「ん〜〜〜〜〜〜〜!!空気がうまい!!」
「ホント、気持ちいいですね」
あたしは今センパイと山に来ている。
去年はセンパイが受験だったし、一昨年は海に行ったので今年は山。
「結構、人いますね」
「まあ避暑地だからな。嫌なの?」
「嫌ではないんですけど………あまり人が多いのは」
「そうか…………じゃあ、あそこにボートあるし乗るか」
「そうですね」


「しかし、二年前には地球の裏側だったのに、今は同じボートに乗ってるとは。
人生って分からんなあ」
「そうですね。あたしも二年前なら料理人になる夢をあきらめかけてましたし」
「そうそう、夢って言えば、受験勉強中つらかったよ」
「何がですか?」
「勉強やってて思うんだよ、問題分からなかったりすると。
違う道もあるだろ。とか、お前には無理だ。とか、遅すぎるんだよ。
とか、いろいろな。で、思うわけだ」
「何をです?」
「俺はなごみを支えるとか言ってたけど、支えられてるんだって」
「そんなこと無いです。あたしもセンパイに支えられてます」
「はあ〜、俺の方が先輩なのに形無しだな」
「いいじゃないですか。人という字みたいに支えあっていけば」
「そうだな。よし!!!俺が短い方の棒になれるようにがんばるぜ!!!」
「対等……じゃ…嫌ですか?」
「…………それもそうだな。なごみは来年卒業だな」
「はい、修行先もオアシスの店長に紹介してもらえそうですし」
「道は違うけど、一緒にがんばっていこうな」
「はい!!!」
人生という川で、あたしとセンパイはまさに同じ船の上。
この船が二人をどこまでも運んでくれますように


(作者・名無しさん[2006/01/05])

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