誘い込む罠


 最初はただの暇つぶしに「壁」をやっていた。今では実益を兼ねた趣味だ。俺は看板と いう罠を仕掛けて獲物を待っていた。壁を求めるビギナーは多い。問題は獲物になるか どうかだ。俺の趣味に合わない奴は適当に相手をして開放する。壁をすると看板を出し ておきながら断っては周りに怪しまれる。まぁ当たりはずれがあるのもまた面白いもの なんだがな。

「こんにちは」
声の方を向くと男アコが立っていた。
「こんにちは。壁かい?どこか行きたい場所のリクエストとかはあるかな?」
言いながら俺は観察した。年は16.7といったところか。髪は緑色で清潔そうだ。も らったばかりであろう神官衣も同様だ。顔はやや垂れ目の優しい顔立ちで、女から見れ ば恋人にするより弟にしたくなるタイプだろう。
「いえ、僕はプロンテラの周りしか知らないので」
「そうか。見たところアコになりたてのようだね。武器はメイスかな?精錬は?」
「はい、メイスです。精錬はまだです」
「それじゃ、まずホルグレンのところに寄ってから行くか。そうすれば効率もよくなる だろう」
「でも僕、お金ないですけど」
「ああ、それなら俺が代わりに精錬するよ。金の事は気にするな」
「ありがとうございます。でも、いいんですか?」
「かまわんよ、それぐらいすぐに稼げるから。それじゃ、行く前に名前を聞いておこう か。俺は狼牙だ。君は?」
「僕はレイミリオです」
 今日の獲物はコイツだ。

 俺達が来たのはゲフェン10エリア。スモーキーとコーコーがいるエリアで、プロと ゲフェンの中間あたりの地点にある。崖に近づくほど森が深くなり、アクティブもいな い、俺には都合のいいエリアだ。
「まずこの場所でスモーキーやコーコーを叩いてみよう。きつかったらアンバーナイト だ」
無論そんなつもりは毛頭ない。
「森の中に多く居るから、そこまで行こう。ついてきな」
森の中に獲物を誘い込む。よしよし、ちゃんとついてきてるな。もう少し奥に入ったら ・・・ヤるか。幸い周りに人気は無い。獣まで居ないのはきになるが。このエリアを巡 回してる冒険者がいるかもしれん。少し気をつけるか。
「おかしいな。スモーキーやコーコーがいないな。先客がいたのかもしれん。もう少し 奥に行かないといけないな」
さらに奥に誘う言葉を、エサをまく。獣がいないなら、それはそれで利用すればいい。 周りに人気が無いから獲物の気配がよく分かる利点もある。ついてきている。
 ・・・さて、そろそろいくか。俺はわらって拳を固めた。
 後ろの獲物に振り向きざまにボディブローを繰り出した。獲物はまったく反応できず、 体をくの字に曲げた。咄嗟の回避行動もできないとは、やはりボウヤだな。ボウヤの体 を抱えて森の奥の崖に向かう。そこまで行けばもう邪魔は入らない。これからヤること を考えると頬が緩む。たっぷりと楽しませてもらおう。

