冬休み−

俺たち生徒会の面々は 2泊3日でペンションにスキー旅行に来ていた−
    姫の提案で、引率は無し・・・・「料理はー、よっぴーになごみん、伊達君がいるからー私たちだけで十分ね。」
普段は管理している人がいるらしいけど、この間だけは料理の材料だけ用意しておいてくれるとのことだった。
俺たちとしても、他人がいるよりも、自分たちだけの方が好き放題できるし賛成だった。
 メンバーは、俺、スバル、フカヒレ カニ 姫 佐藤さん 椰子の7人。
 乙女さんは、「風邪気味だし、受験が近いから遠慮しておく。うるさいのがいない方がお前たちも楽しめるだろう。」
 と、参加しなかった。

初日、俺たちはスキー・・・姫と佐藤さん以外はスノボだったけど・・を楽しんだ。 料理は3人が腕を振るってくれて、普段の料理よりおいしいと姫も喜んでいた。
 乙女さんがいないので、酒も飲み、深夜まで騒いだ。


部屋は、5つ  1階に1部屋 2階に4部屋 という割り振りで、
 姫は「よっぴーと2人で1階の部屋を使うから、二人だけ相部屋で後は個室を使ってほしい」とのことだった・・・

 「すいません。私は個室でいいですか? 蟹沢先輩と相部屋は嫌ですから」
 「ボクだって嫌に決まってるだろっココナッツのいびきなんて聞きたくねーからなー」
 「悪いけど、俺も個室でいいかな? 日課があるんで、いや、ちょっとしたイメージトレーニングみたいなもんだよ。」
 「やれやれ、仕方ねーなー 俺たちが相部屋でいいよな。ボウズ」

俺の意見を言うまでも無く部屋が決まってしまった。
2日目朝・飲み過ぎたせいか頭が痛い・・ カニを起こしに2号室に行くと・・・・・
・・・・カニが死んでいた。・・・・・


布団をかぶったままで、声をかけても起きないから、少しずつ強くなる蹴り     を加えたが、起きない。
布団をよけるとカニは目を開いたままだった。
首にはひもが・・・
「おい、カニ、カニ、おいきぬ! 朝デッドとかってふざけんなよ。おい、おい。」
頭が真っ白になった。 あの後スバルが来て、俺の胸ぐらを掴んで何か叫んでいたような気がする・・・

 「・・・・くん」

「つしまくん」

「対馬クン!」 バシッ

姫にひっぱたかれて気がついた。いつの間にか応接間に連れてこられたらしい 


「何があったの?」 「・・・わからない・・・起こしに行ったら・・・
返事がなくて・・・カニはっ??」

 誰も何も言わなかった・・・・
スバルは・・・下を向いたままだ。
フカヒレはぶつぶつと何か言いながら壁を見ている
佐藤さんは心配そうにこっちを見ている。
椰子は・・・いなかった。 部屋にいるのか?・・・

「よっぴー110番お願い」「あっそうだね」

佐藤さんが電話のある管理部屋の方へ行ったけどすぐに戻ってきた。
半泣きだ
「電話通じないよう」


姫は、佐藤さんに答えずに 俺に向かって言った。
「対馬クン、今日は吹雪でとても滑れないわよね? 昨日遅かったのに
なんでこんなに早くカニっちを起こしに行ったの?」
え? 外が吹雪??? 気づかなかった・・言われてみると風の音が強い。

俺は・・・・



A 「耳栓してて寝てたから気づかなかったよ。」
B 「わからない。今言われて気がついた。」































A 「耳栓してて寝てたから気づかなかったよ。」

「ああ、オレが昨日レオに渡した。」

 昨晩スバルにもらったんだっけ・・・・

「わりぃレオ、これ渡しとくわ。」
「これなんだ?? あー耳栓。けっこう柔らかいな・・なんで?別にお前いびきなんて・・・?」
「最近、酒が入るとかくらしいんだ・・・たく腐った遺伝子だぜ。」

 「オレのモノがレオの穴に・・・」
     「やめろって。・・・まあつけとくよ」  


 「朝は二日酔いで頭が痛かったから風の音に気づかなかったみたいだ。耳栓してても目覚ましは聞こえるんだな。」
































B 「わからない、今言われて気がついた。」

「何言ってるの? そりゃ雨戸は全部閉めてたけど・・・いくらなんでも風の音で
      気づかないわけないでしょう??」

   ・・・確かに今、風の音はよく聞こえる・・

        二日酔いのせいだろうか・・・・

「まだ頭が痛いんだ・・・飲み過ぎたせいかもしれない。」
  「ふーん」
姫は俺から視線を外した
「まさかレオがやったとか思ってるんじゃねーだろうな! いくら姫でも」
「スバル!」
スバルは立ち上がりかけたが、===座った。

