「レオこれからどうする?」
レオとスバルは大学食での昼食を終えこれからどうするか思案していた。
現在、竜鳴館はテスト期間で執行部、部活共に休み。
校内には未だに勉強目的の生徒が多く残っている。
因みにフカヒレはHR終了と同時に昨日購入したギャルゲーをすると言って帰宅した。

「スバルさえよけれ残って勉強する?」
「帰っても寝るだけだし島流しを避ける為にも一応勉強しとくか」
「悪いけど久しぶりにマッサージ頼む。最近乙女さんの鍛錬きつくて疲れ溜まってて、それにスバル上手いしな」
「そりゃ日ごろお姉様達へのご奉仕で効くツボは心得てるからな」
「その腕で一つよろしく♪じゃあ行くか」

去年までの経験でテスト期間中の図書館の惨状は予測済み。
他の生徒には悪いがこれも執行部の特権と2人は竜宮へ向かった。

ガチャ
2人が竜宮竜に着いた時、そこには誰の姿も無い。

「誰もいねえな、まあ好都合と言えば好都合だ。(マッサージ)してる時のレオの色っぽい表情は
誰にも見せたくないしな」
「冗談はいいから。勉強の前にいい?」
「じゃあ始めるか。そこのソファにうつ伏せで寝てくれ」
レオをうつ伏せに寝かせるとスバルはまず腰骨の位置に手を当てマッサージを始めた。

「レオお前マジで(疲れ)溜まってるな。カチコチだぞ」
「最近忙しくてゆっくりする時間も無かったし、スバルもっと強くても・・・ああ、そこ気持ちいい」
「此処がいいのか?もう少し強く行くぞっ」
「ぐあっ!!いい、いいよスバル。もっと、もっと強くても大丈夫だか・・・ら」
「俺に全部任せてレオは力抜いて」

・・・


開始から既に10分余り、全身を隈なくマッサージされたレオは悩ましげな声(?)を挙げ
続けすっかり脱力仕切っていた。

「勉強前に軽くしてもらうつもりだったのにスバル上手すぎ。やばい眠くなってきた」
「暫く寝ていいぞ。1時間したら起こすから」
「本当に?じゃあ悪いけど頼む・・・」

それだけ言い残すとレオの意識は沈んでいった。
直ぐに規則正しい寝息をたて始めたレオを見ながらスバルは苦笑を浮かる。

「レオ、お前最近頑張り過ぎ。それにしても可愛い寝顔だな、思わず添い寝したくなるぜ」

当然、眠りに落ちているレオからは何の返答も無い。
特にする事も無く手持ち無沙汰になったスバルが室内を見渡すとあることに気付いた。
そう・・・放送マイクのスイッチがONになっていた事に!!

「ったく誰だよ、スイッチきり忘れたのは」

だが別にやましい事など何も無いスバルはこの時深く考える事無くスイッチをOFFにした。
まさかこの事があんな事態を呼ぶとは予測せずに・・・

〜教室〜
「な、なんや!?対馬と伊達そんな関係だったんかいな!?」
「・・・きっと何かの間違いネ。聞き違いヨ・・・多分」

〜廊下〜
「・・・」(※なごみ)

〜校庭〜
「本当に伊達君×対馬君!?よっぴー聞いてた!?」
「レオ君あんなに可愛い声で鳴くんだ、レオ君、レオ君///・・・エリーごめん私摘みに行ってくる」
「ちょっとよっぴー、て言うか早っ!?」


翌朝レオとスバル、フカヒレの3人は通学路を歩いてるのだが何故か周囲の耳目が全てこちらに
向けられているような奇妙な感覚に囚われていた。
「何か昨日から妙なんだよな。家に帰っても乙女さんは俺を避けてるみたいだし、今朝はカニ迎えに
行ったらあのカニがとっくに家を出たって言うし」
「そう言えば俺も昨日の夜バイトで外出たんだけどウチの生徒がやけに俺のこと見てたような」
「お前ら自意識過剰なんだよ。そう言えば聞いてくれよ、昨日咲ちゃんとデートまで行ったんだぜ」
(※当然ギャルゲーの話です)

この時レオとスバルそしてギャルゲーの為に1日中部屋に篭っていたフカヒレはまだ知らない。
学園では祈先生より提供されたデータを元に書かれた週刊ドラゴン(学校新聞)の号外が乱れ飛び2人を
1目見ようと女子が校門で群れを成している事を。
校門まであと200メートル

(完?)


(作者・赤猫氏[2006/06/30])

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