 ボウヤを崖にもたれかけさせる為に降ろそうとしたら、逃げようとした。走って。遅 すぎる。俺は回りこんでもう一度腹に一撃打ち込む。
「俺から逃げるならテレポートでも使いな」
なりたてのアコでは無理な相談だ。だが、逃げられない事を分からせないと余計な手間 がかかる。
「ど、どうして、こんな事を・・・」
ボウヤが問いかける。俺が答える。
「俺が楽しいからだ。お前みたいな可愛い奴を犯し、蹂躙するのがな」
そう言って神官衣を脱がしにかかる。ボウヤはささやかな抵抗をするが、この程度はな んのことはない。脱がしかけの上衣を利用して腕を後ろに固定する。下は全部脱がせた。 ボウヤの可愛らしいモノが縮こまっている。俺は上着を脱ぎ、耳元で囁く。
「さて、楽しませてもらおうか」
ボウヤの顎を掴んでキスをする。ボウヤは口を閉じているがかまわずする。そのまま首 筋に舌を這わせる。身を固くしているのがますます可愛い。さらに下の乳首を舌でなぶ り、噛む。ボウヤの体が跳ねる。乳首は男女共通の性感ポイントだが随分と反応がいい。 なかなか素質があるようだ。左手をボウヤのモノに伸ばし、撫で、揉む。まだ半勃ちだ から反応が鈍いようだが、すぐに元気になるだろう。
「どうだ、気持ちいいか?気持ちいいだろ?拒む事は無い。受け入れればいいんだ。そ うすればもっと、気持ちよくなる」
イヤイヤをするように首を振っているが、その顔は赤くなり、モノは屹立した。体に舌 を這わせながら、さらにモノを刺激する。ボウヤの息が速くなり、先走りの液が出る。 それが潤滑液となってさらに刺激する左手のスピードが上がる。ニチャニチャと音がし て、ヌラヌラと光っている。ボウヤの体が興奮しているのが分かる。そして俺も。先走 りを竿と袋に塗りつけながら性感を刺激する。
「聞こえるだろ、ボウヤの股間からいやらしい音が。ボウヤのモノも俺の手もビチャビ チャに濡れてるぞ」
ボウヤの鼻息は荒く、うめき声が漏れる。うつろな目が自分の股間に向けられる。すっ かり快感に酔っている。左手の動きを速めてスパートをかけた。
「気持ちいいだろ。イケよ。白いのを勢い良く噴き出しな」
言ってキスをする。もう口を閉ざして拒否しない。思うさまボウヤの口の中に舌を入れ、 動かし、貪る。左手のモノがヒクヒクしている。イク前兆だ。俺はとどめとばかりに亀 頭のくびれを捻るように擦り、裏筋を弾いた。
「んっんんん〜〜!」
白い精液が勢い良く飛び出した。射精してる間もずっとキスで口を塞いだのでくぐもっ た声が漏れる。叫ばれると誰か来るかもしれないから塞いでおいた方がいい。口を離し てボウヤのモノをさらにしごいて尿道に残った精液も搾り出した。まだ息の荒いボウヤ に囁いた。
「気持ち良かったみたいだな。今度は俺を気持ち良くしてもらおうか」
その言葉を認識するよりも早く俺のモノをボウヤの口に挿れて、スキル発動。右手でボ ウヤの頭を押さえて吐き出せないようにして、モノを出し入れする。時おり歯が当たる が、「金剛」状態の俺には俺には程好い刺激だ。咽喉に入ってえずいたりしているが、俺 が気持ちいいから気にせず出し入れする。
「ボウヤの口はなかなか気持ちいいぞ。俺ばっかりじゃ悪いから、ボウヤのも気持ちよ くしてやらないとな」
そう言って左手をボウヤの股間に伸ばす。既に半勃ちになっていた。フェラで感じてい たのだろうか。本当に素質があるようだ。再びボウヤのモノを扱きながら、その事を告 げると、わずかに首を振った。内心認めたくはないのだろう。だが、認めようと認めま いと、俺のやる事は変わらない。
 俺はさらに左手を伸ばし、また先走り液でベチョベチョになった股間の奥に指を這わ せる。ビクンッと体が跳ねる。俺は意に介さず、口の中を楽しみながら肛門の皺をひと つひとつ伸ばすように揉み解す。その間ボウヤの体はビクビクと跳ねっぱなしで、その 振動がまた気持ちいい。そろそろ俺の限界が近づいてきた。それまでに解せるだけ解し ておこう。