 なんで、カニが・・・こんな目に・・昨日あんなに元気だったのに・・



カニはスノボは初めてだった。 まー運動神経がいいからすぐに俺より上手くなったけど・・・ 最初はころびまくっていた。

  「邪魔だっカニっ」
    椰子がわざとエッジを効かせて雪をカニにかけて去っていった。
        「てめぇー このブリチーな雪の妖精に何しやがるっ」
「すいません。蟹沢先輩、小さくて見えませんでした。」
「さっき邪魔だって言ったじゃねーかよ!上等だ!今日は死ぬにはいい日だぞ!」

「死ぬにはいい日だ」
           「死ぬには」
            「死」

・・・・カニが? 死んだ??? 



思わず気持ち悪くなりトイレに駆け込んだ。 吐こうとしたが何も出なかった。


窓のそとから風の音が聞こえる すごい吹雪みたいだ。トイレの窓の雨戸を少しだけ外して外を見てみた。 まだ午前中なのに外が暗い



少しだけ気分が落ち着いた。


「佐藤さん、なんで電話が通じないの?」
「音がしないんです。」
「風で電話線が切れたのかもしれないわね」
  姫は冷静だ。


  「なーカニは殺されてたんだろ。犯人はまだこの建物の中にいるんじゃねーの?」
フカヒレが壁を見たまま言った。
 そうだ。ここのスキー場は実質貸し切りで・・人里からは遠い・・・この吹雪じゃ歩くのは無理だし車は動かない。 
「隠れてるかもしれねー」
「危ないよう。警察が来るまでみんな一緒にいたほうがいいよ 椰子さんも呼んできたほうが。。。」
「カニを殺したヤツがいるかもしれないんだぜ? じっとしてられるか」
スバルはポケットからナイフを出した。
スバルがナイフなんて持ってるのを初めて見た ケンカでえものなんて使ったことなんかないし・・・ 料理用かもしれないな・・



A  自分も何か武器になるようなモノを探した。
B  スバルがナイフを持ってることが気になった。































B  スバルがナイフを持ってることが気になった。

「スバル、いつもはナイフなんて持ち歩いてないよな? なんで今日は持ってるんだ?」
「嘘くさいと思うかもしれねーけど、ここに来る時なんか嫌な予感がしてたんだ。ってゆーか今更だな。こんなもん持ってても何の役にもたたなかった・・せめてカニを殺ったヤツにぶち込んでやるっ」

一瞬、コイツは誰だ?とか思ってしまった。スバルってこんな落ち着きの無いヤツだったか? いつもはアニキぶってて・・・
ナイフとスバルが酷く似合わなく感じた・・・

「ナイフは俺に貸してくれ」
俺も犯人を殺してやりたいという気持ちはもちろんある。だけどこのときは、スバルにナイフを持たせてはいけない・・・ そんな気がした。


   「・・・・ほら」
  スバルも違和感を感じていたのだろうか・・・

 「オレとレオで探す! フカヒレは・・・・なんかあったら大きな声だせよ」
  姫は・・・スバルに無言で頷いていた。 俺の方は向いてくれない。
  逆に佐藤さんは心配そうに俺を見ていた・・・

 2階1号室に椰子がいるので、先に2階から回ることにした。

  ・・・1号室をノックする。 返事はない。

 「椰子、まだ犯人がこの建物にいるかもしれないんだ。一緒にいた方がいい。
応接間に来てくれないか?」  返事はない。

  「椰子?」   「わかりました。」 
ホッとした。 少し鼻声だったか??

