[xXX・U]


鍵を回すと、小さな音がして鉄の戒めが外れた。
「立て。」
ラキストに命じられるが、マルコは動かない。黙って見上げている。
未だ動悸は治まらず、下半身は痛みと、怠さとを訴え続けていた。
膣口からは白い精液と一筋の赤い血液が零れていた。
そして、ハオの爪によって至る所の皮膚が裂かれ、血が滲んでいる。
とても立ち上がれる状態ではなかった。
埒があかないと見て取ると、ラキストはマルコを荷物のように持ち上げた。
その瞬間、マルコの体にまた鋭い痛みが走る。
マルコは寸前で声を押し殺した。
体の自由が利かなかった。指を動かすのも億劫な程、全身は疲弊していた。
抵抗する事も出来ず、一糸纏わぬ姿のまま運ばれたのは広い浴室だった。
タイルの上に降ろされる。マルコはその場に座り込んだ。
またしても、腰の辺りに痛みを感じた。
すぐに頭から、勢いよく冷たいシャワーを浴びせられた。濡れた髪の毛が、頬に貼り付く。
着衣のままのラキストにも飛沫がかかり、服を濡らした。
それに構わず、ラキストはマルコの足を左右に大きく広げた。
閉じる間もなくラキストの手にしたシャワーがマルコの秘所へと降り注ぐ。
マルコの肩が、びくんと震える。冷たい水が花芯の上で弾けた。
その部分に、全身の感覚が集中する。シャワーを近づけられると、刺激はより強く、マルコを苛んだ。
ゆっくりと、水流は下へと降りていく。
精液を滴らせ続けている膣口まで来ると、ラキストは空いている手で入り口を開けた。
中にまで、水が流れ込んでくる。
挿入されたときに切れた傷口に、水が沁みた。
ラキストは指をゆっくりと奥まで入れ、そしてまたゆっくりと引き抜いた。
マルコが力無く首を振った。精一杯の抵抗だった。
「私にされるのが厭なら、自分の指で掻き出すか?鏡の前で足を広げて、此処がどうなっているか確かめるか?」
ぐっ、と中で指を曲げながら、問われる。マルコは俯いた。
指は何度も中を掻き回すように出入りし、傷口に触れるたびマルコは顔を顰めた。
しかし、精液と血液が綺麗になっていくにつれ、そのどちらでもないぬめったものがラキストの指に絡まるようになる。
それに合わせるように、段々とマルコの息遣いが荒くなってくる。
ラキストがちらりとマルコに目をやると、頬を紅潮させ、堪えるようにきつく目を閉じていた。
ラキストはシャワーを花芯に戻す。紅く血が集まり、感覚が研ぎ澄まされたそこを再度水が愛撫する。
同時に、中に入れた指が、先刻までの掻き出すような動きとは明らかに違う動きを見せた。
指の付け根まで深々と突き入れられ、浅いところまで一気に抜かれる。
それを速く激しく繰り返された。マルコの中を蹂躙する。
更に尖りかけていた胸の突起を舐められる。ねっとりと舌を絡ませ、吸い上げられる。
マルコが体を反らせた。
躯は、上からも、そして下からも淫靡な濡れた音を立てていた。
マルコの内襞が何度も収縮し、中に引き込むようにラキストの指を絞った。
既にマルコの膣口から溢れる蜜は床まで垂れる程で、声を抑えるのも限界に近づいていた。
息を乱し、肩を震わせマルコはひたすらに耐えた。
ラキストには、そんなマルコの変化が手に取るように判った。
初めて指を入れたとき、マルコが反応を示した場所を探る。
狙いをその一点に定め、ラキストは何度も強くそこを突く。その度にマルコの体が大きく跳ねた。
目の前が滲んだ愉悦の涙で歪む。全身が心臓になったように激しく脈打った。
一際勢い良くそこを押された瞬間、今までに無く強く、マルコの中がラキストの指を痛いほどに咥え込み、締め付けた。
マルコは細く、悲鳴のような声を上げて達した。
「――――あぁ……ぁっ……。」
小さな声が、甘く尾を引いて響いた。
痙攣が治まらず、余韻はすぐには引かなかった。
がくりとその場に崩れ落ちるマルコを見下ろし、粘液で滑る指を引き抜くと、
ラキストは自らのズボンのファスナーを下ろした。
既に肉棒は硬くそそり立っていた。
「入れるぞ。」
放心状態だったマルコが、その一言に身を固くし、激しく首を振った。
脳裏に、ハオに挿入された際の悪夢のような時が痛みとともに生々しく蘇る。
