某月某日、昼休みに早々と乙女さん作のおにぎりを食べ終えた俺は、
お茶を飲みつつのんびりしていた。
近くにカニがいるようで、話し声が聞こえていた。
「なんていったかなぁ、あれ、あの苦いの」
どうもいつもの二人(マナ、トンファー)と何か話しているようで、しきりにうんうん唸っていた。
「たまに見かけるんだけど、なかなか飲む勇気が出ないんだよー」
女三人で姦しいとはいうが、カニは一人でも喧しいな、なんて思いながら、
俺はペットボトルに残るお茶を一気に飲みほ――
「そう、確か、センズリ!」
せなかった。
かろうじて噴出さなかったけど、咽た。思いっきり咽た。
鼻と喉がめちゃくちゃ痛いがそれどころではない。
…今このカニはいったいなに言った?
は? センズリ?
苦いって何が? ナニが?!
たまに見かけるって誰のをだよ!
飲む勇気ってそんなもん持たなくていい!
「カニち、それいうならセンブリ、ネ」
……あ〜、センブリ茶、ね。
苦いし、(テレビで)たまに見かけるし、飲むのにちょっと勇気がいるな。
「あ、あれ、そうだっけ? ま、一文字しかちがわねーんだから大してちがわないって。」
その一文字が大変な違いだと気付くことなく笑い飛ばすカニ。
「カニっちはえろえろやなー」
「なにおー、「せいじゅんかれん」なボクのどこがえろえろなんだよ!」
言われて反論するカニだが、お馬鹿なことには変わりない。
とりあえず、あとで言って聞かせておかないとな……


(作者・名無しさん[2006/01/22])

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