蟹沢きぬの人生観は少女時代から「単純に生きる」というものであった。
 眠ることを楽しみ、デッドを聴くことやゲームを楽しむ。
 カレーの香りを楽しみ、カレーを腹いっぱい食うことを楽しむ。
 対馬レオを見れば喧嘩になろうがちょっかいをだし、腹が減れば鮫氷新一のペットですらゆでて食べる。
 時には伊達スバルに怒られたり諭されたりした事もあったけれど、
 コレまでの人生……きぬはとても「ハッピー」に過ごしてきた。
 単純さは「愚直」と取られることが多い……、というかバカと思われてはいるが。
 あれこれ複雑に考えるよりかは、思うように行動したほうが良い、と考えていた。
 その単純さは、地球を照らす太陽のごとく周りにも影響を与えていく。
 時には心を救い、時には元気を与え、時には心を奪ったりもする。
 それが蟹沢きぬの「単純さ」であり、「魅力」であった。
 そして「単純さ」をよく理解してくれる3人の幼馴染たち。
 彼らがいるからこそ、バカと罵られても、両親から出涸らしと言われようとも、
 「ハッピー」に過ごしてこられたのだ。
 そしてまた今日も───。


レオ「山登りってのもいいもんだな」
スバル「そうだな、街とは空気が違う。景色もいいし。オイ、フカヒレ、大丈夫か」
フカヒレ「お、俺は、もう、ダメ、だ……」
カニ「だっらしねーなあ、フカヒレ。それよりスバル、早くメシ!」
スバル「やれやれ、カニ坊主は花より団子だな、ってうわっ!」
カニ「うめえ、うめえーッ!」
スバル「いつの間に箸を……」
レオ「つーかカニ、食べる前にはいただきますを言わないとめーだぞ」
カニ「あーん!? まだわかんねーのかヘタレ野郎のレオ!
 ボクたち幼馴染はその辺のヤツらとは覚悟が違うだろうがよ!
 食べたいッ! って心の中で思ったならッ! その時すでに行動は終わっているんだッ!
 『ごちそうさま』なら使ってもいいッ!」
レオ「オメーの覚悟なんぞ言葉でも心でも理解できんわ!」
スバル「レオの言うとおりだぞカニ。食事の前には食べ物への感謝の気持ちを込めて『いただきます』と言わないとな」
カニ「うー、わかったよ」
フカヒレ「相変わらずおバカだなあ、カニは」
スバル「お、フカヒレ復活したか。じゃあ、メシにするか」
全員『いただきます』
カニ「うめえ、うめえーっ!」
 「単純」で「ハッピー」な時は続いてゆく───。


(作者・名無しさん[2006/07/14])

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