料金設定は無いということで、最低が¥15000
それ以下だと本館になると言うのです。本館と言えば
幽霊が出そうな廊下の歪んだ所ですよ!信じられない!
料金の割には、部屋も料理も、品、数共に今までの秘湯の宿より数段劣ると思いました。
お湯の質と量だけは天下一品
良く言えば、秘湯中の秘湯と言えるのかも・・・・・・

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