ギルドの三兄弟(前編)


 あるギルドに、三兄弟と呼ばれる三人の青年がいました。三人とも同じ白い髪と同じ 髪型をして、同じような顔つきをしていました。それ故に他のギルドメンバーからその ように呼ばれ、当人たちもそれを受け入れました。これは、そんな三人のお話です。

「なあ、真樹兄さん」
「何?アンヴィル」
「俺たち、兄弟だよな?」
「ああ、義兄弟だな」
「俺、思うんだが。俺たち、兄弟としてもっと親睦をはかるべきだと思うんだ」
「うん、それで?」
「最も早く親睦を深めるには、同じベッドで同じ時間を過ごすのがいいと思うんだ」
「・・・・・・・・・・・・・・は?」
呆れたような、変なものを見るような目を向ける。
「アンヴィル、何か変な物でも食べたか?」
「いや、そんなことないよ。で、どうする?部屋はもう押さえてあるんだけど」
(やばい、コイツはこういう奴だったのか?)
真樹は思った。そして逃げなくてはと。
「親睦を図るにはこの方法がいいってレンが教えてくれたんだ。俺はいい方法だと思う んだけど」
(あの野郎!変な事吹き込みやがって!)
意識がその場にいないレンに向いた時、その瞬間にアンヴィルは間合いを詰め、粉末を 真樹の顔にまく。咄嗟に顔を庇ったが、既に吸い込んでいた。その粉末が罠にも使う眠 り粉と分かった時、気が遠くなる。
「逃げようとするかもしれないから、用意しといた方がいいって言ってたんだ。これも ね」
(あの野郎・・・そんな事まで・・・)
その憤りも、眠気を祓うまでにはいたらなかった。

 真樹は目を開いた。まだ頭の芯が痺れているのか、ぼんやりしている。
「あっ、気がついたね。薬が強すぎたかと思って心配したよ」
(クスリ・・・そうだ、確か眠り粉を・・・!)
瞬間覚醒し、距離をとる為に転がろうと・・・ガチャリ!
 その時、ようやく自分の手足が拘束されている事に気づいた。両手はバンザイをする ように手錠で繋がれ、足も同様に足鎖で繋がれている。服は脱がされて真っ裸だ。
「アンヴィル!悪ふざけもいい加減にしろ!これはずせ!」
「悪ふざけじゃないよ。親睦を深めようって言ったじゃないか。大丈夫、怖い事なんか 何にも無いよ。俺に全部任せてくれればいいんだ」
そう言って背を向けて、何かゴソゴソとやっている。そして取り出したのは液体の入った 瓶と、幾つかの道具だった。凸凹のある棒状の物やボールを繋ぎ合わせたものなど、使 い道は想像したくも無かった。
「この道具を使って、まずは親睦を深めようか。レンが入手方法から使い方まで教えて くれたから、心配する事は無いよ。実際に見せてくれたし」
「実際に?レンとやったのか?」
「違う違う。連れてきた男商人に使って見せてくれたんだよ。レンはペットって言って たけど」
(何者だあいつは!?)
真樹の疑問をよそに、アンヴィルはベッドの下の何かを引きずった。それにつれて足鎖で 拘束された足が引き上げられる。何をしようとしているのか分かって身をよじったが、 抵抗むなしくM字開脚状態になった。
「それじゃあ始めようか」
そう言って瓶の液体を尻の割れ目を中心にたらした。どろりとした粘液のようだった。 その粘液を菊門に塗りこむ。得体の知れない感覚がそこから発信される。
「何塗ってるんだ?なんだそれは」
「滑りを良くする物だって。これを使うと道具が使いやすくなるんだ。何でもべと液を 精製して作るんだって。害は無いって言ってたから大丈夫だよ。・・・これぐらいでい いかな」
先端の丸い細い棒を取り出し、あてがった。
「まずはこれで少し慣らそうか」
ツプッ
違和感が体を突き抜ける。入ってきてるのは指先ほどの大きさのはずなのに、もっと大 きなものが入ってきたように感じる。全身が緊張する。
「力抜かないとほぐれないし、痛いよ」
尻を揉みながら棒を攪拌するように動かしたり、捻るように動かしながら告げる。尻から 妙な感覚が伝わってくる。不快なものと、そうでないものが混じり合って広がる。
「それじゃ、今度はこっちを使おう」
そう言って棒を抜き取り、丸い玉をいくつも繋げた物を取り出し、あてがう。
「いくつ入るかな?」
ツプッ
入ってきた。さらに入ってくる。3つ、4つ、と数えながら次々と入れてくる。その度に 快と不快を混ぜた感覚が、尻を通して体に広がる。それと同じく、お腹がだんだんと圧 迫されていくのも分かる。苦しくなってくる。お腹の中で玉がぶつかり合いながら、少 しずつ奥に入ってくる。
「全部入ったよ。どんな感じ?」
「・・・少し、苦しい・・・」
「そうか・・。なら、引き抜こうか。一気に引き抜いたらどうなるかな」
「え・・・」
ジュポポポポポポポポポポッ
「ア――――――――――!」
真樹の背が仰け反る。男根がガチガチに硬くなり、先走りが腹の上に垂れた。
(ヤバイ・・・気持ちいい・・・)
「気持ちよかったみたいだね。もう一回やってみようか」
さっきより速いペースで玉を入れていく。入れるたびに真樹の体と男根が跳ねる。
「それっ」
一気に引き抜いた。
「ア――――――――――!」
ドピュッドプッピュルッ
精液が首に撃ち出された。胸、腹と着弾点が下がり、最後に糸を引いて止まった。
ハアッハアッハァッ
荒く息をつき、自らの精液の温かさを感じながら体の力を抜く。
「イクほど気持ちよかったか。次はもう少し太いのでいってみよう」
ズプッ
言葉どおりに先ほどより太い擬似男根をねじ込んだ。動かすたびに真樹の男根は力を取 り戻していく。菊門が快感に直結しているのは明らかだった。アンヴィルは我慢できな くなってきた。が、まだ用意した道具は残っている。
(・・・全部使おう)

