「よーしわかったレオ。ボクがおまじないしてやる」
 呪い殺す気満々だなおい。
「言っとくが、俺に黒魔術は通用しねーぞ」
「ちげーよ!そんなにボクが女の子っぽくないって言うなら、いっちょ華麗なアクションを見せてやるってことだよ!」
「はぁ?」からかい過ぎたか?ワケわかんないこと言い出しやがって。
「こないだフカヒレんち襲撃したら、こいつボクにお茶も出さないでギャルゲーやっててさあ」
「俺の5時間半を返せー!つまんないからって電源ひっこ抜きやがって!」
 フカヒレ。セーブはこまめに、1時間ごとに15分の休憩。お兄さんとの約束だ。
「でも懲りずに最初から始めたんだぜ、こいつ。んで、あんまりヒマだったから横で見てたら、なーんかボクそっくりの髪型で、
ボクほどじゃないけど、まあ可憐?な女の子が出ててさあ」
「謝れ!遙たんに謝れ!」
「泣いて抗議するとこなのか?それ」
「なわけで、これからその子のおまじないを真似して、キミたちを萌え殺してあげよー、ってわけよ。……はいレオ」
「なんだこの手は」
「向かい合って両手をつなぐんだよ。欲情したらぶっ殺すからな」
「サー、ごめんこうむるサー」
「ナメてんじゃねーぞオラァ!あんまり萌えるんで写真とってメイド喫茶の募集案内に応募すんじゃねーぞぉ!」
「そんなバイオレンスなメイドはどうかと思う。で?どうすんだこれ?」
「ボクが言うセリフをレオが繰り返す。まー、メルヘンの中にしか生きられないフカヒレの好きそうな趣味だね。いくよー!」
 カニは咳払いを一つすると、妙にしおらしい顔で俺を見上げる。
 じーっと見つめること数秒。……くっそ、案外綺麗な目をしてるよな、こいつ。
「夜空に星が瞬くように」
「夜空に星が瞬くように」
「溶けた心は離れない」
「溶けた心は離れない」
 ちょっとは女の子らしい、って認めてやるか。
「星から星に泣く人の」
「星から星に泣く人の」
「涙背負って宇宙の始末」
「涙背負って…宇宙の…始末?」
「銀河旋風ブ○イガー、お呼びとあらば即参じょお!!」
 すいません、前言撤回させてください。


(作者・名無しさん[2006/04/20])

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