 2号室・・・・ カニの部屋を開ける・・・


 浴室、トイレ、何もない・・・

壁に穴が空いている・・ 見つめているとスバルが
  「オレが殴って空けちまった」と言った。

 カニのベッド・・・布団がかけられているからカニは見えない。 
ひょっとして死んだふりをしてるだけじゃないか? 今布団をめくったら・・・
  そんな思いが頭をよぎったが・・・ 布団に手をかけれなかった・・
 スバルが少しだけ布団を持ち上げ・・・カニの髪が少し見えたところですぐに戻した

涙があふれてきた。

 少し落ち着いてから部屋を出た。 スバルは何も言わなかった。


 ・・・・結局。 2階になんの異常もなかった。
1階にも、地下のワインセラー(この時そんなものがあるのが初めて知った)にも
なんの異常もなかった。
  応接間に戻り、報告した。 椰子も来ていた。目が赤かった。

 「もう逃げたのかしら・・・短時間なら外に出てられるわね。ついでに外周も見てきてくれない?」
 姫は・・・腹が立つくらいいつも通りだ。

 「フカヒレ、外は手伝えよ。」  「ああ。」

 てっきり逃げると思ったが、フカヒレは素直に立ち上がった。

  玄関のドアは開かなかった。思ったより雪が積もってるらしい。管理人室の窓から外に出た。  


 スキーウェアを着込み、ゴーグルをつけてきたが〜 寒い。
ひどい吹雪だ。前はほとんど見えない。 2,3メートル先がやっと見える程度だ。
 雪は膝より高く積もっている なるほどこんなに積もったらドアは開かない。
玄関まで来たところでスバルが俺の耳元で言った。
  「見えるか? あそこに足跡がある。」指をさす。
・・・俺には見えない。 スバルが言うからにはあるのだろう・・・
   「二手にわかれよう。オレはこのまま追う。レオとフカヒレは裏に回ってくれ」
  うなずく俺とフカヒレ。

   来た道を戻る。厨房の裏に来た。換気扇が回っている・・・誰かいるのだろうか・・
近づくと・・・ 中から話声が聞こえた。

    「・・・いれて  で か?」 椰子の声??

 振り向くと、フカヒレがいない。



       A フカヒレを探す
       B 話し声を聞く































A フカヒレを探す

 「レオ!」目の前にスバルが来ていた 「誰もこっちにこなかったか?」
「来なかった・・・と思う 」 大回りされていたら見えなかったかもしれない。
「フカヒレがいないんだっ」 「ちっ」 スバルが舌打ちして走り出した。俺も後を追いかける。・・・ ほとんど速度はさっきと変わらなかった。

・・・フカヒレは頭から血を流して倒れていた・・・・


「レオっ担ぎ上げる手伝ってくれっ」
言われるまでもない。フカヒレは重たかった。
      ・
      ・
      ・
応接間に運び込む。 応接間には誰もいない。厨房から佐藤さんと椰子が出てきた
=姫はどこだ??

「何があったの? フカヒレ君??」
     ・・・上から声が聞こえた 姫は階段を降りてきた。

「大丈夫だ 傷は浅い。しっかりしろ。」
スバルが佐藤さんが持ってきたタオルでフカヒレの頭を押さえながら言った。
みるみるタオルが赤くなる。本当に大丈夫なのか??
    赤くなるタオルとは逆にフカヒレの顔が青ざめていくような気がした。


「フカヒレ、何があった?」
  「レオの後ろを歩いていたんだけど、レオ早くて・・
     レオが見えなくなったと思ったら なんかガツンって・・・俺・・殴られたのか?」

  「・・・「対馬クン」が見えなくなってすぐだったの?
フーン。」
 姫は俺を疑っている? 今度はスバルは何も言わなかった。
     ・・・疑われて当然かもしれない フカヒレがやられたのは一緒にいた俺の責任だ。
  この天候だ外から2階に入るのは不可能だろう。フカヒレを2階の4号室(フカヒレの部屋)に
 運んで寝かせた。安静にさせとく以外 今は方法が無い すまないフカヒレ・・・  


 応接間に戻ると、佐藤さんがコーヒーを入れてくれていた。
  コーヒーは旨かった。冷えた体に心地よかった。

 フカヒレは俺やスバルより体力が劣る・・それはもちろん知っていた。知っていたのに・・・
 カニも・・・隣の部屋だったのに何も気づけなかった・・  

    ーーーーカニは騒がなかったのか?? あのカニが?? 
  気になった。
   「ちょっとカニの部屋に行ってくる。確認したいことがあるんだ。」
   「何をする気かしれないけど、勝手なことをしないでくれる?さっきは仕方なかったけど
    警察が来るまでそのままにしておくのは常識よ。」
   「どうしても調べたいんだ。」
      我ながら怪しいな・・・・無理か。
   「私も行くわ。」
      姫が立つ。 さっきやめろって言わなかったか??姫がよくわからない。 