 一時間後、全ての道具を使い切るまでに、真樹は何度イッたか分からない。しかし、 胸から腹にかけて、自らの精液で真っ白になっている様を見れば、かなりの回数を数え ている事は分かった。真樹の頭も同様に真っ白だった。
 アンヴィルは自分の男根を真樹の菊門にあてがった。その感触だけで、真樹の体は確 実に反応するようになっていた。
「いよいよ本物の登場だよ。いくよ、真樹兄さん。いいかい?」
真樹は首を縦に振った。今はもう快感を受け取る事しか考えられない。
ズププププププッ
「ひあぁぁぁ――――・・・」
アンヴィルが入っていき、真樹が迎え入れる。長い時間をかけて開発された菊門は、性器 と変わらないほどの快感を両者に与える。その気持ちよさに、アンヴィルは猛然と腰を動 かした。
ズプッズップジュップ
「あっあっはっあっ」
真樹は喜びの声を上げる。アンヴィルはより長く快感を味わう為に、歯を食いしばって早 すぎる射精をこらえる。しかし、保たなかった。
ドクッドクッドクッ
真樹の体内に初めての精液が吐き出される。それは真樹にはとても暖かく、気持ちのいい ものだった。恍惚とした表情が浮かぶ。
 アンヴィルは早すぎる射精を悔やんだが、男根はまだ硬さを保っている。気を取り直し て再び腰を動かした。
ジュプッズプッズップ
余韻の波に漂っていた真樹は、再び快感の海に引きずり込まれた。
「はあぁ、あぁ、ふぁぁ」
あえぎ声が漏れる。その快感の声に後押しされて、さらに力強く腰を動かす。一度出した から今度は長持ちすると自信もあった。真樹の中を楽しむ余裕も生まれた。前後運動に加 えて円運動もする。
「はひぃ、ひあっ、はぁ」
あえぎ声が変化した。それまでと違う場所を刺激されたからだろうか。アンヴィルは楽し くなってさらに色々な動きをした。
「ひぐっ、んんっ、ひゃひぃ」
もっと楽しみたかったが限界が近づいてきた。円と前後運動を組み合わせて動かした。
ズプッジュルップヌップ
「はぁっ、ひゃひっ、あはぁ」
快感の海の中で絡み合い、もつれ合い、貪欲に貪る。二人の快感が高まっていく。二人が 同じ所を目指して、深く、深く潜っていく。
ニュグッズプッジュップ
「はぁっあひっはひっ」
「・・・・で・・出る!」
・・・・辿りつく
っどくっどぴゅっどくっ
「はあぁ――――――――!」
緊張・・・・脱力・・・・弛緩・・・・
アンヴィルは後ろに倒れた。息が上がっている。・・・整える。アンヴィルは起き上がっ て、真樹の顔を跨ぐ。頭を支えて告げる。
「真樹兄さん、俺の、綺麗にして」
行為で濡れる男根を突きつけた。真樹は躊躇わずにそれを含んだ。親睦がとても深くなっ た事を確信した瞬間だった。真樹が咥えるのを見ながら思った。
(次は雷と親睦を深めよう)


                          ――――つづきます――――

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