たまにはフカヒレの家で遊ぶのもいいかって話になり
オレとスバルとカニでフカヒレの家に向かっていた。

「なんか、フカヒレの家行くの久しぶりじゃね?」
「いつだったか忘れたけど、前行った時は部屋の中ぐちゃぐちゃでエロ本が散乱してたな」
「もし部屋キレイだったら、ボク、ギャルゲのパッケの中のCD全部入れ替えたり、
 マンガの巻数バラバラに並び替えるからね」
「そーいうことめーなの、ってフカヒレだからまぁいいか」

そんな雑談を話しながらやがてフカヒレの家まで到着し、
そして呼び鈴を鳴らす。

「はーい、お前達よく来たな、まぁあがってくれ」

フカヒレに促されるまま、俺達はフカヒレの部屋へ行った。

「うわっ、マトモになってんじゃんよー」
「まぁな、部屋が散らかってると、見たいエロ本があってもすぐに見つからなかったからな。
 整理整頓した方が便利だって最近気付いたんだ」
「・・・」

流石フカヒレだ、少しでもまともになったと思った俺がバカだったぜ


「おーおーギターも飾っちゃって、こっちにはギャルゲがめっちゃあるし」
「ギターとギャルゲは俺の生きがいだからな」
「このギャルゲだけ丁寧に本棚に飾られてんな」

そのギャルゲのパッケージに触った瞬間

「触るな!」

フカヒレらしくも無い、威圧感を含ませた声が部屋に響いた
すぐにフカヒレは元に戻り

「わ、悪かった、だがそのギャルゲは初回限定でプレミアも付いてる俺の宝なんだ
 今後は触れないでくれ、それに触られると前後不覚になる」

オレもボトルシップという趣味を持っていたのでフカヒレの気持ちは理解できた
スバルは素直にその言葉を聞いてる、カニは一応聞いているがやや不満そうだ


その後は雑談したり、四人でゲームをしたりして遊び

「ちょっとボク、トイレ行ってくる」
「一人で大丈夫か?俺の家は出るぞ・・・」
「怖くない、怖くないもんね。と、トイレ行ってくる」

カニは顔を引きつらせながら、部屋から出て行こうとする
カニは恐怖心なのだろうか、なんだか歩きがぎこちない。

「あっ!」

カニが躓き、転びそうになる。
なんとか転ぶのを避けようと近くにあった本棚に勢いよくつかまる
本棚は揺れ、そしてフカヒレの大切にしていたギャルゲが本棚から落ち、下にあったギターの上に落ちる
不幸な事に本棚の最上部に置いてあった地球儀も、落ちてきた。
加速度を増し、そしてギャルゲのパッケージを潰し、その下にあったギターも真っ二つに割れた。
皆、その出来事にしばらく呆然とし、

「フ、フカヒレごめんな、ゆるしちくり」
「フフフフフフフフフフフフフフ・・・」

ヒカヒレは不気味に笑っている


「オイ!レオこいつはやばいぞ」
「ああ、雰囲気がいつものフカヒレじゃない」

フカヒレの周囲には負のオーラが纏い、目に見えるまでになっていた
フカヒレが声にならない声を叫んだと思った刹那、フカヒレの髪の毛がなぜか金色の逆毛になった

「許さん、許さんぞ貴様等!」
「カニも謝ってるんだし、ゆるしt」

突然光の弾が喋っている俺に向かって飛んできた。
咄嗟に避け、俺のいた場所を見ると、壁に光の弾と同じ大きさの穴が出来ていた

「マジかよ、こんなの当たったら死ぬぜ」
「バラバラにしてやるぜ、二度と笑えないようにな」
「どうする?レオ、カニ」
「逃げるしかねーべよ」
「同感、今のフカヒレはマジで危険だ」
「地球もろともこなごなに撃ち砕いてくれるぞーーーっ!!!!!」

逃げようとしてるオレ達に、フカヒレは意味の分からない言葉を叫びながら続々と光の弾を飛ばしてくる
なんとか避けながら玄関まで到着した。
それまでにも続々と光の弾が飛び交い、フカヒレの家は穴だらけになっている。


「玄関抜けたら避けやすくなる、近所を気にして攻撃しなくなるかもしれない、兎に角フカヒレの家から出よう」
「オーケー坊主。抜けたら各自散会して逃げるぞ」
「しぶといゴミ共だ、これで終わりにしてやる。ギャリック砲!」

今までのとは比べ物にならない位の光の弾がオレ達に飛んできた

「伏せろ!」
「玄関抜けたら避けやすくなる、近所を気にして攻撃しなくなるかもしれない、兎に角フカヒレの家から出よう」
「オーケー坊主。抜けたら各自散会して逃げるぞ」
「しぶといゴミ共だ、これで終わりにしてやる。ギャリック砲!」

今までのとは比べ物にならない位の光の弾がオレ達に飛んできた

「伏せろ!」

オレ達はなんとか伏せて、光の弾を回避した
その時、玄関が突然開き

「ただいま〜久しぶりに帰ってきたよ、シンイチ元気にしてた?」

フカヒレの姉さんが帰ってきたみたいだ。危ない、あんなの直撃したら死んじまうぜ。

「破ッ!」

え、マジで?フカヒレの姉さん光の弾を片手で弾いた
ぶっちゃけありえない


「ね、姉さん!」
「シンイチ、帰郷してきた姉にいきなり熱烈な歓迎してくれるわね」
「い、いや姉さん、帰ってくるなら事前に・・・」
「家の中もボロボロだし、私の部屋まで来なさい」

いつのまにフカヒレの髪は元に戻り、震えている。トラウマ発動したな

「シンイチに用があるから、悪いけど帰ってね」
「ちょっと、レオ、スバル、カニもうちょっといろよ、頼むよ」
「フカヒレ、人に頼む時は様付けろよ、あと敬語使え」
「く、くそ。カニ様どうか、もう少しだけ家でおくつろぎ下さい」
「うははは、情けね〜んじゃ。可憐な美少女を危険な目に遭わせた事を反省しろよ。
 ボク帰るね。レオ、スバル行こうぜ。お姉さんさよなら〜」
「ちょ、お前等薄情だぞ!って俺が喋ってるのに帰ろうとするな」
「シンイチ、ウダウダ言ってないでさっさと来る」
「ヒイッ」

フカヒレはフカヒレの姉さんに襟首つかまれて奥の部屋まで連れていかれた。
さて帰るか。

「おねーちゃんやめてよー。人間の可動範囲超えてるよぉ〜」

フカヒレの叫びが聞こえてくる南無フカヒレ、オマエの事は忘れないぜ

「なぁ、レオ」
「ん?」
「フカヒレ、悪いことしたか?」


(作者・名無しさん[2006/02/11])

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