 姫とカニの部屋に入った。


 「・・・で、何を確認したいわけ?」
 「・・・昨日、俺たちはカニがこんなことになってるなんて・・
    ・・・こんなことになってるなんて全く気づかなかった。隣の部屋だったのに」
  「それはみんな同じよ。私も気づけなかったもの」
 「いや、そうじゃないんだ。カニが、あのカニが騒がなかったとはとても考えられないんだ
  首を絞められたっていっても即死する訳じゃないだろう?」
  壁の穴を指す 「アレ、スバルが殴った跡なんだろ? 壁は意外と薄い いくら耳栓してたり
 酒が入ってても カニが騒げば俺やスバルが気づかないハズがないんだ。」


 正直布団をめくるのは怖かったが・・・めくるとカニは目をつむっていた。寝てるようにしか見えない
 ー涙をこらえて・・・ 首を見た。 首を絞められた跡はあるが・・・他には何もない

 「ヒモがない」 「・・・そのままにしておきたくなかったから私が預かってる ホラっ ポケットから
ビニール袋にいれたヒモをだしながら言った。
  さっき警察が来るまでそのままにって言ってなかったか? でもカニの首にひもがかかったままにしておきたくないというのは同感だったから腹は立たなかった。
 目を閉じさせたのも姫だろうか・・・・
  「スキー靴のヒモね なんか調子悪いから新しいヒモがほしいって昨日よっぴーにもらってたやつよ。まだつけかえてなかったのね。」
・・・どうせ俺に付け替えさせるつもりだったんだろう。

  「首を絞められたら、ヒモをとろうして自分の首をひっかいたり、相手をひっかいたりしてるハズなんだ。」
 ・・・推理もののゲームで得た知識だけど、たぶん間違ってないハズだ。
  カニの両手を見る 小さい手だ・・・・こんなに小さかったんだな。綺麗な手だった。
  「爪の間に何かあるってコトもないわね。」 姫が首をかしげながら言った。

    カニは抵抗しなかった・・・ できなかったのだろうか・・・?

 応接間に戻った。


  外から殺人鬼が入り込んでカニを殺したんだと思ってた。思いこもうとしていた。
 だけど、この吹雪で移動は無理だ。外に逃げたのならとっくに凍死しているだろう。

  犯人は仲間の誰かなのか? 腹が立った・・・・自分に。そんな訳ねーだろ! 
 そんなこと あるハズが・・・ないんだ。   ・・・だけど・・・



    A スバルが怪しい
    B フカヒレが怪しい
    C 姫が怪しい
    D 佐藤さんが怪しい
    E 椰子が怪しい
    F 乙女さんが怪しい































B 話し声を聞く

  「カニのコップに何を入れたって聞いてるんですよっ!」
 椰子が叫んでる。
  「何のことかなあ」
   「しらばっくれる気か!!! 私は見たんだ! 昨日!カニ・・蟹沢先輩のコップに何か白いモノを入れただろうが!!」

   佐藤さんが? 蟹を殺した・・・・???

   「何を言ってるかわかんないよ。椰子さん。だいたい、それが本当なら なんでその時に何も言わなかったのかな?」 

   「う・・・・」 

 ガンっ   

      視界に映った雪が暗転する・・・雪が赤い??
  黒くなったと思ったら今度は赤くなった? あれ? アレ? 

    後ろに誰か・・・・立っている??    


                     BADEND bR よっぴーと白いモノ            































D 佐藤さんが怪しい

  厨房裏で聞いたのは椰子の声だった・・・相手は・・・佐藤さんだろう。

 「椰子、さっき厨房で佐藤さんと何の話をしてたんだ?」
  「対馬君達が外にでてたから、椰子さんとコーヒーわかしてただけだよ」
  佐藤さんがにっこり笑って答えた。
   「ちっ」 椰子は舌打ちをしただけで何も答えなかった。
 「対馬クン、いきなりどうしたの?」
  「いや、さっき丁度厨房の裏を通った時に椰子の声が聞こえたんだ。」
    ・・・・佐藤さんがうつむいた。   何かある?

