「皆で百物語やらない?」

姫の唐突な一言で、俺たち執行部は百物語をするために、
わざわざ山奥にあるという古寺を目指して山道を歩いていた。

「それにしても、いきなり百物語とはな…」
「季節感とか気にしないのかな」

乙女さんも流石についていけてないようだ。
俺も自然に愚痴をこぼしてしまっていた。

「ム、なによー。文句あるならついて来なきゃ良かったじゃない。
それに、少なくともここは八月上旬よ、今のところは」

ここってなんだろうと思ったが気にしないことにした。

「ついてこなきゃって…。強制参加と言ったのは姫だろう」
「ごめんね、みんな…。エリーこの前タ〇リさんの番組の
再放送を観ちゃって、触発されたらしくって」

糸目になった佐藤さんがみんなに謝っていた。
苦労人だな…

「だからってこんな山奥まで来なくても」


「まあ、やるからには本格的にやらないとね。ここのお寺…」

「出 る ら し い か ら」

姫がわざとらしく一息ついてから言った。

「うぉぉ、出るって何が!?ボ、ボクの幽霊センサーがビンビン反応してるぜぇ…」

カニは“出る”に異常に反応して怖がっている。

「相変わらず怖がりだなー、カニは」

「こえぇんじゃねーよ、気配がすんだよ!あー霊感ない奴がマジ羨ましいぜ。
レオ、その霊感の無さをボクにくれよ」

「無いものをどうやってやるんだよ」

本日もいい感じでバカだぜ、ナイス蟹。

椰子は「くだらない…」とでも言いたげな顔をしてそっぽを向いていた。

「なんか自殺の名所が近くにあるらしいし、
他にもぽんぽこタヌキが集会していたとか、
悪魔召喚の儀式が行われたとか、
黒い服の人々が男と鞄を交換していたという噂があったりなかったりするわ」

「もうなんでもありですね…」
「もはや怖くもなんともねぇな」


椰子とフカヒレが口々に漏らす。

「いや、最後のは違う意味で怖かった気がするけど…」

佐藤さんがまともな意見を口にした。
この人がいないと俺までおかしくなりそうだ。

「自殺の名所か…。おいココナッツ、あっちの茂みでお仲間が呼んでるから
ちょっと行ってきたらどうだ?」
「は?なんだいきなり」
「ネクラオーラ出しまくりのゴーストどもがオメーを待ってるぜー」
「…お前はそんなことしか言えないのか甲殻類」
「いちいち喧嘩売るなバカ」

相変わらず仲が悪いな椰子とカニは。もう少し仲良く出来ないのだろうか。
と、そこへ…

「まったく、子蟹ちゃんは仕方ねぇな」
「うわっ、どっから湧いて出た」

急に俺の横にスバルが現れた。

「お、スバル君来たなー。遅かったじゃない、もしスバル君じゃなくて
フカヒレ君がそれやってたら殺してたわよ」
「悪い悪い姫、ちょっと用事があってな」
「おい俺今とんでもないこと言われなかった?」


最初集合したときは、スバルはいなかった。
この集まりは強制参加なので、スバルも勿論来るはずだったのだが、
何故かいつまでたっても現れなかったので俺たちだけで先に行くことにしたのだ。
まあスバルが来たならそれに越したことはない。

「ん?よくココが分かったな、オメー」
「まあ、俺はレオが居る場所ならすぐに駆けつけることが出来るからな」
「気持ち悪いこと言うな」

マジで。

「おかしいわね、もうすぐ着くはずなのに…」

「…なあ姫、もしかしてこっちの方なんじゃないか?」

スバルが指差した先をしばらく進むと、古びた寺が見えてきた。

「あ…、ホントだ」
「地味名寺…?」
「パッとしねー名前だなおい」

古めかしい門に架けられた寺の名前が掘られた木(名前なんぞ知らん)
には、以下にも地味そうな名前が書いてあった。

しかし、苔むした外壁や雑ぜんとした参道と中庭、
そして長い時間そこに立ち尽くしていたのだろう、


うち捨てられた本堂はボロボロにみずぼらしくなっており、
なにかしら嫌な予感がする
素敵なリフォームを実現していた。

....一言で言えば、いかにも『出そう』な雰囲気だ。

「んー、いい雰囲気じゃない。怖い話にはうってつけだわ」
「す、凄い場所だね…」
「はーはは、笑うしかねーや」
皆がこの心霊名所に各々の感想を漏らす。
その横で、「レオの山籠りに良いかも知れない…」とか呟いている
体育会系がいたが、今は楽しい夏休みなので聞かなかったことにした。