 俺は左手中指を侵入させた。ボウヤの体が跳ねる。それにかまわず、穴を広げるように 捏ね回す。
「ほらほら、力抜くなり広げるように意識するなりしないと。これじゃ痛いだけだぞ」 言いながら、捏ねる動きにピストンを加える。
「そろそろ出すからな。全部飲めよ」
そう言って腰と指の動きを速める。わずかに抵抗するが、それも快感を引き出す刺激に すぎない。しかし、射精の引き金を引くには充分だった。
「出すぞ!飲め!」
ボウヤの頭を捕まえ、根元まで押し込む。咽喉に直接ぶちまけた。吐き出せないように 固定する。飲み下す咽喉の動きが気持ちいい。射精し終えてモノを引き抜いた。唾液混 じりの白い精液が口からこぼれるのがなかなか卑猥な眺めだ。
 上の口の次は下の口へと目を移す。俺のモノはまだ満足していないと硬いままだ。だ からボウヤの足を開いて肛門に亀頭をあてがう。ボウヤはまだ放心状態でまったく抵抗 しない。俺はボウヤの腰をつかみ、唾液まみれのモノを正面から突き入れた。
「ア―――――!」
気持ちいい括約筋の締まりと腸内粘膜。そして心地よい悲鳴が迎えてくれた。しばらく 動かずに感触を楽しんでから、まずは円運動をした。顎を反らして動きに合わせて声を 上げている。俺はそれを歓喜の声だと都合よく解釈し、ピストン運動を加えた。声が少 し甲高くなった。
 「気持ちいいぞ、ボウヤの中は。ボウヤのモノも、気持ちよくしてやるよ」
ボウヤのモノを、俺の動きに合わせて扱く。扱くリズムに合わせて後ろの口も締まって、 より気持ちよくなった。
 俺はさらに動きをスムーズにする為に、ボウヤを寝かせて左足を抱える体位にした。 俗に言う松葉崩しだ。ボウヤのモノを握って、猛然と腰を動かした。
ジュップジュックジュップ
「アッハッアッアッアッ」
ボウヤが明らかな快感の声を上げる。俺はさらに力強く腰を動かした。快感が高まり、 絶頂が近づく。もう少し・・・・
「ア―――――!」
ボウヤが先に絶頂に達する。括約筋が締まる。俺の快感が一気に高まり、腸内に精を放 った。
ドクッドクッドクッ
2回目とは思えないほどの量の精液を出している。ボウヤもそれは同じだった。最後ま で出して、俺はモノを引き抜いた。ボウヤの神官衣で俺のモノを拭って仕舞った。
 ここからは実益の時間だ。ボウヤに薬を嗅がせて深い眠りに落とす。それから服を全 部脱がせて体を拭く。最後に身動きできないように縛って袋に入れた。袋詰めのボウヤを 肩に担いでポータルを発動した。

「よう、久しぶりだな」
「やあ、しばらくだね。今日は何を持ってきたんだね」
「何言ってやがる。あんたが買うのは一つしか無えじゃねえか。ほら、これだ」
「ほ〜、相変わらずいい趣味してるね。可愛いじゃないか」
「俺は可愛いのが好きだからな。性別に関係なく」
「初物ならもっと高く買うんだけどね。たまにはヤらずに持ってくる気はないかい」
「無いな。売るのは俺が楽しんでからだ。俺にとっては、実益を兼ねた趣味だからな」
「それじゃ仕方ないね。この子はこのくらいで買うけどいいかな」
「うん・・・まあいいとこかな」
「それじゃ商談成立だ。・・はいよ」
「おう、そのうちまた来るよ」
「今度は客として来る気はないかい。サービスするよ」
「悪いが、娼館ってのはあんまり好きじゃないんだ。スリルがないしな」
「それは残念だ。いい仕事するんだけどね」
俺は手を振ってその場を後にした。いずれあのボウヤ、レイミリオは商品として娼館に 出るだろう。もしかしたら、どこぞの貴族か富豪に買われるかもしれないが。
 まあ、堕ちてしまえば幸せか。


                          ―――つづきません―――

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