  「椰子? なんかあったのか?」
  「・・・・・・・・」
  「椰子!」
    椰子はためいきをついて・・・・佐藤さんをにらみながら言った。
  「昨日、料理を作ってる時に 佐藤先輩が蟹沢先輩のコップに何か白いものを入れるのを見たんです。」
   え!? みんな一斉に佐藤さんを見る・・・ スバルだけは窓を見ていた。

  「何のコトかわからないっていってるでしょ、椰子さん。だからそれが本当ならなんでその時何も言わなかったのかなあ?」
  「あの時は、目の錯覚かと思ったんだ。一瞬だったし確認した訳じゃなかったし。蟹沢先輩がこんなことになるなんて思ってもなかったから
   気のせいかと思ってたけど・・・・やっぱり間違いない!! 」

   佐藤さんがカニを殺した! 

   「佐藤さんッ」 カッとなった。思わず佐藤さんに掴みかかろうとした時、
   間に入った姫に平手打ちを食らった。完全な不意打ちでイイ感じに入ったらしい頭がくらくらした 尻餅をつく。


 佐藤さんは怯えた顔をして・・・ 泣きながら部屋へ走っていった。

 「よっぴーは昨日の夜はずっと私と一緒にいたわよっよっぴーが犯人な訳ないでしょう!!」
 姫が叫んで、佐藤さんの後を追っていった。

 「レオっ ・・・・椰子の言ってるコトは本当だ。オレもよっぴーがカニのコップに入れるのを見た。」
 「えっ!?」
 「でも、たぶん体に害のある薬とかじゃねーよ すり替えてオレが飲んだからな。たぶん砂糖のたぐいだと思う。味はほとんどしなかった。おかげでせっかくの料理が微妙に不味かったけどな。」
 「えっ??? なんで佐藤さんがそんなことを・・・・???」
   スバルはそれ以上なにも言わなかった。 
  訳がわからなかった。


 ・・・姫が出てきた・・・
 ためいきをついて、オレに言った
  「よっぴーはね、ずっとアンタのコトが好きだったのよ。気がつかなかった?」
 ・・・知らなかった。 スバルや椰子は知っていたのだろうか、何の反応も無い。
   「アンタが近衛と付き合いだしてイチャイチャしてる間。あの子がどんな気持ちで見てたかわかってるの?」
  「それはレオは関係ないだろう。」スバルが言う。
  「そうね、関係ないわよっ」 姫は俺を睨んで また部屋に戻っていった。


 ちゃんと聞いておかないといけないと思った。

 姫とよっぴーの部屋をノックする。姫が出てきて・・・何も言わずに応接間に歩いていった。

 部屋に入る。2つあるベッドの一つが盛り上がってる。
  「佐藤さん?」声をかける
 「対馬君、ごめんなさい。」
 「・・・・・」
 「私、対馬君がナオちゃんと付き合いだして・・・対馬君のコト、あきらめなきゃって
  思った。対馬君は他のコを選んだんだから必死にあきらめなきゃって思った。だけど、
  蟹沢さんは、私と同じハズなのに・・・、前と同じ・・・ううん、前よりも対馬君に
  くっついて・・・私がこんなに辛いの我慢しようとしてたのにあのコは・・・だから
  ちょっと意地悪してやろうって・・・だけど、蟹沢さんにはあれが最期の・・・・」

 「カニは普通に旨かったと思うよ。あのコップのお茶はスバルが飲んだって言ってた。」
 「・・・・・・」
 「俺も、、、ごめん 」
 「対馬君は悪くないよ・・・悪いのは私・・・ もう何もかも終わり・・・ううん、とっくに終わってたんだよ・・・」
  ・・・ 俺は何も言えなかった・・・・・


 ・
 ・
 ・
 もう日が暮れる時間になってた。 けど、腹はへってない・・・
  「何か食べますか?」
  めずらしく椰子が気にかけてくれたけど・・・断った。
  「フカヒレにおかゆでも作ってあげてくれないか?」
  「わかりました」
  スバルは・・・・テーブルに肘をついて両手を組んであごを乗せ、何か考えてる様子だった。

  精神的に参っているからだろうか まだこんな時間なのに だんだんと眠くなって・・・・・
         ・
         ・
         ・


 起きると部屋は真っ暗だった・・・ 停電??

 スバルっ 椰子っ   ・・・・・返事が無い・・・

 目が慣れてきた 応接間には誰もいないみたいだ。
  また・・・誰かが・・・そう思ってぞっとした。



      A スバルが気になる
      B フカヒレが気になる
      C 姫が気になる
      D 佐藤さんが気になる
      E 椰子が気になる































A スバルが気になる

  スバルの様子はどうもおかしかった。カニが死んだんだ当然かもしれないけど・・・
 どこに行ったんだろう・・・・ 部屋に戻ったのか??

