美術教師 大江山祈!!

「さあ、皆さん好きなように描いてくださいな」
私は美術と英語。どちらにしようと迷い、美術の教師になりました。

「あら、霧夜さん。なかなか独創的ですわね。私は結構好きですわよ」
「ふふん、やっぱ分かる人には分かるのね。私のこのセンス」
「佐藤さんはそつの無い絵ですわね。でもどこかしら怪しげな雰囲気が」
「そ、そんなこと無いですよ」
「伊達さん。なかなか真っ直ぐな絵ですわ。でも世の中綺麗なだけでは生きていけませんわよ」
「そりゃどうも」
「カニさん。明るい絵ですわ。こちらも元気になれそうですわね」
「へへん、なんたってボクは大陽のような人間だからね」
「フカヒレさん、ぜんぜんダメダメですわ。なぜ生まれてきたのですか」
「そ、それは言いすぎですよ!!俺だって一生懸命生きてるんですよ!?」
「対馬さん……平凡な絵ですわねえ。もっとオリジナリティが無いとつまらないですわよ」
「そんな事言われても」
「まあ、所々になかなか光ってるものがありますわ。そこをもっと出していきましょう」
「本当に絵の評価ですか?」
「浦賀さん。元気なのはいいですが、もうちょっと考えて描いてはいかがですか」
「うちは考えんの苦手なんです」
「豆花さん。なぜか一番和を感じますわ」
「そんなこと無いネ。先生の気のせいネ」
「イガグリさん。特徴がありすぎですわ。もうちょっと抑えてみてはどうですか」
「ど、どうすればイイだか?」


「はい、皆さん。なかなかそれぞれの特徴が出てるものに仕上がりましたね。
それでわ今日はここまでですわ」
おもしろいものですわね。
やはり、美術教師になって正解ですわ。


数学教師 大江山祈!!

「それでは次の問題を………蟹沢さん」
「わかりませーん!!」
「少しくらい考えてください。それなら浦賀さん」
「ええー!?うちですか?わ、わかりません」
「困りましたわねえ。伊達さんはわかりますか?」
「……グウーッ……」
「うふふ、伊達さんには宿題を大サービスですわ。それでは、フカヒレさん」
「ぜ、全然わからない。ちょ、ちょっとだけ待ってください」
「時間の無駄なのでいいですわ。それなら、イガグリさん」
「えっと、わかんねえだ」
「あらあら、野球もいいですが勉強もがんばってくださいな。では対馬さん」
「ええっと。あれ?く、わかりません」
「クンフーが足りませんわね。それなら豆花さん」
「アレ?ここはこうで………ちょとわからないネ」
「このままでは全滅ですわ。頼みますわよ、よっぴー」
「え?ええと……すみませんわかりません」
「あとは霧夜さんしかいませんわー。出来ますか?」
「27。それより祈センセイ。その問題は大学レベルですよ?」
「あら、間違えてしまいましたわ。それにしても霧夜さん、流石ですわー」
「開き直られても困るんですけど。もっとちゃんと授業してください」
「あとは自習ですわー」
「ちッ!逃げられたか」


「数学は難しいですわ」
「だから我輩は英語にしろといったんだ」
「もう、遅いですわ。それにしても霧夜さん可愛げが無いくらいできますわね。
『わかりません』と一度でいいから言わせてみたいですわ」
「それは教師の考えじゃあねえなあ。BADだぜえ」
どうやら数学教師は天職ではないようですわ。
間違えましたわー。


数学教師 大江山祈!!

「今日は皆さんが好きなスポーツをやってくださいまし」
「先生いつもそればっかじゃないですか」
「もっと働けー!!」
「先生が運動すると、あの胸が……ハアハア」
「フカヒレ、てめえ何考えてんだ」
「先生!!!野球すてもイイだか!?」
「野球なんかより時代はサッカーやで!!!」
「マナ、少し空気を読んだほうがいいネ」
「わ、私はあんまり運動は……」
「祈センセイ。なんで体育の教師なんかになったんですか?」
「生徒の自主性を尊重できる一番の教科。なんて素敵なんでしょう」
「それは責任放棄と言います!!」
「それでは皆さん。今からグラウンド百周ですわ。
終わった方から帰ってもよろしいですわよ」
あらあら皆さんから悲鳴が聞こえますわ。
うれしい悲鳴というやつですわね。
「ジャリ坊ども。教師がやれといったらやるんだよ。
たとえ無茶苦茶だろうとな」


楽ですし、生徒の自主性も育つ。
体育教師。
なんて素晴らしい職業なのでしょう。


(作者・名無しさん[2006/01/06])

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