ふと周りをみると、カニが震えていた。

「うー…霊気がそこらを包んでやがるぜ…」
「なんか言ったかカニ」
「な、なんも言ってねーよ。そら耳じゃね?」

ますますビビってるなこいつ。
俺がカニの様子を生暖かく見守っていると、椰子が近付いてきた。
そしておもむろに、

「あ…センパイ、いまそこの草むらに人影ありませんでした?」
と、普段は出さないであろう声のボリュームで俺に……ある意味カニに?話しかけてきた。

「うぇっ!?どこどこどこ!?」

それを聞いた途端、カニがこれでもかというくらい挙動不審となった。


カニびびりすぎ。

「そういうことはやめとけ、椰子…」
「さっきの仕返しです。ここまで効くとは思わなかったけど」

仕返しです、か。気持は分かるがガキっぽい奴だな。

「落ち着けカニ、そっちには幽霊なんかいないから」

スバルがカニを落ち着かせていた。

「は?う、嘘かよ…」
「……フッ」
「ああ!?なに笑ってやがんだココナッツ!!」
「そこまでビビってくれるとは思わなかった。
いい顔いただきました、蟹沢先輩」
「なに言ってやがんだテメー!?テメー近眼の癖に
ボクがどんな顔してたかわかんのかよ!」

なんでこう喧嘩になるかね…。

「対馬クンたちなにやってるのよ。はやくお堂にはいりなさい」

姫が呼んでる。もう始める気らしい。

「あ、ああ今行くよ。ほらバカやってないでさっさと行くぞ」

「がるるる」
「ククク…」

姫に呼ばれ、スバルは唸るカニを。
俺は嘲笑うヤンキーを連れて本堂へと入っていった。


「へぇ、ボロボロのわりに中はまだしっかりしてるな」
「き、気味悪いこと言うなよ!誰かが手入れしてるみたいじゃねーか」
「考えすぎだぜ、子蟹ちゃん」

カニビビりすぎ。

「つ、対馬くん、こっち座りなよ」
「あ、ありがとう佐藤さん。ほらお前らもこっち来い」
「あう………」

…………………

辺りが薄暗くなってきたころ、山奥の古寺で、
ひっそりと執行部百物語が始まった…。

「それじゃ、始めましょうか。第一回、執行部百物語大会〜」

「いえ〜」

大会だったのか……。

「フフフ…今宵は私のとっておきの怖い話で
みんなを発狂させてあげるわ。覚悟しなさい!」

姫が物騒なことを言う。

「ほう…発狂させる程怖い話ができるのか。面白い、楽しみにしていよう」

乙女さんは余裕綽綽のようだ。

姫たちが話している横で、佐藤さんが百本のロウソクをコトリコトリと
ひとりで並べていた。


手伝おうかと言ったら、
『大丈夫、対馬くんは座っててよ』
と言って健気にまた並べだした。
いい娘だな………。

「ヘヘへ、昨日ネットで片っ端から怖い話を集めてきてやったぜ。
みんなビビらせまくってやる」

フカヒレが呟く。いつになくやる気で満ち溢れているようだ。

「お、フカヒレやる気じゃねーか」
「あたりまえだろ!
そして、怖くなったよっぴーとかが俺に抱きついてくるんだぜ?
いいじゃん、超グッジョブじゃん姫、ナイス怪談!」
「………」

まあガンガレ。

「じゃあ早速行きましょうか。誰からいく?」
「まあ、自信あり気な姫は後回しとして、先ずは私から行こう」

乙女さんが名乗りをあげた。

「おっし行け!風紀委員!」
「乙女センパイはなんか怖そうなの知ってそうね」
「wktk」

みんなが期待の眼差しを送る。


「ふふ、お前たち夜中にトイレに行けなくなっても知らないぞ?
いいか、これは小さい頃爺様から聞いた話でな…」
「…」

………乙女さんは自信満々の顔で首なしライダーの話を始めた。

…………

「…まあ、乙女さんは怖いと思ったんだから仕方ないよね」
「ガキの頃聞いてたら怖かったはずだぜ、うん」
「いきなりメジャーなので来たわね…」

乙女さんは散々に言われていた。

「いいんだ…確かに怖くないがお前たちは知らないと思っていたからな…」

やっぱり怖くないんだ。乙女さんは落ち込んでしまった。

「あー…き、気をとり直して次行こうぜ、次ー!」

フカヒレが場を持たせようと四苦八苦している。
すると。

「じ、じゃあ、私がいこうかな…」

なんとよっぴーがなのりをあげた!


