祈「対馬さん。私新しい魔術を編み出しましたの〜」
レオ「いや…それを俺に言ってどうしたいんですか。思いっきり魔術って言ってるし」
祈「対馬さんで実験なんてしませんわ〜。ただ協力してほしいだけです」
レオ「な〜んだ。そういうことなら別にかまいませんよ。じゃあ何をすればいいんですか?」
祈「今からメモするものを持ってきてくださいまし」
そういって祈は紙に何か書き始めた。


〜祈メモ〜
用意するもの
・蜥蜴
・ヤモリ
・オオサンショウウオ
・醤油
・大根
・ガソリン
・オタマジャクシ
・館長の髭


・フカヒレ


レオ「祈先生が何をやろうとしてるのかが全くわからんな…ただ1つ言えるのはフカヒレを使うってことは死者が出る可能性があるってことか…」

フカヒレ以外の素材を手に入れた俺はフカヒレを探しに教室へと向かった。
レオ「フカヒレ〜」
フカヒレ「何だレオもか!」
レオ「ん?何がだ?」
フカヒレ「オマエもこのシャーク様のギャルゲー武勇伝を聴きに来たんだろ?」
レオ「先祖がオマエのことを見たら号泣するだろうな…」
フカヒレ「ん?何か言ったか?」
レオ「いや…何でもない。それより祈先生が呼んでたぞ。竜宮に来いってさ」
フカヒレ「うぉぉぉぉ!ついに俺にも二次元にバイバイできる日が来たか!」
レオ「いや…たぶん違うと思うがとりあえず行こうぜ」


レオ「先生〜フカヒレ拉致して来ましたよ〜」
フカヒレ「ねぇねぇ、今『拉致』って言わなかった?」
祈「待ちくたびれましたわ〜」
フカヒレ「先生…ついに結ばれる時が来たんですね」
フカヒレが目を輝かせながら言った。
祈「……場合によってはそうなりますわね…」
え?マジ?そういう魔術なの?
フカヒレ「お母さん…ボクを生んでくれてありがとぉぉぉ!!」
フカヒレが涙ながらに叫んでいた
祈「それでは準備に取りかかりますのでお二人とも外に出てください」
祈先生に言われて竜宮の外で待つこと1時間……
祈「やっと準備が終わりましたわ……入ってよろしいですわよ」
再び竜宮に入った俺たちは驚いた
レオ「うっ!!なんだこの臭い!!臭いというか痛いぞ!!それにこのデカい魔法陣は……こんなの乙女さんに見つかったら後片付けが大変じゃないか!」
祈「つっこむ場所がずれてる気もしますわね…まぁいいですわ。フカヒレさん服を脱いでください」
フカヒレ「先生のためなら何枚でも脱ぎますとも!ついでに皮膚も脱ぎましょうか!?」
いや…気持ち悪いからやめてくれ


フカヒレが服を脱いでいく
祈「パンツはそのままでいいですわ」
フカヒレ「えっ!そうなんですか!?」
フカヒレが残念そうに言ったパンツから手を下ろした
祈「それではその魔法陣の中心に立ってくださいまし」
魔法陣の中心には見たことのない記号のようなものが描かれていた
フカヒレ「これでいいんですか?」
祈「けっこうですわ。それでは対馬さんはこの液体を魔法陣の外側の円をなぞるように垂らしていってくださいまし」
(最初に感じたあの刺激臭はコレか。なんかボコボコいってるけど大丈夫なんだろうか。まぁ犠牲者はフカヒレだけだからいいか)
俺は先生に指示されたとおりに液体を垂らしていった
祈「それでは始めます。αхщылω…」
先生は聞いたこともない言葉で呪文を詠唱し始めた。するとさっき撒いた液体がフカヒレのもとに集まって光を放ち始めた
フカヒレ「うぉぉぉぉぉ!」
レオ「フカヒレ!大丈夫か!?」
フカヒレ「キタキタキタキタ〜!」
祈「この魂よ天に召されよ!」
カッ!!祈先生の声とともに目を開けていられないほど光が強くなった。聞こえるのはフカヒレの断末魔の叫びだけだ
しばらくして目を開けると辺りは煙が立ちこめていた


レオ「先生!フカヒレはどうなったんですか!?というか最後に天に召されよって……」
祈「よ〜く魔法陣をご覧なさいな。」
俺はよく目を凝らして魔法陣の方を見た
レオ「あっ!」
魔法陣の中にはフカヒレが特に変わった様子もなく立っていた
レオ「先生…もしかして失敗ですか?」
祈「それはありませんわ〜」
レオ「でもフカヒレは何も変わって無いじゃないですか」
祈「見ていればわかります」
するとフカヒレがこっちに向かって歩いてきた
レオ「まさかホントに先生と結ばれるんじゃ…」
最悪な場面を予想したときフカヒレが口をひらいた
フカヒレ「先生!俺いってきます!」
レオ「??行くってあの世か??」
祈「いってらっしゃい」
何がなんだかわからない俺には二人の言っていることの意味がよくわからなかった

フカヒレが出ていって五分後…
レオ「あれ?救急車がきてる。つーかあのボロボロになって運ばれてるのフカヒレじゃん!何があったんだ!?」
祈「男にまでふられましたわね…」
レオ「ん?ふられるって?」
祈「実は今回の魔術は相手に自分のことを好きにさせる魔術でしたの〜」
レオ「え〜っと…つまり「惚れ薬」みたいなもんですか」
祈「だいたいは合ってますわ」
レオ「それじゃあフカヒレはあの後誰かに告白してフラれたんだけどあまりにしつこいからボコボコにされたってことか……でも誰に告白したらあんなボコボコにされるんだ?」
祈「私が渡したメモを思い出してみてくださいな」
レオ「あのメモですか?……あっ!もしかして館長!?」
祈「ご名答ですわ」
レオ「だから館長の髭が必要だったのか…」
祈「最初は女性の毛を使おうと考えたんですけどそれじゃあ面白くなかったので館長にしてみましたの〜」
この人悪魔や……
レオ「それにしてもこんな魔術考えて誰に使うんですか?」
祈「それは秘密ですわ〜」
これ以上聞いたら後悔しそうだから止めておこう
そして…
ありがとうフカヒレ
さようならフカヒレ!





祈「やっと書き終わりましたわ〜」
レオ「なんで途中の投稿が書き込まれなかったんですかね?」
祈「知りませんわ〜そんなこと」
土永さん「ジャリ坊が小さいことでいちいち小鳥みたいにピーチクパーチク鳴くな〜」
祈「と、土永さんも言ってますわ〜」
レオ「クッ…この腐れインコが…」
土永さん「あぁん!?貴様我が輩のことをインコ呼ばわりしたのか〜?我が輩は誇り高きオウムだ」
祈「土永さん…うるさいですわ。少し黙ってくださいまし」
土永さん「祈まで言うかぁ〜!我が輩を怒らせたら女・子供容赦せんぞ〜」
ドタバタ……

フカヒレ「てなわけでこれからもシャーク様をよろしくっ!」
レオ&祈&インコ「オマエがしめるな!」


(作者・名無しさん[2006/01/24])

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