ぼくは、気のきくむらたくん。
あたし、くちべたのりこちゃん。
あのね、
どこか行きたいのか?僕がどこでもつれてってあげるよ。
あのね、
おなかがすいたか?僕がなんでもつくってやるぞ。
あのね、
暑くないか?僕が涼しくしてあげるよ。
あのね、
寒くないか?僕がマフラーつくっておいたぞ。
あのね、あの・・・。
ねむれないのか?僕がいっぱい話を聞かせてやろう。
あのね、あのね、
僕がきらいなのか?
だって、にしざきはなんにも、言わないじゃないか。
それなら、君の前からいなくなってあげるよ。
あのね、あのね・・・
言えない言葉があふれでた。
ずっと言いたかった言葉。
【ずっといっしょにいてくれる?】
なによりも、僕が君のためにできる、いちばんのコト。あたりまえすぎてわからなかった。
【ずっと、いっしょにいてやる。】
くちべたのりこちゃん、あふれる思いが伝わった。
(作者・名無しさん[2006/08/13])