 3号室・・俺たちの部屋に行く、みんなはどこにいるんだろう。風の音しか聞こえない。

  3号室にはいなかった。



          A フカヒレの部屋に行く
          B カニの部屋に行く
          C 椰子の部屋に行く
          D 姫達の部屋に行く 































C 姫が気になる

 フカヒレがやられた時のコトを思い出した。 あのとき姫は・・・・2階から降りてきた。

 2階の窓から 重いものを投げれば・・・・ 重いモノは雪に沈む。 あの吹雪だ。
 小さいものなら、すぐに見えなくなる。

    ・
    ・
    ・
  姫とよっぴーの部屋に行く。


 ザー 水の音・・・・

 浴槽を見る。 人影?? 2人 姫と佐藤さんが!! 

 抱き合ってぐったりしている 2人とも手首から血を流している。

 大変だっ  
       「スバルっ スバルっ 」 叫んでも聞こえるのは 風の音ばかり・・・・


   スバルは・・・ 椰子は無事なのだろうか・・・??まだ夜は始まったばかりだ・・・ この悪夢から覚める時が来るのだろうか。。。
                    BADエンド bP5 気がつくとbP6が2回































D 佐藤さんが気になる

  「悪いのは私・・・ もう何もかも終わり・・・ううん、とっくに終わってたんだよ・・」

 佐藤さんのあの言葉が頭に残る・・・・ 

  姫と佐藤さんの部屋へ行く、ノックをする・・・返事が無い・・・??

 そっとドアを開ける 2つあるべっどには誰もいない・・・ 
  ザーー  水の音??

  浴槽を見る。 ーー佐藤さん!!!!

 冷たい・・・

  「佐藤さん、佐藤さん。。。」
 手首から血が出てる 浴槽は真っ赤だ。
 「姫っ姫っ たいへんだ 佐藤さんが、佐藤さんがあーーー」 叫ぶ

 「・・・・アンタのせいよ・・全てっ・・・・」

  え? 姫? 佐藤さんを抱えてるから動けない

 「アンタがっアンタがっ」
                 ーざくっざくっざくっ
 「一人にはしないわ・・・私も・・・私達はずっと一緒・・だったわよね。よっぴー・・・」

                      BADEND bP6 姫の逆恨み?































E 椰子が気になる

   なごみ「カニは自殺ですか? それともアンタがやったんですか?

   ???「・・・・・・・」

   なごみ 「そうですか・・・ で、どうするつもりですか?フカヒレ先輩は関係なかったんでしょう?

   ???「・・・・・・・」

   なごみ 「・・・・わかりました あなたを信じます。」

  次の日、昨日の吹雪が嘘のように快晴だった。
    犯人は自首した すべては終わった。ただ一つ言えることは あの楽しい日々はもう戻ってこない。 ただそれだけだった。

              ノーマルエンド bP 返らぬ青春の日々。 































A フカヒレの部屋に行く

   スバルが行くとすれば・・・・フカヒレのところかな??
  フカヒレの様子も気になるし・・・ 

   フカヒレの部屋に入る・・・・


 スバルはいない・・・・

 フカヒレは・・・ベッドに寝たままだ・・・
 「フカヒレ。」 声をかける
  返事がない・・・・ まさかっまさかっ あわててフカヒレに近づく
 「うーん きゅうりなんて入らないよう・・・・」

  気が抜けた・・・ 

  うん? 廊下に誰かいる・・・・・???

   「やっぱりアンタがっ」
    「えっ」
   ザクッ  
  腹が熱い。 え?包丁???  ああ、刺されたら痛いっていゆーか熱いんだなー  なんてのんきなことヲカンガエテイルマニオレハオレqうぇrちゅいあsdfghjっk

              BADEND bP6 犯人はめそ・・・































B カニの部屋に行く

スバルが行くとしたら・・・ カニの部屋かな・・・??

2号室に入る。誰かが床に倒れている。 スバルっ 

  「 スバルっ え?」

   スバルノムネカラナイフノエガハエテイル? 

  「え?え?」

   たとえ 殺人犯がいようとスバルがいれば、なんとかなると思ってた。
  いつもこころのどこかで頼りにしてた。 
   怖くなった。 殺人者に対する怒りよりも、恐怖心でいっぱいだった。あの、スバルが あの、スバルが・・・・

  「対馬クン? 何してるの?」 姫?


