ここは竜宮こと生徒会本部。
俺の目の前には姫と椰子がいた。
2人並んでデスクワークをこなしている。
俺は今とても後悔している。
下手な事は言うもんじゃないと実感した。

3ヶ月前―――

そう、それは俺が幼い時に乙女さんと交わした約束を思い出せない事を、スバル達に話した時だった。
フカヒレが言った。
「小さい頃の約束ってさ、ギャルゲーだと“私と結婚してくれ”みたいなことだったりするぜ」
「はっはっはっ」
俺は思わず大笑いしてしまった。
「もしそんな陳腐なオチだったら姫と椰子にフライングクロスチョップ決めてきてやるよ」

今月に入って、乙女さんとの約束を思い出した事をみんなにに話したら
「よし、姫と椰子にフライング・クロスチョップを決めて来い!」
フカヒレが言った。
「ふざけんな! そんな事したら2人に殺される!」
俺は反論した。
「殺されはしないとおもうけどな」
スバルはニヤリと笑っていた。


「ケッ! だからヘタレは言った事に責任もたないんだよな〜!」
「なんだと! このバカカニ!」
「ヘタレだって言ってんだよ! 悔しかったらやってみろ」
「そうやって挑発しようたってそうはいかないぜ?」
俺は冷静に対処しようとしたのだが……
「「「ヘタレ! ヘタレ! ヘタレ!」」」
カニ、フカヒレ、スバルまでもがヘタレコールをしてきた。

そして―――

現在に至る。
やはりテンションに身を任せるもんじゃないな。
深く反省。
俺は姫と椰子の背後に回ろうとしてるのだが、体が言う事をきかない。
そんな様子を見たフカヒレが「行け」とアイコンタクトを送ってきた。
もう覚悟は決まった。
ゴメン。姫、椰子。
俺は―――飛びます!
そして俺は姫と椰子に向かって高く跳んだ―――

〜完〜
そして乙女編エピローグへ続く


(作者・NAM3氏[2006/01/24])



〜以下、別の作者によって投下された続編〜

「…これでいいですか」
「ん、OKね。あと、そのファイルは…」

ずげん!

「あいたっ!?」「ぐっ!?」

ドテーン!
勢い余って二人の上にのしかかる。

「イタタタタ…な、何よ対馬クン!コケたにしてはずいぶん盛大ね!?」
「…っつぅ…不注意にもほどがありますよ!?」
「っていうか、さっさとどきなさいよ!」

ゲシッ!
「おふぅ!?」

姫の蹴りに吹き飛ばされる俺。

「まったく、ちょっと乙女センパイといい仲になったからって逆上せすぎじゃない!?」
「まったくです。足が地に着いていないってわけですか」
「ふ…今のは過失ではない!乙女さんとの愛を貫くために必要なことだったのさ!」
「は?じゃあ、なに……わざとだったって言うの?」
「これも俺の乙女さんへの愛を証明するため!許してくれとは言わない!」
「(ムカ)ふーん……」
「(ムカ)……なるほど」

お……?わかってくれた、か…?

「ま、許してくれって泣いて頼んでも…」
「許す気は全然ないですけどね(ニヤリ)」
「ひぃっ!?」


「…ムカつくのよね…対馬クンの分際でっ!」
ドスッ!
「ごふっ!?」
「センパイ面しやがって…ウザいんだよっ!」
ビシッ!
「はうっ!?」

「何が『憧れの人』よっ!」ドカ!
「思わせぶりなことすんじゃねーよ!」ガス!
「対馬クンなんかねぇ…対馬クンなんかっ!」バキ!
「しょせん…外側から見てただけってわけ!?」ゴキ!
ズゴ!ガシ!ベキ!ズカ!

「ちょ…ま、待って…!」
「対馬くんなんか……んじゃえ」
「え、佐藤さん!?いつのまに!?っていうか今何て言ったの!?」
「美味しくいただくつもりでしたのにー」
「祈先生!?いただくってなに!?」
「いいからオメーは……往生せいやぁっ!」
「あ、テメ、カニ!けしかけといて何をぐぅっ!?」

「ふう……じゃ、皆いい?いっせーの…」
「ま、待って!…許して…っ!」
「(ニッコリ)……ダーメ(×5)」

ドカーン!!

「あー、ホント、ムカついたわ」
「ですね…でも、なんでこんなにムカついたんでしょうか?」
「……さあ?」

ふ……ハーレムルートも……そう遠くはない、な…(ガク)


(作者・名無しさん[2006/01/25])

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