「厭なら厭だと言ってみろ。」
そう問われて、マルコはもう触れられたくない一心で喉の奥から僅かに声を振り絞った。
「……やっ、嫌…… んぁっ!」
口を開いた瞬間を狙い、ラキストはマルコの尖った乳首を抓んだ。
声を押し殺すのも間に合わず、そのまま吐息が零れた。
マルコは浴室に反響した自らの喘ぎに驚き、羞恥に俯いた。
「ならば、咥えろ。」
マルコが弾かれたようにラキストを仰ぐ。
目の前に、屹立したものを突き付けられた。
マルコは奥歯を噛み締めた。
しかし、諦めたようにのろのろと身を起こすと、きつく目を閉じ、そっと先端に唇を近づける。
戸惑いがちに先端を舌先でほんの少し舐めた。
2、3度その動きを繰り返し、恐る恐るラキストを見上げる。
だがその程度で解放する気はないのか、ラキストは黙って続きを促した。
マルコはしばし躊躇った後、それに手を添え、根元に口付けると上に向かって口唇を動かした。
浅黒い肉茎の上を、ゆっくりと赤い舌が這う。
それは一つ脈打つと、マルコの手の中で質量と、角度を増した。
マルコは、驚いたのか一瞬手を止めたが、すぐに唾液で唇を濡らしながら全体を舐め始めた。
ラキストは暫くそんなマルコの様子を観察していたが、そのうち裏筋の部分に舌を導いた。
「んっ……ふぅっ……。」
唾液を零すのも構わず、マルコは必死で舌を動かす。漏れる息は甘く掠れた。
続けるうちに、中途半端に熱を持ち出した秘所が疼きだす。
マルコの舌遣いが、喰らいつくようなねっとりとした愛撫に変わり始めた。自ら、味わうように舐め啜る。
それに伴って、屈辱に歪んでいた表情が、蕩けるように潤んでくる。
おそらく、自分が何をしているのかも判らないほど夢中になっているのだろう。
ひどく淫らな音を立てているのも気にならないようで、ラキストに一心不乱に奉仕していた。
誰に教わった訳でもなく本能のまま口内にそれを含むと、前後に頭を動かす。
何度も口腔内を往復させ、暖かな粘膜に擦り付ける。
ラキストは暫く、そのもどかしく、緩い快感を愉しんだ。
マルコが濡れた長い睫を伏せ、微かに震えながら唇を開け、自身のものを咥える様を見下ろす。
やがて、疲弊したのか徐々にペースが落ちてきた頃合を見計らい、自らマルコの髪を掴み、引き寄せる。
ぐっ、と一気にそれが喉まで貫き、犯す。
マルコは噎せ、異物を吐き出そうとするが、しっかりと抑えられているため、それは叶わなかった。
息をする事すらままならぬままに、喉の奥深くまで激しく突かれる。
口腔内より、更に熱い粘膜がラキストのものを包む。
開いたままのマルコの唇から、唾液が零れ糸を引き、吐き出そうと喉が蠢く。それすら刺激になった。
前髪を掴み、強引に顔を上げさせる。先程までの蕩けるような表情は消え、また苦痛に歪んでいた。
ふと、こうしてハオのものを咥えていたのか、という思いが脳裏を過ぎた。
苦しそうなその顔は、熱に浮かされ潤んだ表情より、何倍も淫らに見えた。
ラキストは更に速く自らの欲望を叩きつける。
自らの限界が近づくと、ラキストは喉奥を犯すのをやめ、それを引き抜いた。
そしてマルコの目の前で、脈打ち一点に集まった熱を弾けさせた。
マルコの顔に、熱い飛沫が浴びせられる。視界が白濁し、粘液が頬を伝っていくのが感じられた。
ラキストは自らが放った精液で汚れたマルコの眼鏡を外してやる。
視界が戻ってくると同時に、マルコはそれを口元に近づけられた。
「このままでは困るだろう? 舐め取れ。」
冷たいガラスをむすんだままの唇に押し当てられ、マルコはおずおずと舌を出した。
形容し難い独特の苦味が口の中に広がった。
暖かいその液体を、マルコは促されるまま舌先で舐め取る。
綺麗になるまでそうさせると、次にラキストは頬や顎を伝う精液を指で掬い、マルコの口元へと運んだ。
マルコは、まるで子供のように差し出されたラキストの指を吸い、それを清めた。

そして戸惑いながら、その手を両手で握り、俯く。


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