今日は2月14日。バレンタインデー。
学校では女子達がチョコを持って男子に渡す姿が見えた。
当の俺はというと、良美からもらえるはずだったが、
生憎、風邪で欠席らしくチョコを貰えるという期待は遠のいた。
とは言っても、浦賀さんや豆花さんが義理チョコをくれたのでありがたい。
生徒会の面々は期待できないので嬉しい。
カニは殺人チョコを作ってくるので論外とする。

スバルは紙袋2つにいっぱいのチョコをぶら下げてたし、
フカヒレは相変わらず自作自演バレンタインチョコを作ってるし、
乙女さんや姫は女なのに沢山のチョコを貰っていた。

その日は生徒会の仕事も無かったので、そのまま帰宅した。
今日、乙女さんは拳法部の後輩の指導で遅くなるらしい。
ベッドで寝転がっていると、インターホンの音が聞こえた。
「宅配便でーす」
目の前にはやたらでかい箱が。
サインを済ませ、改めて見てみるとやっぱりでかい。
人が入るくらいのでかさの箱だった。
宛名は俺だ。差出人は聞いた事がない人の名前だった。
その場で開けるのもどうかと思ったので部屋へ持って行くことにした。
ずっしりとした重さ。
4,50キロはある。
やっとの思いで部屋へ運んだ俺。腰が痛い。
一体何が入っているのか気になったので開けてみた。
包装紙を開けると一枚のメッセージカードが。
『心をこめて作りました。しっかり味わって食べてね(ハート)』
「???」
俺はフタを開けた。すると―――


「……何やってんだ?」
中には裸にリボンをぐるぐる巻きにした良美の姿が。
「レーオ君☆」
笑顔の良美。
「私を食べてね!」
そして、良美は俺を押し倒してきて、いきなりのディープキス。

そして、そのまま俺は「食べられた」

〜おわり〜


それから、数時間後。
乙女さんが帰ってきた。
「ん? レオ、なんだこのリボンの山は? ほー、そうか今日は大漁だったか!
 さすが私の弟だ。やるじゃないか!」
「ハハハ……」
俺は乾いた笑いしか出来なかった。


(作者・TAC氏[2006/02/06])

楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] ECナビでポインと Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!


無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 解約手数料0円【あしたでんき】 海外旅行保険が無料! 海外ホテル