 「伊達君・・・ 死んでるの? やっぱり対馬君が・・・・」

 「ちっ違っ」  姫は1階へ走るっ

     追いかけないとっ



               A 姫を追いかける
               B スバルのナイフが気になる































B スバルのナイフが気になる

  あのナイフは・・・・俺がスバルに借りてたナイフだ・・・・ ポケットを探る
 無くなっている・・・・?!

 「やっぱり対馬君が・・・・」
 「やっぱり対馬君が・・・・」
 「やっぱり対馬君が・・・ ツシマクンガ・・・

 俺? 俺が?? 俺が犯人だったのか??? そんなっ そんなっ

 カニの部屋にツメを見に来たとき、姫は俺を監視してたのか??・・ 



                  A 姫を追いかける
                  B よく考える































B スバルのナイフが気になる

   最初、カニが殺された時、一番怪しいのは誰だ・・・・・俺だ。

   フカヒレがやられたとき、一番怪しいのは誰だ・・・・・俺だ。

   スバルが殺されたとき、一番怪しいのは誰だ・・・・・・俺だ。

  「キャー」 悲鳴? 下から?? あの声は椰子か?? 椰子があんな
声を出すなんて・・・・



                   A 下へ急ぐ
                   B もっともっとよく考える































A 下へ急ぐ

  犯人が下にいるのか? ダッシュで階段へ・・ 2段とばしてで階段を・・・・
・・・・・踏み外した。

  ドンっ ガっ バタバタ。 ぐう。 息ができない 胸を打ったのか?

  「せんぱいっ」

「 カニっちとー 伊達君のーーー かたきぃ〜〜〜〜〜〜〜!!!」

  え? サクッ

  うすれゆく意識の中で・・・ ああ椰子無事だったんだなーとか、姫は何を持ってても絵になるなーとか
そんなコトだけが・・・・・・・
                 BADEND bP7 なんか姫に刺されるエンド多くね?































B もっともっとよく考える

   いやいや、俺が犯人じゃないことぐらい 俺がよくわかってる じゃあ
  犯人は誰だ??



    犯人を入力してください。

さめじま しんいち
つちなが さん
さめすが しんいち
きりや えりか
さとう よしみ
つしま れお
やし なごみ
だて すばる































犯人は さめじま しんいち だ!!

   だれ??































犯人は つちながさん だ

  いやいや つちながさんは 冬場は冬眠しているハズだ。

 先生や乙女さんがいないのに来るハズもない。































犯人は、フカヒレだ!!

 4号室に走る。 

  「フカヒレ〜〜」
  跳び蹴りを食らわす。 

   ぐはっ げほげほっ

  「何しやがるっ」

  「お前が犯人だったんだな!すっかりだまされたよ! その傷もお前が自分でつけたんだろう?

  「何いってんだ。傷は後頭部だぜ? どうやって自分でつけるんだよ?」

   「石の上に倒れこめば できるじゃねーかっ!!!」

   「そんな 恐ろしいことできるかよーー」

   サクッ

    あれ?? 姫?
                      BADend bP8 やっぱり姫に 































犯人は 姫だ!

  1階に降りる。姫が応接間に立っていた。

  「やっぱりアンタが犯人だったのね! 対馬クン!!!」

  「演技はもうやめにしようぜ、姫?」

  「何? 小細工はやめたの? 対馬クンの実力で私に勝てるとでも思ってるんじゃないでしょうね?」

    包丁を構えた。 テレビで見た洋画で軍人があんな構えをしてたなそういえば・・・ ナイフコンバット?

  「姫、お前、フカヒレがやられた時、2階から降りてきたよな? どうしてだ? 」

  「え?」「何? 私が犯人だって言いたいの? 盗人たけだけしいってこのことね。」

  「答えろよ! 姫!」

  「ここって携帯、圏外でしょ。でも私は衛生携帯持ってたからできるだけ高いところでーと思って2階に上がったんだけどねぇ

  「だめだったんですか?」・・・椰子もいたのか 無事なようだ。

  「バッテリーが切れてたのよ。私にだって失敗はあるわ」

 え? 何それ??? 
  「スキあり〜〜」 
 え? 何それ???
                BADend bP9 どうしても姫に 































犯人は佐藤さんだ!

  1階に下りる。 姫とよっぴーの部屋へ行く。サクッ
 あ! 姫のコト忘れてた。
               BADend bQ0 そろそろ真犯人をどうか;;































犯人は俺だ!