「おーよっぴーキター!」
「佐藤か…手堅くやってくれそうだな」
「それってまたメジャーってことじゃね?」

「あはは…」

カニの台詞に困った顔をする佐藤さん。可哀想に…。

「えっと…出来るだけ、頑張るよ。あのね、これはある男の子が
都会から田舎の村に引っ越したときの話なんだけど…」

……だけどちっとも可哀想じゃなかった。

「…わけなんだけど、真相はまだわかってないの……
って、どうしたの、みんな?」

佐藤さんの話は怪談と言うより、陰惨な殺人事件のような話だった。

「…ガクガクブルブル」
「な、なんだよ死んだら楽って…」
「えーん、よっぴーがいじめるー」
「さ、佐藤…どこでそんな話聞いたんだ…」

個体差があるがみんなびびりまくっていた。
フカヒレなんか素で椰子にひっつこうとして、足蹴にされていたくらいだ。


「み、みんな大袈裟だなぁ。本で読んだんだよ」
「なんだ本か…」

最近は雑誌なんかも物騒だな。

「あーもう意外なところで大活躍するわねよっぴー」
「あはは、まあね」
「でも怪談じゃなくてただの人殺しの話だったので、罰として後で
乳揉みの刑ね」
「えっ!?なんで?」

佐藤さんは乳揉みを宣告されてしまった。

「うぅ…折角頑張ったのに…」
「運命ってやつね。諦めなさい」

あー…佐藤さんが段々どんよりしてきた…。

「まあまあ姫。ここは俺が一発とびっきりの話を聞かせてあげるから」

フカヒレが名乗りをあげる。

「フカヒレ君つまんなそうだからパース」
「なんでだよー!?」


フカヒレは5秒で撃沈した。

「姫、フカヒレだってきっと怖い話くらいできるよ。一応人間なんだから」
「おい、それ俺に対しても怖い話出来ない人に対しても失礼だぞ」

フカヒレうるさい。

「うーん…でも悪意と劣情を含めたくだらない話で場を
しらけさせるのが目に見えてるし」
「…どさくさ紛れに抱きつこうとしましたからね」
「鮫氷君、ごめんね、気持ち悪いよ」

「…………グスッ」

フカヒレは沈黙した。

「さあさあ、誰か私と一緒に怖い話をしようっていう
豪気な人はいないのかしら?」

フカヒレは人とすら認識されてないのか?

ついでに誰も名乗りをあげなかった…。

「あー、暇だしお前やれやココナッツ」

唐突にカニが椰子を名指しした。

「は?なんであたしが」


椰子はいやがっている…当然か、もはや。

「オメーのネクラパワーできっとだせぇ話も陰湿な怪談に早変わりするぜ」
「ふざけるな。自分でやればいいだろう」
「えー私なごみんの話聞きたいなー」
「椰子、こういうのは一年も参加するものだ」

しかし姫と乙女さんがそこにとびついた。
これではいくら椰子でも断れないだろう。

「………わかりました」
「よーしわかりゃいーんだよわかりゃな」
「くっ………」

カニに言われて顔を歪ませる椰子。本気で嫌そうだ。

「…椰子、なんか簡単な話でもいいんだぞ」
「センパイには関係ないです。
…そうですね、では山のなかでするのもなんですが、海にまつわるお話を…」
「おーキタキター」

椰子はぽつりぽつりと語りだした。

「あるところに…あるところにっていうか松笠なんですが、
年のわりに小さい女の子が住んでいました。
その女の子は…


そうですね、仮にK沢さんとしましょう。
K沢さんは、年が1X歳にもなるのに背が低く、
また頭も奇跡としか思えないくらいよくありませんでした…」

「おいこら、どっかで聞いた名前だなおい」
「…まあ最後まで聞こうぜ」

「K沢さんはある日、誰もいない海岸で頭にカニを乗せながら
カレーを食べていました。
そしておもむろに、
『あーカニになりたいなー』
と意味もなく呟いて横歩きを始めました」

「バカ通り越して可哀想だなその娘」

「するとどうでしょう、横歩きをすればするほど
K沢さんの体が固い殻で覆われていきます。
K沢さんは遂にカニになってしまいました。
大きさはそのままなのですが、もともと小さかったので
サワガニくらいしかありませんでした」

「どれだけ小さいのよK沢さん…」

「本当にカニになってしまったK沢さんは驚いて、


横にしか歩けない事も忘れて全力で走り出しました。
もちろん有り得ない方向に曲げられた手足はボキボキと折れてしまい、
道路の真ん中くらいで立ち往生になってしまいました。
そして、しばらくしてやってきた戦車に踏まれて蟹沢さんは
還らぬカニになってしまいました…おしまい」

椰子は語り終えると微笑みながら十字をきる真似をした。

「ひでえ…」
「何故戦車?」
「てゆーかなんだよ今の話は!K沢さんって誰だよ!?つーか
最後おもいっきり蟹沢っつってたじゃねーかテメー!!」
「……?なんだこの子供は。こころなしかK沢さんに似ている…」
「うぐああぁぁぁぁ!ふざけんなよ畜生こうなったら
ボクも怖い話するもんね!
あるところにココナッツがいました!そしたら頭に椰子の実が落ちてきて
ココナッツはくたばりました!おしまい!!」
「…低脳」
「どぉぉぉぉぉぉい!?」

