「・・・・・・あたしは、花屋を継ぎません。
あそこは、あたしと父さんとの思い出の場所だけど
夢は違うから。あたしは料理人になりたいです。」

母さん達に伝えられた。あたしの夢。
あの店は父さんとの大切な思い出が詰まった場所だから離れたくは無いけど、やっぱり、夢は違う。
料理を貶されたりするのは我慢できないけど、
これからあたしが精一杯修行してそれをさせなければいい。
父さんから教えてもらった料理をたくさんの人に食べてもらいたい。
伊達先輩やお姫様にカニやあのフカヒレ先輩まで、みんなそれぞれ夢を持ってそれに向かって努力してる。
やっぱりつらいこともあるだろうけど、みんなどこか楽しそうで活き活きとしていた。
2ヶ月ぐらい前まで、夢を追いかけて、料理人になろうって思えなかった。
『音楽に青春を費やしたくない』
ってフカヒレ先輩は言っていたが、自分で決めて夢を追いかけるために前に進み始めた。
フカヒレ先輩を見ていると、なんだかんだ言って、あたしは料理が好きだって思えた。
だから夢を追いかけてみようかなと思えるようになった。
無論フカヒレ先輩だけじゃない。
たぶん……、というか絶対にあたし一人だったら簡単に潰れてたし、夢も諦めてた。
でも、センパイがあたしを支えてくれた。それが嬉しかった。……素直に言えなかったけど。
あたしの居場所をもうなくしたりはしたくない。ずっとセンパイと……。

あれから月日はは流れに流れ、あたしはセンパイと結婚してレストランを開くことができた。
みんなそれぞれの夢を叶え始めた。
お姫様と佐藤先輩はキリヤコーポレーションを乗っ取り、世界の頂点に立つために世界を奔走中。
フカヒレ先輩はこの前に音楽ショップに行ったらメジャーデビューしていた。
伊達先輩は陸上でオリンピックで銅メダルを取った。
カニはゲーム開発でで大成功を収めたらしい。


「あなた、いつもありがとうございます。」
「何言ってるんだよ。俺はなごみが料理に集中できるようにして経営面とかその他のことでなおまえを支えていく

のが夢だって言っただろ?だから大丈夫だって。」
「そうでしたね。じゃあ、今日もよろしくお願いします。」
「こっちこそ。」

あのままあたしの夢を諦めて他の道を選んでたら、どうなってたんだろう。想像なんてできない。
でも今日も大好きな人と一緒に、1番近い場所で、あたしの好きなことを、いつまでも。
ありきたりだけど、そんな日々がとても幸せだと思う。今までも、今でもそして、これからもずっと……。


(作者・名無しさん[2007/07/04])

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