「よーボウズ。最近どうよ」
昼休み。スバルが突然そう切り出した。
「最近どうよってなにがよ」
「んー。ぶっちゃけ言うと近衛のことだな」
ストレートに聞いてくる。
こういう時、回りくどい聞き方をしないのがスバルの良いトコだと俺は思う。
「うまくいってるよ。我ながら笑っちまうが、バカップル一歩手前だ」
ビッ!と親指を立ててみせる。スバルもビッ!と親指を立てて、
「おーおー羨ましいねぇ青少年。で?そこまでハッキリと断言してるんだ。結構すすんだんだろ?」
「うんまぁ聞いてくれスバル。昨日な色々あったんだよ」
目の前にいる幼馴染の両肩をガシッ!と掴み、逃げれないように固定。
スバルは苦笑しながらも話の先を促がした───


───回想スタート───

「ね。レオ」
「うん?」
「キス。お願い」
「ふふ…今日これで何回目だっけ」
「いいじゃない何回でも。イヤ、てわけじゃないでしょ?」
「もちろん」
「それじゃキスし───んっ───」
「ん…」
「───コラ。不意打ち禁止」
「たまには主導権とらせてくれよ」
「だーめ。なんか負けた感じするし」
「へ?勝負してるわけ俺ら」
「そ。勝負なの。どっちが先に瞳をトロンとさせるか勝負中」
「おいおい。それだったらもう俺が勝ちまくってるだろ。5分前にキスした時にお前、潤んでたし」
「バカ言っちゃいけないわ。6分30秒前にキスした時、レオなんてうっとりしてたじゃない」
「こらこらおぜうさん。7分前したキスの時には───」
「そっちこそ!8分15秒前にキスした時───」

「オーケーレオ分かったわ。これはもう───」
「───決着つけないとな、ナオ?」

───回想エンド───


「まー結局キス勝負の決着はつかなかったんだけどな──っておーいスバル。
 何ですかそのビミョーって空気かもし出している表情は」
「あ゙ー…。それでそこから先どうしたんだ?Cまで行った?」
「C?! Cっていったらおま…ちょっと早いってまだ俺達にはさイヤマヂデ!」
思わず掴んでいたスバルの両肩を強く揺さぶってしまう。ぶんぶんぶん。
揺さぶられながら、その幼馴染は一言呟く。
「……お前ら……健全すぎだな………」
何故かスバルは憔悴しきっていた。強く揺さぶっちまったからかなぁ。
                                  END

☆番外編☆
───レオ&スバルの後方2Mにて───

「ちっっっっっきしょーレオの野郎!一人だけ幸せに浸りやがってぇぇぇ!!!」
「羨ましくなんか…羨ましくなんかねーべ……」
「泣くなグリ!俺達は…泣いたら負けなんだ……ウグッ……」
「フカヒレ…もうイガグリでもグリでもいいべ。俺も幸せに…なりてーべ…」
「さーガリレイ!今は泣こう。そして、涙を流した後に共に行こう!俺達の桃源郷、俺達の理想郷へ!」
「もうイガグリの原型すらねーべ……またフカヒレんちでギャルゲーでもやるべ…」

こうして、負け組二人は闇から闇へと沈んでいった…                 BADEND。


(作者・名無しさん[2006/07/08])

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