カニは余程悔しかったのか、意味不明な雄叫びをあげると
ちょこまかと暴れだした。

「あーもうカニっち五月蝿い。だれもまともな話できてないじゃない!
企画倒れもいいとこだわ」

企画したのはあなたです、姫。


「そういや姫はなんの話が出来るのさ」

気になったので訊いてみた。

「いや、実は乙女センパイにやられちゃったのよね。ぬかったわ…」
「って、首なしライダーかよ!」

カニが突っ込む。

「あーあ、テレビで面白そうにやってたからやろうかと思ったのに…
これじゃ収穫ゼロね。外も暗くなっちゃったし。損したわー」

姫は心底残念そうだ。
姫が流石にやる気をなくしてしまい、
このままお開きになるか、と思ったそのとき

「まあまちな、姫。まだ俺の番が残ってるぜ」

スバルが名乗りをあげる。

「んー?スバル君?何かできるのかしら?」
「まあ…すくなくとも今までのやつより怪談らしいのは、な」
「をお!?自分からハードルあげやがったぞコイツ」
「これは、期待しちゃっていいかもね」

スバルの自信気な態度に、みんなある程度活気が戻ってきた。


「ま、語らせてもらうぜ」
「伊〜達!伊〜達!」
「いけ!竜鳴番長!」

そして、スバルはロウソクを一本手にとると、ぽつりぽつりと語りだした…

「そうだな…えーと。
…ある学校の部活仲間七人が、山のなかに入りました。
その人たちは、ただお寺を探していたのですが、
何故だかお寺とは反対の方向に進んでいました。
誰もそれに気付いていません」

「………」
「………」

なんだか周りの空気が変わった気がした…

「そこで、その様子をみていた親切な×××が、その人たちを
お寺まで連れていってあげようと思いました。山に人がきたのは
久しぶりです。その程度の親切ならいいだろうと、
その×××は考えていました」

「…ス、スバル?」
「………伊達?」

「でも、途中で彼は気がつきました。
確か、この先のお寺は既に取り壊されてもうないはずなのです。


お寺まで連れていってあげることが出来ません。
だから彼は、七人を別の場所に案内したのでした…」

ふいに、どこからか風がふいて、九十九本のロウソクがフッ、…と消えた。

「ひっ」
「きゃあっ」

となりにいた佐藤さんが俺に飛び付いてきた。
普段ならまたラッキーかとのぼせていただろうが、今はそれどころじゃない。

「おいスバル、なに言ってるんだお前?」

「…お前ら、今日の教訓。
目に見えてるものだけが現実じゃありません。おしまい」

スバルはそういうと、自分の持っていた最後のロウソクを吹き消した。
その瞬間、俺は意識を失った。

…………………

「………クン、対馬クン、起きなさい」
「……んう?」

…姫に起こされた。

「あれ、姫…何で俺寝て…」
「…よくわからないわ。私たちもさっきまで寝てたのよ」


ふと辺りを見渡す。東の空がうっすらと白くなり始めていた。

…………空?

「あれ、お寺は!?」

お寺がない。俺たちは、森のなかの少しひらけた場所で
靴を脱いで座りこんでいた。

「びっくりしただろう?私も山籠もりとか色々やったがこんな経験ははじめてだ…」

乙女さんが少し疲れたように言う。

「しかもお寺がないだけじゃないわ。さっきからスバル君が見当たらないのよ」

スバル…?そういえば、あいつが変な話をしだして、
それで俺が気絶して…

「おーい、みんな。ちょっと聞いちくり」

突然カニが半笑いで呟いた。
ちょっと顔が青ざめている。

「……どうした、甲殻類」
「…スバル探したときに携帯使おうとしたら、
メール来てたから…見てみたんだよ。そしたら…」

カニが携帯を差し出した。


覗きこんでみると…

8/XX
スバル
[件名]
[本文]
すまん、陸上の練習はいっちまった。
悪いがお前らだけで行ってくれ。

「………………」
「……マジで?」
「じゃああの伊達はなんだったんだ…」

ザザザザザザ……

少し強めの風がふいて、辺りの木々がざわめきだした………。

「お、おいやめようぜこんな終り方!これ書いた奴自分で書いた気に
なってるけど、きっとなんかのアニメかマンガのパクリだぜ!
なんかオチがあんだろ、な?な!?」
「カニっち…実はもうネタが無いらしいわ…」
「ヤダーーーーー!!」

俺たちは、実体験という最恐の怖い話を手に入れてしまった。


(作者・名無しさん[2006/11/24])

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