  「やっぱり対馬クンだったのね!」

  「姫? ああそうだ? 俺が犯人だよっ ははっ」

  「なんでカニッちや伊達クンを?」

  「さあ? それがよくわかんないんだよねー へらへら」
 ザクッ
                 BADend bQ1 たまにはフカヒレのコトも思い出してあげてください。































犯人は 椰子だ!

 いや、椰子はフカヒレがやられた時には厨房にいた。それは間違いない。































 

・・・ そろそろ息を止めてるのも苦しいんじゃないか?
 「・・・・・・」
   「そのナイフ、刃は外してあるんだろ?」

 「ハハッ さすがだなーボウズ。 いつから気づいてた?」
   スバルが起きあがった。 
 「今だよ  すっかりだまされた。 そういや、昨日の耳栓の件! 考えればあれから
おかしい。 お前がホントにいびきをかくかどうかは知らないが、もし本当にかくのなら、個室を選んだハズだ
 フカヒレの自慰なんて無視してな。 
 「しっかり酒は飲ませたけどな。念には念をっだ。」
 「だいたい俺よりお前が先に起きないなんてことはありえないだろっ」
 「ああ・・・ そうだな・・・」 スバルは真顔になった。
 「なんで・・・カニを??」 
     オレは殺してない そう言ってほしかった たとえそれが嘘だとしても否定してほしかった。   


 「お前が近衛と付き合いだして、カニの態度がおかしくなったのに気づかなかったのか?」
え? 確かに前よりうざく まとわりついてきていたような・・・
「あいつはずっとお前のことが好きだった。お前も、カニ本人でさえ気づいてなかったけどな。」

・・・・・・

「お前はカニとくっつくべきだったんだ。」


「お前、俺を応援するって誰とくっついても応援するってそう言ったじゃねーか!!」

「ああ、あのときはそう思った本心からな。お前が他の誰かとくっつけば俺はカニと・・・ そんな下こころもあった。 だが、それは間違いだった。」

 「お前は気づいたか? お前と近衛が付き合いだしてから 自分の気持ちに気づいたカニが 少しずつ壊れていってたのを・・・ お前が気づくわけないよな!
   近衛とイチャイチャいちゃいちゃいちゃいちゃ 周りの様子なんて気がつくはずもねー カニや、よっぴーの気持ちなんてな!」

くっ

「俺は、カニのことがずっと好きだった だから告白したよ。」
「レオの事は忘れろ そう言った。」

    「昨日は返事を聞きに行った。
万が一にもお前に聞かれたくなかった

「お前はカニとくっつくべきだった。
 カニにはお前しかいなかったんだ。
  あいつは・・・カニは・・・
「なんでお前がレオじゃないんだろう」なんて言ったよ。
ああ、悪気が無かったことぐらい俺でもわかる。でも、気づいたらカニの首を絞めてた。」

「カニは・・・ 抵抗しなかったよ。」  


 「お前どうするつもりだ? 俺を殺すのか?」

 「殺してやろうと思った。 外で、石を投げたよ。フカヒレにあたっちまったけどな。
  フカヒレには悪いことをした。」
 「フカヒレは死んでないぞ」
  「ああ、そうだな。」「もういい。カニが死んだ時に全部終わってたんだ。レオお前はきっと
悪くない、俺の、逆恨みだ・・・」
  スバルは部屋を出て行った。  俺はただずっと立ちつくしていた。


  翌朝。昨日の吹雪が嘘のように晴れ渡っていた。
 佐藤さんは、浴槽で手首を切っていたらしい。幸い発見が早かったから大事には至らなかった。

 全て俺のせいだ・・カニもスバルも佐藤さんも・・・・

 椰子がなぐさめてくれた。 
  「先輩のせいじゃないですよ。」
   「椰子は・・・カニがおかしくなってたコトに気づいてたのか?」
   椰子は答えなかった・・・。  
 姫は・・・俺に一言だけ 「ゴメン」と言ったような気がする。小さくてちゃんと聞き取れなかったけど。

 スバルは・・・ あの後、ペンションを出て行ったらしい。ウェアも着ずに・・・

 ・・・どこで歯車が狂ったのだろう・・スバルは・・・・俺たち4人の関係を大事にしてた・・・ 俺がそれを壊した 壊したから・・・

                     完




(作者・名無しさん[2006/08/07])

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